- ChatGPTの効果的な活用方法を知りたい
- 生産性の向上にChatGPTを活用できないだろうか?
- 実はChatGPTの活用の仕方がよく分からない
上記のような疑問や悩みを抱えていませんか?
今回は、生産性を高めるChatGPTの活用方法15選を紹介します。
活用する際の注意点と併せて見ていきましょう。
ChatGPTとは
はじめに、ChatGPTの基礎知識を整理します。
ChatGPTとはそもそもどのようなツールなのか、基本を押さえましょう。
OpenAIが開発したAIチャットボット
ChatGPTは、アメリカの非営利法人OpenAIが開発したAIチャットボットです。
GPTはChat Generative Pre-trained Transformerの略で、「生成可能な事前学習済み変換器」を意味します。
大規模言語モデル(LLM)であるGPT3.5およびGPT4にデータを学習させることで、文字ベースでのやり取りが可能になりました。
ChatGPTは無料で利用できるほか、GPT-4が利用できる有料(月額20ドル)のChatGPT Plusが提供されています。
ChatGPTの基本的な使い方
ChatGPTの基本的な使い方は至ってシンプルです。
質問の入力欄に質問文を入力し、送信するとAIから回答が返ってきます。
ChatGPTは文字ベースでのやり取りに特化されているため、画像の生成などを単独で行うことはできません。
画像処理を行いたい場合は、有料で提供されているChatGPT APIを利用する必要があります。
今回紹介する活用方法15選は、いずれも無料のChatGPTで利用できる方法です。
ChatGPT活用のカギを握るのは「プロンプト」
ChatGPTなどのAIチャットボットで使われる質問文は「プロンプト」と呼ばれます。
ChatGPTはあくまでも「質問に対して答える」ツールのため、質問の仕方しだいで回答内容も大きく変わるのが特徴です。
生産性を高めるためにChatGPTを活用したい場合は、適切なプロンプトを知っておく必要があります。
以下の活用例ではChatGPTで利用したプロンプトも併せて紹介していますので、プロンプトの例文としてもぜひご活用ください。
生産性を高めるChatGPTの活用方法15選
ChatGPTで生産性を高めるための活用方法を見ていきましょう。
1. 情報収集
ChatGPTは情報収集に活用できます。
従来、Google検索などを利用して情報収集を行ってきたケースが多いはずです。
ChatGPTは膨大な数のWebサイトの中から、プロンプトに即した回答を短時間で集約してくれます。
情報収集に要する時間を大幅に短縮することができるため、生産性の向上に役立つでしょう。
以下は「OpenAIの沿革と事業内容を300字以内で教えてください」とChatGPTに質問した際の回答です。
OpenAIの創設者や研究内容、注力している事業などが簡潔にまとめられています。
未知の分野について、基礎的な知識を身につけておきたい場合などに活用するとよいでしょう。
2. 文章要約
ChatGPTは文章の要約にも活用できます。
2,000字程度までの文章であれば、希望の文字数での要約に対応可能です。
一例として、セミナーズの記事「ChatGPTとは何か?AI時代のビジネスの変化を解説」の前半部分を要約してもらいました。
記事に何が書かれているのかが短時間で確認できるため、読み進める前に概要を把握しておくことができます。
結果として理解が深まり、インプットの効率化につながるでしょう。
3. アイデア出し
事業企画や商品開発など、アイデア出しが求められるシーンでもChatGPTが活用できます。
ChatGPT自体が斬新なアイデアを教えてくれるわけではありませんが、一般的なアイデアを一覧で示してもらえるからです。
「日本酒の販路を拡大するためのアイデアを5点出してください」と質問すると、以下の回答を得られました。
従来は企画会議で行われていたブレーンストーミングを、ChatGPTで代替することもできるでしょう。
ゼロベースでアイデア出しをするのではなく、ChatGPTで草案を作っておくといった活用方法が想定できます。
4. キャッチコピーの叩き台
アイデア出しに関連した活用方法として、商品・サービスのキャッチコピーを考えてもらうことも可能です。
商品・サービスの特徴やアピールポイントをプロンプトに含めることで、ターゲットに合ったキャッチコピーを提案してもらえます。
以下は「高校3年生を対象とした予備校の夏期講習のキャッチコピーを5つ考えてください」に対する回答です。
自分では思いつかなかったフレーズやキーワードが含まれている場合もあるため、叩き台として活用するには効果的でしょう。
5. Excel関数の設定方法
Excelの関数を忘れてしまった場合に、ChatGPTに設定方法を教えてもらうこともできます。
以下は「住所に東京都を含む顧客をピックアップするためのExcelの関数を教えてください」と質問した場合の回答です。
反対に、Excel関数の意味を教えてもらうこともできます。
人が作った資料などに複雑な関数が設定されていた場合、ChatGPTに関数の意味を尋ねてみるとよいでしょう。
6. メール本文の作成
ChatGPTにメール本文を考えてもらうことも可能です。
メールの用件と必ず含めて欲しい言葉を伝えるだけで、ビジネスメールが完成します。
以下は「6月12日の週で打ち合わせの日時はいつが良いか得意先に尋ねるメール文を作成してください」という質問への回答です。
若干の修正は必要となるものの、メールの下書きとしては十分に活用できるでしょう。
多くのメールをやり取りするビジネスパーソンにとって、時短につながる活用方法ではないでしょうか。
7. 英文和訳
ChatGPTは英文和訳にも利用できます。
利用方法はシンプルで、「次の英文を和訳してください」というプロンプトに続けて英文を貼り付けるだけです。
以下は、国連憲章の序文のうち冒頭部分の和訳をChatGPTに依頼した場合の結果を示しています。
英字メディアなどをChatGPTで和訳することにより、業務に必要な情報をいち早く収集できるでしょう。
8. 英文添削
ChatGPTは英文の添削にも活用できます。
本記事の一節「ChatGPTの基本的な使い方」をDeepLで英訳した結果、次の英文が生成されました。
Enter a question in the question input box, send it, and you will receive an answer from the AI.
Since ChatGPT is specialized for text-based communication, it cannot generate images by itself.
If you want to perform image processing, you need to use the ChatGPT API, which is provided for a fee.
「上記の英文を添削してください」とChatGPTに依頼した際の回答は次の通りです。
元の日本語では記述されていない主語を補うなど、より自然な英文となるように添削されています。
仕事で英語を使う機会がある方にとって、英文のチェックに活用できるでしょう。
9. 自己学習
ChatGPTを自己学習に取り入れるのも、おすすめしたい活用方法の1つです。
「海外出張の交渉時に役立つビジネス英語のフレーズを5つ教えてください」と質問すると、次の答えが返ってきました。
「アポイント取得時」「会食時」など、シーン別に役立つフレーズを教えてもらうこともできます。
通勤中の時間などを有効活用して学びたい方にとって、ChatGPTは教材にもなり得るのです。
10. スケジュール作成
スケジュール作成にChatGPTを活用することもできます。
以下は「老後資金について2時間のセミナーを開催する場合のタイムスケジュールを考えてください」と質問した際の回答です。
一般的な時間配分とトピックが提示されていることから、タイムスケジュールの叩き台として活用できます。
上記の例では合計時間が145分となっており、2時間に収まっていません。
ChatGPTが生成するのはあくまでも叩き台のため、人の目によるチェックと調整が欠かせない点に注意してください。
11. 問題作成
ChatGPTに特定の分野に関する問題を作成してもらうこともできます。
以下は「人事労務に関する基礎知識を確認するための問題を5問作成してください」と質問した場合の回答です。
従業員の業務知識を確認するためのテストを作成する際、問題作成の工程を効率化できるでしょう。
未知の分野について自身の知識を確認したい場合にも、ChatGPTによる問題作成が活用できます。
12. コードの生成
プログラムコードの生成や修正は、ChatGPTの得意分野の1つとされています。
以下はHTML・JavaScriptによるコードを生成した例です。
プロンプト:西暦を和暦(昭和、平成、令和)に変換するプログラムをHTML、CSS、JavaScriptで記述してください。
反対に、記述されたコードの意味をChatGPTに答えてもらうこともできます。
プログラミングの知識がない人でも、ChatGPTを活用することでコードを読んだり生成したりできるのです。
13. 顧客セグメンテーション・ペルソナの設定
ChatGPTはマーケティング施策にも活用できます。
顧客セグメンテーションやペルソナを設定する際、ChatGPTに土台となる指標を示してもらえるからです。
次の例では、スマートウォッチの顧客セグメンテーションについてChatGPTに提案を依頼しています。
プロンプト:スマートウォッチの購買層を想定した顧客セグメンテーションを年齢・属性別に作成してください。
ChatGPTの提案をそのまま施策に反映することはできないものの、ヒントを得るには有効な方法といえるでしょう。
14. カスタマージャーニーの作成
マーケティング関連では、カスタマージャーニーの作成にChatGPTを活用する方法もあります。
以下は、完全栄養食のWeb広告を閲覧した消費者がリピート購入に至るまでのカスタマージャーニー作成を依頼した結果です。
プロンプト:完全栄養食のWeb広告を見た消費者のカスタマージャーニーを作成してください。
ChatGPTが作成したカスタマージャーニーは、あくまでも一般論に留まっています。
ポイントは、上記のカスタマージャーニーをわずか数秒で生成できるという点です。
足りない点を補うなど、人の目によるチェックを行うことで抜け漏れのないカスタマージャーニーの作成に役立つでしょう。
15. 適切なプロンプトの提案
ChatGPTに投げかけるべきプロンプトを提案してもらうことも可能です。
生成されたプロンプトを活用することで、有効な回答を得るためのプロンプトを考えやすくなるでしょう。
一例として、人材育成についてChatGPTにどう質問すれば良いのかを聞いてみました。
プロンプト:人材育成への理解を深めたい場合、ChatGPTにどんな質問をするのが有効ですか?
プロンプトはChatGPTを有効活用できるかどうかを大きく左右する重要な要素といえます。
効果的なプロンプトが思いつかない場合は、プロンプト自体をChatGPTに尋ねてみてはいかがでしょうか。
ChatGPTを活用する際の注意点
ChatGPTにはさまざまな活用方法がありますが、活用にあたって注意しておくべき点もあります。
今回紹介した15通りの活用方法を試す際には、次の注意点を意識しておきましょう。
回答の正確性・確実性は保証されていない
ChatGPTはインターネット上の情報を収集して回答を生成しているため、回答が間違っていることも少なくありません。
得られた回答の正確性・確実性が保証されていないことは、十分に理解しておく必要があるでしょう。
出典元の確認や、複数の情報源による事実確認など、人の目によるチェックは欠かせません。
ChatGPTが生成した回答を鵜呑みにしないことが大切です。
機密情報を含む質問はしない
ChatGPTに投げかけた質問はサーバーに送信され、学習データとして活用されます。
自社の機密情報がプロンプトに含まれている場合、情報漏洩の原因にもなりかねません。
実際、開発中のプログラムをChatGPTに送信し、コードの修正を依頼したことが問題となったケースもあります。
会議の議事録など、機密情報に関わる可能性のある文書はChatGPTに入力しないよう注意してください。
最新の情報を踏まえた回答は期待できない
ChatGPTが参照しているのは、2021年9月までの情報です(2023年5月現在)。
最近の情報を踏まえて回答することはできないため、ChatGPTを活用する場面には注意する必要があります。
たとえば、法律が関わる質問については、法改正がなかったか事前に確認しておく必要があるでしょう。
最新の情報を踏まえた回答が必要な場合は、Web検索も併用が可能なBingやBardを活用することをおすすめします。
まとめ
ChatGPTには、ビジネスの生産性を高めるさまざまな活用の仕方があります。
今回紹介した活用例を参考に、業務効率化や生産性向上に役立つ活用方法を検討してみましょう。
AIチャットボットを有効活用することで、事業をより生産的に推進するための強力なツールとなるはずです。
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