
win-winの関係とはよく言ったもので、ビジネスにおいては特に互いの利益になることが重要ですよね。
売り手にとっても買い手にとっても利点があることはとても大事です。
ビジネスですから、利益が発生していなければ継続する理由はありません。
目先の利益においてはそれだけでいいかもしれない。ですが、ビジネスを通して”第三者への貢献精神”を意図するとどうなるのでしょうか?
三方よしの経営とは、これを求め続けることだと認識しております。
とはいえ、三方よしの経営方針を実現するのは至難の業だと言われており、同時に、見方によっては偽善だという声もあります。
しかしながら、三方よしを実践できれば社内やお客さまはもちろん、大きくみれば国への貢献にもつながります。
今日のお話では、どのようにしたら三方よし経営を浸透させ、偽善にせず、本質のビジネスモデルに則り確かな在り方を発信していくことができるのか?
そこについて深堀していきたいと思います。
ぜひ最後までお読みください。
古くから使われる三方よしの経営戦略

この三方よしという言葉は江戸時代にはまだ知られておらず、広まってきたのは昭和になったあたりです。
「近江商人の研究者」であり、滋賀大学教授の故 小倉榮一郎氏が出版した「近江商人の経営」が最初です。と、言われておりますが、これも定かではないとされています。
しかしながら、三方よしの経営視点は弊社にとって重要な哲学として活用しております。
この三方よしの経営哲学は、語る人によって価値観が全く変わってきてしまうものでもあります。
ではどのような価値観で三方よしを受け止めたらいいのでしょうか?
実は、弊社独自のもので多くの企業様に親しみを持っていただくための概念があります。
三方よし経営の精神はなぜ誕生した?

まずここだと思います。
一般的にビジネスをやって利益を相互に感じているだけでは三方よしにはなりません。
この三方よしの価値観の発祥は、明治維新以来、”近江”と言われていた滋賀県から発祥したと言われています。
地元の特産品を全国各地へ行商するというもので、これを近江商人と言われています。
では近江商人とはいったいどんなことをやっていた人か?
近江商人とは
起源は鎌倉・南北朝時代まで遡ると言われていますが、詳細は定かではありません。戦国時代が終わり、織田信長の行った楽市楽座を始めとする仕組みの整備に貢献したと言われている。楽市楽座とは、
引用元:http://sanpoyoshi.net/
城下町で営業する自由営業を許可した制度で、現在の商業の先駆けと言われている。
今でこそ流通が発生して日本全国どこでも生鮮食品が食べられるようになりましたが、その流通すらも基盤となっているのは近江商人じゃないかと思わせられます。
「行商人」という仕事をしていた方がいるからこそ、今のビジネスの根幹となっているものと思います。
つまり、機械が無い時代に自分の手だけで良質な商品を流通してくれていた人がいるからこそ、今の流通があるということですね。
では一体、近江商人から広がった三方よしの姿勢がなぜそんなに重要なのでしょうか?
実は、三方よしの経営論は、成功する企業と伸び悩む企業を隔てる大きな要因となるとも言われております。
三方よし経営は、自己利益だけでなく第三者にすらwinを提供する

三方よしの視点持つことがとりわけ大事です。
どのような目的、どのようなビジョンを描いて三方よし経営を実践するかが重要だとしております。
地域の清掃などの活動や売り手と買い手はもちろん、そこから広がるご縁あるお客さまや地域にも広がる円卓な利益につながることを意識するということです。
つまり、基本的に三方よし経営によって利益をもたらされる対象は
- 買い手
- 売り手
- 世間
ということになります。
考え方によっては「世間」を、株主やCSR、SDGsのような団体に置き換える考え方も多いです。
つまり、実際に労働に関与している当事者以外ということですね。
このようにお伝えすると「自社の利益率が低くて悩んでいるのに、ボランティアとか利益を得ない人達のように、キレイごとを言ってる余裕はない」と言われることがあります。
弊社もこれには共感するところはあります。しかし、まず最初に大事なのは”従業員の幸せ”だと思うのです。
お客様が幸せであり、自社が幸せであり、幸せになった自社従業員が三方よしの経営の核となってくれることだと考えます。
そして、その従業員が関わる全ての人(ステークホルダー)に貢献してくれるように視点を変えていく。
それが大事だなと考えております。
では実際のところ、どうやって自社内に三方よしの価値観を導入すればいいのでしょうか?
弊社が実践していることをお伝えしたいと思います。
具体的に三方よし経営を導入するオススメステップ

三方よし経営を実現するために最も重要なのは、自社の利益率が円滑であることです。
ハッキリ言って、利益率が低くて経営が立ち行かないのに、自社以外のことを考えている余裕はありません。
と、なれば、一体どうしたらいいのでしょうか?
ここで重要な視点は、求めている利益率が手に入るようにマーケティング(戦略)を組むことです。
その実践として使いやすいのが
- 4P
- 4C
などのマーケティングモデルです。
ほかにも参考になるマーケティング戦略はありますが、どの企業さまにも実践しやすく、かつ絶対に意識すべきモデルはこれらのマーケティング戦略です。
それぞれを簡単にかみ砕いてみると、
4P(エドモンド・ジェローム・マッカーシーにて:1960年)
- Product(製品)
- Price(価格)
- Promotion(どう売るか)
- Place(どこで売るか)
4C(ロバート・F・ローターボーンにて:1993年)
- Customer Value(顧客価値)
- Cost(価格)
- Communication(コミュニケーション)
- Convenience(利便性)
という流れになっております。
共通点は多いですし、時代背景から意味合いが変わってくるところもあります。
どちらも共通しているのが”お客さまがどうやって幸せになってくださるか”という視点です。
三方よしはもちろん大事なのですが、三方よしを実現するためには、まず自社とお客さまが幸せになれなければ達成しえないものです。
だからこそ、弊社が発信している絆徳哲学(ばんとくてつがく)は、これからの世界に強く響くと確信しています。
絆徳哲学の大切さを発信する企業だからこそできる三方よし経営とは

絆徳哲学(ばんとくてつがく)とは、モラルエンゲージメントという哲学がベースにあります。
弊社はこの絆徳哲学を、自社内、お客さま、そして、お客さまの先にいるまだ見ぬお客さまへも浸透するよう願いを持って取り組んでおります。
モラルエンゲージメント(Philosophy of Moral Engagement)とは
引用元:https://le-seminar.fun/?p=112
とても簡単に言ってしまうと「あなたが相手にいいことをするので、ずっと一緒にいられる関係性」というもの
お客さまに弊社がいいことをし続けることで、お客さまは弊社や弊社の従業員から離れられなくなり、お互いがより良い未来を共に歩み続けることができると考えています。
すると何が起こるかといいますと「絆が絆を生み、徳が徳を生み続ける経営の循環」が生まれると考えております。
もちろんですが、弊社の社内環境はとても仲睦まじいです。
社内の横のつながりが明確に強固であるから、互いに仕事を共助することにためらいがありません。
基本的に従業員みんな向上心が旺盛ですし前向きです。
中には落ち込むこともありますが、従業員同士で互いに幸せにするからこそお客さまへのサービスも濃厚になります。
従業員によって幸せの提供が起こるからこそ、サービスを受けたお客さまが幸せになり、そのお客さまからさらに幸せの連鎖が起こる。
このつながり続ける連鎖が利益を生み出し続けてくれるということです。つまり、
社内の利益は社長のもの |
は、間違いだと言えます。
このような風習がある会社もありますが、弊社の中ではそのような取締役は一人もいません。
生じた利益を社内で好きなように使ってしまうのではなく、社内で利益を享受する分を決めつつ職場環境への投資に使ったり、有意義な学びのシェアに使っております。
するとどうなるかというと、従業員のスキルアップがどんどん啓発されていくので、幸福によって生まれた利益がどんどん倍化していきます。
そうして、スキルアップの大切さや絆徳哲学の大切さをお伝えし続けていきましょう。
社内で絆徳哲学が好きな社員が増えてきたら、それは経営の方針が良い方向に進んでいる証拠ではないかなと思えます。
導入企業を選ばない三方よし経営を戦略的に導入しよう
いかがでしたでしょうか?
三方よし経営を実践するというと、自社利益を後回しにしてSDGsのような活動に投資をしたり、流行語のように「地域貢献!」と躍起になったり、足元が見えなくなってしまう企業があります。
そうではなく、
これを深く深く求め、バランスよく実践して収益を手にしていき、絆徳哲学の指針を全社員に浸透していく。
この視点をぜひあなたの経営に取り入れてみてください。
必ず経営指針に変化が生じてくることでしょう。
また、こうしたマーケティングを企業さまに浸透していただき、利益率を最大化する秘訣を日々発信しております。
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