「SEOではなくSGE対策をしたほうがいいのかな?」
「SGE対策ってどうやるのだろう...」
そう考える方もいるのではないでしょうか?
GoogleではSGEにより、ページ上部に検索に対する回答が表示されます。
当機能により、Webメディア戦略においてSGEに表示させられるかが重要になりました。
そこで本記事では、Webメディア戦略におけるSGE対策やSEO以外の施策などを紹介します。
本記事を読むと、SGE対策により自社の認知を拡大する方法の理解が可能です。
「Webメディアのコンバージョンが下がるのが怖い...」と考えている方は、売上を向上させるためにも最後までお読みください。
SGEとは?
SGE(Search Generative Experience)とは、検索体験に生成AIを組み込み、ユーザーの質問に対して具体的な回答を行う機能のことです。
2023年8月30日から、日本で試験的に運用が開始されています。
SGEを有効にすると、検索に対する回答がページ上部に表示されます。
ユーザーはWebサイトをクリックしなくても、求める情報を知ることが可能です。
SGEがSEOに与える影響と対策
SGEがSEOに与える影響と対策を解説します。
- Webメディアへの流入が減少する恐れがある
- SEOではなくSGE対策が優先される可能性がある
WebメディアでSEO対策を行っている方は、集客や認知拡大に関わるため、確認しておくことをおすすめします。
1. Webメディアへの流入が減少する恐れがある
SGEによりWebメディアへの流入が減少する恐れがあります。
ユーザーはWebメディアを閲覧しなくても、SGEで求める情報を知れてしまうためです。
Webメディアが検索結果ページの1位に掲載されても、SGEはその上に表示されます。
そのため、ユーザーはSGEの回答で検索活動が終了し、スクロールされない可能性があるでしょう。
Webメディアへのアクセス数が減少すると、企業は自社の商品・サービスを紹介する機会を失います。
その結果、売上が減少するでしょう。
2. SEOではなくSGE対策が優先される可能性がある
今後はSEOではなく、SGEが優先される可能性があります。
SEO対策を行って1位を獲得した記事よりも、SGEのほうが上に表示されるためです。
ユーザーはSGEに掲載されたリンクにはアクセスするが、SEO対策をしたWebメディアはチェックしない可能性があります。
そのため「SGEに表示されやすい内容かどうか」が、今後のWebメディア戦略において重要になります。
Webメディアへの流入数を減らさないためには、SGE対策を行いましょう。
Webメディア戦略における5つのSGE対策
Webメディア戦略では、5つのSGE対策を行うことが重要です。
WebメディアがSGEの参照元に選ばれると、アクセスにつながる可能性があるためです。
ここでは、以下の5つのSGE対策を紹介します。
- FAQの作成
- E-E-A-Tの重視
- 独自性のある記事制作
- 要約しやすい記事制作
- SEOを意識した記事作成
それぞれ見ていきましょう。
1. FAQの作成
SGEはユーザーの検索に対する回答を生成する機能です。
その性質上、FAQコンテンツとは高い親和性があると推測できます。
たとえば、以下のような質問に対する回答を記事に記載するとよいでしょう。
- 〜とは?
- 〜の方法は?
- おすすめの〜は?
ただし、記事内にFAQコンテンツを含めて、検索エンジンに文字の意味を認識されやすいようタグ付けする必要があります。
その結果、検索エンジンがFAQコンテンツを入れていることを認識でき、SGEに表示される可能性が高まります。
2. E-E-A-Tの重視
E-E-A-Tとは、以下の4つの略称です。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
Googleの検索品質評価ガイドラインで示されているWebサイトの評価基準がE-E-A-Tです。
Googleの公式SEO関連情報ポータル「Google 検索セントラル」によると、システムはE-A-T(現:E-E-A-T)が優れたコンテンツを重視するとあります。
上記と同様の理由から、E-E-A-Tはユーザーの検索体験を向上させるための指針なので、SGEにも有効だと考えられます。
参考記事:Google|有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成
3. 独自性のある記事制作
SGEに参照元として採用されるためには、他社にはない独自性のあるコンテンツの作成が重要と考えられています。
自社の考え方や実績、アンケートの結果などを記載するとよいでしょう。
独自性のあるコンテンツを制作する際の注意点は、根拠を提示することです。
オリジナリティを出すために、奇抜なことを書いても信頼性を失います。
正しい根拠のもと、論理的な記事を作成する必要があります。
4. 要約しやすい記事制作
SGEはユーザーの検索に対して、既存のWebメディアの内容を要約して回答します。
生成AIが要約しやすい文章を作成すると、コンテンツの生成時に利用されやすくなると考えられます。
簡潔にまとめた文章や論理的なコンテンツなどを作成するとよいでしょう。
たとえば、「〜おすすめ5選」というトピックでは、箇条書きを用いると要約が簡単です。
簡単に説明できることを難しくすると、要約しにくいため、SGEには表示されにくい可能性があります。
5. SEOを意識した記事作成
SGEへの表示を狙うならば、SEO対策を意識して記事を作成することも大切です。
なぜなら、SGEの参照元になる記事は、検索結果で上位に表示されている可能性が高いためです。
たとえば「SGE 対策」で検索すると、参照元となる記事は、4位・7位・8位・10位に表示されています。
※2024年1月15日現在
SGEに掲載されるには、SEO対策を行って記事を上位表示させることがポイントです。
Webメディア以外のSGEに対する3つの対策
Webメディア以外のSGEに対する対策を3つ紹介します。
- ホワイトペーパーの活用
- メルマガ配信
- SNSでの発信
SGEの登場により、ゼロクリックリサーチが増加する可能性があります。
そのため、Webメディアに注力しても、期待していた効果を得られない恐れがあるでしょう。
Webメディア戦略以外の施策で、集客力や商品・サービスの販促力を向上させたい方は、ぜひチェックしてください。
1. ホワイトペーパーの活用
集客力や販促力を向上させるには、ホワイトペーパーを活用するのがおすすめです。
ホワイトペーパーとは、顧客の課題を解決する商品・サービスを提案する資料を指します。
ホワイトペーパーを活用すると、顧客の獲得や新規案件の受注などにつながります。
たとえば、SNS経由でホワイトペーパーのダウンロードを促すと、自社を認知していない見込み顧客に商品・サービスの詳細な情報を届けられるでしょう。
商品・サービスが見込み顧客のニーズを満たすと、リスト獲得や新規案件の受注ができます。
2. メルマガ配信
メルマガ配信を行うと、見込み顧客に対して情報を定期的に伝えられます。
見込み顧客のニーズに合わせて自社の魅力を伝えると、興味関心を抱かせたり、育成をしたりすることが可能です。
その結果、Webサイトに誘導して商品・サービスの販促につなげられます。
また、メルマガ配信はGoogleのアルゴリズムに左右されず、情報をダイレクトに伝えられます。
Googleのアップロードにより、アクセス数が減少する事態が発生しません。
3. SNSでの発信
SNSで自社の魅力を発信することも、SGEに左右されず認知拡大や商品・サービスの販促につなげる手段のひとつです。
拡散力の高いSNSを活用すると、フォロワーの先のユーザーにまで情報が届く可能性があります。
なかでもXには、リポスト機能が搭載されており、フォロワー以外にも情報が伝達されます。
たとえば、自社のXのフォロワーが100人でも、フォロワーが10,000人のアカウントに投稿がリポストされると、数千人以上に情報が届くでしょう。
SGEに左右されずに情報を発信したい方は、SNSを活用してみてください。
SGEの使い方
SGEの使い方は、ブラウザ版とスマホのアプリの2パターンがあります。
本章では、それぞれの使い方について解説します。
SGEで自社の認知を拡大したい企業は、ぜひお読みください。
パソコンのブラウザで使用する場合
パソコンのブラウザでのSGEの使い方は、以下の3つの手順で行います。
- 「Chrome」を開く
- 右上の「Labsアイコン」 をクリックする
- SGEの試験運用版をオンにする
上記の設定をすると、SGEが有効になり、検索結果の回答が自動的に表示されるようになります。
なお、SGEはシークレットモードでは使用できません。
引用元:Google|Google 検索の SGE で AI による概要を確認し、もっと聞く
スマホのアプリで使用する場合
スマホのアプリでのSGEの使い方は、以下の3段階の手順で行います。
- iPhone/Androidでアプリを開く
- 左上の「Labsアイコン」をタップする
- SGEの試験運用版をオンにする
上記の手順を踏むと、スマホでもSGEが表示されるようになります。
しかし、スマホのアプリの場合でも、シークレットモードではSGEを使用できないので注意が必要です。
引用元:Google|Google 検索の SGE で AI による概要を確認し、もっと聞く
SGE対策に関するよくある質問
SGE対策に関するよくある5つの質問に回答します。
- 日本でGoogleのSGEはいつから始まりましたか?
- SEOとSGEの違いは何ですか?
- SGEを有効にするとどうなりますか?
- SGEが表示されないときの対策は何ですか?
よくある質問の回答がわかると、SGEに関する悩みや疑問が減ります。
その結果、トラブルなくSGE対策を行えるでしょう。
1. 日本でGoogleのSGEはいつから始まりましたか?
2023年8月30日から日本ではSGEの利用が始まりました。
現在は試験的な取り組みとして、ユーザーに提供しています。
元々、SGEは2023年5月にGoogleの新機能として米国で発表され、試験運用されていました。
現在では世界120以上の国と地域で運用されています。
2. SEOとSGEの違いは何ですか?
SGE(Search Generative Experience)は検索結果に対する回答を、ページ上部に表示させる機能です。
SEO(Search Engine Optimization)はWebサイトを検索エンジンに評価されやすくする施策を指します。
3. SGEを有効にするとどうなりますか?
SGEを有効にすると、Googleの検索結果ページの上部に、生成AIによる回答が表示されるようになります。
SGEはWebサイトや強調スニペットの上部に表示されます。
そのため、ゼロクリックリサーチが発生し、Webサイトへのアクセス数が減少する恐れがあるでしょう。
4. SGEが表示されないときの対策は何ですか?
SGEが表示されないときは、検索ページの右上にある「Search Labs」にアクセスし、SGEを有効にしましょう。
SGEが有効になると、生成AIによる回答が表示されます。
なお「自殺 方法」「爆弾 作り方」のような危険なトピックを検索した場合は、SGEが表示されません。
まとめ
SGEにより検索結果ページの上部に、回答が表示されると、Webメディアへのアクセス数が減少する恐れがあります。
その結果、Webサイト経由での集客力や商品・サービスの販促力が低下するでしょう。
Webサイトからの流入が減少するのではないかと心配している企業は、SGE対策を行うことが重要です。
ホワイトペーパーの活用やメルマガ配信、SNSでの発信などを実施すると、集客力や販促力を向上できるでしょう。
ただし、上記の施策を実施するノウハウがない企業もしばしばあります。
そのような企業は、ぜひセミナーズでメルマガ配信に取り組んでみてください。
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