様々なランディングページを見ていると、似たような訴求が多いと思ったことはありませんか。
それはフレームワークに沿って作られているからです。
フレームワークを使うと、すべての情報を網羅して、かつ消費者の購入行動に沿った流れでランディングページを作成することができます。
この記事では、これからランディングページを作ろうと考えている人に向けて、ランディングページの主なフレームワークと、ランディングページの作り方について解説します。
ランディングページで使われるフレームワーク
実は、ランディングページには決まった型はありません。
しかし、うまくユーザーの行動を促せているランディングページは、以下のようなフレームワークに沿っているものが多いです。
- AIDMAの法則
- AIDCAの法則
- AIDCASの法則
- 新PASONAの法則
- QUESTの法則
- BEAFの法則
ランディングページのフレームワークは、購入に至るユーザーの心の動きを順番に捉えています。
これらのフレームワークを活用することで、必要な情報を網羅し、成果の出るランディングページをつくることができるでしょう。
1. AIDMAの法則
AIDMAの法則はフレームワークの中でも基本的なものです。
AIDMAの法則の要素は「Attention(注意)」「Interest(関心)」「Desire(欲求)」「Memory(記憶)」「Action(行動)」の5つです。
Attention (注意) | ランディングページを訪れたユーザーに、ファーストビューで注意を引きます。 |
Interest (関心) | 商品を知ったユーザーが関心を持ち始めます。 |
Desire (欲求) | ユーザーの悩みに共感し、解決策を示すことで、商品をほしいと思わせます。 |
Memory (記憶) | 口コミやデータの開示、Q&Aなどで、ユーザーの疑問や不安を解消し、買いたい気持ちを強めます。 |
Action (行動) | ユーザーは問い合わせや購入ボタンをクリックします。 |
2. AIDCAの法則
AIDCAの法則は、「Attention(注意)」「Interest(関心)」「Desire(欲求)」「Conviction(確信)」「Action(行動)」の5つの要素が入ったフレームワークです。
ファッションやアクセサリー、生活雑貨や家具などの理想の生活を実現させるための商品を紹介するランディングページでよく使われています。
Attention (注意) | ランディングページを訪れたユーザーに、ファーストビューで注意を引きます。 |
Interest (関心) | 商品を知ったユーザーが関心を持ち始めます。 |
Desire (欲求) | ユーザーに理想の未来を見せることで、商品をほしいと思わせます。 |
Conviction (確信) | 必要な情報をすべて手に入れて、ユーザーはこの商品は必要だとの確認に至ります。 |
Action (行動) | ユーザーは問い合わせや購入ボタンをクリックします。 |
3. AIDCASの法則
AIDCASの法則はユーザーの行動で終わらず、その後のフォローアップまで含んだフレームワークです。
AIDCASの法則は「Attention(注意)」「Interest(関心)」「Desire(欲求)」「Conviction(確信)」「Action(行動)」「Satisfaction(満足)」の6つの要素で成り立っています。
「Satisfaction(満足)」まで追求することで、リピーターの獲得を狙うことができます。
Attention (注意) | ランディングページを訪れたユーザーに、ファーストビューで注意を引きます。 |
Interest (関心) | 商品を知ったユーザーが関心を持ち始めます。 |
Desire (欲求) | ユーザーの悩みに共感し、解決策を示すことで、商品をほしいと思わせます。 |
Conviction (確信) | 必要な情報をすべて手に入れて、ユーザーはこの商品は必要だとの確認に至ります。 |
Action (行動) | ユーザーは問い合わせや購入ボタンをクリックします。 |
Satisfaction (満足) | 購入者限定特典や購入後のサポートなどにより、顧客満足度が上がります。 |
4. 新PASONAの法則
新PASONAの法則は、ユーザーの悩みに共感し、解決策を提案する流れで訴求するフレームワークです。
新PASONAの法則は、「Problem(問題)」「Affinity(親近感)」「Solution(解決策)」「Offer(提案)」「Narrow down(絞り込み)」「Action(行動)」の6つの要素で成り立っています。
もともとPASONAの法則というユーザーの悩みを煽り立てて解決に導くフレームワークがありましたが、今では共感を重視した新PASONAの法則にアップデートされました。
新PASONAの法則は、化粧品やエステ、健康食品などの悩みを解決する商品のランディングページによく使われています。
Problem (問題) | ユーザーが持っている問題や悩みを明確にします。 |
Affinity (親近感) | ユーザーの問題に寄り添い共感し、ユーザーに親近感を持ってもらいます。 |
Solution (解決策) | 問題に対する解決策とその根拠や実績を提示します。 |
Offer (提案) | 商品情報や口コミなどで、解決策を具体的に提案します。 |
Narrow down (絞り込み) | 期間・個数・人数限定キャンペーンなどで絞り込み、購入への後押しをします。 |
Action (行動) | 問い合わせや購入ボタンへ誘導します。 |
5. QUESTの法則
QUESTの法則は、「Qualify(絞り込み)」「Understand(共感)」「Educate(啓発)」「Simulate(興奮)」「Transition(変化)」の5つの要素で成り立つフレームワークです。
QUESTの法則では最初に対象者の絞り込みを行うため、対象から外れた人は最初に離脱しやすくなります。
ターゲット層は狭まりますが、設定したペルソナに合致するユーザーのみを集められるため、CVRは高まりやすいです。
専門性の高い商品や地域限定サービスなど、特化型の商品のランディングページで、QUESTの法則は効果的です。
Qualify (絞り込み) | 商品が必要なユーザーのみが対象だと知らせます。 |
Understand (共感) | ユーザーの悩みや問題に共感し、興味を持ってもらいます。 |
Educate (啓発) | 問題の原因を突き止め、その解決策としての商品を掲示します。 |
Simulate (興奮) | 理想の未来を想像させることで、ユーザーの買いたい気持ちを高めていきます。 |
Transition (変化) | 限定特典などを用意し、ユーザーを問い合わせや購入ボタンへ誘導します。 |
6. BEAFの法則
BEAFの法則は、「Benefit(理想の未来)」「Evidence(根拠)」「Advantage(優位性)」「Feature(特徴)」の4つの要素が入ったフレームワークです。
BEAFの法則では、ユーザーの心理よりも商品の魅力を最大限に印象づけて購入を促します。
既に認知されている商品やブランドイメージが浸透している商品のランディングページに使われていることが多いです。
ユーザーは商品を知っていてランディングページに訪れるため、購入の一押しをBEAFの要素で説得するのです。
Benefit (理想の未来) | アイキャッチやキャッチコピーで、ユーザーが商品購入後に得られる未来を印象付けます。 |
Evidence (根拠) | データや口コミ、ランキング順位などの、ユーザーが理想の未来を得ることができると信頼できる根拠を示します。 |
Advantage (優位性) | 他社の競合商品と比較し、自社商品の優位性を訴求します。 |
Feature (特徴) | その他の具体的な商品の特徴を提供します。 |
ランディングページの作り方
この章では、ランディングページの作り方を6段階に分けて解説します。
- ランディングページの目的を決める
- ペルソナの悩みを書き出す
- 自社がペルソナに訴求できることを書き出す
- ランディングページの構成を考え、情報を入れていく
- ランディングぺージをデザインする
- 公開後に分析する
ランディングページを読んでいる間、ずっと興味を持ち続け、購入への気持ちを高めてもらえるように、ランディングページを作成しましょう。
1. ランディングページの目的を決める
ランディングページの目的とは、訪れたユーザーに最終的にしてもらいたい行動のことです。
商品購入、メールマガジンの登録、会員登録、資料請求、セミナー申込など、ランディングページの目的によって、訴求方法が変わります。
商品を購入してもらうことを目的にする場合は、テキストの訴求だけでなく、商品の写真や使用している動画、データを示したグラフや表など、与える情報を増やす必要があります。
なぜなら、ユーザーにランディングページだけを見て購入を決めてもらわなければならないからです。
メールマガジンの登録や資料請求をしてもらうことが目的の場合は、その後のメールマガジンや資料でも訴求ができるため、メールマガジンや資料のチラ見せなど、情報は必要最低限でもユーザーに行動させることができます。
2. ペルソナの悩みを書き出す
ペルソナには、どのような悩み・問題があるのかを書き出します。
ペルソナの悩みは、ランディングページを訪れる理由にもなり、悩みによって訴求方法も変わるため、しっかりと考えましょう。
3. 自社がペルソナに訴求できることを書き出す
ペルソナの悩みに対して、自社もしくは自社の商品がどのように解決できるのかを書き出します。
1つの悩みに対して複数の解決方法があっても構いません。
ランディングページでユーザーに購入まで至らせるには、すべての悩みの解決方法を示す必要があります。
4. ランディングページの構成を考え、情報を入れていく
ランディングページの構成のことをワイヤーフレームと言います。
ワイヤーフレームは、どの情報をどこにどのように配置するのかを決めた、ランディングページの設計図のようなものです。
ランディングページは、ファーストビュー・ボディコピー・クロージングという3つのパーツに分かれています。
これら3つのパーツに沿って、ワイヤーフレームを作成していきましょう。
ファーストビュー
ファーストビューは、ランディングページを訪れたユーザーが最初に見るパーツです。
ファーストビューの出来で、そのまま読み進めてもらえるか、すぐに離脱されるかが決まるため、ランディングページの最も重要なパーツと言えるでしょう。
ファーストビューはたいてい4つの要素で作られています。
- アイキャッチ画像
- キャッチコピー
- 権威性や社会的証明
- 問い合わせ・購入ボタン
アイキャッチ画像
アイキャッチ画像は、一瞬で商品の魅力やイメージが伝わる画像を使います。
ユーザーはランディングぺージを訪れて、最初にアイキャッチ画像を目にするため、商品の第一印象はアイキャッチ画像で決まると言っても過言ではありません。
キャッチコピー
キャッチコピーは、ユーザーが一瞬で興味を持つようなフックのある短文です。
ユーザーの悩みや課題を解決する言葉や、先を読み進めたくなるキーワードなどを使い、ランディングページで伝えたいことを短文でまとめましょう。
権威性や社会的証明
権威性とは、そのジャンルの第一人者や公的機関に認められている状態のことです。
「〇〇賞受賞!」「メディアで紹介されました!」などの文言や、大学の研究データなどで、権威性を表現できます。
社会的証明とは、多くの人が利用し良いと思っていることを、自分も良いと思ってしまう心理です。
「会員数〇万人突破!」「全米が泣いた!」「口コミランキング1位!」などは、社会的証明を利用した文言です。
問い合わせ・購入ボタン
ランディングページを訪問したユーザーの中には、既に商品を購入しようと考えている人もいます。
そのような人は、ランディングページを読む必要はなく、早く購入ボタンをクリックしたいと考えているため、最後だけに購入ボタンがあると、見つけられず離脱してしまうかもしれません。
数は少ないですが、既に購入を決めているユーザーのために、ファーストビューに問い合わせや申し込みボタンを設置しておきましょう。
とはいえ、あくまでも一例であり商品内容やペルソナによっても変わるので、臨機応変に対応してください。
ボディコピー
ボディコピーはランディングページの中で最も量が多く、幹となる部分です。
ファーストビューで興味を持ったユーザーに商品の魅力を伝える役割を持ちます。
ボディコピーの要素はたくさんありますが、だいたいのランディングページは以下の内容が含まれています。
- ユーザーの悩み・課題
- 商品のメリット
- 商品から得られるベネフィット
- お客様の声
- 客観的データ
- その他の特徴
前述したフレームワークを参考に、ボディコピーを作り、ユーザーの反応を得ながら改善していきましょう。
クロージング
クロージングは、ユーザーに問い合わせや購入ボタンをクリックしてもらうパートです。
購入者限定特典や期間限定割引などのキャンペーンを用意し、購入ボタンへ誘導していきます。
購入ボタンをどれくらいのサイズで、色は何色で、誘導の文言はどうするか、どのタイミングで置くのかなどを分析し、購入に繋がるように最適化していきましょう。
5. ランディングぺージをデザインする
デザインはランディングページの見た目に関わる重要な作業です。
パッと見て、何が書いてあるのかわからない、文字が多そう、陰にこもる感じがあるの印象では、すぐに離脱されてしまいます。
そのため、ペルソナにとって見やすいデザインを研究しましょう。
デザインの工夫として以下のようなことができます。
- 画像や表、グラフを活用する
- 文字のフォントサイズを変える
- 文字の太さや色を変える
- 背景色を変える
競合がどのようなランディングページを作っているのかをリサーチするのもおすすめです。
6. 公開後に分析する
ランディングページは公開して終わりではありません。
ランディングページを公開しても、全く成果が出ないことも多々あります。
ユーザーの動きを分析して、ランディングページを成果が出るように最適化していく必要があります。
主な見るべきポイントは、以下のようなものがあります。
- 購入ボタンはクリックされているのか
- ちゃんと商品は購入されているのか
- ランディングページのどの部分がよく見られているのか
- どこでよく離脱されているのか
課題を発見できれば、ABテストを繰り返し、目的が達成されるランディングページにしていきましょう。
フレームワークを使ったランディングページでお客様からの反応を上げましょう!
この記事では、ランディングページに使われるフレームワークと、ランディングページの作り方について解説しました。
ユーザーに行動を起こさせるランディングページは、1本の軸が通ったストーリーのような構成となっているのも、フレームワークを基に作成されているからです。
今回紹介したフレームワークを参考に、ユーザーにとって必要な情報を適切な順番で開示し、その商品の価値を自然に理解してもらえるようなランディングページを作りましょう。
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