集客のアイデア30選と、成功に向けた実践のコツを紹介します。
集客を成功させるには、基本的な考え方を理解した上で、効果が見込める施策を積極的に講じていくことが重要です。
集客がうまくいかずに悩んでいる方や、集客をいっそう強化したい方は、ぜひ参考にしてください。
集客の基本となる3本柱
はじめに、集客の基本となる3本柱を押さえておきましょう。
実は、集客を成功させるには「お客様を増やす」ことに終始した施策から脱却する必要があります。
基本1:新規顧客との接点づくり
集客の第一の基本は、新たな顧客との接点を創出することです。
これまで接点がなかった見込み客の目に留まり、興味関心を持ってもらうことが集客の最初のステップとなります。
たとえ良質な商品やサービスを提供していたとしても、存在自体が知られていなければ購入してもらえません。
「良いものを作れば売れる」という発想から、「まずは知ってもらう必要がある」という考え方へと切り替えていくことが大切です。
基本2:リピート顧客づくり
集客の第二の基本は、ファーストコンタクトの機会を得た顧客を「いかにしてリピート顧客へと変えていくか」という点です。
集客と聞くと新規顧客を創出するイメージが強いものの、最初の接点さえ作ればよいという発想では集客は成功しません。
自社や自店舗の商品を知ってもらいたいのは、あくまでも「売る側の論理」だからです。
顧客が「次もこの会社/店舗で買いたい」と感じるよう導くことが、結果として効果的な集客へとつながります。
基本3:強いブランドづくり
多くの顧客から選ばれ、リピート購入を希望する顧客が増えていくにつれて、ブランドが確立されていきます。
ブランドとはハイブランドなどの高級品のことではなく、自社・自店舗に対して感じる顧客の愛着や信頼のことです。
牛丼と聞いて「吉野家」や「すき家」などを連想するように、顧客が第一に想起するかどうかが重要なポイントといえます。
強いブランドづくりを目指して集客に取り組むことが、結果として実りある集客施策へとつながっていくでしょう。
集客アイデア30選
効果的な集客を実現するためのアイデア30選を紹介します。
どのアイデアがベストというものではないため、自社や自店舗に合った施策を試していくことが重要です。
アイデア1:自社ホームページ
自社ホームページの開設は、集客の最も基本的な施策といえます。
近年は、初めて知った店舗や商品、サービスについて、まずWebを検索する人が少なくありません。
ホームページが存在しない場合、「本当に信頼できる商品だろうか?」と不安に感じる可能性があります。
ホームページ自体が集客に寄与するというより、集客を後押しするツールになるというイメージです。
アイデア2:オウンドメディア
オウンドメディアは、自社が保有するメディアの総称です。
自社ホームページや商品カタログなども、広い意味ではオウンドメディアに含まれます。
一般的にオウンドメディアと呼ばれているのは、見込み客にとって有益な情報を発信するWebサイトのことで、今ご覧いただいている「セミナーズ」もオウンドメディアに当たります。
商品やサービスを直接的に訴求するのではなく、見込み客が関心を寄せるテーマについて情報提供に徹します。
有益な情報を得られた見込み客はWebサイトを信頼し、運営企業について興味を抱くことで集客につながるという仕組みです。
アイデア3:LP(ランディングページ)
LP(ランディングページ)とは、特定の商品・サービスを訴求することに特化したWebページのことです。
1ページのみの簡潔な構成で作られるケースが多く見られます。
LPのターゲットとなるのは、すでに購入を決めている見込み客や、購入意欲が高い見込み客です。
商品・サービスの存在を認知していない潜在顧客や、今すぐに購入を検討していない層には効果が薄い点に注意する必要があります。
アイデア4:SNS運用
自社・自店舗のSNSアカウントを開設し、情報を発信していく方法です。
SNSは基本的に無料で始められるため、コストを抑えて集客するには適した方法といえます。
どうしてもフォロワー数が多い方が影響力が強いように見られてしまうことがありあすが、共感を得られるブランディングをしていれば、その限りではありません。
ターゲットにとって有益な情報の提供に徹し、地道にフォロワーを増やしていくことが重要です。
アイデア5:動画配信
自社やブランドメッセージ、商品・サービスなどを紹介する動画を制作し、動画投稿サイトで公開していく施策です。
動画は視覚・聴覚に訴える効果が高く、限られた時間内に膨大な情報量を伝えられる点に特徴があります。
SNSとの親和性が高く、話題性のある動画を制作すれば飛躍的に知名度を高められる可能性もあるでしょう。
一方で、品質の高い動画を制作し続けるには相応の技術やノウハウ、費用が不可欠となる点に注意が必要です。
アイデア6:メールマガジン
読者登録をしたユーザー向けに、ターゲットにとって役立つ情報をメールマガジンを配信する施策です。
メール内にWebサイトなどのURLを掲載することで、メールマガジン経由の流入を促せます。
一定の読者数を確保する必要があるため、中長期的に取り組んでいく必要があるでしょう。
アイデア7:LINE公式アカウント
自社や自店舗のLINE公式アカウントを開設し、見込み客との接点を創出する方法です。
年齢層を問わず利用率の高いコミュニケーションツールのため、効果的に集客できる可能性があります。
クーポンやキャンペーンを告知する機能を活用することで、顧客にとってメリットのある集客施策を講じられるでしょう。
アイデア8:MEO対策
MEO対策とは、GoogleマップやGoogleの検索結果ページに店舗の場所などの情報を掲載するための施策です。
MEO対策を講じることで、「渋谷 カフェ」など、「場所+業態」のキーワードで検索した際に、店舗情報を上位表示させられます。
検索結果に上位表示されるのは、ユーザーによる口コミが多い店舗や返信が活発に行われている店舗の情報です。
成果が出るまでには半年〜1年ほどかかるため、地道に取り組む必要があります。
アイデア9:ポータルサイト
ポータルサイトとは、特定のジャンルや目的ごとに情報を集めたWebサイトのことです。
知名度の高いポータルサイトに店舗情報などを掲載することで、検索結果に上位表示される確率が高まります。
ポータルサイト内でユーザーが店舗情報を見つけてくれる可能性もあるため、来店につなげる施策として有効です。
アイデア10:プレスリリース
プレスリリースとは、ニュースメディアに自社の新商品などに関する告知記事を掲載してもらうことを指します。
ニュースメディアの読者の目に触れることになるため、認知拡大や知名度向上に効果的です。
新商品や新サービスを発表したタイミングであれば、プレスリリースを打つことも検討してみる意義があるでしょう。
アイデア11:リスティング広告
リスティング広告は「検索連動型広告」とも呼ばれる、検索キーワードに応じて表示される広告のことです。
キーワードとの関連性が高い広告が表示されるため、関心を寄せてクリックするユーザーが現れる可能性があります。
効果的なキーワードを見極めなくてはならないことから、粘り強く取り組む必要があるでしょう。
アイデア12:ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、他社メディアサイトの広告枠に自社広告を掲載してもらう方法です。
テキストのほか画像や動画を用いたバナーを掲載することから、バナー広告とも呼ばれます。
自社や自店舗を認知していない潜在層を発掘するのに適した集客施策といえるでしょう。
アイデア13:アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、成果報酬型広告のことです。
自社の商品・サービスをブログやWebサイトなどで紹介してもらい、成果が出た時点で広告費が発生する仕組みになっています。
広告費を有効活用できる一方で、必ずしも成果につながるとは限らない点に注意が必要です。
アイデア14:SNS広告
SNS広告とは、SNSに有料で広告を出稿してタイムラインに広告を表示させる方法です。
多くのSNSユーザーの目に触れる可能性があるため、潜在層の発掘につながる可能性があります。
SNSアカウントの運用を始めたばかりの時期など、フォロワー数が少ない場合には広告も並用するとよいでしょう。
アイデア15:動画広告
YouTubeやTiktok、InstagramなどのSNSはもちろん、他の動画投稿サイトに動画が再生される前や動画の途中で表示される広告を出稿する方法です。
YouTubeなど多くのユーザーを抱えるサービスで広告が表示されることで、潜在層の発掘につなげられます。
動画広告を敬遠するユーザーも少なくないため、逆効果にならないよう訴求方法には工夫が必要です。
アイデア16:ECサイト
商品を販売することに特化したサイトを用意し、オンラインで販売できる仕組みを整える方法です。
自社でECサイトを構築するほか、Amazonや楽天市場といった既存のECモールに出店する方法があります。
実店舗での販売とあわせて、新たな販路を開拓したい事業者様におすすめです。
アイデア17:インフルエンサーマーケティング
特定の分野における専門家や、知名度の高い人物に自社商品を紹介してもらう方法です。
インフルエンサーのファンが興味をもち、店舗などに来店してくれる可能性があります。
事業者による広告案件であることを伏せて訴求すると、ステルスマーケティングと見なされるおそれがある点に注意が必要です。
アイデア18:折り込みチラシ
新聞の折り込みチラシを活用して集客する方法です。
エリアを限定してチラシを入れられるため、ローカルビジネスの集客方法として適しています。
新聞の主な購読世帯とされる中高年層がターゲットであれば、有効な集客方法といえるでしょう。
アイデア19:ポスティングチラシ
チラシをポスティングすることで、商品やサービスの存在を知ってもらう方法です。
エリアを絞って配布できることに加え、店舗の近隣住人に来店を促せるメリットがあります。
キャンペーン情報など、顧客にとってメリットがある施策に適した集客方法といえるでしょう。
アイデア20:DM(ハガキ・メール・FAX)
DM(ハガキやメール、FAXなどのダイレクトメール)を送付し、商品・サービスを訴求する方法です。
二次元コードを印刷しておくことで、ホームページやLPへの流入を促せます。
ターゲット選定と送付するタイミングが重要になるため、一定期間は試行錯誤を繰り返す必要があるでしょう。
アイデア21:イベント開催
自社でイベントを開催したり、合同イベントや地域のイベントに参加したりすることで集客につなげる方法です。
イベントを通じて参加者に店舗の存在を知ってもらえます。
主に地域コミュニティでの知名度を高めたい場合に有効な施策です。
アイデア22:紹介制度
既存顧客に新規の見込み客を紹介してもらう制度を設ける方法もあります。
すでに自社の商品・サービスを利用したことがある顧客が紹介するため、自社に対して好意的な見込み客を獲得しやすい方法です。
既存顧客・新規顧客の双方にとって、メリットのある特典を用意しておくとよいでしょう。
アイデア23:地域誌
地域で無料配布されるフリーペーパーや広報誌などに広告を掲載する方法です。
地域住民が目にする可能性があるため、ローカルビジネスに適した集客方法といえます。
限定クーポンなどの特典を用意しておくと、顧客にとってメリットを実感しやすい施策となるでしょう。
アイデア23:展示会
展示会イベントに出展し、来場者との接点を築くきっかけづくりをする手法です。
特定のテーマを掲げた展示会が多いため、自社を認知していなかった層へアピールしやすい手法といえます。
自社ブースを訪れた来場者に直接商品の説明ができ、質問などにも応じられる点が大きなメリットです。
アイデア24:セミナー/ウェビナー
情報提供のためのセミナーやウェビナー(オンラインセミナー)を開催する方法です。
自社を認知していない層に対しても、情報提供という形で接点を築くきっかけづくりができます。
セミナーポータルサイトなどを活用すると、効率よく集客できるでしょう。
アイデア25:テレアポ
見込み客リストに沿って電話をかけ、自社の商品・サービスを案内していく方法です。
電話口で購入や成約を決断してもらうのは容易ではないものの、自社について知ってもらうための機会にはなります。
社名や店舗名を覚えてもらい、来店やWeb検索のきっかけづくりをするのがポイントです。
アイデア26:挨拶まわり
店舗近隣の住宅や商店などに挨拶まわりをする方法です。
昔ながらの手法ですが、ローカルビジネスの場合は「顔を知ってもらう」ことが来店のきっかけとなるケースは少なくありません。
顔と店舗名を覚えてもらうことを第一に意識して実施すると効果的です。
アイデア28:交通広告
電車やバス、タクシーなどでの移動中、利用者に見てもらうための広告を出稿する方法です。
交通機関は日々多くの人が利用することから、潜在層に訴求する上で有効な手法といえます。
店舗の場所が一目でわかる目印を示すなど、来店を促す工夫をするとよいでしょう。
アイデア29:看板・のぼり
看板やのぼりは、古くからある集客手法の王道です。
どのような商品を扱っているのか一目でわかるようにすることで、来店を促せる可能性があります。
地域コミュニティに店舗の存在を認知してもらう方法として有効です。
アイデア30:ポップアップストア
商業施設や駅などの一部区画を間借りして、臨時の店舗を設ける方法です。
実店舗の所在地以外の見込み客を獲得できるほか、実店舗をもたない業態でも集客できるメリットがあります。
SNSやホームページ施策と組み合わせて、出店時期をできるだけ多くの人に知ってもらうのがポイントです。
集客のアイデアを効果的に実践するコツ
集客のアイデアを成果につなげるには、どのような点を意識すればよいのでしょうか。
特に重要度の高い3つのコツを紹介します。
顧客行動を調査・分析する
効果的な集客施策を講じるには、顧客行動を徹底的に調査・分析することが重要です。
既存顧客へのアンケートやヒアリングを通じて、どのようなきっかけで来店したのか情報を収集しましょう。
顧客行動を把握することによって、認知されやすい媒体や訴求方法が絞られていきます。
カスタマージャーニーを意識する
カスタマージャーニーとは、顧客が店舗や商品の存在を知ってから購入に至るまでの軌跡のことです。
単に店舗や商品の存在をアピールするだけでなく、どのような経路をたどって購入に至るのかパターンを可視化しましょう。
カスタマージャーニーを意識することで、接点が築かれてから購入に至るまでのイメージが明確になります。
オンライン施策とオフライン施策を掛け合わせる
オンライン施策とオフライン施策は別々に講じるのではなく、相互に掛け合わせて相乗効果を生むことが重要です。
ホームページや広告を見かけただけでは、実際に店舗へ足を運ぶ行動にはなかなかつながりません。
来店時に提示すると値引きが適用されるクーポンを用意するなど、来店するベネフィットを訴求することをおすすめします。
まとめ
今回紹介した集客施策30選は、すでに多くの事業者が講じているものが大半ですが、本当はもっと成果が出るのに今一つのところで止めてしまっているという方や、新しさを感じないので取り組んでいないという方が多いものです。
どれか一つを集中的に取り組めば効果が出るというものはないですし、単発の施策で十分な効果を得るのは容易ではないため、複数の施策を組み合わせて取り組んでいく必要があります。
そこでもし、この記事を読んでくださった方であれば、弊社の開発した「67の集客システム」という資料がきっとお役に立つはずです。
自社や自店舗の見込み客と親和性の高い手法を見つけて、効果的な集客へとつなげてください。