集客を増やしたり、事業利益を拡大させたりすることを望む経営者は、パーソナルブランディングに注力することが大切です。
この記事は、集客が思ったように伸びない、製品の売上が上がらなくて困っているという、事業が伸び悩んでいて現状を打開したいと感じている人におすすめします。
今回は、パーソナルブランディングに力を入れたい人に向けて、パーソナルブランディングの概要や向上に役立つおすすめの本と詳しいやり方を紹介します。ぜひ参考にしてください。
パーソナルブランディングとは
パーソナルブランディングとは、個人を高く評価してもらうためのマーケティング活動のことです。
自己をよりよく見せるためのスキルを身につければ、自身がブランドとなり集客に成功したり商品の売り上げを伸ばしたりできます。
実際に企業の経営者は、自身が広告塔となって積極的にSNSで発信したりメディアに出演したりすることが増えているのです。
このような方たちは、どのようにしたら自分または企業の魅力を消費者に伝えられるのかについて熟知しています。
パーソナルブランディングの実践で広告費を抑えられる
経営者は、パーソナルブランディング術を学んで積極的に実践すれば個人と企業のイメージが向上します。それは、企業広告費をおさえることにもつながるのです。
根強いファンを獲得する意味でも、長期的な利益を生み出す企業成長を実現させるためには学んでおきたい項目です。
経営者がパーソナルブランディングスキルを高め実践することで、より広範囲の見込み顧客に商品・サービスの魅力を伝えることができます。
パーソナルブランディングのおすすめ本7選を紹介
ここからは、パーソナルブランディングのおすすめ本を7つ紹介します。
「自分」を殺すな、武器にしろ
『「自分」を殺すな、武器にしろ』では、自分の弱みを克服するのではなく、自分の強みを最大限に活かす方法を学べます。
多くの人は短所をどうにしかしたいと考えると思います。しかし、実は自分が感じている弱みは大きな長所になるかもしれないのです。
本書では「人はみな、"才能のタネ"を持っている」として、自分以外になろうとはせず、本当の自分を知ることを目指します。それが、パーソナルブランディングの成功につながるのです。
日々の仕事のなかで私たちは手ごたえを感じたり、失敗を悔やんだりすると思います。うまく行かず失敗ばかりする作業、反対に当たり前にやった仕事に大きく感謝されることなどあるでしょう。これらの出来事は自分の才能を明らかにするきっかけとなるといいます。
この本を読めば、自分の才能のタネを見つけてそれらを十分に活かす方法を見つけることが可能です。
『「自分」を殺すな、武器にしろ』がおすすめの人
『「自分」を殺すな、武器にしろ』を読んでいただきたい人は、以下の通りです。
- 自分の強みが分からず、むしろ失敗ばかりで短所の部分ばかりを感じている人
- 自分の自己分析をして、強みを活かした事業展開や仕事をしていきたい人
- パーソナルブランディングをする前に、自分が本当に得意なことを知りたい人
「売れる個人」のつくり方
『「売れる個人」のつくり方』では、作家でありコメンテーターの安藤美冬氏により書かれました。
安藤美冬氏は、10年間で10万人の人物を見てきたなかで売れる個人とそうでない人の違いを感じたそうです。
本書では、確かな経験則に基づく売れる個人になるためのメソッド、ノウハウを知ることができます。
売れる個人の心構えから、戦略、発信までのノウハウを網羅
構成は6つの章からなり、売れる個人になるための心構えを養い、戦略を立て、発信するところまでを実践的に学ぶことが可能です。
この本には、売れる個人をつくる「心構え」の章では、売れる個人として輝き続けるためのノウハウが書かれています。
例えば、以下のような項目です。
- 自分の「役割」を決める
- ニッチな特技を見つける
- 「好きなこと」に気負わない
- 「気後れ」「面倒くさい」をどう乗り越えるか
- タイミングを焦らない
売れる個人になるためのパーソナルブランディングを学べます。それに加えて、ブランディングの構築に取り組む際に感じるであろう気後れや焦りなどといった気持ちへの対処法が書かれているのです。
ノウハウだけでなくうまく行かないときや感情が入らないときの気持ちにもフォーカスしています。精神面でも自分自身を労わりながら進めたい人にとって行動の背中を押してくれるような本です。
『「売れる個人」のつくり方』がおすすめの人
『「売れる個人」のつくり方』を読んでいただきたい人は、以下の通りです。
- 楽しみながらパーソナルブランディングを行いたい人
- パーソナルブランディングをしているけれどうまく行かない、やる気がいまいち起きないと言う人
- 戦略、発信の仕方までのノウハウを知りたい人
自分を最高値で売る方法
『自分を最高値で売る方法』は、経営者や個人事業主のみでなく、副業として事業を行っている人にもおすすめの本です。
パーソナルブランディングというテーマから、自分自身を高額で商品化するメソッドを知ることができます。
自分の価値を低く見積もっている人や、現状に危機感を感じている人に手に取って欲しい本です。
相手に価値を提供できるようになる方法を知り、自分自身の価値を高めることでその長所を高額で購入してもらえるようになります。
筆者の実体験のノウハウを学べる
筆者の小林正弥氏は、THE ONE株式会社の代表取締役社長であり、ビジネスの教育業に尽力しています。
本書の帯に記載されている驚くべきことは、何もない状態から1か月後に月収210万を達成したことです。またそのノウハウを教えた知人は3か月後に月収100万円を達成したといいます。
この驚異の成長スピードのロジックを知りたいと誰もが感じるのではないでしょうか。
論理的にかつ実践的にノウハウが解説されていますので、段階的に実行することができます。
『自分を最高値で売る方法』がおすすめの人
『自分を最高値で売る方法』を読んでいただきたい人は、以下の通りです。
- 自分の価値を高めて、相手への販売価格をスケールしていきたい人
- 顧客の成功をどのように実現させるかを考えて、自分も相手にも良い影響をあたえたい人
- 現状に満足がいっておらず、パーソナルブランディングの重要性を感じている人
自分1人、1日でできる パーソナルブランディング
『自分1人、1日でできる パーソナルブランディング』は、とても実践的ですぐにできるパーソナルブランディングのノウハウを知ることが可能です。
パーソナルブランディングを行うことで、自分を高めるだけでなく周りにも良い影響をもたらせるといいます。
双方が互いに好循環で良い影響を及ぼし合うことで、自分も好きなことで活躍し周りにも貢献できるようなことが可能になるのです。
Webマーケティングでさまざまな結果を出している草間氏が語るパーソナルブランディング術をぜひ実践してみてください。
『自分1人、1日でできる パーソナルブランディング』がおすすめの人
『自分1人、1日でできる パーソナルブランディング』を読んでいただきたい人は、以下の通りです。
- まずは入門書として、パーソナルブランディングの内容を知ってみたい方
- Web集客をしたいけど、何から始めればよいかが分からない人
パーソナル・マーケティング
『パーソナル・マーケティング』は、個人をマーケティングして個としてのブランドを確立して高めることを目指します。
著者の本田直之氏は、レバレッジコンサルティング株式会社の代表取締役としてコンサルティング業をおこなっています。
この本は、本田氏の経験によって培ったノウハウから作成されていて実際の成功体験から学ぶことができるのです。多くのビジネス書を執筆して人気のビジネス作家としても活躍しています。
しかし、本田氏は個人のブランディングがうまく行かず苦労していた時期があったそうです。
無名であった本田氏がブランディングをおこない成果をあげたのは、パーソナル・マーケティングのおかげであるといいます。
本書は、本田氏の経験に基づいた具体的なやり方が紹介されていますのでぜひご覧ください。
パーソナル・マーケティングでは、自分の強みを俯瞰的に見つめ自分自身を商品として考えて然るべき行動をおこないます。本田氏のメソッドを知りたい方はぜひご覧ください。
『パーソナル・マーケティング』がおすすめの人
『パーソナル・マーケティング』を読んで欲しい人は、以下の通りです。
- 自分自身を商品として顧客に提供できる価値は何かを知りたい方
- 適切な強みを見出してマーケティングをおこなうことで成果を出したい方
「個人」「小さな会社」こそ、ブランディングで全部うまくいく
『「個人」「小さな会社」こそ、ブランディングで全部うまくいく』は、経営者や個人事業主の方に適した書籍です。
顧客に自分の強みを営業できずなかなか契約につながらない方や、部下のセールスが上手くいかないなど、売り上げに伸び悩む方は読んでみてください。
著者の村本彩氏は、irodori Branding (株)の代表であり個人事業主や経営者のコンサルティング業務をおこなっています。
著者は、サントリーホールディングス株式会社で酒類のブランディングの仕事をしていました。
あるとき、新商品でインパクトのあるコンセプトの新商品を売りだしたものの、売り上げが振るわない経験をしたそうです。
そのときに発見したのがその商品の価値を伝えられなかったことであるといいます。どのようにお客様に価値を伝えられるかどうかで、商品の売り上げが大きく変わることを実感しました。
自分らしさを価値にするには?
著者は、コンサルティング業務をするなかで、楽しみながら事業を拡大させるためには、自分らしさを優先することの大切さを述べます。
そのなかで自分らしさが顧客の気持ちと重なるところを見つけることが大事であるというのです。
自分らしさを使いながら自分が提供できる価値と、顧客が求めているニーズが重なればそれが利益となって自身に返ってきます。
本書では、ありのままの自分でいながらその部分に価値を感じてもらい、対価をもらう方法を学べるのです。
『「個人」「小さな会社」こそ、ブランディングで全部うまくいく』がおすすめの人
『「個人」「小さな会社」こそ、ブランディングで全部うまくいく』を読んでいただきたい人は、以下の通りです。
- 顧客のニーズにささる自分の価値を発見したい人
- 自分らしさを存分に活かして、集客を増やしたいフリーランスや経営者
愛されてしっかり稼ぐ! セルフブランディング起業術
『愛されてしっかり稼ぐ! セルフブランディング起業術』は、集客ができない、利益が思うように上がらない女性の方におすすめの本です。
本書では、個人の思いや価値観などを発信してそれに共感してくれる人を集めるために自分の「世界観」をつくる重要性を唱えます。
あなたから買いたいと言われるのには、商品そのものの魅力でなく背景やこだわりといった「世界観」に共感するからであるのです。
本書では、その「世界観」の確立を目指します。自分自身がもつ「世界観」の発信方法や、顧客を見つけるやり方を紹介しているのです。
経営者の方のみでなく個人でで事業をスタートしてみたい方、副業やフリーランスで自事業を始めたばかりの人にもおすすめします。
『愛されてしっかり稼ぐ! セルフブランディング起業術』がおすすめの人
『愛されてしっかり稼ぐ! セルフブランディング起業術』を読んでいただきたい人は、以下の通りです。
- 女性経営者や個人事業主の方で、事業を拡大させていきたいと考える人
- 事業に対する考え方や商品の価値に共感してくれる方とご縁が欲しい人
パーソナルブランディングのやり方
企業や個人事業主、フリーランスがパーソナルブランディングを実施するとき、具体的にどこから始めたらいいかわからないと感じる人も多いと思います。
ここでは、パーソナルブランディングのやり方を実施ステップにそって紹介します。
1.自己イメージと他者から見たイメージの違いを把握する
最初にセルフブランディングで自分が理想とするイメージを確立する方法を考えるために、自己イメージと他者から見たイメージの違いを確かめましょう。
自己イメージと他者から見た自分のイメージは、大きく乖離していることは多くの人が経験したことがあると思います。
例えば、自分では、人前で話すのが得意ではないと思っていたけれど、他者から「話の内容がとても分かりやすかったです」と言われ、初めて他者から見たイメージとのずれに気付くことがあるかもしれません。
クライアントや先輩、同僚などに何げなく自分の強みやイメージを聞いてみるなどして、他者から見た自分の価値やイメージを確かめてみてください。
自分では気付いていない強みを自覚することで、そこを強みとしたセルフブランディングを打ち出すこともできます。
2.自己分析を行い強みや持っているスキルを洗い出す
次に、自己分析を行い、強みや持っているスキルを洗い出します。
過去の経験で何をしてきたか、生み出した成果などを細かく振り返り、優れている部分を「ハード面」と「ソフト面」から思いつく限り詳しく整理してみましょう。
また、あなたが苦労なく当たり前にできることは、他者から見れば大きな価値であることもあります。
自分で当たり前に持ち合わせている強みは、自分では気付きにくいものです。
これに気付くには、例えばあなたが反対にとても苦手なことを考えてみてください。苦手なことの反対には、あなたが自覚していない長所が眠っている場合があります。
3.競合他社を分析して強みや独自性のある部分をまとめる
次に自分独自の強みや持っているスキルを確認するために、競合にはどのような強みやスキルを持った企業や人がいるのかを確かめます。
特に売り上げを伸ばしている企業や活躍している人には、どのような強みや独自の価値を持っているのかを分析しましょう。
そして、それをどのように売り上げにつなげているのかも考えてみてください。
このように考えることで、他社が持っている独自価値をどのようにセルフブランディングとして、宣伝しているかを確かめられ、自分のブランドを構築する際の参考になります。
4.競合他社と比べて差別化できるブランディング内容を考える
次に、競合他社と自社を比べ、差別化できるパーソナルブランディングの内容を考えます。
自分が価値提供できるものでも、すでに競合が多い場合はライバルが多く埋もれやすくなってしまいます。
そのため、競合が少ない場所がないかを探してみましょう。
また、自分には他者と差別化できる独自性がないと思っても、強みをかけ合わせれば、それが大きな独自性を持つ強みになることがあります。
例えば、FP1級の資格を持っており金融知識に精通していて、なおかつプログラミング言語の知識がある人がいたとします。
この人は、プログラミング言語を使って、ライフプランに応じて必要なお金の計算や税金の計算などができる一人一人の要望に合わせたツールを作れるのであれば、それはその人にしかできない大きな価値になりますよね。
このように強みをかけ合わせれば、ライバルが少ないニッチな分野でブランドを確立できるため、市場価値が高くなります。
5.自己ブランドの内容を確立して発信する
自己ブランドの方向性を確立したら、パーソナルブランディングを行うためにWebサイトやSNS、名刺、セミナー開催など様々な媒体を使って発信します。
自分にしかできない独自の強みを打ち出すとともに、それがどんな場面で役立つか、他者に貢献できるかを分かりやすい言葉で伝えてください。
どんなに独自性があり、需要がある価値を持っていても、知ってもらわなければいつまでたっても認知度や売り上げは上がりません。
習慣的に発信すれば自分のことを知ってもらうことが増えて、徐々に認知度もアップしていきます。
≫ 集客できるブログの書き方のコツ計10選|成功事例も紹介
≫ Facebookの集客方法|成功のための5ステップを解説
≫ Instagramで集客できない原因は?効果的な運用ポイント解説
パーソナルブランディングで企業や個人事業主はより高みを目指せる
今回はパーソナルブランディングについて、その概要や内容を学べるおすすめの本、やり方を紹介しました。
パーソナルブランディングを学べば、自分をありのままの状態で強みを見つけそれを活かしてビジネスにつなげる方法が分かります。
あなたの強みや長所が誰かの役に立てば、自分も相手も喜び満ち足りた生活を送ることができるのです。
もちろん、ビジネスの成功や拡大にもつながります。
今回ご紹介した書籍を以下にまとめますので、パーソナルブランディングについて詳しく学びたい方は手に取ってみてください。
- 「自分」を殺すな、武器にしろ
- 「売れる個人」のつくり方
- 自分を最高値で売る方法
- 自分1人、1日でできる パーソナルブランディング
- パーソナル・マーケティング
- 「個人」「小さな会社」こそ、ブランディングで全部うまくいく
- 愛されてしっかり稼ぐ! セルフブランディング起業術
あなたのパーソナルブランディング力を上げることで、認知度や売上アップを実現させてください。
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