
「セミナーチラシを作ったけど集客できない」と悩むセミナー主催者や担当者は多いことでしょう。
集客できるセミナーチラシを作成するには、事前準備や含めるべき要素などポイントがあります。
本記事では、集客率がアップするセミナーチラシを作るコツを紹介します。
セミナーチラシの目的とは

セミナーチラシの主な目的は、オフラインの場での集客です。
しかし、単純にセミナーの内容や詳細を書くだけでは参加してもらえません。
申し込みにつなげるには、お客さまに興味を持ってもらうことが必須。そのため、セミナーのメリットや主催者の想い、ベネフィットなどを伝えることも求められます。
セミナーチラシで集客する重要性

セミナーチラシの特徴は、狙ったお客さまに直接案内できること。セミナーの対象者がいる所にチラシを配置・配布して直接届けられます。
セミナーに興味がありそうな、参加見込みの高い方にアプローチできる強みがあるので、オンライン化が進んだ現代でもまだまだ有効な手段です。
集客にセミナーチラシを作成する4つのメリット

セミナーチラシを集客に活用するメリットを4つ紹介します。
1.ターゲットを限定できる
セミナーチラシは、ターゲットに直接配布します。参加見込みがある方へPRするため、高い参加率が期待できます。
ターゲットに当てはまらない方には案内しないため、警戒されたり効果の低い無駄な活動を防げます。
2.セミナー情報を正しく伝えられる
セミナーの内容や詳細をまとめるので、情報を正確に伝えられます。
口頭案内だけだと、主催者側が伝え漏れをしたりお客さまが内容を勘違いしたりすることもあるでしょう。すると、苦情やトラブルに発展するリスクも少なからずあります。
チラシとあわせて案内すると理解しやすくなり、ミスや勘違いを防げるといえます。
3.紹介・拡散してもらいやすい
チラシは情報がまとまっているため、渡すだけでセミナーの内容を共有できます。
セミナーに満足したお客さまなら、「これよかったよ!」とチラシを渡すだけで周りに紹介してもらうことも期待できます。
参加者の周りの方にも間接的にPRができ、良質な拡散が見込めるようになります。
4.HPやSNSなどオンライン上でも使用可能
作成したセミナーチラシは、HPやブログ、SNSでも拡散できます。
情報がまとまっているため、セミナーチラシの画像やデータを各媒体にアップするだけでセミナーの宣伝ができるのです。
媒体ごとに文章を書き込む必要がなくなるため、情報発信における活動の負担が減っていきます。
集客効果がアップ!セミナーチラシ作成前にやること

集客率がアップするセミナーチラシを作るには、「誰にどんなメッセージを伝えるか?」を事前に明確にすることが重要です。
この工程をおこなわなければ、集客できないチラシになる可能性もあります。
以下では、事前にやるべきことを解説します。
ターゲットを限定
セミナーのお客さま像を明確にしましょう。
興味を持たれるタイトルや案内文が作成しやすくなります。
例えばセミナー名が、
- チームビルディングに関するセミナー
- スタートアップの経営者向け!チームビルディングのセミナー
この2つを比べたとき、後者は「スタートアップの会社の経営者向け」と理解できます。すると、対象者は「自分のためのセミナーだ!」感じて注目してもらいやすいのです。
逆に、前者のように「誰でも対象者」な文言だと、参加する必要性が伝わらない可能性があります。
以下の項目を参考にすると、お客さま像が明確になるでしょう。
- 年齢
- 性別
- 職業
- 住所
- 趣味
- 興味や関心事
具体的なターゲットの設定方法に関しては、以下の記事をご覧ください。
ターゲットの悩みや願望を考える
お客さまの悩みや願望を理解しましょう。
「何を悩んだり望んだりしているのか?」を深掘りしていくと、お客さまに響くキャッチフレーズや文言が作りやすくなります。
事前にターゲットに該当する方に、アンケートなどを実施して悩みや願望を収集・分析しておくと便利です。
チラシ本文には、セミナーで悩みが解決できることを伝えると興味を引きやすくなります。
セミナーの詳細や内容をまとめる
セミナーチラシは、申し込みから参加までのフローがわかりやすく伝わることが重要。
わかりにくいと、機会損失になったり苦情やトラブルのリスクが発生したりするからです。
まずは、5W1Hを意識してセミナーの詳細を書き出すとよいでしょう。チラシに記載すべき項目が可視化できます。
【5W1H】
- When:いつ
- Where:どこで
- Who:だれが
- What:何を
- Why:なぜ
- How:どのように
上記とあわせて、
- 参加費
- セミナー開催場所の地図
- 当日のタイムスケジュール
- 持参物(あれば)
- 問い合わせ先
なども含めて記載することをおすすめします。
セミナーのメリットとベネフィットを考える
セミナーのメリットとベネフィットを考えましょう。
セミナーチラシは、「ほかのセミナーと比べて何が良いのか?」「何が得られるのか?」が理解できることが重要です。
価値があることが伝われば、集客率アップにつながるからです。
【セミナーにおけるメリットとベネフィット】
- メリット:セミナーの利点、特徴、売りの部分
- ベネフィット:セミナーによって得られる変化や未来
メリットとベネフィットは、どちらも記載することが大切です。
お客さまは、ベネフィットに興味や関心があります。そこにメリットも記載することでセミナーの特徴や良さが理解でき、納得して参加してもらえるでしょう。
しかし、メリットのみの記載だと売り込み感が強くなってしまいます。すると抵抗感を持たれたり、必要性が伝わりにくくなったりするリスクもあります。
メリットとベネフィットを書き出し、違いを意識しながら両方を記載するようにしましょう。
チラシ作成前の事前準備に関しては、以下の記事もご覧ください。
集客効果のあるセミナーチラシに必要な要素

セミナーチラシは、以下の要素を工夫したり充実させたりすると集客に効果的です。
ここでは、必要な要素とポイントを紹介します。
セミナーのタイトル・キャッチコピー
チラシでパッと見て最初に注目される部分がタイトルとキャッチコピーです。
「チラシを読み進めるかどうか?」を判断されるため重要です。一番大切な部分なので、しっかりこだわりましょう。
お客さまの悩みや願望、セミナーのメリット・ベネフィットをふまえると考えやすくなります。「わたしに必要なセミナーだ!」と思ってもらえるように目指しましょう。
本文(ボディーコピー)
チラシの本文は、「誰に向けたセミナーか?」「どんな良さがあるのか?」を具体的に伝える要素です。
そのため、セミナーのメリットやベネフィット、セミナーで解決できる理由を記載しましょう。「悩みが解決する」と認識されると、興味を持ったり安心して申し込みを検討したりします。
メリットには過去の経歴や実績、具体的な数字(人数、金額、割合など)を含めると説得力が増します。積極的に含めましょう。
セミナーの概要や詳細
セミナーの日時や人数、申込締切日や会場の地図など、概要や詳細を伝える要素です。
誤解が起きないように、誰が見ても理解できる内容を記載しましょう。必要な要点がまとめてあると、お客さまも安心して行動ができます。
お客さまの感想
セミナーの参加者の感想や、実績に関係するお客さまのポジティブな変化を紹介する要素です。
主観的なメリットやベネフィットを伝えるだけでは、「本当に効果があるの?」と思われてしまうもの。そこでお客さま(第三者)の実績や感想を紹介すると、セミナーに対する信頼感が増していきます。
「自分も変われるかもしれない」と感じてもらえ、客観的にベネフィットが伝えられます。
講師や主催者紹介
セミナーの講師や主催者を紹介する要素です。
具体的な経歴や実績、人柄がわかるような内容を記載しましょう。「この人の話を聞いてみたい」と感じてもらえるようなプロフィールにします。
明るくて好印象な顔写真なども掲載するとよいでしょう。
特典
セミナーに参加したときの特典を記載する要素です。
「特典もあるから参加してみよう」と、参加の背中を押す役割があり、集客率アップが期待できます。
特典の例としては、
- 限定資料や書籍のプレゼント
- ドリンクとお弁当付き
- 講師による10分間の無料個別相談あり
- 早期申込み割引あり(〇日までに申し込めば割引価格でご案内)
などです。
参加したくなるようなセミナー特典を考えてみましょう。
集客効果のあるセミナーチラシにする4つのポイント

セミナーチラシ作成後は、お客さまに伝わる内容であることが大切。お客さまの目線に立って作成できれば、集客率アップが見込めるでしょう。
以下では、チェックポイントを4つ紹介します。
1.適切な構成で見やすいか
構成が適切で見やすいか?を確認しましょう。
具体的には、
- 各要素が適切なボリュームで盛り込まれているか
- お客さまが知りたい順番に配置しているか
- 内容がスムーズに理解できるか
これらをチェックします。
また、人の目線は「Z字」を書くように視点が動くので、目線の流れもふまえて各情報を掲載しましょう。
2.申込方法やアクションの詳細がわかりやすいか
申し込み方法や問い合わせ先、開催場所などがわかりにくいと、参加までのハードルが高くなりストレスを感じます。
すると、不信感を与えたり機会損失になったりするなどのリスクがあります。
申し込み手順や分かりにくいフローは図にする、簡潔にまとめるなど工夫しましょう。
3.画像の質は良いか
文字だけのチラシよりも、適度にイメージ画像や関連画像を挿入するほうが伝わりやすくなるため有効です。
ただし、画像の質が悪いと「信用して大丈夫?」「なんかダサいな」とセミナーの印象まで悪くなるリスクがあり逆効果に。
画像は良質なものを使用しましょう。
4.ターゲットに合ったデザインか
セミナーチラシのデザインは、ターゲットに合ったものにしましょう。
ターゲット像に合った配色やフォントでチラシを作成することで、よりセミナー内容をイメージしてもらいやすくなります。
例えば「男性向け・ビジネスセミナー」ならスタイリッシュでシンプルなデザイン、「女性向け・美容系セミナー」なら華やかで明るいデザインにする、などです。
文字の見やすさや画像とのバランスなどもふまえながら、デザインを考えましょう。
集客用のセミナーチラシの作成方法とは?

ここまで読み、「どうやってセミナーチラシを作成するの?」と思った方もいるのではないでしょうか。
結論として、「自作」か「外注」の2つの手段があります。
ここでは、2つの手段の特徴やツールを紹介します。
パワーポイントやWordを活用して作成
自作で作る場合、パワーポイントやWordなどで作成できます。無料で作成でき、コストも抑えられるメリットも。
とはいえ、「最初からデザインを考えるのは大変」と思う方もいらっしゃるでしょう。
そんなときは、デザインの型が決まっているテンプレートを活用すると簡単です。インターネット上に多数のテンプレートサイトがあるため、ダウンロードして活用するとよいでしょう。
パワーポイントやWord上にダウンロード可能なテンプレートもあります。
また、「Canva」という無料のデザインツールを活用するのもおすすめです。素材やテンプレートが充実しており操作も簡単なため、ツールに慣れていない方でもスムーズに作成できます。
外注して作成
「チラシを作る時間がない」「クオリティの高いデザインにしたい」と思うなら、外部に委託して作成するとよいでしょう。
費用は発生しますが、
- 作成の手間がかからない
- 時間が節約できる
- プロが作成するため、クオリティが高い
このようなメリットがあります。
委託先は、デザイン専門の会社や個人のデザイナーなどの選択肢があります。さらに、印刷や配送まで一貫しておこなうサービスをおこなっているケースもあります。
予算をふまえながら、目的にマッチした外注先に依頼するとよいでしょう。
まとめ

セミナーチラシには、狙うターゲットに直接届くという特徴があります。そのため、チラシを見たら興味を持たれやすい=参加見込みが高いというメリットがあるのです。
ただし、集客できるセミナーチラシを作成するには、事前準備やお客さまの目線に立って作ることが重要。
今回紹介した作成のポイントをふまえて、集客率がアップするセミナーチラシを作りましょう!
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