「セミナーを企画したいけれど、何から始めたらいいのか分からない」
「せっかくセミナーを開催するなら、集客できる企画にしたい」
このように考えていませんか?
効果的に集客できるセミナーを企画するには、必ず押さえておくべきポイントがあります。ポイントを外してしまうと、苦労して準備を進めても集客に失敗する恐れがあるため注意が必要です。
そこで、集客しやすいセミナーを企画する11のポイントをまとめました。セミナー企画で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
セミナー企画をするときの11のポイント
1.目的の言語化
セミナーを企画する際、まず重要になるのが目的を明確にすることです。目的を明確化するには、セミナーを通じて達成したいゴールを言語化しておく必要があります。セミナー開催の目的として、次の例が想定できます。
- 新規顧客の獲得
- 商品のプロモーション
- 既存の活動の活性化
- 社外の人・組織との関係構築
- 自社のブランディング強化
セミナー開催の目的は、後に続くポイント2〜11の土台となる重要な要素といえます。目的はできるだけ1つに絞り込み、明確に言語化しておきましょう。
2.想定参加者
セミナーに参加してもらいたいターゲットを具体的に挙げておきましょう。以下の観点でペルソナを設定し、想定参加者を絞り込んでおく必要があります。
- 職業、ポジション、性別、年齢層
- 課題認識、抱えている理想、求めている解決策
- 課題に向けて現状努力している水準
- 認識している問題の緊急度・重要度
- 問題に対する感情レベル
想定参加者を設定する際は、上記を1つずつ具体化していき、実在する人物がイメージできるレベルまで落とし込んでおくことが大切です。
3.講師の選定
セミナーの目的と想定参加者に適した講師を選定します。講師の知名度や過去の登壇実績も重要ですが、とくに企画趣旨やターゲット層とのミスマッチが生じないかどうかに注意を払いましょう。単に「有名人だから」「登壇実績が豊富」といった理由で選定しないことが大切です。
講師の選定では後述する価格や日程との兼ね合いも出てくるため、可能であれば2〜3名程度の候補を挙げておくのが望ましいでしょう。
4.テーマの設定
テーマの設定とは、セミナーのアウトラインを決めることを指します。セミナーの目的をゴールに見据え、想定参加者の関心範囲を満たすことのできるテーマを設定することが大切です。
間口の広いテーマを選ぶと集客しやすくなる反面、実際に来場する参加者の層が想定と異なる可能性があります。反対にテーマをあまりに絞りすぎてしまうと、集客が厳しくなりやすいため注意が必要です。想定参加者が抱える課題の深度や感情レベルを手がかりに、核心的なテーマと一般的な話題を組み合わせてテーマを設定しましょう。
5.タイトル・サブタイトル
決定したテーマを元に、想定参加者にとって魅力的なタイトルを考えます。想定参加者に「自分のためのセミナーだ」と認識してもらう必要がありますので、抽象的なタイトルは避け、できるだけ具体的なメッセージを盛り込みましょう。たとえば、「人材育成セミナー」よりも「営業マネージャーのための人材育成セミナー」のほうが誰のためのセミナーなのか伝わりやすくなるはずです。
サブタイトルでは、具体的な数字を入れてセミナー受講の効果や参加者のベネフィットを訴求します。「〜成約率80%を実現する部下を育てるには〜」といったサブタイトルにすることで、「実現したい」「達成したい」といった欲求を引き出すことができます。
6.中心的なコンセプト
セミナーのテーマがアウトラインを表すのに対して、コンセプトは「切り口」を指します。最も訴えかけたいことをどう伝えるのか、それによって参加者にどのような行動を促したいのかを決定しましょう。
コンセプトはセミナーの軸にあたりますので、講師に依頼する際のアジェンダにも強調して記載することになります。中心的なコンセプトを決めたら必ずセミナーの目的と想定参加者に立ち返り、ニーズを満たせるコンセプトになっているか、セミナーの目的は達成できるのか、再度確認しておきましょう。
7.価格
価格が集客に影響するのは間違いありませんが、安ければ安いほど集客が成功しやすいわけではありません。会場費用や講師への報酬といったコストに利益を上乗せした価格を仮に設定しておき、競合となるセミナーの価格帯をリサーチしましょう。想定参加者の平均的な収入も想定した上で、現実的な価格の落としどころを探ります。
セミナーを通じて得られる参加者のメリットを踏まえたとき、価値に見合った価格設定になっているかどうかも重要な観点です。開催時間の長さや教材のボリュームも含めて吟味し、「自分ならこの価格で受講したい」と思える設定にすることが大切です。
8.オファー・特典
オファーや特典を用意しておくことも、セミナー集客においては重要な要素の1つです。よく見られるオファー・特典として、次のものがあります。
- 早期申込み割引
- 初回限定の無料参加
- 参加者に教材を進呈
- 過去の参加者優待
- 告知協力による割引
ただし、オファーや特典に頼った集客を考えるべきではありません。参加者はあくまでもセミナーを聞きに来るのであり、特典は付加価値として位置づけられるべきものです。オファーや特典を用意するのであれば、参加者にとってベネフィットを感じられる、セミナーの趣旨に合ったものを選びましょう。
9.販売プロセス・告知媒体
どれほど優れたセミナー企画を立案しても、想定参加者に届かなければ集客することはできません。セミナーの販売プロセスや告知媒体は十分に吟味したものを複数用意しておく必要があるでしょう。具体的には、次のような告知方法が考えられます。
- 自社HPやオウンドメディア
- 顧客や取引先に送付するメールの署名欄
- SNS
- メールマガジン
- チラシ
- セミナー告知サイト
- 集客代行
- 他セミナーでの告知
いずれの媒体を利用する場合も、闇雲に告知しても効果は期待できません。見込参加者の生活圏や行動パターン、生活サイクルを考慮した上で、アプローチから申込みまでの見通しを立てておくことが大切です。
10.場所
セミナーを開催する場所は集客に大きく影響します。アクセスが良好で分かりやすいホテルや商業ビルなど、参加者にとって利便性の高い場所が望ましいでしょう。セミナー当日に必要なマイクやホワイトボード、スクリーンといった機材が常備されているのか、会場で貸し出しているのか、あるいは持ち込む必要があるのかといった点も確認しておく必要があります。
会場の使用料は、セミナーの価格設定にも関わる重要な要素の1つです。予算と利便性のバランスを考慮し、最適な場所を確保しましょう。
11.日程・時間
セミナーの日程・時間を決定する際には、参加者側と主催者側の双方の事情を踏まえる必要があります。
日程については、ビジネスセミナーであれば期末や四半期、月末といった多くの企業が繁忙状態になりやすい時期は避けるべきでしょう。行楽シーズンや連休中、学校行事が集中しやすい時期も、家族の都合を優先して参加が難しくなるケースが想定されます。曜日に関しても、月曜や金曜は多忙な業種が多いことからできるだけ避けたほうが賢明です。
時間帯については、開始時刻は10時頃、終了時刻は18時頃に設定することで直行直帰がしやすくなります。主婦層であれば平日10時から14時頃、シニア層なら平日朝から午後にかけての時間帯が集客しやすい傾向があります。このように、想定参加者に合わせた時間設定にすることが大切です。
開催時期は、無理のない集客のスケジューリングが可能か検討した上で決定する必要があります。開催前の1〜2週間で予定が確定し、申込みを決める参加者も多くいますので、余裕をもったスケジュールにすることをおすすめします。
まとめ
今回紹介した11のポイントから分かるとおり、セミナーの企画立案は集客プランの策定とセットで進める必要があります。
ぜひ自分自身が参加を検討している1人と仮定して、魅力的でぜひとも参加したくなるセミナー企画を考案してください。
綿密に練られた企画を立案することで、セミナー集客の成功率は格段に高まるはずです。
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