経営で使う単語30選|知っておかないと恥ずかしいビジネス用語

最終更新日: 2024/01/22 公開日: 2024/02/21

ビジネス仲間や他の経営者と話すときに、知らない言葉が出てきて困ったことはありませんか。

「この言葉はどういう意味だっただろう?」
「周りが使っている言葉を知らないのは恥ずかしい」
「意味のわからない言葉が出てきて、話についていけない」

特に、経営者は会社のトップに立っているので、社員が使っているビジネス用語がわかなくても聞きにくいものです。

時代により新しい言葉が生まれては廃れていきます。

この記事では、経営者が覚えておきたいビジネス用語をまとめました。

略語で表されるビジネス用語15選

ビジネス用語には略語がよく使われています。

知っていると書くのも読み取るのもスピードアップできるので便利ではありますが、知っていなければまったく意味がわからない言葉となってしまいます。

英語の頭文字をとった略語なので、略されていない英語も一緒に覚えると頭に入りやすいです。

  1. ARR
  2. MRR
  3. KGI
  4. KPI
  5. ABC
  6. CCC
  7. ESG
  8. SX
  9. CSR
  10. EMS
  11. SDGs
  12. RE100
  13. ERP
  14. DX
  15. CRM

1. ARR

ARRは、「Annual Recurring Revenue」の略で、「年間経常収益」と訳されます。

2. MRR

MRRは、「Monthly Recurring Revenue」の略語で、「月間経常収益」のことです。

月間契約のサブスクリプションサービスを行っている場合は、ARRよりもMRRを重視する傾向にあります。

3. KGI

KGIは、「Key Goal Indicator」の略で、「重要目標達成指標」と訳されます。

売り上げ目標などの最終的な目標に対する数値のことです。

4. KPI

KPIは、「Key Performance Indicator」の略で、「重要業績達成指標」のことです。

チームや部署の目標に対する達成度合いを評価するためにKPIを設定します。

KPIを積み重ねた先に、KGI(最終目標)があると考えるとイメージしやすいでしょう。

5. ABC

ABCは、「Activity Based Costing」の略です。「活動基準原価計算」と訳されます。

商品が顧客に渡るまでにかかったコストを、それぞれの作業工程に対して配分していく原価計算方法です。

ABCを導入すると、商品販売までの各プロセスを数値として把握することができます。

6. CCC

CCCは「Cash Conversion Cycle(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)」の略語で、原材料などの仕入れから商品の販売までの期間のことです。

CCCの期間は企業の手元にお金が少ない状態であるため、期間が短いほど、資金繰りは良いとみなされます。

7. ESG

ESGとは、「Environment(環境)」「 Social(社会)」「 Governance(ガバナンス)」の頭文字をとった言葉です。

ESGは、企業が持続可能な世の中を実現して長期的に成長していくために重要な要素となるため、ESGに配慮していない企業は投資家から避けられる傾向にあります。

8. SX

SXは、「Sustainability Transformation(サステナビリティ・トランスフォーメーション)」の略語です。

気候変動や災害発生、感染症の発生などの社会の変化による不確実性の中で、企業は持続可能性(サステナビリティ)を重視する必要があります。その中で、長期的に企業価値を上げる経営に方針転換(トランスフォーメーション)することです。

9. CSR

CSRとは、「Corporate Social Responsibility」の略語で、日本語では「企業の社会的責任」です。

企業がビジネスを行っていくうえで生じる、社会貢献や環境への配慮、従業員や消費者などに対する役割といった社会的責任をどのように担っていくのかを考える必要があります。

商品の偽装表示や不正検査といった企業の不祥事の多発や環境破壊など、様々な企業が生み出した問題に世界中が目を向けているため重要視されています。

10. EMS

EMSは、「Environmental Management System(環境マネジメントシステム)」の略語です。

企業活動は環境に対して様々な影響を与えています。環境に与えるリスクに対して、企業がどのように取り組んでいくのかを計画、実行、分析、改善する仕組みがEMSなのです。

EMSには認証規格があります。日本独自の規格は「エコアクション21」と言い、国際規格は「ISO14001」です。

11. SDGs

SDGsは、「Sustainable Development Goals」の略語です。日本語では「持続可能な開発目標」と訳されています。

2030年を期限に持続可能でより良い世界を目指すという国際目標で、2015年に国連サミットで採択されました。

SDGsには、17の目標と169のターゲット、ターゲットの達成状況を測る201の指標があります。

12. RE100

RE100は、「Renewable Energy 100%」の略語です。企業が事業で使用する電力を100%再生可能エネルギーで賄うことを目指す国際的な枠組みのことを指します。

企業が自ら太陽光や風力で発電し、自社の事業に使うか再生可能エネルギーで発電された電力を購入して使うことで、二酸化炭素の排出削減目標を達成しようというものです。

13. ERP

ERPは、「Enterprise Resources Planning」の略語で、日本語では「企業資源計画」と訳されています。

企業が成長するために必要な資源である「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」を1つのシステムにまとめて管理することで、効率的に活用できるという考え方やシステムです。

14. DX

DXは、「Digital Transformation(デジタル・トランスフォーメーション)」の略語で、IT技術を世の中に浸透させていくことで、人々の生活がより良くなっていくという概念です。

DXを導入した事例としては、インターネットバンキングや、レストランで端末を利用した注文、通販サイトのレコメンデーション機能などがあります。

15. CRM

CRMは、「Customer Relationship Management」の略語です。日本語では「顧客関係管理」と訳されています。

企業が顧客情報をもとに、顧客一人ひとりに沿ったサービスを提供することです。

CRMを行うことで顧客との関係性を構築し、顧客満足度を向上させて継続的に商品・サービスを購入してもらいます。

英語の語句をカタカナにしたビジネス用語15選

英単語がビジネス用語としてカタカナ表記されているものが多くあります。

もともとの意味からビジネスに関する意味に派生した単語もあるため、英単語を知っていてもピンと来ないものもあるかもしれません。

端的にわかりやすく解説していきます。

  1. アサイン
  2. インセンティブ
  3. オンボーディング
  4. ケイパビリティ
  5. コンフリクト
  6. ナレッジ
  7. コンティンジェンシープラン
  8. ブランドエクイティ
  9. ステークホルダー
  10. アライアンス
  11. コングロマリット
  12. コアコンピタンス
  13. レピュテーションリスク
  14. ハレーション
  15. キャッシュ・カウ

1. アサイン

アサイン(assign)は、「任命する」や「割り当てる」という意味です。

一般的なビジネスシーンでは「役職などを任命する」「仕事を割り当てる」「ポジションに配属する」という意味でつかわれています。

2. インセンティブ

インセンティブ(incentive)の意味は、「動機」「奨励」「刺激」です。

金銭や、それ以外の動機付けとすることにより、人に行動を促すことを指します。

ビジネスシーンでは、成果報酬のことをよくインセンティブということが多いです。しかし、人事評価や表彰などもインセンティブに当たります。

3. オンボーディング

オンボーディング(on-boarding)は、「飛行機や船に乗ること」という意味です。

ビジネスでは、新入社員や転属してきた人にいち早く職場に慣れてもらうためのサポートのことを言います。

オンボーディングの取り組みで離職率が下がり、従業員満足度が向上するので、しっかりと計画を立てておくことが大事です。

4. ケイパビリティ

ケイパビリティ(capability)は、「能力」「力量」という意味です。

ビジネスでは組織全体の能力や強みを指します。

個人の能力ではなく、企画や製造、販売などの事業のプロセスの中で、他社よりも強みである部分をケイパビリティと言います。

5. コンフリクト

コンフリクト(conflict)は、「衝突」「争い」「口論」という意味です。

ビジネスでもコンフリクトは「対立」や「衝突」という意味で用いられます。

ただし、悪い意味だけではなく、意見の対立があってもどちらが組織にとって好ましい結果を生むかを考えて判断することもコンフリクトの考え方です。

6. ナレッジ

ナレッジ(knowledge)は、「知識」「情報」という意味です。

ビジネスでは「価値の高い情報」という意味で使われることが多いです。

7. コンティンジェンシープラン

コンティンジェンシープラン(contingency plan)は、事故や自然災害などが発生したときに自社が受ける被害を最小限にするために作成する計画です。

電力会社や金融機関などのインフラを担っているような企業は、コンティンジェンシープランの策定が必要とされています。

8. ブランドエクイティ

ブランドエクイティ(brand equity)は、ブランドの資産価値のことです。

ブランドの価値が向上することで、自社商品のを他社よりも有利な条件で販売できるため、資産価値が上がるという考え方です。

9. ステークホルダー

ステークホルダー(stakeholder)は、企業の利害関係者のことです。

利害関係者とは、顧客や株主、取引先、従業員など、企業に影響を与えるすべての人・団体を指します。

すべての利害関係者の利害が一致するとは限らないため、企業のかじ取りが重要です。

10. アライアンス

アライアンス(alliance)は、「同盟」「提携」という意味です。

ビジネスでは企業同士の業務提携や資本提携の意味で使われています。

アライアンスでは、企業同士は対等で技術やリソースの共有ができるとされています。

11. コングロマリット

コングロマリット(conglomerate)は、業種の異なる企業同士が合併・買収することで生まれた巨大なグループ企業のことを言います。

日本の代表的なコングロマリットは、楽天やソフトバンク、DMM、NTTなどです。

12. コアコンピタンス

コアコンピタンス(core competence)は、他社が真似できない自社の中核となる強みという意味です。

ナイキのブランド力や、シャープの液晶技術、ホンダのエンジン技術などが、コアコンピタンスとして知られています。

13. レピュテーションリスク

レピュテーションリスク(reputation risk)とは、評判リスクや風評リスクと訳されます。

企業に対する悪評が広まった結果、ダメージや損失を受けるリスクのことです。

インターネットの普及により、個人が簡単に情報拡散できるようになりました。

バイトテロのような、従業員が職場で悪ふざけをして所属企業のイメージを損ねるなどのリスクが注目されています。

14. ハレーション

ハレーション(halation)は、一般的に写真や映像の中で光が強く当たりすぎたために白飛びする現象のことです。

ビジネスでは「周囲に悪影響を与えると」いう意味になります。

小さなミスが周囲に派生して大きな二次被害が生まれるという状況で使われています。

15. キャッシュ・カウ

キャッシュ・カウ(cash cow)は、「現金を生む牛」という言葉で、日本語では「金の生る木」と訳されています。

昔から継続的にマーケット内で高いシェアを獲得している、稼ぎ頭の商品や事業のことを指します。

経営者は周囲が使う言葉にも注意を

この記事では、ビジネス用語について紹介しました。

ここに掲載した言葉以外にも多くのビジネス用語があります。

言葉は進化していくので、今流行りのビジネス用語などを調べてみるのも有効です。

ビジネス仲間との会話だけでなく、社員が日ごろどのような言葉を使っているのかにも耳を傾ければ、自社でよく使われているビジネス用語にも気づくでしょう。

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最終更新日: 2024/01/22 公開日: 2024/02/21