世界的に著名なマーケター兼コピーライターでもある神田昌典氏によって執筆された著書は、どれも内容が濃く人気があります。
ダイレクト・レスポンス・マーケティングを日本に広め、コピーライティングの型「PASONAの法則」を生み出した人です。
神田昌典氏は教育者としても実績のある人で、多くの著作を出版しています。
今までに出版された本は80冊以上あり、監修や監訳をしているものもあります。
神田昌典氏の本はわかりやすく、マーケティングやコピーライティングの初心者でも理解しやすいですが、逆にどの本を読めばいいのか迷ってしまう人もいるでしょう。
この記事では、神田昌典氏の本の中でもおすすめを紹介します。
神田昌典とはどんな人物なのか
神田昌典氏は「日本一のマーケター」と言われています。2007年には『GQ JAPAN』で「日本のトップマーケター」に選出されました。
なぜなら、アメリカで取り入れられているメソッドを日本に数多く紹介してきたからです。
神田昌典氏が日本に広めたものの中には、今ではどの企業も使っているDRM(ダイレクト・レスポンス・マーケティング)やマインドマップがあります。
現在のコピーライティングの基礎となっている「PASONAの法則」を生み出したり、「フューチャーマッピング」というアイデアを生み出すための思考ツールを開発したりもしています。
神田昌典氏については、以下の記事でも解説していますので、参考にしてください。
神田昌典のおすすめ本
神田昌典氏の著作は80冊以上に上り、2012年にはAmazon年間ビジネス書売上ランキングの第一位を獲得しました。
多くの経営者や起業家、コピーライターが神田昌典氏の本を読み、感銘を受け、実践して結果を出しています。
多才な神田昌典氏が書いた本のテーマは多岐にわたるのですが、ここでは、マーケティング・コピーライティング・マネジメントのテーマで本を紹介します。
マーケティングを学べる本
『不変のマーケティング』 | フォレスト出版 |
『あなたの会社が90日で儲かる!(感情マーケティングでお客をつかむ) 』 | フォレスト出版 |
『新版 小予算で優良顧客をつかむ方法 マーケティング常識11のウソ』 | ダイヤモンド社 |
神田昌典氏は、ダイレクト・レスポンス・マーケティングに関する本や、中小企業のマーケティング戦略にかかわる本を書かれています。
1998年から自身のマーケティング手法を経営者に伝えるために「顧客獲得実践会」を主宰し、そこで語られたことも本となっています。
ダイレクト・レスポンス・マーケティングの基礎を学びたい人は、手に取ってみてください。
『不変のマーケティング』
この本では、マーケティングの本質やノウハウは不変であり、成功する集客の仕組みはアナログなマーケティング手法から学ぶことができると説いています。
この本では、4,000社を超える2万人以上が実践し、3,000億円以上の売り上げ増を叶えた「顧客獲得実践会」で発行された「顧客獲得実践ニュースレター」の中でも、マーケティングの成功事例を集めています。
時代によりマーケティングの手法は進化していきますが、人間の本質は変わりません。
モノを売るためには、人の本質を理解し、利用することの大切さがわかります。
『あなたの会社が90日で儲かる!(感情マーケティングでお客をつかむ) 』
1999年に出版された当時は、この本のピンクの表紙が出版業界に衝撃を与え、それからビジネス書ブームが始まったといわれています。
モノを売るための根本的な仕組みについて教えてくれる内容で、この本に書かれたことを実践して、売り上げが上がった会社は5,000社にものぼります。
商品やサービスが売れるためには、そのものの魅力や、顧客に対する営業力が最重要なのではなく、顧客に認知させ、興味関心を引き出すことが重要です。
商品・サービスを売ることよりも、それらに興味関心を持つ人を集める集客の大切さがわかる1冊です。
『新版 小予算で優良顧客をつかむ方法 マーケティング常識11のウソ』
ダイレクト・レスポンス・マーケティングの基本を身に着けられる本です。
「人は欲しいから商品を買う。その欲求を正当化するために理屈がある」や「広告はリスト化をするためのものである」「ビジネスは人対人」というようなマーケティングの基礎知識が書かれています。
中小企業経営者の立場に立って執筆されており、広告の使い方や市場に対するアプローチ方法など、顧客をどのように獲得していくのかがわかる1冊です。
コピーライティングを学べる本
『稼ぐ言葉の法則――「新・PASONAの法則」と売れる公式41』 | ダイヤモンド社 |
『禁断のセールスコピーライティング』 | フォレスト出版 |
『売れるコピーライティング単語帖 探しているフレーズが必ず見つかる言葉のアイデア2000』 | SBクリエイティブ |
『コピーライティング技術大全――百年売れ続ける言葉の原則』 | ダイヤモンド社 |
『最強のコピーライティングバイブル 伝説の名著3部作が1冊に凝縮! 国内成功100事例付き』 | ダイヤモンド社 |
神田昌典氏のコピーライティングの本は、具体的なスキルを丁寧に説明しているので、初心者でも実践しやすい内容になっています。
これからコピーライターになりたい人や、コピーライティング初心者は1冊持っておくと学びが多いでしょう。
『稼ぐ言葉の法則――「新・PASONAの法則」と売れる公式41』
コピーライターなら常識として知っている「新・PASONAの法則」について書かれた本です。
「新・PASONAの法則」は従来の「PASONAの法則」をバージョンアップしたものです。
「PASONAの法則」は、以下の通り。
- Problem(問題)
- Agitation(あぶりたて)
- Solution(解決策)
- Narrowing down(絞り込み)
- Action(行動)でした。
「新・PASONAの法則」では、
- Problem(問題)
- Affinity(親近感)
- Solution(解決策)
- Offer(提案)
- Narrowing down(絞り込み)
- Action(行動)
と変わり、恐怖を与えるよりも読者に寄り添い、提案することを重視しています。
この本の中では、「貧す人」と「稼ぐ人」を対比させて、「稼ぐ人」のマインドや行動をわかりやすく説明しています。
『禁断のセールスコピーライティング』
「顧客獲得実践会」の2万人、4,000社が実践したセールスコピーライティングについて余すところなく語っている本です。
セールスコピーライターやマーケターにとって必読の1冊ですが、そうでない人にとっては、巷にあふれる広告やセールスの文言にどのような役割があるのかがわかります。
「顧客獲得実践会」が実践したライティングの具体例が多く、営業や行動心理を学ぶにも役に立つ1冊です。
『売れるコピーライティング単語帖 探しているフレーズが必ず見つかる言葉のアイデア2000』
この本には「新・PASONAの法則」に基づいたコピーやフレーズの例が役割ごとに集約されています。
「コピーライティング単語帖」というタイトル通り、辞書のように使うことができ、コピーの語彙力を増やすのに適しています。
見込み顧客に行動を起こさせるための心理学もコピーライティングのノウハウに結び付けて開設されているため、なぜそのライティングが売り上げを上げるのかという理由にも納得がいくでしょう。
『コピーライティング技術大全ーー百年売れ続ける言葉の原則』
「コピーライティング技術」とタイトルにありますが、コピーライティングの書き方だけでなく、ランディングページの作成方法や、商品の売り方まで説明されているため、これからコピーライティングを学びたい人には、うってつけの1冊です。
インパクトのある見出しを作るための「BTRNUTSS(バターナッツ)」や、「PASONAの法則」を深化させた「PASBECONA(パスビーコーナ)」は、それぞれの要素を覚えやすくうまくまとめられています。
コピーライティングの技術と、ビジネスに必要な4つの力「判断力」「思考力」「表現力」「発信力」を体系的に説明しているので、教科書としてデスクに置いておきたい本です。
『最強のコピーライティングバイブル 伝説の名著3部作が1冊に凝縮! 国内成功100事例付き』
著者は横田伊佐男氏で、神田昌典氏は監修をしています。
コピーライティングやマーケティングの名著と言われている『ザ・コピーライティング(ジョン・ケープルズ著)』『伝説のコピーライティング実践バイブル(ロバート・コリアー著)』『ザ・マーケティング【基本篇】(ボブ・ストーン著)』『ザ・マーケティング【実践篇】(ボブ・ストーン著)』の4冊が、1冊にまとめられたのがこの本です。
海外の本がまとめられたものではありますが、国内企業の事例が多く、納得しやすくなっています。
初心者でもコピーライティングのノウハウやフレームワークがたくさん掲載されているので、すぐにでも実践できる内容です。
マネジメントを学べる本
『神話のマネジメント』 | フォレスト出版 |
『成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語』 | 講談社 |
『全脳思考』 | ダイヤモンド社 |
『ストーリー思考---「フューチャーマッピング」で隠れた才能が目覚める』 | ダイヤモンド社 |
マネジメントが学べる本として紹介する4冊は、経営コンサルタントとして得た経験から洞察したマネジメントの原則や、結果を出すための思考方法など、ビジネスパーソンに必要な考え方が解説されています。
中小企業経営者や起業家、これから起業する人向けに書かれていることが多いですが、ビジネスパーソンに必要な知識が満載なので、ぜひ読んでみてください。
『神話のマネジメント』
経営者や起業家が持つ悩みや問題は同じような内容であり、同じようなタイミングで起こる原理を神話に当てはめて解説している本です。
この本には、「実践顧客獲得会」で発行されていたニュースレターの中に書かれていた中小企業の組織成長論が書かれています。
どのようなタイミングで人間関係の問題が起きるのか、会社に亀裂が走るのはどのようなタイミングなのかなど、神話パターンを理解することで影響を小さくすることができるのです。
マネジメントの原理を知ることで、何か問題が起きたときにも冷静に対処することができるようになるでしょう。
『成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語』
この本は、成功している起業家の裏で起こりうる問題をストーリー仕立てにして書かれたビジネス小説です。
ノンフィクションではありますが、数千の企業のコンサルティングをした神田昌典氏の経験がふんだんに盛り込まれているので、起業のノウハウ本としても役立ちます。
これから起業しようという人には、起業してから何が起こり、どのように対処すべきかのヒントを得られるでしょう。
『全脳思考』
自社のビジョンやプロジェクトは、誰を120%ハッピーにするものなのかを考えさせられる1冊です。
タイトルの「全脳思考」とは、頭の左側だけでなく右側も全部使って考えるということを端的に表現しています。
良いアイデアが出ず手詰まりを感じるときには、ロジカルシンキングではなく、ワクワクすることから考えるとアイデアを生み出しやすいなど、プロジェクトを進めるうえで重要な考え方が書かれています。
1枚のチャートを使った「全脳思考モデル」で、ロジカルシンキングを超えたアイデアが生み出せるようになるでしょう。
『ストーリー思考---「フューチャーマッピング」で隠れた才能が目覚める』
この本は、前述の『全脳思考』の進化版として5年後に出版されました。
「フューチャーマッピング」とは、6マスでできた図に1本の曲線とキーワードを書いていくことで、プロジェクトの立案・実行に対する能力を明確にすることができるチャートのことです。
「フューチャーマッピング」により、ストーリー思考で自分の目標だけでなく、周囲の人々の目標も達成できるようになります。
日本だけでなく、海外の成功事例も多数掲載されているので、どのように取り組めばいいかもわかります。
この本を読んだ後は、実際にプランをたて、行動してみてください。自分の課題を達成できる喜びを得られるでしょう。
「日本一のマーケター」神田昌典の本からマーケティングを学びましょう
この記事では、神田昌典氏のおすすめの本をテーマに分けて12冊紹介しました。
神田昌典氏の本の特徴は、事例に実体験が多く、語られている基礎となる部分は、流行り廃りなく使い続けることができるノウハウです。
マーケティングの根本は人対人であり、どのような時代になっても変わらないことがわかるでしょう。
今回ご紹介した本の中で気になるものがあれば、ぜひ手に取って読んでみてください。きっと新しい発見があるはずです。
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