集客の手段が多いと、新規顧客の獲得につなげることができ、売上の安定化につながります。
しかし、具体的なアイデアがなく、実施できないという企業も多いでしょう。
そこで本記事では、集客のアイデアやおすすめのツールを紹介します。
あなたの事業内容やターゲット、予算にあった集客施策が見つかりますので、ぜひ最後までお読みください。
集客とは
集客とは読んで字のごとく「客を集める」ことを指します。
ただし、ただ集客といっても「その概要は?」と問われると、詳しく話せる人は多くありません。
そこで本記事では集客の基礎知識について解説します。
商品やサービスを提供するだけでは、集客できない
まずお伝えしたいのは、よ良い商品やサービスを提供したからといって、自然と顧客が集まる訳ではないということです。
今の日本経済では、即購入する顧客は少ない傾向にあります。
総務省が発表した、2020年度の家計調査によると、2人以上の世帯の消費支出は1カ月あたり平均277,926円。
物価変動の影響を除いた実質で、前年度から5.3%減りました。比較可能な2001年度以降で、最大の減少幅という結果が出ています。
国民の消費金額が減少しているため、よい商品・サービスを提供しても、それだけでは売れにくい時代といえます。
販売主が顧客に価値を届けて、集客していく必要があるのです。
参照:総務省 家計調査報告 家計収支編 2020年(令和2年)平均結果の概要
売上アップに繋がる集客=「ファン」を集める
一度きりの購入で終わってしまう集客は、長期的に見たとき、売上アップにはつな繋がりません。
売上の向上につなげるには、見込み顧客を商品やサービス、企業の「ファン」を育てることが重要です。
つまり、購入してくれた顧客をいかに「リピーターに育てられるか」にかかっているのです。
たとえば、集客の前にメルマガで教育をしたり、SNSでペルソナにとって魅力的な発信をし続けたりしたとします。
その結果、あなたに親近感を抱いた、ファンになりそうな顧客が集まりやすくなる可能性があります。
集客は目先の利益だけではなく、長期的な視点で仕掛ける必要があるでしょう。
集客の第一歩は「ターゲット」の絞り込み
集客の前に必ず行っていただきたいのは、顧客へと育てる「ターゲット」の絞り込みです。
その理由を解説していきます。
ターゲットによって集客方法が異なる
ターゲットを絞り込む理由は、顧客の属性によって効果的な集客方法が異なるからです。
たとえば、若者層をターゲットにする場合、新聞折り込みのチラシを作っても、あまり効果は期待できません。
そもそも新聞の購読者数が少ない層なので、チラシを見る機会は少ないのです。
一方で年配者向けのサービスであれば、Instagramで発信しても目に止まる機会はほとんどないでしょう。
このように、ターゲットを明確にして適切なアプローチをしないと、集客が効率的に行えないのです。
ターゲットを絞ると売上がアップにつながる
ターゲットを絞ると「母数が減るから売上が下がるのでは...」と考える方もいますが、それは逆です。
自社のターゲットを明確にすると、見込み顧客に対して「このサービスは自社に関係があるかも」と思わせられるためです。
自分にとって関係がないものは、購入どころか興味すら湧きませんよね。
ターゲットが明確でないと、当たり障りのないアプローチをすることになり、結果的に誰の心にも刺さらないのです。
顧客の興味を一気に引く発信をするためにも、ターゲットの絞り込みは必須です。
集客のアイデア7選
効果的な集客のアイデアを7つ紹介します。
- ベネフィットを語る
- 申し込み方法を簡単にする
- ワンアクションで構築できる仕組みを作る
- 条件をつける
- 既存の顧客にSNSで広めてもらう
- 流行に乗る
- 季節を意識する
それぞれ順番に見ていきましょう。
ベネフィットを語る
効果的な集客をしたいなら、商品やサービスの特徴・内容を伝えるよりも、まずは顧客の「ベネフィット」を語りましょう。
ベネフィットとは、一言で「利益」のことです。
商品やサービスを購入することで得られる顧客の利益や、それを使うことで得られる「より良い未来」を指します。
たとえば、スポーツジムの集客のケースでは以下の通りです。場合。
- 特徴:「会費が安い」「駅近」「新しいマシーンが豊富」
- ベネフィット:「ダイエット成功」「体力アップ」「プロポーションが変わって周りから褒められる」
顧客にサービスを利用することで得られる価値を感じさせると、購入につなげられる確率が上がります。
顧客に与えられるベネフィットを語ることを意識してみてください。
申し込み方法を簡単にする
顧客にスムーズに購入してもらうためには、できる限り顧客の手をわずらわせない戦略を立てましょう。
商品やサービスに興味があっても、申し込み方法が複雑だと、顧客が行動しない可能性があります。
家族構成や出身大学など不必要な個人情報まで入力させる、入力完了までの項目が20〜30個あるなどは申し込みしない原因です。
たとえば、入力項目がメールアドレスと支払い情報だけだと、申し込みを円滑に行えます。
手間をかけずに申し込みできる仕組みを構築して、集客を行いましょう。
ワンアクションで購入できる仕組み
ボタンひとつで購入できる仕組みを構築すると、集客率はアップするでしょう。
なぜなら、人々は、常に「時短」を意識しているからです。
たとえば、Amazonがワンアクションで購入できる仕組みの代表例です。
Amazonでは、ECサイトにクレジットカードの情報や自宅住所などを登録できます。
2回目から商品を購入するときは「今すぐ買う」→「注文を確定する」を押すだけで、決済まで完了します。
このように顧客の時間を奪わない仕組みができると、購入のハードルが下がり、売上につながりやすくなるでしょう。
条件をつける
申し込みボタンの付近に条件をつけると、何もしないときに比べて集客できる確率が上がります。
たとえば、以下のような文言をつけましょう。
「申し込みは○月○日まで」
「○時間限定値引き」
条件をつけると集客しやすくなる理由は心理効果を利用しているためです。
たとえば、人は希少性が高いものにこそ価値を感じるという心理があります。これが「希少性の法則」です。
「先着○名様まで」のように限定感をもたせると、希少なものだと思わせられ、購入意欲を高められます。
また、人は得をするより損をするのを避けることに力が働く「損失回避の法則」もあります。
「○時間限定値引き」のような文言をつけると、今購入するのを逃したら損をすると思わせられ、購入につなげることが可能です。
既存の顧客にSNSで広めてもらう
商品やサービスを愛用してくれている既存顧客に、SNSでの紹介を依頼してみましょう。
今や検索すればすぐに口コミが読める時代。文字だけの口コミを掲載しても、なかなか集客には繋がりません。
しかし、SNSは発信者の人物像を確認できるツールです。
紹介者の人物像が伝わる環境で紹介してもらうと、その口コミは真実味を増し、見ている人を安心させられます。
安心して買えることがわかると、購入のハードルを下げやすくなるでしょう。
紹介してくれた顧客へは割引などの特典を設けると、お互いの利益につながります。
流行に乗る
流行を味方につけ、商品やサービスと関連づけられないかを常に考えましょう。
流行は各メディアでも大きく特集されるため、人々の目を引きつけることが可能です。ます。
商品やサービスをトレンドに絡めて発信できれば、一気に認知度は上がります。
たとえば、洋服店はトレンドのカラーや形の服や限定品を入荷して、アピールすることで集客力を強化しています。
ただし、流行は移り変わりが早いので、スピード感をもって発信するのがポイントです。
季節を意識する
集客でも季節性を意識するのが効果的です。
人の悩みや関心は、季節に合わせて日々変わるものです。
たとえば、冬になると肌は乾燥しますし、夏になると汗や臭いが気になりがちですよね。
集客につなげるために、その季節に合った商品やサービスのおすすめポイントを、積極的に発信しましょう。
季節と関連付けて集客する場合は、次の季節を多少先取りして、早めに発信する準備が必要です。
集客のアイデアを活かせる手法5選
本章では集客のアイデアを活かせるツールを、以下の5つ紹介します。
- 折り込みチラシ
- ポスティングチラシ
- ダイレクトメール
- SNS
- ホームページ
それぞれ順番にご覧ください。
折り込みチラシ
落ち込みチラシとは、新聞やフリーペーパーなどに挟み込まれた広告のことです。
地域の家電量販店やスーパーが集客するために、自社の商品やキャンペーンが掲載されたチラシが折り込まれるケースが多くあります。
チラシにトレンドや季節に沿った商品を載せると、地域住民からの集客が期待できるでしょう。
ただし、同様の施策を練っている競合他社は多くあります。デザインやキャッチコピーなどを工夫して魅力的にしましょう。
ポスティングチラシ
店舗の宣伝や家事代行など、特定のエリアを対象に集客をするなら、チラシのポスティングが効果的です。
ポスティングとは、チラシを各ご家庭のポストに配ることを指します。
商品やサービスの内容を考慮して、集合住宅に配布するのか、一戸建てに配布するのかを検討しましょう。
たとえば、ファミリーレストランで新メニューが出るならば、ご家族が住んでいそうな一軒家にポスティングするのが有効です。
見込み顧客だけにチラシを届けられるため、効率のよい集客が見込めます。
ダイレクトメール
ダイレクトメール(DM)とは、企業が個人宛に送付する印刷物やメールなどの広告を指します。
そのメリットは、対象者に確実に届くことです。
とくに電子メールで送ると、印刷費や紙のコストがかからないため、コスパよく集客できます。
ただし、DMを読まずに放棄する方が多いため、確実に開封してもらえるよう工夫する必要があります。
タイトル(件名)に「限定◯人」のような条件を掲載したり、トレンドに沿わせたりして、開封率を上げましょう。
SNS
SNSで集客するのも有効です。
「令和5年 情報通信白書|SNS」のデータを確認すると、日本人口の90%が何らかのSNSを活用しています。
また、FacebookやInstagram、Xなどは初期費用をかけずに始めることが可能です。
そのため、ターゲットに刺さる発信を行えれば、自社の情報をより多くのユーザーにリーチできます。
ただし、発信媒体によってアルゴリズムやユーザーの属性が異なります。
それぞれの特徴を活かして、運用することが大切です。
ホームページ
ホームページを利用して集客するのもおすすめです。
その理由は、他社と差別化できるためです。
ホームページはSNSと違い、オリジナリティのあるデザインが用いられます。
他社より魅力的なホームページがあると、より集客しやすくなるでしょう。
ただし、ホームページを作成するだけでは集客できません。
ホームページから集客するには、SEO対策をしたり、SNSのフォロワーを増やしたりして情報を拡散する必要があります。
マーケティング施策と組み合わせて集客を行いましょう。
まとめ
潜在顧客を顕在顧客へと育て、リピート率を高めることが売上につながる「集客」です。
さまざまな集客のアイデアがありますが、ターゲットの属性、商品・サービスの特徴によって効果的な方法は異なります。
この記事で紹介した集客アイデアやツールを活用し、集客を実践してみてください。
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