メルマガ作成のコツ10選|開封率とクリック率を向上させるポイント

最終更新日: 2024/10/03 公開日: 2024/05/08

成約につながるメルマガ配信のやり方がわかると、開封率やクリック率を高めることが可能です。様々なコツを知って、それらを一つ一つ実践することで、着実に読まれ、コンバージョンにつながるメルマガを作成できるようになります。

本記事では、メルマガの開封率やクリック率を高めるコツと、効果的な配信のやり方を紹介します。

どのようにすれば成果が出るのかわからないという方は、ぜひ最後までお読みください。

メルマガの効果

メルマガとは読者にとって役立つコンテンツや、お得な情報を一斉配信したり、ステップ配信の設定をしたメールのことです。

メールマーケティングの手法のひとつとして活用されています。

主な目的は、情報提供により顧客と接点を持ち続け、自社の信頼性を高めることです。

メルマガを通じて顧客と何度も接触すると、自社の商品・サービスへの興味を引き出し購買行動につなげられます。

ぜひメルマガで顧客の購買意欲を高めて、商品・サービスの成約につなげてみてください。

メルマガの基本的な作り方のステップ

メルマガの基本的な作り方のステップを説明します。

  1. メルマガを作る目的を定義する
  2. 読者のターゲットを設定する
  3. 題材(ネタ)を決めて構成を考える
  4. 文面を作成する
  5. テスト配信をする
  6. 本配信をする

それぞれの項目を見ていきましょう。

1.メルマガを作る目的を定義する

最初にメルマガを作る目的を定義します。

メルマガの最終的な目的は 集客につなげ、商品・サービスの成約につなげることです。

それまでには、メルマガ登録者が興味のありそうな役立つ情報を伝えて、商品・サービスに関する詳しい情報を伝えて理解を深めてもらったりするなどして、顧客との信頼関係を育てる必要があります。

他にも、セミナーや勉強会を開き、そこで商品・サービスの成約につなげるため、その告知をするためにメルマガを活用する場合もあるでしょう。

まずは、メルマガでどのように成約までつなげたいのか、詳しい流れを考えて、今回のメルマガを作る目的を定義してください。

2.読者のターゲットを設定する

性別や年代、家族構成、居住地、興味の対象など細かいペルソナを決めて、読者のターゲットを設定しましょう。

ターゲットを細かく決めることで、ターゲットがどのような悩みを抱えているのかや、その背景にある原因を把握できます。

これらは、よりターゲットの心に刺さる訴求内容やタイトル、本文を考えるのに役立ちます。

3.題材(ネタ)を決めて構成を考える

 次に題材(ネタ)を決めて、大まかな構成を考えましょう。SNS や企業や官公庁が行っている調査などを参考にすると、

ターゲットが知りたいことや抱えている悩みを見つけ出しやすくなります。

扱う題材が決まったら、導入文、本文、結論の順に、それぞれで伝えたいことを大まかに構成として考えておきましょう。

こうすることで、後の本文作成がスムーズに進みます。

4.文面を作成する

作成した構成に沿って文面を作成しましょう。

読者のニーズにマッチし、論理的な流れで一貫して伝えたいことを明確にするため、本文全体を見直し、訴求内容がブレていないか確認します。

また、最後まで読んでもらえるように身近な例え話を随所で出し、読者を飽きさせない工夫をしましょう。

5.テスト配信をする

まず、テスト配信を実施し、内容や動作環境に問題がないか確認しましょう。

自身のアドレス宛にテストメールを送信し、誤字脱字、改行、画像・ボタン・リンクの表示など、細部まで入念にチェックしてください。

テスト配信は、本配信前に受信者の視点で内容を確認できる大事な工程です。

ここで不備がないかをしっかりとチェックし、必要な場合は修正してください。

6.本配信をする

連絡者リストを作成し、送り先の範囲を決めて本配信を行います。

配信では即時配信もできますが、送付する日時を決めて予約投稿をすることもできます。

定期的に決まった曜日・時間に配信する場合は、日時が正しく設定できているかよく確かめましょう。

メルマガの開封率を高める5つのコツ

メルマガ配信で成果を出すためには、まず開封率を高めることが重要です。

本章では、メルマガの開封率を高める5つのコツを紹介します。

  1. 思わず開いてしまうメールタイトルを付ける
  2. 開封されやすい曜日と時間帯に送る
  3. 差出人名を改善する
  4. 迷惑メールにならないように対策する
  5. プリヘッダーを活用する

それぞれ見ていきましょう。

1. 思わず開いてしまうメールタイトル(件名)を付ける

メルマガの開封率を高めるには、思わず開いてしまうメールタイトルを付けることがポイントです。

件名が魅力的でなければ開封してもらえません。

思わず開いてしまうメールタイトルの具体例は以下の通りです。

  • 【無料配布】読者限定でもれなく◯◯プレゼント!
  • ◯◯を達成している弊社のノウハウ公開
  • 【今だけ】ここでしか聞けない△△な話

中には煽り言葉のように感じてしまって「こういうの、好きじゃない」という方もいるかもしれません。

しかしながら、「メルマガを読者に開かせる」という面でいえば、読者が心をつかまれて開封しやすいのです。

緊急性や希少性のあるキーワードを含めつつ、顧客の興味を引き出すメールタイトルを付けましょう。

2. 開封されやすい時間帯と曜日に送る

開封されやすい時間帯と曜日にメルマガを送ることも、開封率を高める上で重要です。

たとえば、ターゲットがビジネスパーソンの場合、開封されやすい時間帯は、以下の通りです。

  • 6〜8時(出社中)
  • 12〜13時(昼休憩)
  • 20〜22時(帰宅後)

また、平日の開封率は、週末の2倍とされています。そのなかでも比較的読まれやすいのは火曜日木曜日または金曜日だと言われています

3. 差出人名を改善する

差出人名を改善すると、自社への信頼感が増して開封率を高められます。

初期設定のまま差出人がわからない状態にしておくと、顧客に警戒心や不信感を持たれます。

毎日、大量に届くメールのなかに差出人不明のものがあれば、迷惑メールだと勘違いして開封しない可能性があるでしょう。

顧客にメルマガを開封させるには、実名や企業名、写真を設定することはもちろん、加えて「内容をイメージしやすい差出人名」にすることがポイントです。

4. 迷惑メールにならないように対策する

メルマガの開封率を高めるには、迷惑メールに振り分けられないように対策してください。

届かない宛先にメールを送り続けると、迷惑メールと判定される可能性が高まります。

上記を防ぐためには次の施策が必要不可欠です。

  • SPF設定
  • DKIM・DMARC設定
  • 「重要」マークをつける
  • メールマガジン解除リンクを必ずつける

送信できないアドレスを定期的に削除し、配信リストを整理すると迷惑メールに振り分けられにくくなります。

5. プリヘッダーを活用する

メルマガの開封率を高めるために、プリヘッダーも活用しましょう。

プリヘッダーとは、受信トレイで「差出人」「件名」に続いて表示されるメール本文のことです。

本文の冒頭部分が受信トレイに表示されるため、ユーザーはメールを開かなくても、概要を大まかに把握できます。

プリヘッダーをうまく活用すると、メールの開封前から顧客の関心や期待値を高められます。

メールタイトルに含められない補足情報や顧客の名前を入れて、特別感を演出すると効果的です。

メルマガのクリック率を向上させる5つのコツ

メルマガ配信では、クリック率を向上させることも重要です。

開封率が上がっても、顧客がメール内のリンクをクリックしなければ成約につながりません。

メルマガのクリック率を向上させるコツは以下の5つです。

  1. ファーストビューで悩みを解決できることを伝える
  2. リンクの設置場所を最適化させる
  3. HTMLメールを活用する
  4. 訴求に希少性を持たせる
  5. 読みやすい構成・文章を作成する

順番に解説します。

1. ファーストビューで悩みを解決できることを伝える

メルマガのクリック率を向上させるためには、ファーストビューで悩みを解決できることを伝えましょう。

ファーストビューとは、開封後に最初に表示される部分を指し、リード文のことです。

ファーストビューで顧客の興味を引き出せば、メルマガを最後まで読んでもらうことにつながり、クリック率も上げられます。

ファーストビューには、緊急性や希少性を盛り込みます。「これを読んだら悩みが解決できそう」と顧客に思わせることが肝心です。

2. リンクの設置場所を最適化させる

リンクの設置場所を最適化させると、クリック率の向上が可能です。

メルマガの上部にあるリンクのほうがクリック率は高く、下になるほど低くなるとされています。

そのため、できるだけファーストビューにリンクを設置するのがコツです。

また、リンクをひとつに絞ったり、わかりやすく提示したりする配慮も必要です。

自社の商品やサービスに興味を持った顧客が離脱しないように設置場所の最適化を図りましょう。

3. HTMLメールを活用する

クリック率を高めるために、HTMLを活用して読みやすいメールを作ることも大切です。

HTMLメールとは、画像や文字装飾が使える「HTML形式」という言語形式で作成されたメールのことです。

文章のみ記載されるテキストメールと異なり、視覚的に多くの情報を伝えられます。

商品・サービスの魅力を画像や文字の大きさなどでアピールできるため、顧客の関心も集めやすくなるでしょう。

ただし、多くの情報を盛り込みすぎてデータ容量が大きくならないように注意が必要です。

4. 訴求内容に希少性を持たせる

訴求内容に希少性を持たせる方法も効果的です。

今クリックしないと損をするという状況を顧客に訴えると、クリック率の向上につなげられます。

希少性を持たせるキーワードには、以下が挙げられます。

  • 会員限定
  • 期間限定
  • 今だけ無料

ただし、希少性の効果が発揮されるのは、顧客が自社の商品・サービスに興味を持っている場合のみです。

どの商品・サービスに希少性をもたせるかは、顧客のニーズごとに合わせて考えましょう。

5. 読みやすい構成・文章を作成する

メルマガのクリック率を高めるためには、読みやすい構成・文章を作成する必要があります。

顧客がパッと見でメールの内容がわかりにくいと感じれば、本文を読むのを諦めるためです。

文量はメール全体で800〜1,200文字程度に収めるのが最適とされています。時には長文で数千文字になるということもありますが、スマホで読みやすいようにユーザビリティの高い文字数にするなら、この文字数が適切です。

また、メルマガの構成は「ヘッダー」「リード文」「本文」「フッター」の順でまとめると読みやすいです。

短時間でも大事な情報が顧客に伝わるような構成・文章の作成を心がけましょう。

成約につながるメルマガ配信のやり方のコツ

メルマガ配信をやる上で、成約につながるコツも押さえておきましょう。

配信のやり方を工夫すると、開封率やクリック率をさらに向上させられるためです。

本章では、成約につながるメルマガ配信のやり方のコツを2つ紹介します。

  1. ステップメールを実施する
  2. セグメント配信を行う

本章を読むと、顧客のニーズを深堀りし、購買意欲を高めるメルマガ配信ができるようになります。

順番に見ていきましょう。

1. ステップメールを実施する

成約につなげるためには、ステップメールを実施することが重要です。

ステップメールとは、複数のメールを決められたタイミングや順序で送信する仕組みです。

時間をかけてナーチャリングを行い、商品・サービスのよさを理解してもらうと、顧客の購買意欲を高められます。

ステップメールを作成する際には、購入までのシナリオを組み立て、メールの配信回数やタイミングを決めます。

顧客の属性やニーズに合わせて、購買意欲や関係性を高められるよう工夫しましょう。

2. セグメント配信を行う

売上を向上させるためには、セグメント配信を行うとよいでしょう。

セグメント配信とは、顧客を居住地や購入履歴、年齢などの条件で分類し、それぞれに適した内容のメールを送る手法です。

さまざまな角度から顧客を分類して、それぞれに応じた最適な情報を提供します。

また、セグメント配信では、メール送信後の効果測定も必要不可欠です。分類方法やメールの内容を変えながら精度を上げましょう。

メルマガ作成で注意するポイント

メルマガ作成で注意する2つのポイントは、以下の2つです。

  1. ペルソナは明確化されているか
  2. 特定電子メール法に違反していないか

上記の注意点を守ってメルマガを作成すると「効果が現れない」「法律に触れてしまった」というトラブルを防げます。

順番に解説します。

1. ペルソナは明確化されているか

メルマガ作成時には、ペルソナを明確化してください。

ペルソナを設定してターゲットを絞り込むと、顧客のニーズに応えるメールを配信可能です。

ペルソナは自社の商品・サービスのターゲットをもとに、年齢や性別、悩みなどの項目を詳細に設定して作り上げます。

ペルソナを明確化すると、自社の商品・サービスの価値を、顧客の悩みに刺さるように訴求できます。

2. 特定電子メール法に違反していないか

メルマガの作成時には、特定電子メール法に違反していないかを常に確認しましょう。

特定電子メール法とは、迷惑メールを規制し、良好なインターネット環境を保つために制定された法律です。

特定電子メール法に違反すると、法的措置命令が出ます。

その命令に従わなかった場合は、1年以下の懲役または100万円の罰金が課されます。

法人の場合は3,000万円以下の罰金となるため、配信の際は注意しましょう。

メルマガの成約率を高めた成功事例

本章では、メルマガの成約率を高めた2つの成功事例を紹介します。

  • 株式会社マイナビ
  • 株式会社ベイクルーズ

メルマガ配信を成功させるための参考としてご覧ください。

株式会社マイナビ

株式会社マイナビが配信しているのは「マイナビニュース」というメルマガです。

マイナビニュースの配信内容には、ニュース以外に「役立つノウハウ」や「体験レポート」などがあり、コンテンツが充実しています。

成功のポイントは、複数ジャンルのメルマガを顧客に読まれやすい曜日にわけて配信したことと、コミュニケーションを継続して読者を育成したことです。

同社は、充実したコンテンツと顧客に合わせた配信システムで、読者のファン化に成功しました。

株式会社ベイクルーズ

株式会社ベイクルーズはメルマガの改善によって、ECサイトの売上を前年比77%アップさせました。

同社のメルマガ配信の特徴は、顧客を5つのステージにわけていることです。

各ステージの顧客に合ったメルマガを作成し、セグメント配信を行っています。期間限定クーポンの配布といった、顧客の利益になる特典を配布していることも特徴的です。

同社は、セグメント配信と顧客の利益を追求した特典を配布して、メルマガの成約率アップを成功させています。

メルマガに関するよくある質問

本章では、メルマガに関するよくある質問を紹介します。

  1. 締めの挨拶はどのように書けばいいですか?
  2. リード文にはどのような内容を書けばいいですか?
  3. メルマガの最適な文字数は何文字ですか?

メルマガに対する疑問点を事前に解決すると、作成時や配信時に困ることがありません。

1. 締めの挨拶はどのように書けばいいですか?

締めの挨拶は顧客が最後に目にする言葉です。

丁寧な印象を与え、自社の信頼を高めるような挨拶を書くと成約につなげられます。

具体的な挨拶の例文は以下の通りです。

  • 当社がみなさまのお役に立てれば幸いです。
  • 季節の変わり目ですので、お風邪など召されませんようお気を付けください。

本文との違和感が生じないように、細かな文章表現はメルマガのトンマナに合わせましょう。

2. リード文にはどのような内容を書けばいいですか?

リード文には記事の内容を簡潔に書きます。

ここで顧客の興味を引かなければ離脱されてしまいます。そのため、顧客に悩みを解決できることをほのめかす一文を記載することがポイントです。

読者は自分ごとだと捉えるため、本文まで読み進めてもらいやすくなります。

また、読者の名前や季節に合わせた時候の挨拶も書くと、顧客に親しみを感じてもらえるでしょう。

3. メルマガの最適な文字数は何文字ですか?

メルマガの最適な文字数は、全体で800〜1,200文字程度です。文字数が多いと顧客が疲労を感じ、肝心の訴求ポイントを読む前に離脱します。

また、メルマガを読む媒体に合わせた文字数も意識しましょう。PCユーザーが多い場合は、1行あたり36文字程度で改行すると読みやすくなります。

スマートフォンユーザーが多い場合は、1行あたり20文字以内で改行をするとよいでしょう。

まとめ

今回は、メルマガの開封率やクリック率を高めるコツ、効果的な配信のやり方を解説しました。

メルマガの開封率とクリック率を高めるコツを押さえれば、販促力や集客力を高められます。

ただし、なかにはメルマガのユーザーが少なく、新規顧客の獲得に悩んでいる企業もあるでしょう。

セミナーズでは、80,000人の意識の高いビジネスパーソンに企業の商品・サービスの魅力を伝えるメールマガジン広告サービスを実施しています。

新規顧客を獲得したい方はぜひ一度お試しください。

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最終更新日: 2024/10/03 公開日: 2024/05/08