セミナー開催に向けて、次のように感じている方は多いことでしょう。
- セミナー集客で失敗したくない
- 参加予定人数がきちんと集まるか不安
- 失敗を防ぐための効果的な対策を知りたい
今回は、セミナー集客でとくに意識しておきたい10の注意事項について解説します。
セミナー運営担当者の方、これからセミナーを企画する予定の方は、ぜひ参考にしてください。
セミナー集客の成否を分ける4つの指標
セミナー集客の成功・失敗を分ける要因として、大きく4つが挙げられます。
いずれかの指標に問題があるとセミナー集客に失敗するリスクが高まるので、必ず両方を意識しましょう。
告知数
セミナー告知をどれだけ実施したかを表すのが告知数です。
告知数が少なければ、当然ながらセミナーの存在を知る人の数も少なくなってしまいます。
数を打てばいいというものではないものの、一定以上の告知数は必要と捉えましょう。
告知メールの送信件数やチラシの配布数など、媒体ごとの告知数をあらかじめ計画しておく必要があります。
また、複数の媒体を駆使して全体の告知数を増やす施策を講じることが大切です。
申込率
セミナー告知を行った人数に対して、実際に申し込んだ人の割合が申込率です。
どれだけ告知数を増やしたとしても、実際に反応が返ってきた率が低ければ広告効果が低いと言わざるを得ません。
媒体ごとの反応率を想定し、参加予定人数から逆算して必要な告知数を算出しておきましょう。
また、媒体ごとに想定通りの申込率が実現しているか、進捗状況を注視していく必要があります。
キャンセル率
セミナーに申し込んだ人のうち、当日までにキャンセルした人の割合を表す指標です。
一度はセミナーに興味を持ち、参加しようと決めたものの、何らかの理由で参加を見合わせた人の割合を示しています。
緊急性・限定性・希少性が感じられるセミナーであれば、参加予定者は貴重な機会を簡単に手放すことはありません。
キャンセル率が高いということは、セミナーの告知方法やセミナー内容に何らかの問題があったことを意味します。
キャンセルすることでデメリットを感じるよう、セミナー参加者の心が離れないようにサポートを欠かせないようにしましょう。
来場率
申込者のうち、実際に来場した方々の割合を表す指標です。
来場率が低いということは、申込みからセミナー当日までに何らかの心境の変化があったことを表しています。
セミナー告知から開催日まで期間が空きすぎていることも、来場率を下げる原因の1つとなるでしょう。
せっかく獲得した参加予定者を逃してしまわないためにも、来場率をできるだけ高めることが重要です。
セミナー集客で意識したい10の注意事項
セミナーへの集客に際して、必ず留意しておきたい10の注意事項を紹介します。
申込率・来場率を高め、キャンセル率を抑えるために、次の施策を講じておきましょう。
ターゲットを絞る
ターゲットを絞り込んで明確にしておくことは、セミナー集客において非常に重要なポイントです。
ターゲットが曖昧だと次のものがわからなくなります。
- 誰に向けたセミナーなのか
- 自分は対象者なのか
- むしろ参加しちゃダメな気がする
「社会人なら誰でも参加可能なセミナー」など、漠然とした設定にしないことが大切です。
想定する参加者の年齢・性別や生活スタイル、ニーズを明確にし、特定の1人を想定してターゲットを絞り込みましょう。
・「30代会社員」のように、対象者の範囲を広げすぎていないか
・特定の1人をイメージできるターゲット設定になっているか
ターゲットに合ったセミナー内容を設定する
ターゲットが求めている情報を的確に提供できるセミナーかどうかも重要です。
参加者にとって知りたい情報を得られると期待してもらえなければ、参加を決断することはありません。
ターゲットがセミナーに参加を押すように注意することとして、次の情報を盛り込みます。
- 緊急性
- 限定性
- 希少性
ターゲットにとっての緊急性・限定性・希少性を分析し、求める情報を提供できるセミナーを目指しましょう。
対象者が困っていることや解決したいと感じていることを、理由や背景も含めて突き詰めておくことが重要です。
・できるだけ早く知る必要がある情報を提供可能か(緊急性)
・その日、その会場でしか聞けない情報を提供可能か(限定性)
・めったに聞けない貴重な話を聞かせられるか(希少性)
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ターゲットにリーチしやすい告知方法を選ぶ
セミナーへの集客効果を高めるために、ターゲットに合った告知方法を選びましょう。
たとえば40代以上の男性経営者や管理職を集めるターゲットなら、次のSNSをつかいます。
- Youtube
逆に、男性経営者やリーダーを集客する際あまり効率的でないSNSは次のものです。
- X(Twitter)
- TikTok
平行して、会社経営者が対象なら、法人宛てのDMやFAXも有効な手段となるはずです。
ターゲットが日頃よく目にする媒体や利用頻度の高い媒体を調査し、リーチしやすい告知方法を選びましょう。
・ターゲットが目にする機会の多い媒体で告知しているか
・ターゲットの年代や生活スタイルを想定した告知方法になっているか
適切な募集期間を確保する
セミナーの募集期間が長すぎても短すぎても効果的な集客はできません。
募集期間が短すぎると、告知が十分に認知される前に当日を迎えてしまいます。
逆に開催までの期間を取りすぎると、申込み時のモチベーションが失われやすくキャンセル率が高まる恐れがあるのです。
サービスの内容や、セミナー中に販売するバックエンド商品やクロスエンド商品がある場合は、早めに集客して2週間~1ヵ月程度時間をおいて準備をしてからセミナーを開催する方が熱量が高くなることもあります。
つまり、集客の目標人数にもよりますが、短い場合でも1ヶ月間は募集期間を確保するべきでしょう。
・余裕を持って告知を浸透させられる期間が確保されているか
・募集期間が必要以上に長く設定されていないか
適正な価格を設定する
セミナー参加費が適正な価格に設定されているかどうかも、集客の成否を左右する重要な要素です。
ターゲットの収入に対して不釣り合いな高額な価格設定をしてしまうと、価格を見た人の多くが参加を見合わせます。
現実的に支払える可能性が高い価格設定にすることで、申込率を高めることができるでしょう。
ただし、価格が安ければ申込率が高まるわけではない点に注意しておく必要がありますので、高すぎず安すぎない価格設定が重要です。
不自然に安い価格設定は避け、あくまでも「適正価格」を目指しましょう。
・ターゲットの収入を想定し、無理なく支払える価格設定になっているか
・一般的にセミナーとしては安すぎる価格設定になっていないか
目標人数があるならたどり着くためのマーケティングを実装する
現実的に達成可能な、無理のない参加人数を想定しておくことも大切です。
大勢の参加者が詰めかけるセミナー=成功というイメージがあるからといって、達成不可能な目標を立ててはいけません。
100人会場を設けるなら、100人集客できるマーケティングが必要ですし、100人集客したいのに30人のマーケティングであれば達成できるわけがありません。
セミナーの参加予定人数は会場のキャパシティと連動しています。
大規模なセミナーになればなるほど、会場費は高くなるのです。つまりその分集客目標が可能な数値か不可能数値かを見極める必要があります。
実際の参加人数に見合わない会場をセッティングすることのないよう、無理のない参加人数で計画を立てましょう。
参加者数が制限されているセミナーはプレミア感があるので、申込率を高めることにも繋がるはずです。
・現実的に達成可能な参加予定人数になっているか
・セミナーの内容・実績と会場のキャパシティが釣り合っているか
魅力的なタイトルやコピーを考案する
ターゲットのニーズを捉えた魅力的なタイトルやコピーを考案しましょう。
セミナー告知を目にした人が今まさに知りたいことがタイトルに掲げられていれば、参加を検討する可能性が高まります。
逆に、どこにでもある無難なタイトルやコピーでは「よくあるセミナーの1つ」と捉えられてしまうはずです。
ターゲットにとってのベネフィットを明確に表す数字・実績を入れるなど、伝わりやすいタイトル・コピーを考えましょう。
・ターゲットのニーズを捉えたタイトル・コピーになっているか
・ターゲットにとってのベネフィットを明確に伝えているか
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≫ 成功する集客のキャッチコピーの秘訣!その準備とポイントとは?
権威性や証拠を提示する
セミナーの権威性や効果を表す証拠を提示することで、参加への強力な動機付けの1つとなります。
講師のプロフィールや過去のセミナー参加者が挙げてきた実績など、参加検討者の信頼性を高める仕掛けを取り入れましょう。
権威性が感じられず、具体的な証拠が示されていないセミナーに参加することを躊躇する人は少なくありません。
せっかく参加しても期待する効果を得られず、時間を無駄にしてしまうリスクがあると考えるからです。
参加検討者に安心感を与えるためにも、権威性や証拠を提示することを意識しましょう。
・講師のプロフィールなど、信頼を得られる権威性を示せているか
・第三者による感想といった説得力のある証拠を提示しているか
告知は複数回くり返し実施する
セミナー告知は複数回くり返し実施し、参加を検討中の方々の目にできるだけ多く触れるようにしましょう。
セミナーに参加してもいいと感じていたとしても、初回の告知で申込みに至るとは限りません。
何度か告知を目にしているうちに「最近よく見るけれど、話題になっているのだろうか?」と興味を持つようになります。
ターゲットにリーチする可能性のある複数の媒体を駆使して、参加をくり返し促すことが大切です。
・告知を1回きりでやめていないか
・複数の媒体を駆使してターゲットとの接点を確保しているか
参加者にとって魅力的な特典を用意する
セミナー参加者に直接的なベネフィットを提供しやすいのが「セミナー参加特典」です。
セミナー後に持ち帰って活用できるツールや+αの知識・情報を得られる小冊子など、魅力的な特典を付けましょう。
ただし、特典は「参加者にとって」魅力的であることが非常に重要です。
たとえ無料で配布したとしても、大半の人は「不要なものを受け取りたくない」「むしろ荷物が増える」と感じます。
無難なノベルティなどではなく、参加者のニーズに合った特典を用意しましょう。
・参加者にとって魅力的な特典であるか
・特典は参加者のニーズに合っているか
セミナー集客の失敗を防ぐポイント
セミナー集客に関する10の注意点を押さえた上で、それぞれの施策の精度を高めていく必要があります。
セミナー集客の失敗を防ぐポイントとして、主に施策を実施していく際の注意事項をまとめました。
定期的にベンチマークを設けて広告効果を検証する
セミナー告知の広告は、一度出したら放っておくのではなく定期的に効果を検証することが大切です。
事前にベンチマークとなる時期を決めておき、想定していた広告効果が得られているか検証しましょう。
想定よりも広告効果が大きく下回っているようなら、広告の施策を再検討する必要があります。
セミナー開催日まで日数があれば、申し込み状況を客観的に判断して、途中で戦略の方向転換を図ることも可能です。
できるだけ早い段階で軌道修正していくことで、期待した広告効果が得られなかった場合もリカバリーしやすくなります。
A/Bテストを実施する
セミナーの告知を行った媒体では、可能な限りA/Bテストを実施しましょう。
たとえば、複数のバナー広告を作成しておき、広告が表示される時間帯とバナーの種類の関連性を検証するのです。
より効果の高いパターンを見いだすことができたら、広告費を集中投下してもよいでしょう。
A/Bテストの結果に応じて施策をチューニングし、集客効果を高めていくことが重要です。
過去の参加者や既存顧客の繋がりを活用する
新規参加者を募集するのと同時に、過去のセミナー参加者や既存顧客の繋がりもフル活用しましょう。
過去の参加者はすでにセミナーの様子を知っているので、参加に対する心理的ハードルが低いはずです。
また、既存顧客との間にはすでに信頼関係が築かれており、信頼性の面では改めて説得するコストを抑えられます。
申込者が新たな申込者や参加検討者を紹介してくれる可能性もあるので、参加者の母数を確保しておくことは非常に重要です。
新規参加者の獲得は当然大切ですが、それだけではなく、既存の参加者やリピート顧客にも目を向けていきましょう。
何度もリピートしてくれる顧客がいるということは、それだけセミナーで得られる学びが深かったり、質が高いことを意味しています。
まとめ
セミナー集客の成否を分けるのは事前準備と言っても過言ではありません。
また、施策を実行に移してからも常に効果の検証と軌道修正をくり返し、集客効果を極限まで高めることが大切です。
今回紹介してきた10の注意事項を着実に取り入れて、セミナー集客を成功へと導いてください。
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