スクールの売上を向上させるには、集客の方法を把握し、とにかく多くの受講生を集めることが重要です。
しかし、スクール業界には競合他社が多くあり、思ったように集客ができないと困っている運営会社もあるでしょう。
そのような会社は、ただ効果的に集客をする方法を知らずに、行動できていないだけです。
そこで本記事では、スクールに集客する10の方法やコストをかけずに成約率を向上させる手法などを紹介します。
スモールスタートで始められる集客施策も紹介しているため、ぜひ最後までお読みください。
スクールの集客から申し込みまでの流れ
スクールへの集客から申し込みまでを4ステップで解説していきます。
スクールへの集客方法がわかっても、基本的な流れが間違っていると、成約率が下がる可能性があるためです。
スクールに申し込ませるまでの流れは、以下の通りです。
- リサーチをする
- 体験講座を告知する
- 体験講座を実施する
- 有料講座へ誘導する
ポイントは体験講座を用意することです。
体験講座はスクールを知ってもらうための絶好の機会ですので、できる限り多くの人に受講してもらうようにしましょう。
1. リサーチをする
まずは市場や競合他社のリサーチを徹底的にします。
市場や競合他社の分析をしないと、他社と訴求ポイントが被ってしまい、顧客の取り合いになるでしょう。
その結果、集客数が減ってしまいます。
市場とライバルをリサーチして、自社独自の強みを見つけることがポイントです。
他社にない強みをアピールすると、わざわざライバルと同じフィールドで戦う必要がありません。
そして、この強みが生徒たちのニーズに合致していれば好印象につながるでしょう。
2. 体験講座を告知する
リサーチをして発信する際には、スクールの体験講座を告知しましょう。
いきなり有料講座に誘導するのではなく、体験講座を告知することで、スクールがターゲットのニーズに合うか把握できます。
たとえば、SNSで体験講座を告知して、その反応率を見ると、ターゲットのニーズに刺さっているのかがわかります。
想定していた数値より反応率が低ければ、アピールポイントを変えて、より参加率が高いように訴求することが可能です。
そうすることで、体験講座への参加者を増やすことができ、有料講座に訴求しやすくなります。
なお、体験講座を告知する際には、あくまでもリサーチで洗い出した自社独自の強みをアピールすることがポイントです。
3. 体験講座を実施する
体験講座に参加者が集まると、開催する必要があります。
体験講座では、スクールの独自性や強みをしっかりと伝え、ターゲットに通いたいと思ってもらわなければなりません。
ポイントは、スクールで実際に行っている講義を実施することと、参加者に受けないと損をすると伝えることです。
スクールの内容を伝えると、参加者に受講後の姿をイメージさせやすいでしょう。
ただ、学べる内容だけ抜き取られて、受講料の安いスクールに入会される可能性も考えられます。
そのため、自社のスクールの強みを伝えた上で、受講しないと損をすることや、受講生の悩みが深刻なことを伝えることが重要です。
相手の感情を動かして、購買意欲を刺激しましょう。
4. 有料講座へ誘導する
受講生に対して、今の悩みをそのまま放っておくと大変なことになると伝えたあとは、その解決策を提示する必要があります。
その解決策として有料講座へ誘導します。
「あなたの悩みは有料講座を受けることで解決しますよ!」と伝えると、自然な流れで誘導することが可能です。
さらに「3時間以内に申し込んでくれた方には10%オフ」のような提示をすると、相手は今すぐ購入する理由ができます。
そして、お申し込み方法を提示することで、お申し込みにつながりやすくなるでしょう。
オフラインでスクールに集客する5つの方法
オフラインで集客する方法は、スクールがある地域に住んでいる人に向けたものになります。
- チラシを配る
- フリーペーパーに広告を出稿する
- のぼり旗・看板を設置する
- 受講生にスクールを紹介してもらう
- 興味がある人に営業をする
スクールのあるエリアのターゲット層に直接リーチできるため、スクールに参加してもらいやすくなります。
1. チラシを配る
新しくスクールを開校するときや新規講座が始まるときに、有効な集客方法がチラシ配りです。
チラシ配りは、スクールから近く、ターゲットがたくさん集まる場所で行います。
たとえば、英会話教室なら最寄り駅で配布し、塾であれば近隣の学校の近くで配布します。
講師が配布すれば、どのような人が教えてくれるのかがわかり、興味を持ってもらいやすくなります。
ただし、とにかくたくさんのチラシを配らないと、なかなか受講生が集まらないこともあります。
成約率を把握しておくことで、チラシを配る効果的な時間や場所などがわかるようになるでしょう。
2. フリーペーパーに広告を出稿する
フリーペーパーがあれば、そこに広告を出稿することで集客ができます。
フリーペーパーとは、特定の地域・読者層に向けて配布される紙媒体のメディアのことです。
無料で配布されているので、多くの人に見てもらえる可能性が高いでしょう。
しかし、多くのスクールが広告を出稿している可能性があるため、ライバルより魅力的でないと興味を持たれない恐れがあります。
そのため、目を惹くキャッチコピーやデザインで他社と差別化をすることが重要です。
3. のぼり旗・看板を設置する
のぼり旗や看板を設置すると、スクールの認知を高められます。
車通りの多い道路沿いやターゲットが多い地域に、のぼり旗や看板を設置することがポイントです。
のぼり旗や看板がないと、近隣住民がスクールの前を通っても気付いてもらえないでしょう。
ビルの一室が教室になっているのならば、認知すらしてもらえない恐れがあるため、のぼり旗や看板を忘れずに設置しましょう。
ただし、あまりにも派手なものを掲げると周辺住民に嫌がられるため、環境に合ったデザインや大きさで作成しましょう。
4. 受講生にスクールを紹介してもらう
スクールで満足できるサービスを提供すると、受講生やその親が知人や友人にスクールを紹介するケースがあります。
紹介で人が集まるようになると、集客が自動でできるようになるので、広告費の削減が期待できます。
たとえば、子供向けのスクールや塾であれば、親同士の会話から紹介につながる可能性があるでしょう。
友達紹介キャンペーンを実施すると、新しい受講生が集まりやすくなります。
ただし、ねずみ講のように法律的に問題のある手法を用いて、勧誘をすることは避けてください。
5. 興味がある人に営業をする
興味がある人に営業をするのも、オフラインでスクールを集客する方法のひとつです。
たとえば、飲み会の席やBar、同窓会などで、興味がある人がいたらスクールの資料を渡してみたり、悩みを解決したりしましょう。
相手の悩みをスクールで解決できることを伝えると、興味を持ってもらえる可能性があります。
また、直接魅力を訴求できるので、相手の印象に残りやすくなるでしょう。
ただし、相手が興味を示していないのに、押し売りをしても印象を悪くさせます。
あくまで興味関心がある人にだけ営業をすることがポイントです。
オンラインでスクールに集客する5つの方法
オンラインでの集客では、ターゲットに向けた訴求が可能です。
- リスティング広告を活用する
- SNS広告を利用する
- 自社Webサイト・ブログで発信する
- SNSで情報を発信する
- スクールのポータルサイトに掲載する
リスティング広告やSNS広告、一部のポータルサイトは有料ですが即効性を期待できます。
自社Webサイトやブログ、SNSでは無料で運用できますが、集客をするには長期的な戦略を立てる必要があります。
1. リスティング広告を活用する
リスティング広告はGoogleやYahoo!などの検索サイトで、あるキーワードを検索したときに検索結果の上部と下部に出る広告のことです。
有料ですがターゲット層に広告が表示されるため、短期間で効果が出ることが多いです。
ここで重要なのは「どんなキーワードで広告を出すか」です。
ターゲットに合わないキーワードや、そもそも検索されないキーワードでは広告の効果が見込めません。
そのため、ターゲットのニーズや悩みを把握することが重要です。
広告がクリックされると、スクールの申し込みができるLP(ランディングページ)に誘導できます。
しっかりとスクールの魅力や講座情報を伝えられるLPを作成しておきましょう。
2. SNS広告を利用する
SNS広告は、SNSが持つユーザー情報を基に、ターゲットとなるユーザーのタイムラインに流れる広告です。
自社スクールのターゲットが使っているSNSは、どのような媒体かを知ることが重要です。
20代~30代の女性が多い | |
30代~40代のビジネス層が多い | |
20代から40代が多い | |
TikTok | 10代が多い |
YouTube | すべての年代が使っている |
LINE | すべての年代が使っている |
SNS広告からLPへと誘導できます。
ベネフィットを効果的に表現するなどして、申し込みボタンを押してもらえるようなサイトを作りましょう。
3. 自社Webサイト・ブログで発信する
自社Webサイトやブログから集客をすることもおすすめです。Webサイト・ブログから集客するには、検索結果の上位に記事を表示させる必要があります。
ただし、自社Webサイトやブログで記事が1ページ目に表示されるには、長期間に渡ってSEO施策を講じなければなりません。
記事が上位表示されて、その順位を維持できれば、半自動的に集客ができるでしょう。
また、自社のWebサイトやブログがあれば、スクールの様子や講師を紹介できるので、作っておくと便利です。
4. SNSで情報を発信する
SNSで情報を発信することも、スクールに集客する施策のひとつです。
SNSには、FacebookやInstagram、Twitter、LINEなどがありますが、その利用状況は年代や性別によって異なります。
ターゲットの属性によって、どのようなSNSを使うかを決めましょう。
SNSで継続的に発信するとフォロワーが増えやすくなります。
そして投稿が拡散されやすくなるため、ターゲット以外にも発信が届く可能性があります。
ただし、SNSもアカウントを開設してすぐに効果が出るわけではないため、長期的な視点で運用することが重要です。
また、軽はずみな発信は炎上のもととなりますので、SNSアカウントを運用する人にはネットリテラシーが求められます。
5. スクールのポータルサイトに掲載する
スクールのポータルサイトとは、スクール関係のウェブサイトが集められており、そこから集客ができるサイトです。
ポータルサイトを訪れるユーザーは、スクールを探している人なので、能動的に自社のスクールもチェックしてくれる可能性があります。
ポータルサイトを利用すれば認知されやすく、自社Webサイトの代わりとしても利用できます。
ポータルサイトには大きく2種類あります。
ディレクトリー型ポータルサイト | 細かくカテゴリーが分けられている 審査なしで登録できる場合が多い |
専門情報ポータルサイト | 特定の専門分野に特化 登録に審査が必要な場合が多い |
ポータルサイトを選ぶ際は、できる限りユーザーが多いサイトや自社スクールの強みを見せやすいサイトを選びましょう。
スクールの集客でコストをかけずに行える成功の3つのコツ
スクールに集客するために必要なことを3つのポイントにまとめました。
- 3C分析を行う
- 差別化をアピールする
- よい口コミを増やす
効率的に集客するために必要なことですので、詳しく見ていきましょう。
①3C分析を行う
3C分析とは、マーケティング戦略を決める際に行うフレームワークです。
3C分析のCとは「Customer(顧客)」「Competitor(競合)」「Company(自社)」を表します。
それらを分析することで自社の強みと弱みがわかり、効率的なマーケティング施策を立てることが可能です。
Customer(顧客・市場)
ターゲットとなる顧客はどのような人物で、どのようなニーズがあるのかを分析します。
たとえば、顧客の年齢層、性別、住んでいる場所や家族構成などを細かく決め、自社のスクールでどのように悩みを解決できるのかを考えます。
顧客のニーズをつかまないまま集客をしても、誰にも刺さらずお客様は集まりません。
市場に関しては、どれくらいの市場規模なのか、成長はするかなどを見ていきます。
大学生がターゲットのスクールを開校する地域に大学がなく、大学生も住んでいなければ生徒は集まりません。
スクールを開校する地域の特徴はしっかりとつかんでおく必要があります。
Competitor(競合)
競合となる他社スクールの規模や収益性、市場のシェア状況や強みなどを分析します。
どのようなサービス展開をしているのか、集客方法も知っておくと、自社スクールへの集客にも応用できます。
例えば、大手の他社スクールが難関高校受験向けで中学生を集めていれば、中高一貫校に通う中学生向けや成績が下位グループの中学生向けなどずらすことができるかもしれません。
現在の競合スクールだけでなく、今後競合となりうる参入者や代替品の脅威についても調べておきましょう。
通信教育やオンラインスクールなども競合になっていく可能性がありますね。
Company(自社)
自社の事業やサービスの収益性や強み・弱み、独自性などを分析します。
自社のスクールにはどんな強みがあるのか、それをどうターゲットに伝えていくのかを考えましょう。
魅力的な特徴があれば、スクールに興味を持ち入学する生徒が増加する可能性も高くなりますね。
以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてください。
2. 差別化をアピールする
他社との差別化をアピールすることも、コストをかけずに行える集客の成功のコツです。
たとえば、他社との差別化をせずに、他社と同じアピールをしていると、顧客の取り合いになります。
その結果、顧客からしてみるとスクールを選ぶ基準が「価格の安さ」になるでしょう。
競合他社と価格競争をすることになり、自社に利益を残せません。
利益率が悪いと、教える側のクオリティが下がることになり、長期的な目線で評価が下がる可能性があります。
そのため、他社との差別化を打ち出し、独自の魅力をターゲットに訴求しましょう。
3. よい口コミを増やす
スクールの集客をコストをかけずに成功させるには、よい口コミを増やすことが大切です。
消費者はスクール側からのアピールだけでなく、第三者からの口コミも見て、商品・サービスを購入しているためです。
いつでもよい口コミをもらえるよう、生徒に好まれるスクールづくりや講師の教育は徹底して行う必要があります。
ただし、新しいスクールを開校する場合は、最初は口コミがありません。
その場合は、体験コースなどに参加した人から口コミをもらうことで、アピールが可能です。
まとめ
本記事ではスクールに集客する10の方法と、コストをかけずに成功させるポイントなどを解説しました。
スクールの売上を上げるには、いかに受講生を集めるかが重要です。
ただし、適切な集客の手段を知っていないと、消費者を集めるのが難しくなるでしょう。
本記事で読んだ内容を、スクールの集客に活かしてみてください。
ただし、インプットしたことをアウトプットするだけといっても簡単ではありません。
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