孫子を経営に活用する方法とは?経営者が好む理由

最終更新日: 2022/11/16 公開日: 2022/11/16

「孫子を経営に活用するための考え方で参考になることは?」

「世界中の経営者が孫子を好んで読んでいる理由とは?」

孫子は、経営を進めるにあたりとても参考になる書籍です。

孫正義や、ビル・ゲイツなど世界中の経営者が、孫子を愛読書にあげています。

今回は孫子の概要や、孫子がなぜ経営に役立つのか、孫子の経営の参考になる考え方についてご紹介しましょう。

この記事は以下の方におすすめします。

  • 孫子の概要について知りたい方
  • 孫子を経営の参考にしている経営者について知りたい方
  • 孫子が経営の参考になる理由について知りたい方
  • 孫子の中で経営に参考にしたい考え方を知りたい方

孫子とは

孫子の兵法とは、2500年前の中国で春秋・戦国時代に書かれた書籍です。

斉の地に生まれた、孫武という人物が書いた戦に勝つための具体的なノウハウがのった書籍です。

孫子は孫武の尊称として用いられています。

実際に孫武が戦いの中で、発見した勝つための方法を加筆し修正をすることで、完成させました。

その後、ナポレオンや西郷隆盛など、時代を築き上げてきた偉人にも読まれ、現代まで語りつがれてきた古典です。

孫子の兵法を参考書として、時代がつくられてきたと言っても過言ではありません。

孫子の兵法の内容とは

経営者の方が多数参考にしている孫子の兵法には、どんなことが書いてあるか気になる方も多いでしょう。

孫子の兵法は、全部で13の章からなります。

計篇 - 序論。戦争を決断する以前に考慮すべき事柄について述べる。
作戦篇 - 戦争準備計画について述べる。
謀攻篇 - 実際の戦闘に拠らずして、勝利を収める方法について述べる。
形篇 - 攻撃と守備それぞれの態勢について述べる。
勢篇 - 上述の態勢から生じる軍勢の勢いについて述べる。
虚実篇 - 戦争においていかに主導性を発揮するかについて述べる。
軍争篇 - 敵軍の機先を如何に制するかについて述べる。
九変篇 - 戦局の変化に臨機応変に対応するための9つの手立てについて述べる。
行軍篇 - 軍を進める上での注意事項について述べる。
地形篇 - 地形によって戦術を変更することを説く。
九地篇 - 9種類の地勢について説明し、それに応じた戦術を説く。
火攻篇 - 火攻め戦術について述べる。
用間篇 - 「間」とは間諜を指す。すなわちスパイ。敵情偵察の重要性を説く。

孫子(書物) Wikipediaより引用

孫子の兵法は、競合他社より優位に出る、自社のブランディングを磨くという点で、マーケティングにも役立つでしょう。

気になる方はぜひこちらの記事も読んでみてください。

孫子とビジネスの関連について知りたい方はこちらの記事もぜひご覧ください。

孫子を参考にしている経営者

孫子は時代を超えて語り継がれ、多くの偉人たちが参考にしていました。

経営者で孫子を愛読書にあげている方は多いです。

  • ビル・ゲイツ(Microsoft株式会社創業者)
  • 孫正義(ソフトバンク株式会社創業者)
  • 松下幸之助(パナソニック株式会社創業者)
  • 八郷隆弘(本田技研工業株式会社元社長)

特に孫正義さんに関しては、孫子の兵法を参考に、独自の経営理論を打ち出した「孫の二乗の法則 孫正義の成功哲学」(著者:板垣 英憲 )という本も発売されているほどです。

孫子が多くの経営者に読まれる理由

孫子の兵法はなぜ、これほどにも経営者のファンを獲得しているのでしょうか。

孫子が経営者の方に多く読まれる理由で考えられるものをご紹介しましょう。

ビジネスで勝つためのリーダー像が分かる

孫子では軍に戦いで勝利するために、リーダーはどのようにあるべきかが記載されています。

いくら戦いに勝つことができる強く具体的なノウハウを持っていたとしても、組織が団結していなければよい結果は残せません。

孫子はリーダーとして持つべき心構え、やってはいけないこと、またチームへの接し方などを「戦に勝つ」という視点から記載しています。

リーダーのあるべき姿について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

組織で負けない方法が分かる

孫子では戦わずして勝つことを第一として、戦う場合は事前の準備をとにかく大事にします。

勝てない戦いはしない、勝てない相手にはむしろその相手を味方につけるという、徹底して勝つ=負けない戦略を大切にします。


現代社会においては変化が早い現代で、新規事業にどんどん参入しなければ乗り遅れるという考え方もあります。

しかし、ほかの企業も同じことを考えていれば、スピード勝負になってしまいます。

勝つ勝率を上げる方法はないかと考えると、次のようなものが思い浮かびます。

  • 戦うべきフィールドは適当か
  • 競合他社はどれくらい?勝てる相手か?
  • これから新規で参入してくる可能性は?
  • 自社のオリジナルの強みは?

このように、さまざまな観点で考えることが可能です。

経営で参考にしたい孫子の考え方

経営で参考にしたい孫子の考え方についてご紹介しましょう。

また、今回は「超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール」(著者:田口 佳史 )を参考にさせていただきました。

原文に対して、ビジネスに役立つものとして超訳されたものをご紹介しています。原文の意味を知りたい人は、ぜひほかの書籍も読んでみてください。

リスクと負ける理由は突き詰めて考える

孫子は、リスクヘッジの大切さを説いています。リスクを気にし過ぎて悲観的になりすぎては行動するのが怖くなってしまいます。

将、吾が計を聴きて之を用うれば、必ず勝たん。

時間をかけてじっくり「人生計画」を練りなさい。とくにリスクに対しては、どんな危険が起こりうるか、どこまでも悲観的に考えて入念に準備すること。そこまでやれば、もう目標は達成したも同然である。

超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール

悲観的な面としっかり向き合うことで、ではそのようにならないためにどうするべきかなどの道筋を立てられます。

  • 起こりうるリスクを客観的に徹底的に羅列する
  • それが起こった場合にどうするかまでそれぞれ緻密に計画を立てておく
  • リスクを考え抜いたので、次への行動の選択に確信をもてる
  • 悲観的にリスクを考えたおかげで、楽観的に行動できる

リスクについて考え抜いたら、「これだけ考えたから大丈夫」と自分の決めた行動に対して自信もわくでしょう。

リスクを加味したうえで、下した決断は現実的に即した考え方であり、成功する確率も高いです。

負けパターンを把握する

リスクヘッジと似た考え方になりますが、自分の勝ちパターンを把握しても、負けパターンを把握する人は少ないと思います。

尽く兵を用うるの害を知らざる者は、即ち尽く兵を用うるの利を知る能わざるなり。

作戦においては勝つ方法ばかりを考えがちだが、それと同じくらい「どうなると負けるか」を知っておくことが重要である。不利を理解してこそ、有利に戦う策が立てられるのである。

超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール p50より引用

自分が負けるときはどのようなときか、過去や現在の材料を振り返りながら考えてみましょう。

自社にしかできないオリジナルはなにか

超訳 孫子の兵法「最後に勝つ人」」の絶対ルールによると、孫子の戦略の基本とされる「非戦・非攻・非久」を表しています。

善く兵を用うる者は、人の兵を屈するも、戦うに非ざるなり。
人の城を抜くも、攻むるに非ざるなり。
人の国を毀るも、久しきに非ざるなり。

これは自分にしかできないという「オンリーワン」の分野を持ちなさい。そうすれば戦う必要もなくなる。よしんば争いごとが生じても、長引かせないことを第一義とすべきである。

超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール p66より引用
  • 非戦…戦わずして勝つこと。 戦わずして勝つには、経営面では、自社にしかできないオンリーワンのものを作ることが大切であると言います。
  • 非攻…相手を力でねじ伏せるようなことをおこなっては決していけないことを言います。 経営面では、自分が抜きんでて、相手が敵わないを思うほとの実力をつけるべきだと言います。
  • 非久…戦いは長引かせてはいけないとのことです。 経営面では、競合他社と長期の戦いをするのは適していません。
  • リーダーとしてのチームへの接し方

    孫武は、リーダーとして最大限に軍の力を発揮させる方法について記載しています。

    リーダーとして、チームを追い立てる意味ではなく社員に覚悟を決めさせるという意味でご参照ください。

    帥いて之と期するや、高きに上りて其の梯を去るが如く、帥いて之と深く諸侯の地に入りて、其の機を発するや、舟を焚き釜を破りて、群羊を駆るが若く、駆られて往き、駆られて来り、之く所を知る莫し。

    リーダーは羊飼いのように、部下たちを後ろから追い立てなさい。ゴールへのプロセスを知らせずに走らせ、窮地に追い込めば、彼らは命がけで戦ってくれる。

    超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール pより引用

    自分が先頭に立ってリーダーとして社員を引っ張っていく。社員はリーダーの背中を見ながら、追いかけていく。

    一人で走りすぎて後ろを振り返ったら、気づいたら誰もいない状態になりかねないということも語っています。

    孫子ではリーダーが先頭を切るのでなく、社員や部下たちを後ろから見守りながら指示を出していくのがよいとのことです。

    リーダーは、部下をやる気にさせること。また、企業内のことを冷静に知っておくためには、後ろから一歩下がって観察することも大事です。

    人格者をめざす

    リーダーは社員がついていきたい、また、顧客に応援したいと強い愛着をいだかれる企業を目指さなければなりません。

    孫子の兵法では、リーダーは人格と備えている人物であることの大切さを説いています。

    聖智に非ざれば間を用うる能わず。
    仁義に非ざれば、間を使う能わず。
    微妙に非ざれば、間の実を得るに能わず。

    自分自身が人格者でなければ、いい情報は得られない。知恵があり、愛情にあふれ、人の微妙な心の動きを敏感に察知できる人格者になることが大切なのだ。

    超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール P204より引用

    孫子の考え方は、従業員、顧客、社会に貢献し、三方向の良いものを目指す「三方よし」の概念に通じるものがあります。

    三方よしを実践した絆徳経営の考え方は、すべての人が幸せになりながら、長期的な利益を得ることが可能となる考え方です。理論と利益の両立の実現を目指します。

    現代にぜひご注目いただきたい、絆徳経営に関して詳しくはこちらの記事もご覧ください。

    参考にした本の紹介

    出典元:Amazon

    この記事を書くために超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルールを参考にさせていただきました。

    原文を読んだけれど内容が難しいと感じる方、ビジネスに活かせる視点でかみ砕かれたものが欲しい人におすすめです。


    経営を長期的な目線で育てていきたい人、短期的ではなく長期的に安定した経営をおこないたい人には特におすすめいたします。

  • 第一章 「計篤」最後に勝つ人は「この戦い方」を知っている
  • 第二章 「作戦篤」これからの時代を生き抜くための「武器」を持て
  • 第三章 「謀攻篤」「戦わずして勝つ」-これが「孫子」の鉄則
  • など、本書の構成は13篇からなり、それぞれの篇からビジネスに役立つ言葉をピックアップしています。

    まとめ

    孫子の兵法を経営で役立てるための情報についてご紹介しました。

    孫子の兵法は経営者の方に多く読まれています。

    春秋戦国時代の戦いに勝つために書かれたものですが、現代の私たちも大いに参考になる部分が多いでしょう。

    変化の早い時代の中で、昔の時代から読み継がれた戦法は、ビジネスの世界でも生き抜く道しるべとなるでしょう。

    ぜひ経営者の方は、バイブル本としてご活用ください。

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