- 「話題のChatGPTを使用したが関係ない答えが返ってきた」
- 「話の流れや背景を理解していない」
- 「不十分な回答ばかり返ってくる」
ChatGPTを使用したが、上記のように思われていませんか？
ChatGPTは、便利で作業効率を上げてくれるための優秀なAIツールです。上手く活用できれば、仕事の効率をグッと上げてくれます。
今回の記事は、仕事で活用できる！ChatGPTの質問の仕方をご紹介していきます。事例を含めて解説しているので是非、最後までお読み下さい。
ChatGPTとは
ChatGPT（チャットジーピーティー）とは、アメリカの新興企業 OpenAI社が開発した人工知能（ＡＩ）です。
ChatGPTは、人工知能を利用した自動回答システムで、2023年1月に月間アクティブユーザー数が１億人を達成。史上最速のスピードで成長しているチャットボットになっています。（参考記事：ロイター通信,2023年2月2日）
ChatGPTは、まるで人間と話をしているようなコミュニケーションが可能なため、日常・トレンドに合わせて様々な場面で活用できます。
ChatGPTに質問する際の注意点
まずはじめに、ChatGPTに質問する際の注意点について解説します。
質問の仕方を曖昧にしない
ChatGPTに質問する際の注意点は、質問の仕方を曖昧にしないことです。
ChatGPTは、人工知能による「自然言語処理」の技術を活用しているため、正確な質問がより正確な回答に導くことができます。
そのため、質問する際はできるだけ具体的で明確な質問を行うことが重要です。
- 回答を求める対象や関連する背景情報
- 特定の要素やデータ
上記のような要素をしっかり取り入れ具体的に指定することで、ChatGPTをより適切な回答に導くことができます。
前回の会話を続けたい場合、履歴の中から該当する単語を入れる
ChatGPTに質問する際の注意点は、前回の会話と続けたい場合、履歴の中から該当する単語を入れることです。
前回のやり取りに基づいて回答が欲しい場合、履歴から該当する単語を入れることで前回の会話の文脈を理解しやすくなり、より正確な回答を得ることができます。
『前回は植物の育成について話しましたが、今度は肥料の種類について聞きたいです』
例えば、上記ように質問すれば、質問者とChatGPTの会話が混乱することを避けることができます。
・履歴の中から該当する単語を入れる
前回の会話を続ける場合、履歴の中から該当する単語を含めることで、よりスムーズかつ効果的なコミュニケーションが可能になります。
すべてが正しいとは限らない
ChatGPTの回答は、全て正しい情報とは限りません。
ChatGPTは、文章の制作において、単にデータから最適な情報や単語を選択しているだけであり、真実に基づいた答えとは限りません。
インターネットで検索した情報が間違っていることがあるように、学習データに偏りがあったり誤った情報を学習している可能性もあります。
そのため、ChatGPTから返ってきた答えが正しいかどうかは自己責任で確認する必要があります。
ChatGPTは、時には真実に基づかない答えを返すことがあるため、返される答えが正しいのか別のツールからの情報を確認することが重要です。
2,000文字程度が入力の目安
ChatGPTに質問する際の注意点は、どんなに多くても2,000文字程度が入力の目安ということです。
ChatGPTに入力できる文字数には制限があり、一般的に2,000文字程度が目安です。また、ChatGPTが返す答えについても一定文字数以上は切り取られます。
その時は「続けて」「続き」といったキーワードを使うと、ChatGPTは前回の続きを返してくれます。
しかし、一部のテキストが欠けてしまうことがあるため注意が必要です。
- 「〇〇章から続きをおしえて」
- 「マーケティング活用についての続きを教えてください」
このように、欠落した箇所の少し手前から入力することで上手く返答が返ってきます。
ビジネスで活用！ChatGPTの質問の仕方は？
まず、回答を依頼する際は、以下の型を使用することで適正な回答を得ることができます。
| 設定 （どのような立場なのか） | 回答ジャンルを指定しましょう。 例えば「あなたはJavaScriptのプログラマーです」「あなたは大学の生物学の先生です」などです。 |
| 質問内容 （依頼内容を具体的に） | 具体的に質問を記載していきましょう。 例えば「広告が〇〇でなかなか伸びないが原因は何？」「年収800万円って税金はいくら？」などです。 |
| 結果 (必要であれば) | もらった質問に対して、再度回答が必要であれば要求を追加しましょう。 例えば「原因を解消するために広告を伸ばすためのコツを教えて」などです。 |
| 条件 （必要であれば） | 回答をもらう場合に、条件を満たして欲しい場合は箇条書きで記載します。例えば、以下のように記載しましょう。 ・広告費50万の範囲 ・期間1ヶ月 ・リスティング広告とSNS広告を使用 |
ここからは、ChatGPTの質問の仕方について具体的に解説していきます。
結果だけではなく段階的に回答を知りたい場合
ChatGPTで、結果だけではなく段階的に回答を知りたい場合、「ステップバイステップで教えて」などと指示すると具体的な回答を得れます。
例えば「年収500万円で副業30万円だった場合、副業にかかる税金をステップバイステップで教えて欲しいです」と質問するとステップごとに解説してくれます。
上記の画像のように、複雑な計算や手順を具体的に知りたい場合には、手順を説明するように指示しましょう。
文章の訂正・校正
ChatGPTは、文章の訂正・校正も行なってくれます。誤字や脱字を発見し文章を制作してくれます。
以下の文章は、意図的に誤字を含み「この文章に誤字脱字がないか確認してほしい」と質問をした事例です。
- 事業方針や戦略立案役立てるフレームワークです。
- （に）が抜けている
- 客観的な視点データ分析できる点です。
- （が）が抜けている
- Customer（場、顧客）、Company（社）
- （市場、顧客）（自社）が正しい
ChatGPTは、意図的に抜いた『（に）（が）』に気づき、正しい文章にしっかり訂正しています。
また、誤字脱字だけではなく、他に「伝わりやすい文章」に改善した文を提案する場合もあります。
企画やアイディアの打ち出し
ChatGPTは、企画やアイディアの打ち出しの相手にもなってもらえます。
前提条件や出力してほしい内容を伝えて、さまざまなアイディアを出してくれます。
例えば、「一戸建て住宅のモニター募集のプロモーション施策を考えています。広告バナーを制作する予定です。思わずLPに訪れたくなるキャッチコピーを考えて欲しい。」と問いかけてみます。
ChatGPTは、人がキャッチコピーを数個考えるのに数時間はかかってしまうところ、数秒で10個もアイディアを提案してくれます。
アイディアがどうしても思いつかない場合や、他の案が欲しい場合、検索エンジンで調べる時間や人に聞く時間を短縮してくれます。
ターゲット層を伝えてブラッシュアップする
さらにChatGPTは、ターゲット層を伝えてブラッシュアップすることも可能です。
以下のように、ターゲット層を細かく伝えることで、より質がいいキャッチコピーを提案してくれます。
このように「以下の条件を満たす内容で再考して欲しい。」と伝えることで、前回の内容も含めてアイディアを提示してもらえます。
ChatGPTは、マーケティング活動や広告活動においての「企画」や「アイディア」の場面で有効活用することが可能です。
コンテンツのアイディア立案
ChatGPTは、コンテンツのアイディア立案も行なってくれます。
SNSやメールマガジン、メディアの記事などのコンテンツのアイディアの案出しに活用できます。
例えば、スイーツ店のInstagram投稿で使用するキャプション案をChatGPTに考えてもらうことも可能です。
上記のように、最適なハッシュタグの案も同時に提供してもらえます。
さらに、Instagramの特性を意識し、絵文字を使用したりと質がいいキャプション案を提示しています。
情報収集で活用する
ChatGPTは、情報収集で活用することも可能です。情報収集は、正しい知識を得るために欠かせないステップです。
インターネット上には膨大な情報があり、必要な情報を効率的に収集するためには、どうしても時間がかかってしまいます。
さらに、Googleなどの検索エンジンで情報収集する場合も、適切な情報を自分で判断し選択する必要があります。
ChatGPTであれば、上記のように最速で簡潔にまとめて教えてもらうことが可能です。このように情報収集の際の時間を大幅に省くことができます。
プログラミングの質問
ChatGPTは、プログラミングの質問にも対応しています。HTMLやCSSコードを制作してくれるため時間短縮ができます。
上記のように、CSSの追加の際にも簡単に教えてもらうことが可能です。
ただし、生成されたコードは正確で最適なコードではないこともあるため、注意が必要です。
プログラミングに関しては、生成されたコードを検証し、必要に応じて修正することが必要になります。
Excelの関数や数式の作成
ChatGPTは、Excelの関数や数式の作成に活用できます。
よく業務で活用する、ExcelやGoogleスプレットシート等の表計算ツールの質問する場合にとても便利です。
上記のように、「日付変換の関数を教えて」と問いかけると、コピーペーストすれば完了するように数式を表示してくれます。
このように、自身で調べるよりも効率よく作業が進めることが可能です。
時間管理やスケージュールの提案
ChatGPTは、時間管理やスケージュール管理をしてもらうことも可能です。
時間管理やスケージュール管理が苦手な方、時間配分を具体的に立案してくれるので活用してみましょう。
例えば、以下のようにワークショップのスケジュール管理の提案をしてもらうことができます。
上記の画像では、0時ですが12時に置き換えることで実際のスケジュールで活用することが可能です。
ChatGPTを活用すれば、具体的な時間を記載してくれるため、スケジュール案を参考にすれば、生産性を高める時間管理ができます。
メールの文章を考えてもらう
ChatGPTは、メールの文章を考えてもらうことも可能です。
ビジネスメールなど仕事で使用するメールは、文章の構成や文末が難しく、とても時間がかかってしまいます。
- 宛先: ABC株式会社 山田様
- 内容: メーケティングセミナーに関する問い合わせ
- 口調: 丁重に
上記のように箇条書きで条件を指定すれば、メール文を提案してくれます。
他には「お客様宛のメール」「取引先のメール」など、細かく指定すれば適切な文章を制作してくれます。
まとめ｜ChatGPTの質問の仕方は具体的なキーワードを入力する
ChatGPTに質問する際は、具体的なキーワードや前回の会話で取り上げたテーマを入力することが大切です。
また、ChatGPTが返す答えの文字数には制限があるため、「続けて」「続き」といったキーワードを使ってみましょう。
- ジャンルの指定
- 具体的な質問を記載
- もらった回答に対して、再度回答が必要であれば要求
- さらに条件を満たして欲しい場合「箇条書きで記載」
上記の型にはめて、ChatGPTへ質問をしてみましょう。
ChatGPTをうまく活用できれば、ビジネスシーンや仕事の効率をグッと上げてくれるはずです。
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