メルマガスタンドは、メルマガを配信するためのツールです。メールやメルマガを効率的に配信するためには欠かせません。
しかし、メルマガスタンドの種類は多くあるため、どれを選べばよいかわからない方もいるでしょう。
そこで本記事では、メルマガスタンドの機能や選定基準、10個のサービスを紹介します。
本記事を読むと、自社の目的に合ったメルマガスタンドを利用できるようになります。
どのようなツールを選べばよいかわからない方は、ぜひお読みください。
メルマガスタンドとは？
メルマガスタンド（メール配信システム）は、メールやメルマガを効率的に配信できるシステムです。
メルマガスタンドを利用すると、複数の宛先に一斉にメールを発信したり、顧客管理を簡単に行えたりします。
同システムには「セグメント配信」や「ステップメール」「効果測定」などの機能もあるものがあります。
このため、メールマーケティングを行い、商品・サービスの認知拡大や販促につなげることが可能です。
メルマガスタンドを選ぶ5つの基準
メルマガスタンドを効果的に利用したい場合、基準を明確にして選ぶことが重要です。
そこで本章では、メルマガスタンドを選ぶ基準を5つ紹介します。
- 目的に合う配信機能が付いているか
- 効果測定ができるか
- 適正な料金体系かどうか
- 使いやすいかどうか
- 万全なセキュリティ対策が講じられているか
それぞれ見ていきましょう。
目的に合う配信機能が付いているか
メルマガスタンドを選ぶ際には、目的に合う配信機能が付いているかを確認しましょう。
たとえば、顧客の居住地や年齢、性別によって送りたいメールを分別したい場合は、セグメント配信を行えるメルマガスタンドが必要です。
メルマガによって顧客の興味関心を高め、購入を促したい場合は、ステップメールを配信できるメルマガスタンドを選びましょう。
認知拡大や集客力の強化などの目的を達成できるメルマガスタンドを選ぶと、会社の売上を伸ばすことにつながります。
効果測定ができるか
メール配信後の効果測定ができるかも、メルマガスタンドを選ぶ上で重要です。メルマガの配信後に効果を分析し、改善を重ねると目的の達成に近づきます。
効果測定ができないと、未開封のメールや、成約に至らなかった訴求がわかりません。問題点がわからないと適切な改善策を打てず、販促力や集客力を伸ばせないでしょう。
開封率やクリック率、配信先の顧客属性を分析できると、メルマガ配信の効果を高められます。
適正な料金体系かどうか
メルマガスタンドを選ぶ基準のひとつに、適正な料金体系かどうかがあります。適正な料金体系を見極めるには、各社のメルマガスタンドの機能と料金を比較するとよいでしょう。
なお、メルマガスタンドを選ぶ際の注意点は、安易に低価格のサービスを選ばないことです。
メルマガの宛先や必要な配信機能が増えたりしたときに、追加料金が発生する可能性があります。結果的に料金が高くなる可能性があるでしょう。
使いやすいかどうか
メルマガスタンドの使いやすさも、ツールを選ぶ上で重要な判断基準になります。専門知識がなくても操作できると、担当者が変わってもスムーズな引き継ぎができるためです。
たとえば、操作画面上に文字が少なく、シンプルなデザインならば誰でも簡単に操作できるでしょう。
また、メルマガスタンドは、本来ならばHTMLの知識が必要なHTMLメールを、直感的に作成できます。操作性が高いと、誰でも簡単にメルマガスタンドを使えます。
万全なセキュリティ対策が講じられているか
万全なセキュリティ対策が講じられていることも、メルマガスタンドを選ぶポイントのひとつです。セキュリティ対策が十分でないと、顧客の個人情報が盗まれる危険性があります。
顧客の信頼を失わないためには、セキュリティ対策が万全なメルマガスタンドを選ぶことが重要です。
たとえば、情報の暗号化がされていたり、SPFやDKIMが設定されていたりすると、情報漏洩を防止できる可能性が高まります。
複数のセキュリティ対策があるメルマガスタンドだと、安全性がより高まるでしょう。
無料で使えるメルマガスタンド5選
本章では無料で使えるメルマガスタンドを5つ紹介します。
| サービス名 | HTMLメール | ステップメール | セグメントメール | 迷惑メール対策 | 効果測定機能 |
|---|---|---|---|---|---|
| まぐまぐ | ◯ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
| Milky Step | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| オレンメール | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| Hubspot | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| Brevo | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ | ◯ |
最初から有料のメルマガスタンドを使うのに抵抗がある方は、まずは無料版を試してみましょう。
まぐまぐ
まぐまぐは、無料のメルマガスタンドのなかで、知名度が高いサービスのひとつです。
まぐまぐには、無料版と有料版の2種類があります。ただし、無料でまぐまぐのメールを送るには、本文中に広告が挿入されます。
ユーザーが多いため、より多くの見込み顧客に情報を届けられるでしょう。なお、まぐまぐには、ステップメールやセグメント配信の機能がありません。
そのため、マーケティング施策を講じることは難しいといえます。
Milky Step（ミルキーステップ）
Milky Step（ミルキーステップ）は、独自のサーバーからメルマガを配信できるシステムです。
日本で初めて「号外配信機能」や「ステップメール機能」「ループメール機能」などを一括搭載したことで知られています。
クリック率を測定できるため、メルマガでの販促力や集客力の強化に役立てられるでしょう。さらに、国内主要キャリアの共通絵文字や、携帯向けHTMLメールにも対応しています。
なお、Milky Stepには、2ヶ月に1回のバージョンアップがあります。
オレンジメール
オレンジメールは、導入から10分で配信できるほど使いやすいことがメルマガスタンドです。5分の動画マニュアルを用意しており、それを確認すると簡単に操作ができます。
オレンジメールには、ステップメールやセグメント配信などの機能が付いています。
また、ExcelやGoogleスプレッドシートにあるメールアドレスのコピペや、CSVファイルなどで宛先の一括登録が可能です。
オレンジメールには、無料版と有料版があります。無料版の登録者の上限は100名で、半年間だけ利用できます。
Hubspot
Hubspotは、マーケティングや営業、SNSアカウントの一元管理などの機能が無料で利用できるメルマガスタンドです。
SNSマーケティングの利益率をレポートで確認できたり、読者の反応をリアルタイムで分析したりする機能も無料で使えます。
Hubspotがあると、見込み顧客の獲得や満足度の向上に必要なツールを一元管理できるため、作業効率化を図ることが可能です。
ただし、機能が豊富にある分、システムを理解したり操作に慣れたりするまで時間がかかることに気をつけましょう。
Brevo
Brevoは、メルマガ配信やSMS配信、チャット機能などが付いているメルマガスタンドです。顧客に応じて、さまざまな手段でアプローチできます。
Brevoのメールテンプレートはデザイン性が高く、無料で利用できるため初心者にもおすすめです。
また、顧客の名前や誕生日を抽出し、一人ひとりに合わせたメールを配信する機能も無料で使えます。
ただし、Brevoの使用画面で表示される言語は英語です。そのため、英語に慣れていない方は、使いにくいといえるでしょう。
有料のメルマガスタンド10選
より機能性の高いメルマガスタンドを使いたい方は、有料版も検討しましょう。おすすめの有料メルマガスタンドは以下の10個です。
| サービス名 | 月額費用 | 料金体系 | HTMLメール | ステップメール | セグメントメール | 迷惑メール対策 | 効果測定機能 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| blastmail | 3,000円〜※無料トライアルあり | リスト数課金 | ◯ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ |
| WiLLMail | 4,000円〜※無料トライアルあり | 通数課金 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 配配メール | 要問い合わせ | リスト数課金 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| ワイメール | 4,980円※無料トライアルあり | 定額制 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| アララメッセージ | 9,500円〜※無料トライアルあり | 通数課金 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| MyASP | 3,300円〜 | 通数課金 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| オートビズ | 1,815円〜※無料トライアルあり | 通数課金 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| アスメル | 3,999円 | 定額制 | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ | ◯ |
| Cuenote FC | 5,000円〜 | リスト数課金 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| Jcity | 6,600円〜※無料トライアルあり | 通数課金 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
自社に適したサービスを見つける際の参考にしてください。
blastmail
blastmailは、1時間に280万通ものメルマガを配信できるメルマガスタンドです。シンプルなUIのため扱いやすく、初心者でも直感的に操作できます。
blastmailを活用すると、HTMLの知識がなくてもデザイン性の高いメールが作れます。また、官公庁が導入するほどセキュリティ面に優れているため、安心して使用できるでしょう。
ただし、blastmailは使いやすい反面、使える機能を厳選しています。ステップメールやコンバージョンの分析ができないことに注意してください。
WiLLMail（ウィルメール）
WiLLMail（ウィルメール）は、マウス操作だけでHTMLメールが作成できるメルマガスタンドです。
テンプレート化されたテキストボックスや画像、ボタンなどを画面上でドラッグすることで、HTMLメールを作成できます。
また、WiLLMailはスマートフォンにも完全対応しています。そのため、各デバイスに合わせてメールを作成する手間がかかりません。
WiLLMailの料金体系は通数課金です。毎月配信数に応じた金額を選べます。
配配メール
配配メールは、10,000社以上の導入実績を誇るメルマガスタンドです。簡単な操作でメールが作れるのはもちろん、配信後の効果測定機能も充実しています。
配配メールは手厚いサポート体制が特徴的です。運用に関する提案やセミナー、ユーザー同士の交流会が実施されています。
ただし、配配メールは機能が充実している分、使いこなすのに時間がかかる可能性があります。複数の料金体系があるため、自社の目的や用途に合ったプランを選びましょう。
ワイメール
ワイメールは、完全定額・無制限でメール配信ができるメルマガスタンドです。配信数や登録者が無制限のため、料金を気にせずメール配信ができます。
ステップメールのストーリー設定数も無制限なので、読者一人ひとりに合わせたメール送信が可能です。
予約配信やステップメール、HTMLメール、多言語対応など60以上の機能が備わっています。
そのため、ワイメールは大量の見込み顧客に、さまざまなメルマガを配信したい企業におすすめです。
アララメッセージ
アララメッセージは、高速かつ到達率の高いメール配信を実現しているメルマガスタンドです。
送信先のドメインごとに配信エンジンのチューニングを自動で行うため、平均99%の高い到達率を出しています。
また、150種類以上のデザインのテンプレートがあり、それらを編集するだけでHTMLメールを簡単に作成できます。
料金は他社に比べて高めですが、30日間の無料トライアルがあるため、試しに使ってみるのもおすすめです。
MyASP（マイスピー）
MyASP（マイスピー）は、メルマガ配信や商品販売、会員サイトなどの機能を統合し、自在に組み合わせられるシステムです。
自社に合った機能を自由に組み合わせて、効果的に活用すると、販促力や集客力を高められます。MyASPを使うと、LINEや会員サイトで顧客とのコミュニケーションが取れます。
MyASPはメルマガ配信だけに頼らない戦略を駆使し、集客から販売までを効率化したい企業におすすめです。ただし、機能が充実している分、初心者には難しい可能性があるでしょう。
オートビズ
オートビズは、2002年からサービスを開始した老舗のメルマガスタンドです。18,000社以上の導入実績を誇るオートビズは、月額料金が1,815円からと低額なことが特徴です。
オートビズには、スパム判定されないためのシステムもあり、メールの到達率を高められます。
オンラインセミナーやユーザー交流会などが開催されており、サポート体制が充実しています。
ただし、1ヶ月間の実質無料期間はありますが、料金前払い制のため利用開始日からお金がかかる点に注意しましょう。
アスメル
アスメルは、毎月定額でステップメール機能が無制限に使えるメルマガスタンドです。月間配信数や顧客リスト、ストーリー本数に関係なく毎月3,999円で利用できます。
宛先が10万件でも、ストーリー本数が1,000件を越えていても、月額料金は3,999円です。
メインのマーケティング手法にステップメールを検討しているならば、アスメルがコストパフォーマンスに優れています。
メールマーケティングのなかでも、とくにステップメールに注力したい企業に向いています。
Cuenote FC
Cuenote FCは、業界トップクラスの配信速度を誇るメルマガスタンドです。
毎時1,000万通の速度を実現しながらも、受信側の負荷にならないよう制御して、メールを高速かつ確実に届けられます。
また、ECサイトで買い物かごに商品を入れたままの顧客に対して、リマインドメールを自動で送る機能も付いています。
Cuenote FCでは、HTMLメールも作成できますが、他社に比べるとフォーマットが少なめです。
Jcity
Jcityは、到達率99.74%を誇るメルマガスタンドです。
指定期間内に、メールが届いていない読者に向けて自動配信する機能が付いているため、見込み顧客の獲得につなげられます。
顧客が申込みをした際は、商品やサービスのデータをメルマガ内に蓄積し、履歴をもとにした絞り込み配信も可能です。
Jcityには1ヶ月間の無料期間があります。ただし、月間1万通以上送信した場合は超過料金が発生します。
まとめ
メールマーケティングによって集客力や販促力を高めるには、メルマガスタンドを活用するのがおすすめです。
しかし、マーケティングの知識がない企業は、メルマガスタンドを使って集客できるのだろうか？という悩みもあるでしょう。
そのような企業は、ぜひセミナーズでのメルマガ配信を活用してください。
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