セミナーを開催しても、十分な参加者を集められずに苦戦する企業は少なくありません。
効果的なセミナー集客には、適切な集客戦略と複数の施策の組み合わせが重要です。
今回の記事では、Web広告やSNS、プレスリリースなど8つの集客に役立つ施策を解説し、セミナー集客を成功させる8つのコツも紹介します。
集客のコツを実践して、見込み顧客の獲得を増やし、ビジネスの成長を加速させていきましょう。
セミナーの重要性
セミナー実施は、将来の受注に向けた見込み顧客(リード)の獲得が目的です。
セミナー参加者に不信感を与えず、氏名や連絡先などを自然に収集できます。
一対一ではなく、複数のターゲットと効率的にコミュニケーションがとれ、信頼関係を築きやすいのもセミナーの魅力です。
セミナー集客を増やす施策8選
セミナーに多くの人を呼ぶには、事前に対策が必要です。
施策は一つに絞らずに、複数の方法を組み合わせることで多くの人に認知してもらい、セミナーへ参加してもらいやすくなります。
ここでは、セミナー集客に有効な8つの施策を紹介します。
1. Web広告|多くのユーザーに認知してもらえる
Web広告は多くのユーザーに認知してもらえる新規顧客向けのセミナー集客と相性が良い方法です。
セミナー集客に使われる3つの方法を紹介します。
2. SNS広告
SNS広告には主にFacebook、X(旧Twitter)、Instagram(インスタグラム)、LINEなどがあり、SNS内で広告を出稿する場合は有料です。
特にFacebook広告は、実名登録制でビジネス上のつながりを形成したいユーザーが多いため、BtoBセミナーの広告を掲載する媒体として適しています。
ターゲットが多い業界や興味・関心のあるテーマなどで条件を絞り込み、アプローチができて効率的です。
3. リスティング広告
リスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、検索結果の上位に表示されるテキスト広告を指します。
参加したいセミナーを検索しているユーザーは、参加に意欲を持つ顕在層です。
顕在層はセミナーへの興味関心が高いため、参加率が上がります。
さらに、対象者のニーズに応える広告文を作成できれば、多くの問い合わせを獲得できるでしょう。
4. ディスプレイ広告
ディスプレイ広告はWebサイトの広告枠に配信できる広告で、参加したい意欲がある顕在層にも、セミナーを探していない潜在層にもアプローチができる方法です。
ディスプレイ広告には、テキストだけでなく、バナーや動画を活用することで視認性が上がり、目を引きやすくなるでしょう。
また、バナーや動画、セミナーに参加したら得られるベネフィットや他のセミナーとの差別化ポイントをアピールできれば、多くの人の関心や興味を引きつけられます。
5. SNS|情報の拡散力が強い
SNSはアカウント運用をして、一定のフォロワー数がいれば、無料で広範囲に告知ができます。
もともとアカウントが発信している情報に興味を持つ人が多いため、セミナーに参加したいと考える人も多いからです。
SNSの拡散機能により、フォロワーに情報を拡散してもらい、宣伝効果も期待できます。
6. セミナー集客サイト|参加率アップが見込める
セミナー集客サイトに情報を掲載してセミナーへ誘導する手法があります。
セミナー集客サイトに訪れる人たちは、セミナー参加に意欲的なため、参加率が向上。
今まで企業と接点のなかったユーザーも申し込みをしてくれる可能性があります。
セミナー集客サイトは主に2種類です。
- 幅広い分野のセミナーや講座をまとめているポータル型
- 専門分野のセミナーを紹介している専門型
セミナー集客サイトを利用して成果を出すには、ターゲット層が多いサイトでセミナー告知をします。
掲載方法は無料と有料があり、始めは無料からスタートしても良いでしょう。
7. プレスリリース|認知度やブランディング効果もある
プレスリリースは、新商品や新サービス、イベント開催予定などの情報を、テレビや新聞、雑誌、Webメディア関係者に提供する手法です。
参加者の獲得以外にも周知を図るために配信することで、企業の認知度やブランディングを高め、セミナー集客に効果的です。
セミナーの開催が決定したら、早めにプレスリリースを打ち出しましょう。
公式で出す情報は信頼性が高い情報源としてみなされるため、参加意欲の向上も見込めます。
また、興味を持ってくれたメディア関係から取材を受けて、多くの人に情報を伝えてもらうことも可能です。
8. メルマガ|低コストでアプローチできる
すでに自社製品やサービスを購入してもらった既存顧客には、メルマガでセミナー告知を行い集客をします。
メルマガはメールマガジンの略で、企業が顧客や会員に対して、情報をメールにて一斉配信する方法です。
メール配信には印刷費や宣伝費がかからず、低コストで多くの顧客にアプローチできるのが魅力。
メルマガを配信する際には、メール配信システムを利用することで、メールの開封率やクリック率を確認できます。
反応率を検証しながら以下を意識してメールを作成しましょう。
- 興味が沸く件名をつける
- ベネフィットを訴求する本文にする
配信するメルマガは、顧客にとって魅力的な内容を作成することが重要。
件名も本文も、長文にならないように要点をまとめて書くと、読者も読みやすく理解しやすくなります。
DM(ダイレクトメール)|印刷物で特別感を演出する
DM(ダイレクトメール)は、チラシやハガキなどを個人宛に直接送る宣伝用の印刷物です。
比較的低コストで作成できて、多くのターゲットにアプローチできます。
紙の質や形などもこだわれるため、送る人に対して特別感を演出することも可能です。
また、紙として手元に届くことで電話やメールをしても、接点の取りにくい顧客に情報を届けられます。
DMを作成する際は、紙面1枚に情報をおさめるように構成が重要です。
セミナー内容がわかるようにキャッチコピーを前面に打ち出したり、参加方法の紹介、お客様の声を掲載しても良いでしょう。
参加者限定のノベルティや割引券などの特典をつけて、お得感を出す方法もおすすめです。
テレアポ|対話で安心感を与える
テレアポは電話でターゲットと直接会話をしながらアプローチをする手法です。
相手の声のニュアンスなどからセミナーへの関心度を測れます。
話しながらセミナーに関連する疑問も直接解消できるため、安心感を与えることも。
今まで興味がなかった顧客も、直接話すことで興味・関心を引き出せる可能性があります。
テレアポをする際は、事前に会話のフローチャートを作成しておくと良いでしょう。
会話の流れをマニュアル化することで、スムーズにアプローチができて、会話が途切れずに電話が切れにくくなります。
また、テレアポの成功率は1〜10%ほどです。
100名にアプローチをしたら、1〜10人の参加者獲得が期待できます。
集客代行サービス|プロフェッショナルに任せる
集客代行サービスに依頼して、参加者を集めてもらうのも有効です。
Web広告やメール、テレアポなどのあらゆる手法を使って集客してくれます。
顧客リストが少ない、セミナーのノウハウがないと困っている企業の悩みを解決できるサービスです。
企画から運営までワンストップでサポートしてくれるところもあり、初めてのセミナーでもスムーズに開催できます。
料金相場は30〜50万円。
支払方法は固定型、固定費と成果報酬型を合わせた方法、完全成果報酬型の3つのパターンがあります。
費用がかかるため、予算に余裕がある企業は検討しても良いでしょう。
セミナー集客を成功させる8つのコツ
セミナー集客に有効な施策を行っても、成功するとは限りません。
集客をするまでの導線を押さえておくことで、方向性が決まり成果を出しやすくなります。
集客に必要なフローを解説します。
①セミナーの目的・ターゲットを設定する
セミナー集客の根幹に関わるため、目的とターゲットは最初に設定しておきましょう。
目的やターゲットが設定できれば、セミナーのコンセプトや要項を詰められます。
内容 | 目的 | ターゲット |
自社製品やサービスのプロモーション | 興味・関心を持ってもらう | 新規顧客 |
自社製品やサービスの勉強会 | サービス活用の促進や満足度の向上 | 既存顧客 |
自社製品やサービスを通して顧客に提供できる価値を明確にしていきます。
顧客がセミナーに参加すれば、どのような効果が得られるのかを訴求して申し込みをしてもらえるからです。
業界の最新動向を知ることができる、業界に関する疑問をプロに質問できるなど、参加率を上げるためにベネフィットを訴求しましょう。
②集客スケジュールを立てる
セミナーの目的が決まったら、次は集客活動のスケジュールを立てます。
セミナーの集客活動は、開催の1ヶ月〜1ヶ月半前から行うと良いでしょう。
集客がセミナー直前であれば申し込みが集まらず、開催までの時期が長ければ、参加者の予定が決まらずに申し込みできないといったことも起こりやすいからです。
ターゲットによって、集客しやすい曜日や時間が異なります。
ターゲット層 | 曜日 | 時間帯 |
会社員(業務中) | 火曜日から木曜日 | 10時から19時 |
会社員(私用) | 平日 | 勤務終了後か休日 |
主婦 | 平日 | 10時〜14時 |
シニア | 日曜日以外 | 10時〜17時 |
ターゲットによってセミナー開催時期や連絡するスケジュールの考慮が必要です。
会社員であれば、週明けの月曜日は多忙な人が多い傾向にあります。
日曜日や連休、年末年始などは家族と過ごす予定を入れる人が多いため避けましょう。
もし、ターゲットが明確でない場合は、時間の調整をしやすい人が多い土曜日の開催がおすすめです。
③告知用バナーを作成する
セミナーを告知するバナーは概要や登壇者、日時などを視覚的に伝える重要なツールです。
使用する写真は画質にこだわったり、セミナー内容と合致した画像を利用したり、クオリティにこだわり、ユーザーの注意を引きましょう。
講師陣の経歴を掲載して信頼性を強調しておくと他のセミナーと差別化できます。
④参加へ誘導するLP(ランディングページ)を作成する
セミナー集客には、内容を一枚のページにまとめたLP(ランディングページ)を用いて集客を行います。
LPに記載される内容は以下の通りです。
- セミナーのタイトル
- 日時
- 場所
- 開催形式
- セミナーのプログラム
- 講師の紹介
- セミナー参加者の声
- 申し込みから参加までの流れ
- 注意事項
ターゲットがセミナーに対して少しでも気になるポイントがあれば、申し込みをやめてしまうことがあります。
必要事項の抜け漏れがなく、セミナーで提供できる価値をわかりやすく記載しましょう。
⑤講師の権威性を示す
講師陣などのプロフィールには、講師の肩書きや職務経歴、担当領域を記載して権威性を示しましょう。
セミナーに参加する人に対する不信の払拭やセミナーの質を裏付けるためにも、どんな人が講師なのか、信頼できる人なのか事前にわかっていたら安心です。
講師が参加者の課題を解決してくれるイメージができる紹介文がベストです。
業界の第一人者、名誉ある賞を受賞、医者などの公的な資格を取得しているなどの信頼性を示すことで、関心を持ってもらいやすくなります。
⑥参加特典をつける
セミナーに参加することに付加価値をつけて、他のセミナーとの差別化を図ります。
セミナーのアーカイブ動画の提供や資料プレゼントなど、開催したセミナーと相性の良いものを選びましょう。
特典が欲しいとセミナーに参加する人もいます。
特典だけで満足されないように、セミナー後の顧客育成や商談のきっかけにつながる特典を考え、売上アップにもつなげることが大切です。
⑦既存顧客へ優待特典をつける
新規顧客よりも既存顧客にアプローチすれば、効率的にセミナー集客が可能です。
自社と接触した既存顧客は、すでに一定の興味・関心を持っており、話を聞いてもらいやすいからです。
既存顧客にセミナー案内を送る際は、参加特典をつけるなど優遇措置をとることで、セミナーへの参加を促しやすくなります。
⑧施策の効果検証をする
セミナー集客の施策を打った後は、必ず効果検証をしましょう。
セミナーの申込数や顧客獲得にかかったコストなど数値で検証すれば、どの施策が効果的に集客できたのかわかります。
もし、セミナー集客が思うようにいかなかった場合は、考えられる要因に対して仮説を立てて、A/Bテストを行います。
A/BテストとはAパターンとBパターンの成果を比較し、効果が高い方を採用する方法です。
セミナー開催後は、なるべく早く参加者に対してお礼メールを送ったり、営業担当者から連絡をしたりしましょう。
参加者が忘れないうちに丁寧な対応をして、継続的な関係作りが大切です。
施策と成功するポイントを押さえて、セミナー集客を成功させよう
セミナー集客は、見込み顧客獲得の重要な手段です。
やみくもに手を出しても効果的な集客はできないおそれがあります。
セミナー集客の方法がわからない人は、ターゲットに合わせてWeb広告、SNS、セミナー集客サイト、プレスリリース、メルマガ、DM、テレアポなど複数の施策を組み合わせて行うと良いでしょう。
セミナー集客の成功には、多角的なアプローチと綿密な計画が欠かせません。
今回紹介した施策や成功するコツを参考に、そして、ぜひ下記に添付した「67の集客システム」をぜひご覧いただき、セミナー集客を実践してみてください。
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