見込み客・潜在層を狙う!オウンドメディアマーケティングのポイント

最終更新日: 2022/12/12 公開日: 2021/10/30
  • 「オウンドメディアの運営がうまくいかない…」
  • 「自社が運営しているオウンドメディアの目的ってなんだっけ?」

このようなお悩みはありませんか?

オウンドメディアを活用したマーケティングは、見込み客や潜在層を狙う施策として効果的です。しかし方向性や運営方法を間違えると、成果が見込めないこともあります。

この記事では、オウンドメディアマーケティングのポイントを解説。オウンドメディアの役割、立ち上げに必要なことなどに触れていきます。

「自社のオウンドメディアを見直したい」と考えている経営者の方は、オウンドメディアのおさらいも含めて読んでくださいね。

オウンドメディアマーケティングとは

オウンドメディアマーケティングとは、自社メディアによるマーケティング手法。商品を宣伝するためのものではなく、「商品が欲しい」と気づいていない潜在層、見込み客の獲得を狙った施策です。

オウンドメディアマーケティングは、商品を飛び越えて自社のファンになってもらうことを目的として行います。これにより、長期的に自社製品を購入してもらう効果が期待できるのです。

オウンドメディアマーケティングの本質は、顧客の状況に応じてそのニーズに応えること。ターゲットに合わせた情報コンテンツを配信することで、潜在的なニーズに訴求します。そのため、自社の強みと弱みを理解して運営することが大切です。

顧客のニーズが多様化している昨今。広告費とコストのバランスが崩れやすいなかで、効率的な購買を発生させるためには、商品を求める対象者を明確にすることが重要です。

オウンドメディアの目的|顧客との初回接触・情報提供

すでにご存知かもしれませんが、オウンドメディアについて少しおさらいしておきましょう。

オウンドメディアは、ペイドメディア、アーンドメディアと並ぶトリプルメディアの1つ。トリプルメディアとは、企業が見込み客に対して情報やメッセージを伝える手段として活用するメディアを3種類に分類した考え方です。

それぞれが持つ性質は、以下を参考にしてください。

・オウンドメディア:自社が所有するメディア
・ペイドメディア:広告費を支払うメディア
・アーンドメディア:SNSなどによって自然拡散するメディア

オウンドメディアは、顧客との初回接触、自社の情報を発信することを目的としたメディアです。

どれだけ商品やサービスの情報を充実させても、自社や商品の存在をまだ知らない見込み客や潜在層は、販売サイトに訪れることができません

つまり、商品やサービスの存在を知ってもらうための入り口が必要です。

この入り口の役割を果たすのがオウンドメディア。商品ページだけでは語りきれない自社の思い、顧客にとって有益な自社の情報を発信することで、見込み客や潜在層に関心を抱いてもらえます。

オウンドメディアが持つ役割

オウンドメディアが持つ役割は、消費者が抱える悩みの解決、欲求を満足させることです。

たとえば、ペットフードを販売する企業のオウンドメディアがあるとします。このオウンドメディアが発信する情報は、ペットとの暮らし、ペットの健康などのテーマです。

このように、自社製品を紹介するのではなく、商品やサービスと関連性がある有益情報を発信するのがオウンドメディアです。

しかし、ここでペットを飼うための方法などをコンテンツとして配信しても、消費者を満足させることは難しいでしょう。なぜなら、方法を伝えるメディアがたくさんあるからです。

ありふれた情報ではなく、企業独自のコンテンツを発信することが、オウンドメディアマーケティングを成功させる近道です。

またブランドイメージを伝えることも、オウンドメディアの役割の1つ。消費者が有益だと感じるコンテンツ配信によって、固定ファンの育成が可能です。

しかし企業のオウンドメディアは、炎上やクレーム回避のために無難な内容のコンテンツに仕上げる傾向があります。これでは、どこにでもある退屈なコンテンツになってしまい、価値が感じられません。

ブランドイメージには独自性が必要です。オリジナリティがある有益なコンテンツでなければ、ファンが増えないでしょう。

オウンドメディアは、見込み客や潜在層が「役に立った」と思えるコンテンツを配信することで効果を発揮するのです。

オウンドメディアマーケティングの強み・弱み

オウンドメディアマーケティングの強みは、掲載するコンテンツや顧客との信頼関係が、自社にとって長期的な資産になることです。

一方弱みは、時間がかかること。企画から運営を開始するまでには時間と労力が必要です。

強みは長期的な資産になること

オウンドメディアマーケティングの強みは、掲載したコンテンツが資産として蓄積されていくことです。

掛け捨てにならない資産価値をともなうオウンドメディアは、長期に渡って持続的な効果が得られるでしょう。

また見込み客と築かれる信頼関係も、長期的な資産の1つです。

簡単に言うと、オウンドメディアマーケティングは自宅訪問するセールスマンのようなもの。

たとえば、毎日自宅に牛乳を届けるセールスマンを想像してください。

セールスマンが顧客と話す内容は、商品のことだけではありません。話の流れで「牛乳を飲んでいたらお腹の調子がよくなった」などの情報を伝えながら、会話を弾ませて顧客の信頼を勝ち取ります。

このように顧客との間に築かれた信頼関係は、まさに自社の資産。オウンドメディアもセールスマンと同じように、親近感や役立つ情報を伝えることで顧客との信頼関係を構築するのです。

弱みは時間がかかること

オウンドメディアの弱みは、企画から立ち上げ、運営するまでに時間と労力がかかることです。そのため、目先の収益は期待できません。

オウンドメディアは綿密な計画が必要になるため、時間がかかるのです。オウンドメディアの運営を開始するためには、ターゲットを絞り、提供する情報を整理しなければなりません。メディアのコンセプト、サイトのレイアウトなども決める必要があります。

メディアを企画してからアクセスを集めて商品を購入してもらうまで、3ヶ月~半年、1年ほどかかるケースもあるでしょう。

オウンドメディアは企画をおろそかにすると、見込み客に刺さるメディアとして働いてくれません。時間をかけながら、資産として価値の高いメディアをつくりあげていきましょう。

オウンドメディアとコンテンツマーケティングの関係

オウンドメディアは、コンテンツマーケティングを実施するための媒体を指します。またコンテンツマーケティングとは、コンテンツという手段によるマーケティング手法です。

たとえるなら、オウンドメディアは店舗そのもの。コンテンツは店員のようなものです。店舗だけ、店員だけでそれぞれ商品を売ることは難しいでしょう。

コンテンツマーケティングの目的は、顧客にとって価値がある情報を届け、顧客との信頼関係を築き、商品を購入してもらうこと、ファンになってもらうことです。

つまりオウンドメディア(店舗)のなかで、コンテンツ(店員)が顧客対応する手法が、オウンドメディアマーケティングなのです。

コンテンツマーケティングに関しては、こちらの記事を参考にしてください。

オウンドメディアの立ち上げに必要なこと

オウンドメディアを立ち上げるために必要なことは、以下の5つです。

・目的を明確にする
・コンセプト・ターゲットを決める
・コンテンツの内容・メディアの構成を固める
・Webプログラマー・デザイナーに要件定義する
・制作を開始する

まずは、オウンドメディアを運営する目的を明確にしましょう。目的がぼんやりしていると、思ったように成果が見込めません。

次に、オウンドメディアのコンセプトを決め、ターゲット像を明らかにします。競合他社のメディアをリサーチし、ターゲットにとって独自性と有益性を提供できるメディアをつくりましょう。

ターゲットが決まったら、メディアの中でコンテンツをどのように構成するか決めます。ターゲットに合ったコンテンツの内容を検討しましょう。

オウンドメディアの内容が定まったら、これまでに決めた内容をまとめます。目的から逸れていないかどうかの確認も大切です。メディアに必要な機能、要求をプログラマーやデザイナーに伝えましょう。

プログラマーやデザイナーの手により形になったら、いよいよオウンドメディアの完成です。

オウンドメディアマーケティングのポイント

オウンドメディアマーケティングで成果を出すためには、価値のあるコンテンツを継続的に制作することが重要です。

また客層に沿った施策が必要。さらにソーシャルメディアと連携し、別角度から情報を届けることもポイントです。

継続的なコンテンツ制作が肝

オウンドメディアマーケティングは長期的な施策。継続的なコンテンツ配信により、見込み客や潜在顧客を育成して商品やサービスの購入につなげることが重要です。

見込み客や潜在顧客を誘導するためには、常に新しい情報提供が必要になります。

もしネタ切れ状態になったとしても、コンテンツをリライトすることで、既存コンテンツの質や評価を向上させることが重要です。

客層に沿った施策が必要

オウンドメディアマーケティングは、客層に沿った施策を行うことが重要です。

たとえば、SEOを施したコンテンツで集めた潜在層には、より関心を抱いてもらえるコンテンツを配信します。

中心的なターゲット層であれば、登録制のサービスを展開し、よりこまかな情報を提供するなどの施策が有効です。

このように、総合的な施策が企業の商品イメージに結びつくことがあります。成果につなげるためには、自社のイメージ、商品イメージを固定し、他社との差別化につなげることを意識しましょう

ソーシャルメディアと連携する

オウンドメディアマーケティングは、ソーシャルメディアとの相性がよい施策です。メディアやコンテンツにSEOを施すことも重要ですが、ソーシャルメディアを取り入れながら、トータル的に活用してもらいましょう。

もし選定したターゲットがSNSを頻繁に使うという調査結果がある場合は、検索エンジンではなく、ソーシャルメディア内で検索するケースが予測できます。

オウンドメディアだけの施策よりも、SNSやメルマガなどを活用する方が、効果を高められるでしょう。

さらにソーシャルメディアとの連携に加えて、ターゲットのニーズに合わせたキャンペーンの案内、クーポン発行なども有効です。

オウンドメディアを活かすならマーケティングの知識を深めよう!

オウンドメディアは、ネットマーケティングの母艦です。オウンドメディアマーケティングに取り組むことは、マーケティング活動の基盤になるでしょう。

見込み客や潜在層を獲得するには、目的を明確にした上で、独自性あふれる有益情報を発信することが重要です。

しかし「自社の独自性って何だろう?」と悩む方がいるのではないでしょうか?

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