- 世界の投資家の巨匠から、投資の極意を学びたい…!
- 投資家のアドバイスから参考になることを知りたい…!
『世界のエリート投資家は何を見て動くのか:自分のお金を確実に守り、増やすために』は、世界トップコーチのアンソニー・ロビンズが書いた本です。
世界の投資家の巨匠と呼ばれる人たちが、日々利益を上げ続けるために何に取り組みどのような実践をしているか知っていますか。
投資家のレジエンドの投資に対する考え方や実践の仕方を学べば、あなたの行動や投資に対する考え方は大きく変化するはずです。
この本を読めば、世界の有名な投資家が日々の投資を行うなかで、どのようなことに注力しているのかについて学ぶことができます。
今回は、本書の内容を一部紹介します。記事を読んで気になった方は、ぜひ本書もご覧ください。
『世界のエリート投資家は何を見て動くのか:自分のお金を確実に守り、増やすために』とは
『世界のエリート投資家は何を見て動くのか:自分のお金を確実に守り、増やすために』とは、アンソニー・ロビンズが執筆した書籍です。
本書は『世界のエリート投資家は何を考えているのか: 「黄金のポートフォリオ」のつくり方』と二部構成になっています。
本書では、投資家の巨匠と言われる12人にインタビューをおこなった内容が記載されていて投資に関するノウハウを得られます。
構成
『世界のエリート投資家は何を見て動くのか:自分のお金を確実に守り、増やすために』の構成は以下の4章から構成される本です。
- 第一章
「投資のカリスマ」は何を見て動くのか―「経済的に成功する人」のマネー戦略 - 第二章
「投資のチャンス」は到るところに―最新テクノロジーが描く「未来」 - 第三章
人生を切り拓くのは「知識」ではなく「行動」-「感謝」と「情熱」を心に満たして生きる - 第四章
「真の豊かさ」を手にする最後の秘密-「お金」と「幸せ」の不思議な関係
第一章では、「投資のカリスマ」である12人にインタビューを行った内容とそこから導き出された4つの共通項を紹介します。
第二章は、テクノロジーがもたらす豊かさと未来への大きな可能性についてです。テクノロジーは大きな投資先の一つであり、私たちは誰でもクリエイター(開発者)になれるとする趣旨が書かれています。
第三章では、経済的な成功のみでなく精神的な成功を得ることについて、アンソニーの考えや実体験が語られるのです。
第四章では、「幸せなお金の使い方」をテーマに、アンソニーが考えるお金と幸福の関係について述べられています。
この本を通して読めば、経済的な成功を得るためのノウハウのみでなく精神的な幸福感を得る方法を知ることが可能です。
投資ではずせない4つのこと
本書では、以下の12人の投資の著名人から投資のノウハウに関するインタビュー対談が掲載されています。
- カール・アイカーン
- デイビッド・スウェンセン
- ジョン・C・ボーグル
- ウォーレン・バフェット
- ポール・チューダー・ジョーンズ
- レイ・ダリオ
- メアリー・キャラハン・アードス
- T ・ブーン・ピケンズ
- カイル・バス
- マーク・ファーバー
- チャールズ・シュワブ
- ジョン・テンプルトン
それぞれの投資家たちは、さまざまな独自の手法を用いて成果を上げることに成功しました。
実践方法は多種多様ですが、少なくとも4つの点については共通して語られている項目があります。
ここでは、本書の項目の金融界の巨人が教える「これだけは外せない4つのこと」について紹介しましょう。
なお、ここで紹介している項目は投資における絶対的な法則ではありません。あくまで一意見として参考にしていただき、投資の運用は個人の判断でおこなってください。
絶対、損はしない
投資家の心得の一つ目は、絶対に損はしないことです。
多くの人は世界的に有名な投資家について、利益を取るためには大きなリスクを背負うことを厭わないイメージがあると思います。
しかし、投資の巨匠は損失リスクには極めて敏感であるというのが事実です。
実際に大きな利益を出すためにはそれだけの資金力が必要となります。損失を被ることは未来の利益を得るための機会を失うことになってしまい、投資家たちはその事態を避けたいと考えるのです。
例えば、損を出した後にそれらを取り戻すには時間がかかります。資金のみでなく、それを使って多くの利益を出せるはずの時間も失うのは大きな損失です。
ポール・チューダー・ジョーンズの例
米国のトップトレーダーであるポール・チューダー・ジョーンズは、損失をしないことの必要性について以下のように語っています。
「金儲けには、大いに関心がある。損をしないことがわかっていれば、安心できる……私にとって最も重要なのは、防御は攻撃の10倍重要だということだ。マイナス面には、たえず神経を尖らせていなければならない」
『世界のエリート投資家は何を見て動くのか: 自分のお金を確実に守り、増やすために』(著者:アンソニー・ロビンズ,監修:山崎 元,翻訳:鈴木 雅子,2017年10月,三笠書房,P.27より引用)
ポールは、1976年に商品の先物トレーダーとして働きに出ました。そこで、商取引の仕組みについて基礎を学びます。
数年の間に好景気と不景気が訪れたと語りました。その間で、値段は一瞬で高騰したと思ったら瞬く間に大きな損失が出ることを目の当たりにしたのです。
ポールは、そこで強気と弱気の市場の移り変わりやそれぞれの投資家心理を学んだといいます。
これらを体験してポールは以下のような教訓を得たそうです。
儲けが一瞬で消えること、手元に資金がある間が大切なことを学んだ。だから「攻撃より守備の方がずっと重要」というのが、私が学んだ最大の教訓だ。富なんてはかないものだから、損失リスクに常に注意しなければならない。
『世界のエリート投資家は何を見て動くのか: 自分のお金を確実に守り、増やすために』(著者:アンソニー・ロビンズ,監修:山崎 元,翻訳:鈴木 雅子,2017年10月,三笠書房,P.94,95より引用)
ポール氏が述べるように、攻めることができるのは十分な守りの資金があるからと言えます。常に損失リスクに備えた投資運用をすることは重要な示唆です。
「小さなリスク」で「大きな利益」を上げる
投資の心得の二つ目は、「小さなリスク」で「大きな利益」を上げることです。
これらを実践するために「マネーの巨匠」と呼ばれる偉人は、個人で独自のルールを設けてそれらを実践しているのです。
ここでは、異なる手法を用いている2名の例を紹介します。
ジョン・テンプルトン氏の例
本書では、例えとしてジョン・テンプルトン氏の心得について紹介されています。
彼は、株式市場が「ひどい状態」にあるときに株を購入するといいます。そして、「最もよい状態」であるかと思われるタイミングで売却するそうです。
これは大衆の心理とは逆をついています。彼は市場の動きについて逆張りの手法を用いるのです。
ジョン氏はこの投資方法について持論を述べているので紹介します。
「上昇相場は悲観主義から始まり、懐疑主義が強まるにつれて、さらに勢いを増す。楽観主義に移行する頃には成熟期を迎え、市場が陶酔感に浸る時に終焉を迎える」
『世界のエリート投資家は何を見て動くのか: 自分のお金を確実に守り、増やすために』(著者:アンソニー・ロビンズ,監修:山崎 元,翻訳:鈴木 雅子,2017年10月,三笠書房,P.186より引用)
このサイクルがどの上昇相場でも必ず起こるから、自分の立ち位置を決めるガイドとなる。投資家心理を十分に調査すれば、市場がまだ安全レベルか、危険レベルに突入したかを判断できる。
ジョン氏の意見は、私たちに新たな視点を教えてくれることでしょう。
一方で、ジョン氏は仕事の片手間に良い投資商品を見つけて投資を行うのは容易なことではないとも述べています。
ポール・チューダー・ジョーンズの例
全く異なる観点からノウハウを述べる人もいます。それが、ポール・チューダー・ジョーンズ氏です。先ほども紹介しましたが、損失リスクの重要性を語っている人物でもあります。
彼は、リスクが1ドルあるときには5ドル以上の利益(儲け)が出る時にしかそれを実行しませんでした。
ジョン・テンプルトン氏と実践方法は異なりますが、共通しているのはより小さなリスクで大きな利益を上げようとすることです。
5ドル儲けるために1ドルを賭ける。そうすれば、打率2割(20%)でいい。リスク管理をしっかりすれば、自分が大バカで、間違う確率が80%でも損失は出ない。5回に1回だけ正しければいいのだ。しかし、これは通常の投資法ではない。どの値段で市場に参入すべきかを計算しないし、どこまで妥協して何を犠牲にするかも、真剣に考えない。
『世界のエリート投資家は何を見て動くのか: 自分のお金を確実に守り、増やすために』(著者:アンソニー・ロビンズ,監修:山崎 元,翻訳:鈴木 雅子,2017年10月,三笠書房,P.99,100より引用)
予測し、分散させる
投資家の心得の三つ目は、予測し分散させることです。
投資のカリスマたちは、自分が立てた仮説について納得できるまで調べあげるようにしていたといいます。
また、先項でもあげたように絶対損はせずリスクを少しでも減らして資産を守ろうとする姿勢がうかがえました。
この部分では、損失をしないことの必要性について以下のように紹介されています。カイル・バスの元パートナーであるマーク・ハートのインタビュー時の言葉をご覧ください。
「どんなに立派な人でも投資家としては最悪の場合がよくある。そういう人は、限られた情報に基づいて物事を判断できないからだ。全ての情報が揃う頃には、みんなに知れ渡っているので、抜きん出ることはできない」
『世界のエリート投資家は何を見て動くのか: 自分のお金を確実に守り、増やすために』(著者:アンソニー・ロビンズ,監修:山崎 元,翻訳:鈴木 雅子,2017年10月,三笠書房,P.29,30より引用)
投資には幅広い知識が必要なこと、そしてそれに基づいて皆がそれに気付き投資をし始める前段階で行うことの重要性が分かります。
学びに終わりはない
投資家の心得の四つ目は、学びを終えないことです。
彼らをかり立てる原動力は、飢餓感であるといいます。投資家のレジェンドは、多くの利益を上げて事業を成長させてもそれに満足することはなく学びを続けるのです。
そして、巨匠たちは利益を出したうえで「与えられた分を与える」ということを意識しています。その還元の仕方はさまざまです。
- 他の人に投資する
- お金を分け与える
偉人たちは、手に入れることだけではなく与えることの大事さを知っていてそれで有意義な人生を築くのです。
私たちは、それらの知識を知ることで誰に何を与えられるのかについても考えることができるでしょう。
個人投資家へのアドバイス
今回は、投資家のカリスマに見られる4つの共通項について紹介しました。4つの事項を支えるのは、やはり幅広く豊富な知識と経験から来る先を見通す力です。
投資家のレジェンドの中の意見で見られたのは、仕事の片手間で投資の知識を得て銘柄を選定するのは難しいということでした。
では、個人投資家はどのようなことを意識すればいいのでしょうか。
ここでは、個人投資家へのアドバイスとして紹介されている二名の共通した意見を紹介します。
まずは、自身の証券会社を立ち上げたチャールズ・シュワブの意見です。
私自身は両方に投資している。自分で銘柄を選んだ株も多く保有している。私は、専門教育を受け、知識も時間もある。ところが、投資家の98%は日常生活に時間をとられ、投資に時間を費やす余裕などない。職業人は自分の仕事に十分な時間をかけて、社会に貢献してほしい。投資に精通しているのは、人口のわずか2%に過ぎず、残りはアドバイスや助けが必要だ。
『世界のエリート投資家は何を見て動くのか: 自分のお金を確実に守り、増やすために』(著者:アンソニー・ロビンズ,監修:山崎 元,翻訳:鈴木 雅子,2017年10月,三笠書房,P.170,171より引用)
私は早くにこの事実に気づき、ビジネスに発展させた。「人口の98%は、主にインデックスファンドに投資すべきだ」というのが私の見解だ。インデックスファンドの実績は、一番予想しやすい。株式銘柄を自分で選ぶのは難しいし、時間もかかるから、時間に追われる人には向かない。
次は、ウォーレン・バフェットの意見です。
アンソニーはウォーレン・バフェットと話をする機会があった時のことを記しています。
個人投資家への唯一のアドバイスは「市場の広範な世界優良企業をカバーするインデックスファンドに投資して、長期間保有する」ことだった。2014年の株主向けレターでも、同じアドバイスを繰り返している。
『世界のエリート投資家は何を見て動くのか: 自分のお金を確実に守り、増やすために』(著者:アンソニー・ロビンズ,監修:山崎 元,翻訳:鈴木 雅子,2017年10月,三笠書房,P.88より引用)
二人の意見を見ると、インデックスファンドに投資するという見解が見られました。投資の巨匠の一意見として参考にできる項目です。
まとめ
今回は、アンソニー・ロビンズの書籍である『世界のエリート投資家は何を見て動くのか:自分のお金を確実に守り、増やすために』を紹介しました。
この記事では、投資家のカリスマ12人にインタビューを試みて明らかになった投資に関する4つの原則について解説しています。
この本との出会いがあなたの投資に対する理解を深め、より充実した生活を得られるきっかけとなれば幸いです。
-投資でこれだけははずせない4つのこと 部分(P.25~31)
(ポール・チューダー・ジョーンズの例(P.92~105))
(ジョン・テンプルトン氏の例(P.182~190))
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