「会社を潰してしまう社長には、一体何が足りていないの?」
「これだけは気を付けるという項目をおさえて、会社を安定させる基盤を作りたい!」
会社を潰してしまう社長の特徴には、ある共通点があります。
具体的には、能動的な勉強をしていない、お金の管理ができていない、相談できる相手がいなく一人で抱えてしまうことなどです。
今回は、会社を潰す社長の特徴と、潰さないために日々何をするべきかについてご紹介します。
この記事はセミナーズのYouTubeチャンネル「会社を潰す社長の特徴7選」の動画を記事化したものです。
詳細な事項を知りたい方は、ぜひ動画も併せてご覧ください。
会社を潰す社長の特徴とは
会社を潰す社長の特徴は、モラルや能動的に勉強する姿勢がないことです。また、人・物・お金といったマネジメントが不十分なことがあげられます。
主に、以下の7点に集約されます。各項目を詳しくご紹介していきましょう。
- モラルがない社長(倫理的でない社長)
- 勉強していない社長
- 一発逆転を狙う社長、お金だけが目的の社長
- お金の管理ができず、赤字が続いている社長
- 自分ひとりで抱えている社長
- マーケティング思考、リーダーシップのない社長
- オープンに相談する人がいない社長
創業した会社が10年保には100社あるうちの数社という話を耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。会社は簡単に潰れていくものです。
もしご紹介する中で自身に当てはまる特徴があったら、ぜひ気を付けていただき改善していただければと思います。
1. モラルがない(倫理的でない)
会社を潰す社長の特徴の一つ目は、モラルつまり道徳的な行為ができない人です。
道徳的な行為ができないということは、つまり倫理的ではないということです。
反対に、道徳的なことができる、つまりモラルがある人は、相手に良いことをしたり、人助けをしたりできる人と言えます。
具体的には、以下のような基本的な事項をおさえていることです。
- 物事をごまかさない、誠実である
- 公明正大に物事に取り組む
- 法律を守る
モラルがある人は、してはいけないことをしない、人を欺いたり、お金をだまし取ったりという嘘を決してつきません。
反対に、モラルがない人や倫理的でない人は、してはいけないことをする、人を騙す、お金を騙し取る、嘘をつくなどがあります。
例えば、あまりよい商品ではないけれど、お客様に売ってしまうことは倫理的でありません。
悪いことはいつか自分に返ってくるものです。決して精神論のような話ではなく、誰でも現実的にそういう人と仕事をしたいと思わないでしょう。
つまり、これは人に悪いことをしてしまっている状態であり、結果的に長い目で見てよいことがありません。
ビジネスは長い目で見ると、すべて公正にできています。ネガティブなことをしたら、ネガティブなことが返ってくるでしょう。
精神論ではなく、5年、10年、15年という長い目で見ると、必ず困ったことになっていくはずです。
2. 勉強していない
会社を潰す社長の特徴の二つ目は、勉強をしていない社長です。
なぜなら、現代社会は変化が激しいからです。一年前のものが通用しないということも多く、変化のなかで、しっかりと勉強していないと時代についていけなくなってしまいます。
皆さんも今までの経験で、3年前、5年前、10年前の成功モデルは、一切通用しないという変化を味わっていることでしょう。
もし、あなたが飲食店を営んでいるとしましょう。
味に自信があるから、SNSをしなくても集客できると思い込んでしまったとします。自店には関係ないと言って、SNSを全く勉強せずに取り組まなかったら、どうなるでしょうか。
同じくらい美味しい隣の飲食店が、もしSNSをおこなっていて積極的に情報発信をしていたらと考えてみましょう。SNSから情報を得ている人は、隣の店舗に行ってしまうでしょう。
また、もしあなたがクリーニング屋を経営しているとしましょう。
マーケティングに力を入れていなかったら、隣のマーケティングをよく勉強し、実践しているお店に全部取られてしまうでしょう。
勉強をしないというのは、例に出したように、自分自身の未来の首を絞めているということです。
新しい情報を能動的に取り入れることは大切です。こちらの記事では、2022年のマーケティングのトレンドについて紹介しています。興味のある方は、ぜひご覧ください。
例にあげたように、SNSでの認知力向上は、集客に大きな変化をもたらします。SNSでの集客方法や、企業事例を知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
3. 一発逆転を狙う、お金だけが目的である
会社を潰す社長の特徴の3つ目は、一発逆転を狙うことを考える社長です。
なぜ会社が危機にさらされるかというと、毎日の地道な仕事がおろそかになっているからです。
面々と続く定期的なお客様への価値提供こそが本質的な利益の源泉です。
お金だけを目的にしていては、会社はどれだけ利益が出ていてもキャッシュが無ければ潰れます。黒字倒産というものが起きることがあるのです。
例えば、人材派遣のビジネスをしている場合を想定しましょう。
仕事の一環で人を企業に派遣します。
人材派遣会社は、派遣社員に給料を払ってから、企業から派遣会社へはその1,2ケ月後にお金をいただくとします。
そうすると、派遣社員を増やす度に、手元のお金がどんどんなくなっていくという事態が起きるのです。
そして、手元のキャッシュがなくなり、会社が潰れてしまったという事態が起きることがあるのです。
お金儲けだけが目的であったり、キャッシュだけに目がくらんでしまったりするとこのような事態が起きます。
本来のビジネスは、地道な積み上げで伸ばしていくものです。
勢いで会社を大きくさせようと加速しようとしたら、一気に手元のお金がなくなって、会社が潰れてしまうことはよくあることです。
したがって、毎月、毎週、毎日といった地道で定期的なお客様への価値提供によって、収益が地道に上がっていきます。
一気に成長する会社は、反対に急激に落ちるとも言われるほどです。
少しずつ、定期的に伸ばしていく、継続的に伸ばしていくこの部分が会社を潰さない大きな秘訣でもあります。
4. お金の管理ができず、赤字が続いている
会社を潰す社長の特徴の4つ目は、お金の管理ができずに赤字が続いている社長です。
社長は、お金のことを経理や税理士に任せていているだけでは、適切ではありません。
なぜなら、お金の管理ができるようにならないと、リスクが読み解けなくなってしまうからです。
売上や経費に対して次のように俯瞰する必要があります。
「この数字は今までと違うけど大丈夫?」
「なんでここは、こんなに増えているのか?」
このように数値を客観的に見て、気になる部分はこまめに確認して状況を把握することが大切です。
少なくとも、毎月の決算は調べて、リスクマネジメントをおこなうようにしましょう。
もし、このようなお金の管理をおこなっていなければ、社員から突然経営が傾いてから、報告を受けるかもしれません。
経営が傾いてから売上の施策や負債整理を始めても、残念ながら後の祭りになってしまうことも少なくなりません。
指標を把握していると、もし赤字になっている場合は、その原因が見えてくるようになります。もちろん赤字を続けるべきではありません。
一時的に赤字になることはあったとしても、すぐに戻すという目途をすぐに持てるかは大切です。これは、会社を潰さないうえで極めて重要な事項となります。
5. 自分一人で抱えてしまう
会社を潰してしまう特徴の5つ目は、自分一人で抱えてしまう社長です。
運営というのは一人で考え始めると"考えているようで考えていない"という状態が起こります。つまり、その状態は、だらだらと堂々巡りで悩んでいる状態です。
悩むという行為は、生産的な結論が出づらいです。
「あれはどうしよう」「これをどうしよう」と考えているうちに、刻一刻と時間が経過していってしまいます。
手を打つのがもう少し早かったら、銀行から融資が得られて、何とか手が打てたかもしれません。
もう少し早く周りに相談していたら、出資をして支援をすることができたのにということがあるかもしれません。
一人で抱えてしまうとそれによって生産的に物事が進むスピードが落ちて、うまく行かないのです。
さらに仕事を自分で抱えたりすると、常に忙しいから落ち着いて考える時間がないという状況に陥ります。
落ち着いて財務の状況を見ることもできない、勉強することもできないので、一層苦しい状態になってしまうのです。
そして、3年前、5年前、10年前の成功モデルにしがみついてあたふたと仕事をしないといけないということにもなりかねません。
6. マーケティングの知識、リーダーシップがない
マーケティングや、リーダーシップがない社長も、会社を潰してしまうかもしれない特徴の一つです。
マーケティングというのは最高の資金繰りであり、最高の資金調達はマーケティングです。マーケティングで価値を届けているから、売上が立つ、収入が増えるという事態が起きます。
セミナーズでは、マーケティングの知識を得るのに役立つ情報を多く発信しています。マーケティングの重要性について知りたい方は、こちらの記事をぜひご覧ください。
また、お客様、社員、市場に対するリーダーシップがないから、売上がいつまでも上がらないこともあります。
自分の影響だけでは会社は成長せず、リーダーシップを発揮して、全体によりよく動いてもらう必要があるのです。
リーダーシップの具体的な身につけ方について、知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
また、リーダーは、社員のモチベーションを向上し、維持させる役割もあります。社員のモチベーションの低下の原因や向上方法について知りたい方は以下の記事もご参照ください。
7. オープンマインドで相談できる人がいない
自分で何とかしようと、オープンに相談する人がいない社長は、会社を潰す原因の一つとなります。
例えば、経営者の方がマーケティングや経営について、税理士にのみ相談しようとするのも適切ではありません。
税理士は税務のことには詳しいけれども、経営や、社会心理学の組織についてのことや、マーケティングを知っている訳ではありません。
お金に困ったら一番やるべきことは、マーケティングであると言っても過言ではありません。
マーケティング活動によって売上が立つことによって、お客様から資金調達ができます。
いろいろな人にオープンに相談できる環境を作り、不明点は恥ずかしがらずに聞き、一人で苦しまないで相談することは大切です。
潰れる会社の前兆とは
潰れる会社の社長の特徴がわかった方は、倒産する前兆も気になるのではないでしょうか?
ここでは潰れる会社の前兆を、以下の3つ紹介します。
- 常に人手不足になっている
- 過剰なコスト削減を行う
- 社長の外出が増える
それぞれ見ていきましょう。
常に人手不足になっている
会社が常に人手不足になっていると、倒産する前兆の可能性があります。
従業員が足りないことにより、業務を円滑に遂行できないためです。
たとえば、顧客からWebサイトの制作を依頼され、納期が3ヶ月後だとします。
しかし、人手不足により業務を円滑に遂行できないと、成果物の納品が1ヶ月遅れた場合、顧客からの信頼を失います。
そうすると、顧客からの継続的な依頼を失って自社の売上が低下するでしょう。
また、納品が遅れにより顧客の売上が落ちると、損害賠償を請求される恐れがあります。
その結果、資金繰りが悪化し、会社の倒産につながります。
過剰なコスト削減を行う
過剰なコスト削減を行うことも、潰れる会社の前兆といえるでしょう。
過剰なコスト削減とは、以下を指します。
- 夏なのに空調を稼働させない
- 社用車の故障を直さない
- 違法にならないギリギリで減給を行う
過剰なコスト削減をすると、従業員のモチベーションやサービスの質が下がる恐れがあります。
中長期的な利益が下がるにも関わらず、無理やりコストカットするということは、すでに資金繰りが悪化している可能性があります。
そのため、過剰なコスト削減は会社が潰れる前兆といえるでしょう。
社長の外出が増える
社長の外出が急激に増えるのも、潰れる会社の前兆といえるかもしれません。
会社の業績を立て直すために、社長が銀行や投資家のもとへ出向いている可能性があるためです。
会社の経営状況が傾いているときに、事業に注力してもキャッシュフローが回るとは限りません。
顧客からの入金が2〜3ヶ月後になることや、支払いが止まることはザラにあります。
そのため、経営者は銀行や投資家からお金を借りるのです。
経営においてお金を借りることは普通ですが、あまりにも資金集めに翻弄している場合は、倒産の前兆だと考えてもよいでしょう。
まとめ
会社を安定して存続させるためには、人・モノ・お金のマネジメントを適切におこない、地道な努力を積み重ねていくことが大切です。
マーケティングやリーダーシップの取り方を学ぶ、分からないことは詳しい人に相談するなど、積極的に行動を起こしましょう。
会社で長期的な利益を上げるために、できることから取り組んでみてください。
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