「成功する経営者が行っているナイトルーティンとは?」
「いつも生産性が高い経営者は、どんなナイトルーティンをしているの?」
成功する経営者は一日の中で溜まった疲れを取り、翌日の生産性を上げるためのナイトルーティンを行っています。
特に、睡眠の質を上げて、寝ている間に疲れを取るためのルーティンを大事にします。
今回は、成功する経営者に共通する体と心を整えるナイトルーティンについてご紹介しましょう。
この記事を読めば、翌日に疲れを持ち越さずに、また、翌日の生産性さえも向上させるナイトルーティンを知ることができるでしょう。
これを取り入れていただくだけでもみなさまの人生が、大きく飛躍するはずです。
この記事は、セミナーズのYouTubeチャンネル「成功する経営者に共通するナイトルーティン5選」を記事化したものです。気になる方は動画も併せてご覧ください。
この記事を読めば、以下のことが分かります。
- 成功する経営者が行うナイトルーティンについて
- 一日の疲れを取るための睡眠の質を上げる方法
- 翌日に生産を上げるための前日の行動について
成功者はナイトルーティンで何を重視している?
成功者には共通するナイトルーティンがあり、別名「パワールーティン」とも呼ぶことができます。
成功者の多くは自身をパワーアップさせるルーティンを持っていて、毎日続けていることがあるのです。
そのナイトルーティンは、大きく分けて以下の2つの目的があります。
「寝ている間の生産性を上げる」
「翌日の生産性を上げる」
次章ではこれらの目的を達成するためのナイトルーティンの方法を紹介します。
ナイトルーティンで寝ている間の生産性を上げる方法
寝ている間の生産性を上げるとは、寝ている間に疲労回復をすることです。
一日に頑張った分の疲れをなくして、翌日に向けてコンディションに整える下記のルーティンをご紹介します。
- 深呼吸をする
- ストレッチをする
- 観念要素の更改に取り組む
- 足を温める
この4つを睡眠前に実践すれば、身体が軽くなり頭がスッキリしていき、自然な眠気を感じやすくなります。
成功する経営者の方で、毎日驚くほど大変なことや疲労を感じることをしているのに、元気な方を見かけたことはありませんか。
そのような方は翌日に疲れを持ち越さない工夫をしていることが多いです。
深呼吸をする
一つ目は、寝る前の状態を整えるために、深呼吸をすることです。
やることは至ってシンプルで、「ゆっくりと吐いて、ゆっくりと吸う」ことです。この動作のみで、体の状態が整います。
心に余裕がなくてイライラしていたり、心配していることがあったりすることは日々の中で少なからずあるでしょう。
多くのケースで見受けられるのは、このような心に余裕がなくなっているときに、呼吸が浅くなっているケースが多いことです。
ですから、寝る前に、このゆっくり吐いて吸うという呼吸の動作に注目してみてください。
これを何回か繰り返すだけで、状態が整うことを感じられるでしょう。
寝る前に実践したいおすすめの呼吸法を知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
呼吸をするときに、瞑想を行うのも効果的です。瞑想のメリットについてはこちらの記事をご覧ください。
ストレッチをする
ストレッチをすると体の筋肉がほぐれ、翌日に疲れを持ち越しません。一日身体を酷使するなかで、体の筋肉は固まっていることが多いです。
経営者の方は、1日の中でさまざまな大変なことや難題を考える機会が多く責任も重いので、肩に力が入ってしまいがちです。
一旦頭の中から、張り詰めた気持ちを排除して、ゆっくりとストレッチをして身体をほぐしましょう。
自分を労わる時間を作ることにより、夜の間に疲労回復しやすくなり、翌日の目覚めがすっきりします。
副交感神経を優位にするために、深呼吸とストレッチをすることがおすすめです。
観念要素の更改に取り組む
中村天風さんの教えによる、観念要素の更改法というものがあります。この概念を知っているのといないのでは、人生に大きな影響があるでしょう。
脳の中には観念要素という、人間が考える概念のさまざまなパーツがあります。
頭の中で考えるさまざまな事象を観念要素と言います。
観念要素の例
「明日の会議の議題は、○○の件か。明日中に結論を出してしまおう。」
「メールあの件、返信していなかったな。」
「そういえば、昨日の人は、何か怒っていたみたいだけど大丈夫かな。」
「人事評価をどのように進めていこうか?今週中に相談してみよう。」
「SNSの投稿の方向性は?どのようにマーケティングをしていこうか?」
そして、この観念要素はネガティブとポジティブな二つの考えに大きく分けることができます。
中村天風さんは、この観念要素がポジティブなことであればよいと言います。
経営者が考えるネガティブな観念要素の例
「人事評価の制度についてどうしよう。早く決めなければいけないな。」
「SNSでよくないコメントをもらってしまって落ち込むなあ。」
経営者が考えるポジティブな観念要素の例
「SNSでこんな反応あって嬉しかったな。」
「従業員が今日はこんなことに取り組んでくれてありがたかったな。」
「取引先からこんなことで感謝されたな。」
寝る前の考えている心の状態は、寝ている間の身体の状態に影響を与えます。
つまり、ネガティブなことを頭の中で考えたまま睡眠に入ると、体の状態は、ネガティブな状態へと変わってしまうのです。
日常でも体と心はつながっていると感じる経験をしたことがある人も多いと思います。
ネガティブな言葉や、自分にとって不快である感情を味わうことが多いと体にどのような変化を感じるでしょうか。
身体に緊張感や腹痛を感じ、苦しいと感じると思います。心の状態で、実際に身体に物理的な変化が起きてしまいます。
つまり、ネガティブな観念要素があると身体の疲れがとれません。
一方でポジティブなことを考えていると体が軽くなるとか、楽しいでエネルギーが湧いてくる感覚は誰しも感じたことがあると思います。
寝る前に、ネガティブな観念要素をまずは消して、無の状態になってみましょう。そしてポジティブなことを考えて眠りにつくようにしてください。
ありがたいことや感謝に目を向ける
観念要素を更改するために大事なことは、ありがたかったことに目を向けることです。
例えば、以下のように考えられたらよいものです。
- 日々の毎日が楽しいことに感謝
- 今日も1日無事に終えられた
このようにも考えられます。
- 会社に火事や事故などが起こらず、何事もなく安全に過ごせたことに感謝
- 大変な問題が起こることなく、順調に一日を終えただけでよかったなあ
普通の日常が遅れていることだけでありがたい、助かったと感じると、さまざまな事柄に対して感謝できるでしょう。
そのように考えるだけで、体の緊張がほぐれて幸せな睡眠がとれるでしょう。
足を温める
深呼吸、ストレッチ、観念要素の公更法を行っても眠れない方は「足湯」を行いましょう。
足湯を行うと、血流、物理的に体がぽかぽかし、眠くなる状態を作り出せます。
また、足湯や普段の入浴の際も、電気を消し、暗い部屋でお風呂にゆっくりと入るのもおすすめです。睡眠の質が大きく向上するでしょう。
中村天風さんの人物について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ナイトルーティンで翌日の生産性を上げる方法
翌日の生産性を上げて、朝の始まりから、素早く効率的なスタートダッシュを切るには、前夜の取り組みが重要です。
翌日の生産性を上げるために行うべき、3つのナイトルーティンをご紹介しましょう。
- スケジュール確認
- 物理的な準備の完了
- メンタルリハーサル
スケジュール確認
翌日にあるタスクを確認し、次の日のシミュレーションをして、前日にスケジュール確認をしておくことです。
翌日の仕事をあらかじめシミュレーションしておくことで、前日に必要な準備に気付き、それらをすべてすませることで心の余裕が生まれます。
物理的な準備の完了
翌日のスケジュール確認を行った後に、物理的な準備を完了しておくことは大切です。例えば、以下のような行動ができます。
「会議の資料の印刷を済ませておく」
「初めて向かう取引先の経路を確認しておく」
「朝一で送る必要のあるメールの本文をあらかじめ作成しておく」
前日に翌日の作業で必要な準備をしておき、さらにはスケジュールの確認をし、物理的な準備を完了するとどのような気持ちになるでしょうか。
おそらく、とてもスッキリと晴れ晴れした気持ちになると思います。
この感情が大切であり、ポジティブな気持ちで眠りに入ることができるでしょう。
そうすると、寝ている間の睡眠の質が上がるため、翌日の生産性も上がり、前日に必要な準備を済ませているため翌日もよい結果が出やすくなるでしょう。
スケジュール管理が上手くできると、仕事の成果が大きく向上します。成功するために社長がおさえておきたい、6つの時間管理のポイントについて知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
メンタルリハーサル
心の中で翌日の業務のリハーサルを順番に行うことを、メンタルリハーサルと言います。
このルーティンで大切なことは、翌日の成功を感じて上手くいところまで想像し、ポジティブな気持ちで終わらせることです。
あらかじめまだ起きていないことについて想像し、それをすべてポジティブな気持ちで達成したと頭の中でリハーサルすることです。
例えば、以下のようにメンタルリハーサルを終えてみてください。
そして、うまくいったというポジティブな思いをもってその日を終えておくことが重要です。
まだ起きていないことに対して、成功したイメージを持つことを「予祝(よしゅく)」と言います。つまり、あらかじめお祝いしておくということです。
予祝(よしゅく)という行為は、成功の確率を大きく高め、自分のメンタルにとてもよい影響があると言います。
実際にメンタルリハーサルを行うと、翌日の仕事が実際に上手く進むのを感じられるでしょう。
前日に想定できていることを、当日になって、翌日その通り行うのみで、結果が出てしまうことをぜひ体感してください。
ナイトルーティンは自律神経を整えて疲労を回復させられる
自律神経に注目してケアをしていくと、寝ている間に疲労が回復しやすくなるといいます。
交感神経が優位になっていると、頭の中でさまざまなことを考えて脳が攻撃態勢に入ります。
例えば、以下のようなことが頭でぐるぐると思考が回っているときは、交感神経が優位の状態です。
「明日のタスクはこれをやってあれをやって、やることがたくさんある。」
「この案件の進捗はどうかな。明日確認しよう。」
「締め切りが明後日までのプロジェクトは、無事に成功するのだろうか。」
交感神経が優位になったまま睡眠に入ってしまうと、寝ている間も脳が休んでいる状態になりません。
よって、副交感神経を優位にするために、寝る前に何を行うかがとても重要になるのです。
副交感神経を優位にした状態で眠りに入れれば睡眠の質が上がり、心身の疲れも取れやすくなるでしょう。
また、交感神経・副交感神経と睡眠の関連性のように、睡眠について深く知ることで、よりよいナイトルーティンの実践や、疲労回復につながります。
睡眠とパフォーマンスの関係について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
経営者が実際にどれくらい睡眠時間を取っているのかを知りたい方はこちらの記事も参考になります。
従業員全体が生活習慣を改善することで、企業にさまざまなメリットをもたらします。社員が健康的な睡眠をとり、睡眠の質を上げる方法について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
成功者の1日のスケジュール・ルーティン
ナイトルーティンの方法や効果がわかると、成功者の1日のスケジュールが気になる方もいるのではないでしょうか?
ここでは成功者の1日のスケジュール・ルーティンを紹介します。
モーニングルーティン
成功者の朝のスケジュール・ルーティンとして挙げられるのが、以下の5つです。
- 早起きをする
- 運動をする
- 朝食を食べる
- 心を落ち着かせる
- 1日のスケジュールを立てる
上記のうち重要なのが「心を落ち着かせる」ことです。これを「マインドフルネス」ともいい、ストレスを減らし、集中力を高めることにつなげられます。
Appleの創業者「スティーブ・ジョブズ」や、マイクロソフトの創業者「ビル・ゲイツ」も瞑想によりマインドフルネスを行っているとしています。
デイタイムルーティン
成功者のデイタイムルーティンとしては、複数人や新しい人と昼食を食べることが挙げられます。
1人で昼食を食べるより、複数人や新しい人と会話をしながら食事をすることで、新しい気づきを得られる可能性があるためです。
毎回、同じ人とランチをしたり、1人で食べたりしていると、新しい情報を得られにくいでしょう。
また、会社の経営者ならば、部下の状態を把握することもできます。
自己の成長を促し、周囲の状況を把握できるため、複数人または新しい人とランチをするようにしましょう。
ナイトルーティン
成功者のナイトルーティンとしては、前述した「深呼吸を行うこと」や「ストレッチを行うこと」の他にも以下の2つがあります。
- 寝る前にスマホを触らない
- 皿洗いを行う
まず、スマホからは睡眠物質を減少させるブルーライトが出ており、睡眠の妨げになると言われています。
そのため、寝る準備をしたらスマホを触らないようにしましょう。
次に皿洗いです。
Amazonの創業者「ジョフ・ベゾス」やマイクロソフト創業者「ビル・ゲイツ」などは、ナイトルーティンとして皿洗いを行っています。
皿洗いのリズム感や水の音には自律神経を整える効果があると言われており、就寝前のリラックスにぴったりでしょう。
まとめ
成功する経営者は、この中の少なくともいくつかはナイトルーティンとして実際に行っているものです。
皆様がより一層成功していく、より人生が良くなるような、ヒントにしていただければ幸いです。
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