購買意欲を掻き立てる言葉とは?集客に有効なキャッチコピーのテクニックを紹介

最終更新日: 2024/11/04 公開日: 2022/06/09

購買意欲を掻き立てる言葉として、キャッチコピーは集客に有効な手段です。

とくにターゲットが興味を引く言葉を選んで使うことで、集めたい顧客層をピンポイントで集客できます。

この記事では集客に有効なキャッチコピー作りに不可欠な要素、例を紹介。なかなか魅力的な言葉が思いつかないときのヒントにも触れています。

「思うように集客できない」とお悩みの方は、この記事をヒントに視線を釘付けにするキャッチコピーを生み出してください。

キャッチコピーは顧客層を分けるための手段

キャッチコピーは顧客層を分ける手段として有効です。

真実かどうか疑わしいようなキャッチコピーを目にしたことはありませんか?ネット上には「なんだか怪しい」と感じながらも、気になる言葉がいくつも並んでいるでしょう。

思わずクリックしたくなるような言葉の陰には、目的があるものです。怪しげなキャッチコピーの目的とは、反応する人を集めること「怪しいけれど気になる」と感じる層に向けて発信している言葉を使用しています。

反応する人と関心を示さない人をふるいにかけ、前者だけを集めることがキャッチコピーの役割です。

キャッチコピーはその言葉を見て反応する人を対象にしているため、誰にでも当てはまるような言葉を使っても集客効果は期待できません。

キャッチコピーは商品の購入、サービスの利用を促すために使われるもの。ネット上で見られる現実離れしたようなキャッチコピーには、売り手側の目的や意味が込められているのです。

キャッチコピーの種類と役割

キャッチコピーとは自社や商品の魅力を表現し、惹きつける言葉のことです。キャッチコピーには大きく分けて2種類あり、それぞれ目的、役割が異なります。

  • イメージキャッチコピー:記憶・印象に残す
  • セールスキャッチコピー:行動を促す

イメージキャッチコピーは、おもにブランディングを目的とする際に作られます。集客にはセールスキャッチコピーが有効です。

キャッチコピーを作る前に、この2つの違いを見ていきましょう。

イメージキャッチコピー|記憶・印象に残す

イメージキャッチコピーとは企業、商品のイメージ作りに使用される言葉のこと。多くの人に自社、商品を印象づける役割があります。読み手にイメージしてもらうことを目的とするものです。

イメージキャッチコピーにはテンプレートがありません。商品の購入、申し込みを目的としていないため、成果がわかりにくいでしょう。

イメージキャッチコピーは、ブランディングを目的とするケースもあります。ブランディングとは、「〇〇といえば△△」というようなイメージを持ってもらうこと。自社や商品の価値を高めるために行う施策です。

ブランディングに関しては、こちらの記事を参考にしてください。

代表的な企業のイメージキャッチコピー

代表的なイメージキャッチコピーを紹介します。

たとえば「やめられない、とまらない」といえば、かっぱえびせん。「カラダにピース」といえば、カルピスを思い浮かべるのではないでしょうか。

日本たばこ産業株式会社(JT)は、「ひとのときを、想う」というイメージキャッチコピーを使用しています。

このように記憶に残り、企業や商品名が思い浮かぶキャッチコピーがたくさん世に出ています。語呂を揃えたり、言葉のリズム感を重視することでより印象深いキャッチコピーになります。

こちらの記事では、様々な企業の名作キャッチコピーを紹介していますので、参考にしてください。

印象づけるための工夫

テレビCMでは、メロディ付きのキャッチコピーも目立ちます。

たとえば、以下のようなキャッチコピーです。

  • 「お正月を写そう」:富士フィルム
  • 「チョコレートは明治」:明治ミルクチョコレート|株式会社明治
  • 「あなたとコンビニ、ファミリーマート」:ファミリーマート
  • 「お、ねだん以上。ニトリ」:ニトリ

キャッチコピーにメロディを付けることで、印象に残りやすくなります。

短く覚えやすい言葉をメロディに乗せると、記憶しやすいものです。違和感なくスッと入ってくるフレーズは親近感が湧き、思わず口ずさみたくなりますよね。

ただしイメージキャッチコピーの目的は、記憶してもらうこと、イメージを持ってもらうことです。直接購入につなげるキャッチコピーではありません。

集客には行動を促す目的で作られるセールスキャッチコピーが有効です。

セールスキャッチコピー|行動を促す

セールスキャッチコピーの目的は、ターゲットの興味を引き、見た人に行動を起こしてもらうことです。

この場合の行動とは、以下のような内容を指します。

  • 商品を購入してもらう
  • クリックしてもらう
  • メールアドレスを登録してもらう

見た人が行動を起こしたくなるようなフレーズが、セールスキャッチコピーです。購入後の未来を想像してもらったり、現状の危機感を訴えたりして、商品やサービスの必要性を伝えます。

集客を成功させるキャッチコピーの作り方

人の興味を引くキャッチコピーは次の3つのステップで作ることができます。

  • ターゲットの絞り込み
  • 潜在ニーズの深堀り
  • 行動を促すための仕掛け作り

くわしく紹介します。

ターゲットの絞り込み

影響を与えるキャッチコピーを作るには、ターゲットを絞り込む必要があります。誰に何を伝えたいのかはっきりしていなければ、誰の心にも刺さらない言葉になるからです。

キャッチコピーを作る前に、誰に届けたいメッセージなのか明確にしましょう。人は自分ごととして判断したとき、行動するものです。キャッチコピーを見ても「自分のことではない」と思われると、反応が得られません。

キャッチコピーの対象者を決めるときは、ターゲットよりもこまかく人物像を設定するペルソナ設定がおすすめです。ペルソナ設定の方法に関しては、こちらの記事を参考にしてください。

潜在ニーズの深堀り

ターゲットの絞り込みで設定したペルソナをもとに、ニーズを深堀りするとより深みのあるキャッチコピーを作ることができます。

たとえば包丁を販売するためのキャッチコピーを考案する場合、ターゲットが一人暮らしの独身男性と主婦とでは大きな違いがあります。

ターゲット層の悩みや要望をリサーチし、ターゲットが「自分ごと」として捉えられるようなキャッチコピーを作成することで共感が得られやすくなります。

潜在ニーズを深堀りする方法に関しては、こちらの記事を参考にしてください。

行動を促すための仕掛けを作る

行動を促す言葉を使用し、購入やサービスにつなげる要素です。こちらが求めている行動を、直接的な言葉でターゲットに伝えましょう。

たとえば以下のような言葉が挙げられます。

  • 入手する
  • 体験する
  • 申し込む
  • 問い合わせる

ダイレクトな言葉を使うことで、ターゲットが何をすれば理想の未来が得られるのかわかりやすくなります。

買いたくなるセールスキャッチコピー|5つの例

買いたくなるキャッチコピーの例文を紹介します。

  1. 「なぜ」「どうして」
  2. 「ご存知ですか?」
  3. 「注意」「警告」「危険」
  4. 「ポイント」「コツ」「方法」
  5. 「新」「秘密」「真実」

これから紹介する言葉を目的に応じてキャッチコピーに含め、魅力的なフレーズ作りに役立ててください。

1.「なぜ」「どうして」|不安の解消・よい未来への変化を伝える

簡単な手法を取り入れるだけでメリットが得られたというキャッチコピーです。手軽にメリットが得られることを伝えられます。

「なぜ〇〇だけで△△できたのか」というような、ハードルを下げ、不安を取り除くキャッチコピーや、「どうして〇〇から△△できたのか」というキャッチコピーは使いやすいでしょう。

こちらはダイエット、美容関連の商品に使われるキャッチコピー。悪い状態から、最高の未来に変化することを伝える文章も有効です。

2.「〇〇をご存知ですか?」「損をしていませんか」|問題を認識してもらう

現状が改善できることを伝えるキャッチコピーです。問題を認識していない人に気づきを与える効果が期待できます。

気づきを与えるキャッチコピーは、「もしかすると、自分に当てはまるのでは?」と思ってもらう狙いがあります。

  • 〇〇の新常識をご存知ですか?
  • 〇〇で損をしていませんか?

人は目先のことに気を取られて生活しているもの。そのため、自分の問題に気づいていないのです。また勘違いや間違いを指摘することで、関心を引くときにも使います。

3.「注意」「警告」|緊急性を伝える

緊急性を伝え、目を引くキャッチコピーです。問題を認識しているものの、先送りにしている人の目を引きつけます。

たとえば以下のような使い方がおすすめです。

  • 注意!〇〇の罠
  • 〇〇な人に警告!

ターゲットに「このままでは危ない」という危機感を訴えかけます。

4.「ポイント」「コツ」「方法」|役立つ情報が手に入ることを伝える

理想の未来を手にするために、どのような方法が必要なのか情報を求めている人に向けたキャッチコピーです。例文を紹介します。

  • 売れる営業のポイントを紹介
  • 収益を増やすコツ
  • 1ヶ月で〇〇を達成する方法

役立つ情報であることを伝えるときに有効なキャッチコピーです。

5.「新」「秘密」「真実」|新しい情報を提示する

人は新しい情報を求め、ネット検索します。自分が知らない情報を見ると、もしそれほど関心がなかったものであったとしても、関心が湧くものです。

たとえば以下のような文章はいかがでしょう?

  • ついに新登場!
  • 〇〇の秘密を公開
  • 〇〇の真実とは?

このような文言を見ると、「新しい情報を知るチャンスだ」と感じませんか?ターゲットが興味を抱くものについて、紹介するときに活躍する言葉です。

集客に有効なキャッチコピーのテクニック6選

キャッチコピーは、訴求するポイントを絞って作ることが大切です。短い文章で惹きつけるためには、たくさんの要素を詰め込むのではなく、的の中心を射るようなイメージで訴求しましょう。

魅力を感じるキャッチコピーには、以下のようなテクニックが使われています。

  • 必要性を感じさせる
  • 意外性で惹きつける
  • 数字・権威性を含める
  • 感情に響く言葉を使う
  • 限定性を強調する
  • 付加価値をアピールする

さっそく見ていきましょう。

必要性を感じさせる

ターゲットに「欲しい」「利用したい」と思ってもらうためには、商品やサービスの必要性を知ってもらうことが大切です。

人は自分の役に立つ情報を求めるもの。「この商品(サービス)なら、自分の悩みが解決できる」と思ってもらうことが、集客につながります。

キャッチコピーを作る際は、ターゲットの好奇心をくすぐる言葉を選びましょう。

意外性(ギャップ)で惹きつける

視線が釘付けになるキャッチコピーは、よい意味でターゲットを裏切っています。「〇〇=こういうもの」という常識を破るような意外性が、人の目を引きつけるのです。

たとえば、以下のようなキャッチコピーが挙げられます。

  • ボールペンなのに、書き直しできる
  • ハイヒールなのに、走れるサンダル

「ボールペン=書き直しできない」と思い込んでいる人に、「そんなことができる?」と思わせるフレーズ。これは消せるボールペンのフリクションが作った言葉です。

「ハイヒール=上品に歩く」というイメージを破るようなコピーは、かつて通販のニッセンが使用したもの。ハイヒールはかかとが高いため、安定感に欠ける靴です。

実際に女性がハイヒールを履いて走る機会は少ないでしょう。しかし通勤や外回りで足の痛みに悩む女性には、興味をそそられる言葉です。

数字・権威性を含める

数字や権威性をキャッチコピーに含めることで、信頼性が高まります。

たとえば以下のようなフレーズです。

  • 〇%の人に選ばれている
  • 〇個売れている
  • モンドセレクション受賞

数字を含めることで具体性が増して信ぴょう性が高まります。また、名の知れた賞の受賞経験は消費者が商品を選ぶポイントです。

正体がよくわからない商品やサービスにお金を支払うことは、誰でも不安になるもの。この不安を拭い去り、安心してもらうための言葉を使うことで、購買意欲を高める効果が期待できるのです。

感情に響く言葉を使う

ターゲットが購買を決断するのは、感情が動いたときです。人は感情で行動するもの。行動につなげるためには、ターゲットの感情が引き金となります。

感情を動かすためには、手に入れた後の未来を想像してもらい、購買意欲を高めることが必要です。

商品購入、サービス利用後に得られる利益はベネフィットと呼ばれ、キャッチコピーを作る上で重要なもの。ベネフィットに関しては、こちらの記事で紹介しています。

限定性を強調する

時間や場所、人などに関する限定性を強調することで、購買意欲を掻き立てるキャッチコピーができます。

なぜなら限定的な情報であることを伝えることで、その商品やサービスが手に入りにくい希少なものに変化するからです。

たとえば、以下のような例です。

  • 今月のみ30%オフ
  • 明日まで限定受付
  • このメールを見た人にだけ販売しています

私たちは限定的な情報を見ると、この機会を逃したくないという気持ちにかられて購買意欲が高まるのです。

限定性は、見込み顧客への行動を促したいときに活用できます。

■ 出典・参考
『文章の鬼100則』(著者:川上 徹也,2021年4月,明日香出版社,P.92,93)

付加価値をアピールする

購買意欲を掻き立てるキャッチコピーを作るには、商品・サービスを購入することでついてくる付加価値をアピールすることが有効です。

たとえば、一つのコップを販売する際でも、「飲み物を飲める」という本来の用途だけでなくその他の付加価値をアピールできます。

具体的には、容器が熱を通さない構造のため熱い飲み物を入れても簡単に持つことができる、汚れがつきにくい素材を使用していて汚れがすぐに落ちるなどがあるかもしれません。

付加価値をアピールすることで顧客は値段以上の価値を感じ、購買意欲が高まります。

アイデアが浮かばないときにおすすめの方法

キャッチコピーのアイデアが浮かばないときは、以下の方法をおすすめします。

  • 顧客が購入する理由を考える
  • 自社・商品・サービスの強みを活かす

「どうしても言葉が思い浮かばない」「しっくりくるの言葉がわからない」というときの参考にしてください。

顧客が購入する理由を考える

キャッチコピーを作る際は、既存顧客の声を反映させましょう。既存顧客が繰り返し購入、利用している理由は、自社の商品、サービスが気に入っているからです。

購入理由に目を向けることで、商品やサービスの魅力がわかるでしょう。

アンケート、ヒアリングをもとに分析する方法も有効です。顧客の心理状態を知ることが、効果を生み出すキャッチコピーにつながります。

顧客へのアンケートの作り方は、こちらの記事で解説しています。

自社・商品・サービスの強みを活かす

キャッチコピーには、競合にはない独自の魅力を取り入れましょう。

どうしても言葉が思いつかないときは、類似商品を販売している他社のキャッチコピーからヒントを得る方法も有効です。

もちろん、他社が考えた言葉をすべて真似るのはNG。しかし言葉を参考にしながら、自社オリジナルの強みを活かした文章を作ることは可能です。

他社との差別化を図り、自社だけのオリジナリティー溢れる言葉を発信しましょう。

集客力の高いキャッチコピーを作ろう!

集客に有効なキャッチコピーを作るためには、顧客の状況に合わせて言葉をセレクトする必要があります。ターゲットの感情を突き動かすような言葉の力で、集客を成功させましょう。

ただし効率よく集客できたとしても、商品購入、サービス利用につながらなければ利益が得られません。集めた顧客に購買してもらうためには、マーケティングの知識が役立ちます。

そのための一環として、弊社が特におすすめしているのが「マールマガジン広告」です。

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顧客を集めるだけでなく、収益アップを目指しているのなら、マーケティングについて見直すことも検討してみませんか。

最終更新日: 2024/11/04 公開日: 2022/06/09