「会社で初めて部下を指導する立場になったが、なかなか自分の言うことを理解してくれない。」
「チームを任されたが、正直自分で仕事をやった方が早い。」
「なかなか部下の士気も上がらず困っている。」
人を指導する立場になり、改めてリーダーシップを身につけたい方も多いのではないでしょうか。
この記事では、リーダシップの身につけ方について解説します。
そもそもリーダーシップとは?
「リーダーシップ」については、数え切れないほどの研究や書籍が発売されています。しかし一般的には、リーダーシップ=統率力と考えられています。
そのため、自分の部下やチームをまとめ、リーダーとして明確なゴール設定をして牽引していく能力が求められます。
マネジメントとは?
リーダーシップと混同されやすい言葉がマネジメントです。
リーダーシップは主に集団の統率や目標達成のため、チームを導いていく能力ですが、マネジメントは「管理」が主な仕事です。
役職のある人間は、このマネジメントとリーダーシップを両方とも求められることも多くあります。
リーダーシップとマネジメントの違い
チームを導く「リーダーシップ」と管理をする「マネジメント」は、同時に求められる場合も多くありますが、全く異なる点がいくつかあります。
リーダーシップは長期的な目標を達成するために以下のことが求められます。
- チームの統率
- チームの目標決定
- 部下の育成
- チームや部下のモチベーション維持
それに対してマネジメントは、現在の状況を管理するために、以下のような細かな状況への対応が求められています。
- 予算や問題への対応
- 部下一人一人の状況把握
- 具体的な事業計画やスケジュール管理
優れたリーダーに必要な心理と能力6つ
チームを導くリーダーシップを取る優れたリーダーには、共通した考え方や能力があります。
リーダーシップがある人は、チームの目標決定を行い統率を取りながらモチベーションを維持するというリーダーの役割を全うするため、落ち着いた精神やコミニケーション能力など、優れた人間的魅力があるという共通点を持っています。
ここからお伝えする考え方や能力は、生まれつき持っている人もいますが、後から身につけることも十分可能です。
①落ち着いた精神状態
1つ目は「落ち着いた精神状態」です。上司やリーダーの機嫌が悪かったり、ネガティブな考えでいると、部下の心境が次のような状態になりかねません。
- 「今は機嫌が悪いから報告は後にしよう」
- 「聞きたいことがあるけど、怖くて聞けないな」
- 「今日もイライラしてるかも、仕事に行きたくない」
つまり、チームの仕事の効率やモチベーションが下がってしまうということです。優れたリーダーは、、メンタルが安定していてどんな時も精神的に落ち着いた状態を保ちます。
②部下を信頼している
2つ目は「部下を信頼している」ことです。良い結果をだすチームは、リーダーや同じチームメンバーを信頼し合っています。
信頼できるチームを作るには、まずは自分が相手を信頼することが非常に重要です。リーダーが部下を信頼する姿勢を見せ、仕事を任せることで、チームの絆が深まります。
③自分ごとで考える
3つ目は「自分ごとで考える」ことです。チームで思い切ったことに挑戦しようとした時や部下が何かミスをした時、次のような思考にならないように注意が必要です。
- 「責任を取りたくない」
- 「自分は関係ない」
- 「部下が悪い」
このような考えを持つリーダーに部下は信頼を寄せにくいです。優れたリーダーは「部下のミスは自分が責任を取る」と常にひとごとではなく自分ごとで考え、周りに気を配り行動します。
④コミュニケーション能力
4つ目は「コミュニケーション能力」です。仕事をスムーズに進めるためには、周囲の人間やチームの人間と協力することが重要です。
- 「相手の話をしっかり聞く」
- 「自分から声をかける」
簡単なことのようですが、積み重ねることでチーム内のコミュニケーションが円滑に取れるようになり、仕事もスムーズに進めることができます。
⑤いざと言うときの決断力
5つ目は「いざと言うときの決断力」です。リーダーは役割上決断を迫られる場面が多く存在します。
「どうしよう」と悩んでいる間に、問題が大きくなることもあります。また、いざと言う時に決断ができずに立ち止まって進めないリーダーに人はついていきません。
優れたリーダーは判断・決断を素早く行い、チームの方針を決めます。
⑥付いていきたいと思わせる人間力
6つ目は「付いていきたいと思わせる人間力」です。周囲の人から信頼され努力を重ねるような人であれば、チームが主体的に機能しやすいといえます。
「この人のために頑張りたい」「この人のようになりたい」「この人は信頼できる」などと思われる「人としての魅力」はリーダーにとって非常に重要です。
リーダーに求められる仕事7つ
リーダーに求められる仕事は、長期的な目標を立て、チームを率い目標を達成することです。
会社を含めた組織にはさまざまな性格や能力を持った人がいます。全員が一つの目標に向かって進み、成果を得るには次のような指標が必要です。
- チーム、個人としての「目標」
- 目標達成のための「筋道」
- 筋道に沿った「行動」
一つずつ深堀していきます。
①チーム・部下の目標決定
リーダーに求められる仕事の1つ目が「目標決定」です。具体的に、下記のことを基準に決定します。
- チームに対して何を求められているのか
- その目標を達成するために必要なことは何か?
- 現状の課題は何か?
- 現状の部下の能力
例をあげると「イベント来場者数5万人を目指す」と目標を立てます。この5万人を達成するために、必要な人材や過去のデータ、現状の課題、部下の状態などを把握します。
また、なぜ今回のイベントで来場者数5万人を目指すのか、前回来場した人をリピートで呼びたいのか、新規のお客様を呼びたいのかなどの具体的な目標を立てます。
②目標達成のための筋道を立てる
目標を立てた後は「目標達成のための筋道」を作ります。この筋道はいわゆる計画のことです。
目標を決める際に「誰が、何を、いつまでに」「計画は現実的か」「数字で判断ができるか」とい計画を明確にした上で行動に落とし込みましょう。
また、予期せぬ問題に備えて別の案も考えておきましょう。
③計画内容の説明をする
計画を立てたあとは、チーム内で目標・計画を共有します。ここでチームの具体的な目標や方向性をしっかりと理解した上で、全員のゴールを確認します。
また「誰が何をいつまでにやるか」を伝え、理解してもらうことも非常に重要です。
ここで計画を理解し、個人の進捗状況やチーム全体の動きを確認することで、チーム全体の雰囲気がまとまります。
④チームでコミュニケーションを取る
チームとして動き始めた際に、リーダーの仕事で重要なことの一つが、コミュニケーションを取りやすい雰囲気を作ることです。
進捗状況の報告や質問をしやすい雰囲気を作り出すのは、リーダーの役目です。話を最後まで聞くことや常に周囲に気を配り、リーダーから率先して声をかけます。
リーダー自ら声をかけることで、コミュニケーションが取りやすくなり、チームの雰囲気が良くなります。
⑤部下に任せる
思い切って仕事を部下に任せることもリーダーの重要な役割です。
チームのリーダーを任されたと言うことは、自分一人で仕事をするのではなく、あくまでチームで一つの目標に向かって業務を行う必要があります。
部下を信頼して仕事を任せることもリーダーの仕事です。また、信頼して仕事を任せることで、相手からの信頼を得ることにもつながります。
信頼関係が構築されているチームは成果を出しやすくなります。
⑥主体的に行動する
リーダーだから管理だけすれば良いと考えている人は、考えを改める必要があります。リーダーの仕事は管理だけではありません。
リーダー自らが主体的に行動をしている様子を、チームの部下に見せることも大切なリーダーの役割です。
リーダーが見本となり行動することで、良いところを部下が真似できます。その結果、チーム全体で成長することが可能となります。
⑦褒めるべき部分は褒める
リーダーとして部下の育成も仕事の一つです。部下への指導は非常に難しい仕事の一つです。特に、部下への評価や指導に苦労している方も多いのではないでしょうか?
評価のポイントは、チーム内での役割や仕事の成果、成果をあげるまでの過程など、さまざまな角度から評価をすることです。
その際に、数字で分かる評価と数字ではわからない面、両方の角度から指導をすることも非常に重要です。
評価内容によって、次の目標や成長につながる挑戦をするように促し、注意だけでなく褒めるべき部分は褒め、次につなげることができる提案をすることも大切です。
リーダーシップを身につけるには?
リーダーシップを取るために必要な能力や考え方は多くあります。「リーダーシップ」とインターネットで検索すれば、さまざまなメディアがたくさんの情報を発信しています。
また「優れたリーダーになること」「リーダーシップの身につけ方」といった内容の研究や書籍なども多く発売され、全ての情報を確認するのは困難です。
「結局じゃあ何をすれば良いの?」「もっと具体的な方法が知りたい!」
そんな方に向けて今日からできるリーダーシップを身につける練習を4つ解説します。
人によって態度を変えない
リーダーシップを身につける大切な考え方の一つは、誰が相手でも礼儀正しく、敬意を持って接することです。
上下関係が急に逆になることはよくあることです。
誰が相手でも同じように、礼儀正しく、敬意を持って接することで、周囲からの信頼を得ることができ、仕事がしやすくなります。
声を掛ける癖をつける
リーダーは率先して周りのメンバーに声をかけ、業務を円滑に回す必要や、目標達成のために率先して動く必要があります。
業務中に困った顔をしている人に声をかけてあげることで、その人は悩み事を解決できるかもしれません。
子供のころに覚えたあいさつや困っていそうな友達に声をかけるといった当たり前の行動ですが、リーダーシップを身につける大切な習慣です。
周りのメンバーとコミュニケーションを取れるようになると、信頼関係も築きやすくなり、リーダーの役割を任されやすくなります。
立ち止まらずに勉強を続ける
「昔のやり方や方法のみを教えるリーダー」と「常に学び続け知識が豊富なリーダー」どちらのリーダーのチームに入りたいですか?
変化の早い現代社会で、昔の知識のみで戦っていくのは難しいのが実情です。新しい知識を吸収し続けることで、昔からの知識も何かの形でさらに生かすことができます。
古い情報や知識しか知らないと「あの人に聞いてもわからない」と思われてしまいかねません。つまりリーダーとしての役割を果たすことができないということです。
優れたリーダーは常に書籍や新聞、そして人から学び続けています。毎日少しずつでも学ぶ習慣をつけることは、リーダーシップを身につけるために有効な手段です。
リーダーシップを身につけるためのおすすめ学習法
リーダーシップは一朝一夕で身につくものではなく、知識や経験から学ぶことを繰り返すことで少しずつ身につくものです。
しかし、できることなら一日でもはやくスキルを上げたいという人もいらっしゃるでしょう。
そのような方は、捻出した時間の中でいかに密度の濃い学びを得られるかに重点を置くのではないでしょうか。
このような方におすすめなのが「音声を聞いて耳で知識を得る」ことを目的とした、耳で学習するアプリで学ぶ方法です。
例えば「VOOX」は、凝り固まった考え方や概念を捨てて、ビジネスへの取り組み方や考え方に新しい風を吹かせたい人におすすめです。
「10分、聴くだけ、既成概念が崩れる」をテーマに、ビジネス・認知科学・発想の仕方など、様々な分野のビジネス本やベストセラー本の著者たちが自著や伝えたいトピックについて音声で語っています。
通勤時間や仕事での隙間時間などですぐに聞けるため、耳で学ぶ学習方法をぜひ日常に取り入れてみてください。
決断を恐れない
優柔不断な人や決断をすることから逃げる人は少なくありません。責任を取りたくないという思いや、過去に失敗をして決断が怖くなった人など理由はさまざまです。
しかし、リーダーにはあらゆる場面で判断を任され決断を迫られます。最初は、決断をすることに恐怖を感じる場面もあるかもしれません。
なのでまずは、小さな決断をすることに慣れ、成功体験を積み自信につなげましょう。
リーダーシップは後天的に身につけられる
リーダーシップについてお伝えしました。
優れたリーダシップを発揮するリーダー達の共通点は、落ち着いた精神やコミニケーション能力など、優れた人間的魅力とまとめることができます。
リーダーシップを身につけるために、周囲を観察しぜひお手本となる人物を見つけてみてください。
そして
- 人によって態度を変えない
- 常に礼儀正しく敬意を持って周囲に接する
- あいさつや声かけを積極的に行う
- 日々の勉強を習慣にする
この4つを意識して行い、リーダーシップを身につける第一歩をぜひ踏み出してください。
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