SNS広告とweb広告の違いとは?要点と各SNSの成功事例も紹介

最終更新日: 2024/02/05 公開日: 2021/09/22
  • SNS広告やweb広告という用語をよく耳にするけど、そもそも違いはなに?
  • SNS広告のメリットやデメリットが知りたい
  • SNS広告を出稿するのに最適なSNSが知りたい

現代は広告の種類が多いので、各SNS広告の違いや特徴なども合わせてご紹介します。

ターゲット層によって使うツールが変わってくるため、自社の商品やサービスにあったツールを選定するのが重要です。

SNS広告は、ターゲットに効率よく宣伝できることが最大のメリットです。活用ポイントを理解して、適切なユーザーにリーチしていきましょう。

SNS広告とは?

SNS広告とは、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)のプラットフォームに配信する広告のことをいいます。

InstagramやTwitter、Facebook、LINE等のタイムラインやストーリー、プロモツイート、カルーセル、動画広告など、さまざまな広告を見かけることも多いでしょう。

その広告をを確認したユーザーを自社の商品やサービスのHP・ECサイト、ランディングページなどへ誘導し、セミナー集客や売り上げ向上を図ることを目的としています。

SNS広告とweb広告の違いと特徴

SNS広告は、顧客側が登録している基礎情報に沿って広告の配信が可能です。そのため、精度の高いターゲティングができることから広告を届けやすいという特徴があります。

web広告は、主に「リスティング広告」「アドネットワーク広告」の2つがあります。

  • リスティング広告:顧客側が検索したキーワードに沿って表示される仕組み
    • 相関性の高いキーワードに表示させることができるので、自社HPやECサイトへ誘導しやすいのが特徴
  • アドネットワーク広告:webサイトやソーシャルメディア、ブログなどの各媒体のスペースを利用して広告を表示すること
    • 他と比べるとピンポイントでリーチはできないが、ユーザーの検索情報などをもとに広告表示を行うため、Webページへの訪問者に対して最適な広告を表示できるのが特徴

上記のように、SNS広告はweb広告と違って、ターゲティング精度が高いため訴求効果を発揮しやすいことが大きな違いです。

現代でSNS広告が主流になり、大きな支持を得ている理由は、狙ったターゲット層にピンポイントで広告を見てもらうことができるためといえます。

SNS広告のメリットとデメリット

SNS広告のメリットとデメリットは次のとおりです。

SNS広告のメリット

SNS広告のメリットは主に次の2つです。

  • 拡散力が高い
  • 費用対効果が高い

一般的なSNSは「共有(シェア)」機能がついているため、魅力的なクリエイティブは広く拡散してもらいやすいという特徴があります。

拡散はユーザー同士のつながりによって自動的に広がっていくので、少ないコストやリソースで高い効果が期待できるのが魅力です。

制作したクリエイティブが広く認知されると、ターゲット層はもちろん、ターゲット以外の層の目に留まる機会も増えるため、新規層の獲得にもつながります。

SNS広告のデメリット

SNS広告のデメリットは次のとおりです。

  • ターゲットの年齢層によっては効果が期待できない
  • 一定以上のネットリテラシーが求められる

InstagramやX(Twitter)、Facebook、TikTokなどの主要SNSを利用しているユーザーは10代〜40代の割合が多く、50代以上の高年齢層をターゲットにマーケティングを行う場合、思ったような反応が得られない可能性があります。

高年齢層をターゲットとする場合は、SNS広告のようなオンラインマーケティングよりも、チラシの配布や公共交通機関の広告など、オフライン広告を活用するのがおすすめです。

また、万が一SNSユーザーから反感を買うようなクリエイティブを作成してしまうと、拡散力がマイナスに働き、炎上するリスクがあります。

危機回避のため、一定以上のネットリテラシーを持ち、慎重に広告を作成しなければいけません。

SNS広告の活用ポイントとは?

ここからは、SNS広告を活用するにあたってのポイントを解説していきます。

ターゲットの明確化

まずは、ターゲットを明確にする必要があります。先程も解説したように、SNS広告はピンポイントでターゲティングが可能ということが最大の特徴です。

一般的には、年齢や性別、興味関心、時間、曜日、場所(地域)が顧客の基本情報となります。まずは下記のようにターゲット層を洗い出しましょう。

  • 福岡在住の20代独身男
  • 30代既婚女性

このように、顧客側がSNSに登録している情報に加えて、さらに細かな情報を追加します。

顧客のプロフィールの情報を元に適切なターゲティングができるため、「SNS上の友達の友達繋がり」「特定の項目に“いいね”している人」「特定ジャンルのアカウントをフォローしている」等の他媒体ではできない制精度の高いターゲティングが可能です。

ターゲットの属性や趣味趣向に合わせて広告を表示することができるため、潜在的なターゲットにリーチできます。

広告の見せ方の工夫

顧客からすると、SNS広告は「読む」より「見る」という感覚が強くなる傾向があります。競合が多いなか、伝えたい要件を簡潔に伝えることができるように、見せ方の工夫は必須条件になります。

また、同じSNSの広告プラットフォームでも、デバイスによって配信の場所は違ってくるので、投稿フォーマットもバラエティー豊かです。

画像・静止画といったテキストだけではなく動画を使った広告や、Instagramでは「ストーリーズ」といったような縦長の動画広告を活用する企業もたくさん増えています。

顧客にとって、広告が溢れている世の中になり、興味のない広告が流れてきてしまうと無視されるのが一般的です。顧客の目に留まる魅力的な広告を作ることが広告運用を成功させるポイントといえるでしょう。

定期的な分析

SNS広告には、アナリティクス機能という反応率や視聴維持率といった詳細な分析ができる機能があります。

使用するSNSによって多少違いはあるものの、広告のインプレッション数やエンゲージメント数を可視化できます。このデータを頻繁にチェックすることで、次に生かせるため、定期的に分析していきましょう。

例:Googleアナリティクス機能

上記の画像のように、全国どこからアクセスされているのか、どのページを閲覧しているのか等の時間帯まで詳細に分析できます。

ビジネスにおいて、目標を達成するためのKPI設計(目標達成度合い)をはじめとする戦略を立てる際にも、SNS広告のアナリティクス分析は、必要不可欠です。

顧客にとって欲しいアクションを明確化する

広告を見た顧客が、次にとるアクションをどうして欲しいのか明確化しましょう。

  • 広告から商品を購入して欲しい
  • アカウントをフォローして欲しい
  • そもそも認知度を高めたい

といったようなアクションを明確化しないと、広告を使用する際に適したツールなのかどうかも分からなくなってしまいます。

目的とする顧客のアクションによって広告の見せ方や効果の計測方法も変わってくるので、目的に合わせてSNS広告を選定していきましょう。

各SNSの特徴

国内で最も多い利用者数4つのSNSの特徴を解説していきます。

特徴広告の種類ターゲット層
LINE・ユーザー数、約8,000万人以上
・密なコミュニケーションが取れる
・拡散性は低いがタイムライン等の機能がある
・国内で圧倒的利用者数
・LINE Ads Platform(運用型タイムライン広告)
・公式LINEアカウント
・企業スタンプ
・LINE NEWS
・LINE BLOG etc...
・10〜60歳男女(幅広い年齢層)
・1対1のコミュニケーションを取りたい企業向け
Instagram・ユーザー数、約3,300万人以上
・画像や動画の投稿必須
・見栄え(インスタ映え)重視
・ファッション、料理の話題が多い
・写真広告
・動画広告
・ストーリーズ広告
・カルーセル広告
・コレクション広告
・発見タブ広告 etc...
・10〜30歳女性
・女性ユーザーが多い(男:女=2:3)
・美容、料理、ファッションといったスタイリッシュな商品が多い企業向け
Facebook・ユーザー数、約2,800万人以上
・ターゲティング制度が高い
・実名登録
・広告種類が豊富
・画像(バナー)広告
・動画広告
・スライドショー広告
・カルーセル広告
・キャンバス広告
・コレクション広告
・ダイナミック広告 etc...
・30〜40歳男女(年齢層は高め)
・BtoB企業向け
Twitter・ユーザー数、約4,500万人以上
・文字数制限(140文字)
・リアルタイムの話題が強い
・拡散性がどのSNSよりも優れている
・プロモツイート
・プロモアカウント
・プロモトレンド
・10〜30歳男女
・認知度を上げたい企業向け
・話題性のある商品やサービスがある企業向け

上記のように、拡散性に優れているツールもあれば、コミュニケーション重視のツールもあるので自社にあったターゲット年齢層、広告法を取り入れていきましょう。

成功事例

各SNS広告を取り入れて、成功した事例をご紹介します。

LINE広告

引用:株式会社フュービック

株式会社フュービックは、2020年2月にLINE広告での配信を開始したところ、新規獲得ユーザー数が530%もUPしました。

従来は、新規顧客の獲得にビラ配りやポスティングといったオフラインメインの対策が主流でした。

ターゲット層が35〜60歳の男女と幅広いため、自社顧客データを活用しながらLINE広告をうまく利用したところ成功につながりました。

  • タイムラインでの広告表示→専用LPに誘導
  • 地域を設定できる機能を使って「店舗から半径3km以内」のユーザーに情報を届ける

Instagram広告

引用:ゼクシィ公式Instagram
引用:ゼクシィ公式Instagram(ストーリー広告)

結婚情報誌で有名な「ゼクシィ」は、ストーリーズ広告を導入したところ、アクション数2.1倍、アプリインストール数が3.1倍もUPしたという事例があります。

Instagramでは「インスタ映え」という言葉が流行ったこともあり、ドレスをメインに目に留まるカラーや編集をするといった工夫をしました。

ストーリーズから1クリックでアプリのインストールが可能なことからインストール率が上がったという素晴らしい成果をあげています。

Metaが開発したSNS「Threads(スレッズ)」の活用方法についてくわしく説明知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

Facebook広告

引用:ワールド・ファミリー株式会社

子供たちが家庭で英語を身につける商品を開発しているワールド・ファミリー株式会社

Facebook広告を活用したところ、webサイトのコンバージョンが前年と比較して2.4倍増加し、webサイト訪問増加率が19%も増加したという事例があります。

  • 写真広告(ターゲット層に向けて魅力的な写真作り)
  • 動画広告(魅力的な動画広告で注意を惹く)
  • 類似オーディエンス(既存の優良顧客と類似しているターゲット層にリーチ)

上記の機能を利用したことによって、新規顧客の獲得に成功しています。

また、写真や動画広告はキャンペーンで貰える豪華商品で顧客を惹きつけ、キャンペーンに応募をするように誘導しています。

Facebookの集客方法についてくわしく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

Twitter広告

引用:アース製薬

虫ケア用品で有名な日用品メーカー「アース製薬」。

リアルタイムで顧客側とコミュニケーションを図れる点に魅力を感じ、Twitter広告を活用しました。エイプリルフールにネタとしてジョーク製品のツイートをしたところ1日に97万以上のインプレション数を達成した事例があります。

拡散性に優れていることから、これだけのインプレッション数があると認知度も上がり、フォロワーが1日に1,000人以上増えたといわれています。

まとめ

SNS広告は、顧客側が登録している基礎情報に沿って広告の配信が可能なので、ターゲティングの精度が高く訴求効果を発揮しやすいことが大きな特徴です。

ターゲットを明確にした後は広告の見せ方に工夫しましょう。事例であげた企業のようにターゲット層に合わせて各ツールを選定することが重要です。

また、どのツールにもアナリティクス機能があるので広告のインプレッション数やエンゲージメント数を可視化するのも重要です。有効活用しながら適切なユーザーにリーチしていきましょう。

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最終更新日: 2024/02/05 公開日: 2021/09/22