オウンドメディアを運用するにあたり、どのような手法が効率的に集客成功につながることができるのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
SEO施策はもちろん、コンテンツ自体のクオリティやユーザービリティを改善していくことも大切です。しかし、もっと集客したいという方には、並行してSNSを活用していくことが重要になってきます。
拡散性に優れているSNSは、多くのユーザーと接点を持つことが可能なため、有効活用することで新規ユーザーの獲得だけでなく、見込み顧客を優良顧客にできたり、またGoogleのアルゴリズムの影響に左右されにくいなど、数々の効果が期待できます。
今回は、オウンドメディアとSNSの違いとは?期待できる効果やメリット・成功事例もご紹介していきます。
オウンドメディアとSNSの違いとは?
まず、オウンドメディアとSNSの違いについて解説していきます。
まず、オウンドメディアの概念には「広義のオウンドメディア」と「狭義のオウンドメディア」があります。
「広義のオウンドメディア」は自社で保有するメディアとTwitterやインスタグラムといったSNSも含まれていますが、「狭義のオウンドメディア」は自社で保有するメディアのみが該当します。
一方SNSは、ユーザーにオウンドメディアを知ってもらうための架け橋となってくれるメディアのことです。
オウンドメディアとは?
オウンドメディア(Owned Media)とは、企業が自社の製品・サービスを保有(Owned)するメディアのことを指します。
例えば、自社で運用や情報発信するWEBサイトやブログ、メールマガジンなどユーザーにアピールするために運用しているメディア全てが該当します。
他に、WEBサイトやブログ、メールマガジンのようなインターネット上のメディア以外にも、カタログ、パンフレットといった物理的なものも含まれます。
主にオウンドメディアは、企業側がユーザーに対して興味関心を惹くために画像や動画、コラムなどを載せて有益な情報を発信しているのが特徴的です。
オウンドメディアの目的とは
オウンドメディアの目的は、2つあります。
1つ目は、ユーザーから認知してもらうための初回接点を狙うことです。
どんなにいい製品やサービスを制作したとしても、ユーザーが必ずサイトに来てくれるとは限りません。
そのため、オウンドメディアを運用しておくと潜在顧客や見込み顧客など、幅広いユーザーと接触することができるようになります。
2つ目は、製品やサービス、また企業自体のブランディングのためです。
製品やサービスの詳細だけではなく、企業の創業エピソードや製品完成までのプロセスなど、オリジナルの『ストーリー』を打ち出すことでユーザーによりファンになってもらうことが可能になります。
SNSとは?
SNSとは、Social Networking Service(ソーシャルネットワーキングサービス)の略称で、動画サイトYouTubeやTikTok、Instagram、Facebook、Twitterなどが該当します。
SNSは、ユーザー側が新しい情報を拡散、また口コミ等で情報共有してもらえるためPR効果を最大化できるという大きなメリットがあります。
➡︎ WEBサイトや製品・サービスなど全てのコンテンツを置いておく倉庫のようなもの。
■ SNS
➡︎ ユーザー側に『新しい情報』を知ってもらうため、また拡散してもらうことに優れたサービス。
オウンドメディアが重要視されている理由
ここからは、オウンドメディアが重要視されている理由について詳しく解説していきます。
広告手段の限界
オウンドメディアが重要視されている理由として、従来の広告手段では限界があるためです。
現代では、誰でも簡単にホームページなど制作できるようになったことや、InstagramやYouTubeといったSNSで、ユーザー自身で情報を発信できるようになったことで、インターネット全体の情報量が格段に増えています。
そのため、企業が費用を払って発信している広告さえも埋もれてしまい、従来の広告手法ではユーザーに対して情報を届けにくくなっています。
その影響で、オウンドメディアがさらに情報発信ツールとして支持を得ているため重要視されています。
自然検索からの流入が難しくなったため
オウンドメディアが重要視されている理由として、自然検索からの流入が難しくなったためです。
従来の自然検索からの流入は、ユーザーにとって役立つコンテンツ(質を重視)でなくても簡単なキーワードや被リンクなどで検索サイト(Google等)で上位表示ができていました。
しかし現代では、Googleなどのアルゴリズムが変化し検索サイトの結果で上位に表示させることは難しくなっています。
オウンドメディアを人目に触れさせることが難しくなったことから、多くの企業がSEO対策(検索エンジン最適化)を行なっています。
そのため、有益な記事(ユーザー目線に立ったコンテンツ)を掲載したオウンドメディアを運営し、検索エンジンで上位表示にすることに注力し、ネットの中での存在感を確保するために重要視されはじめています。
オウンドメディアとSNSの同時活用で期待できる3つの効果とは
ここからは、オウンドメディアとSNSの同時活用で期待できる3つの効果について解説していきます。
速いスピードで情報伝達が可能
オウンドメディアとSNSの同時活用で期待できる効果1つ目は、速いスピードで情報伝達が可能になることです。
SNSの最大のメリットとして、不特定多数に発信ができることです。拡散力が優れているSNSを最大限に活用することで企業の認知度を高めることができます。
さらに自社の製品やサービス、期間限定キャンペーンなど、時間の制約がある情報についても速いスピードで情報提供ができます。
ユーザーのリアルな声を集めることができる
オウンドメディアとSNSの同時活用で期待できる効果2つ目は、ユーザーのリアルな声を集めることができることです。
SNSは、匿名での書き込みや口コミなどが可能なため、ユーザーの本音を聞くことができます。
そのため、ユーザーの潜在的な悩みに気づくきっかけとなり商品開発やWEBサイトのリニューアル、サービス改善にも役立てることができます。
潜在顧客・見込み顧客・新規顧客に届けることができる
オウンドメディアとSNSの同時活用で期待できる効果3つ目は、潜在顧客・見込み顧客・新規顧客に届けることができることです。
ただ闇雲にオウンドメディアを運用するだけでは、ユーザー側はサイトに訪れることはほぼありません。そのため、訪問するための架け橋となるのがSNSです。
SNSは、潜在顧客・見込み顧客・新規顧客と接点を持つことが可能なので、同時に運用することでさらに多くのユーザーに届けることができます。
オウンドメディアでSNSを併用するメリット
ここからは、オウンドメディアでSNSを併用するメリットについて解説していきます。
オウンドメディアの歴史が浅くても流入が見込める
オウンドメディアでSNSを併用するメリットは、オウンドメディアの歴史が浅くても流入が見込めることです。
特にWEBサイトを運用する場合、検索エンジンで上位表示にするまでかなりの努力と時間が必要になってきます。
自社サイトを創り上げていくことは財産となりますが、成果がでるまでの期間が長く競合に埋もれてしまう可能性もあります。
そのため、SEO対策がなくてもSNSをうまく活用することで、始めたばかりのサイトでも短期で成果を出すことも不可能ではないためメリットといえます。
Googleのアルゴリズムの影響に左右されにくい
オウンドメディアでSNSを併用するメリットは、Googleのアルゴリズムの影響に左右されにくいことです。
Webサイトを運用している場合、Googleのアップデートが反映されると今まで上位表示されていたとしても、急に上位表示されなくなってしまったということもあり得ます。
SNSの場合は、各メディアのアルゴリズムで表示される仕組みのため、Googleのアルゴリズムが変化したとしても、検索エンジンにおいてそれほど影響がないでしょう。
ユーザーとコミュニケーションができる
オウンドメディアでSNSを併用するメリットは、ユーザーとコミュニケーションができることです。
Webサイトの運用やメルマガも含め、基本的には一方的な発信になってしまいます。現代では特に、良質な製品やサービスが溢れているためユーザーとの信頼を構築することは重要になります。
コミュニケーションを取ることで、新規顧客から見込み顧客、さらに優良顧客となりファン獲得へと繋げていくことができます。
オウンドメディアの成功事例
ここからは、オウンドメディアの成功事例をご紹介していきます。
ferret|SEO対策で流入成功
ferretとは、「マーケターのよりどころ」をコンセプトとしてWebマーケティングに関する役に立つ情報を多く掲載している日本最大級のWebマーケティングメディアです。
現会員数(2021年2月)は、477,164人にも昇り、月間のリード獲得数も2,500件を超えていて、成長に大きく貢献しています。
流入方法は、検索においてSEOの対策に注力し、ビックワードで上位表示を実現しています。
ferretは、国内の中でも最上クラスに成功しているオウンドメディアの事例といえます。
TERIYAKInews|コミュニケーション重視
TERIYAKInewsとは、堀江貴文氏がプロデュースするオウンドメディアで「本当にうまい店が探せるグルメサービス」をコンセプトに、グルメアプリでは記載しきれない優良な情報を配信しています。
フォロワー数、Twitter4.8万人(2021年2月現在)、Instagram3万人、Facebook2.3万人と人気があり、「TERIYAKI美食倶楽部」という人数限定の有料コミュニティーもあります。
堀江貴文氏、本人が発信者としてユーザーとコミュニケーションを取りながらファン獲得に成功しています。
LIG|SNSを有効活用
LIGとは、『デジタルクリエイティブでより良い世界を作る』を理念にWebサイト制作やシステム開発・アプリ開発(BiTT開発)、コンテンツマーケティング支援事業など、さまざまな事業を展開している会社です。
LIGの特徴としてブログを執筆した人の顔がハッキリと分かるようになっていて、社員をキャラクター化しているところです。
とても、親近感が沸くようにコミカルに描かれていたり、「おもしろ」ジャンルが特徴的でSNSでもたくさんの人から支持を得ています。
Webサイト制作は、他社との差別化が難しい業種のため、競合優位に立つ戦略は欠かせません。そんななか、独自の個性を活かし読者の興味関心を惹きながらファン獲得に成功しています。
成功しているオウンドメディアの共通点
ここまで、オウンドメディアの成功事例をご紹介してきました。
次に、成功しているオウンドメディアの共通点について解説していきます。
自社だけの強みを明確にしている
成功しているオウンドメディアの共通点は、自社だけの強みを明確にしていることです。
自社製品やサービスの開発・生産するプロセスで得た独自の強み・特徴をしっかりと明確にしていることがポイントです。
オウンドメディアは、自社だけの独自の強みをユーザーにとって「価値のある情報」として、明確に配信していることが共通点といえます。
企業(メディア)コンセプトを明確にしている
成功しているオウンドメディアの共通点は、企業(メディア)コンセプトを明確にしていることです。
オウンドメディアを運用するにあたり、コンセプトは軸となるため重要視しなければいけません。
企業(メディア)コンセプトの明確化は、ユーザーの求めるベネフィットを伝える手段にもなるため、サイトを訪問した際に共感と信頼性を高めることができます。
ご紹介した成功事例でもそれぞれのコンセプトを記載していますが、分かりやすくユーザーの未来創造ができるように明確化しているところがポイントとなります。
ターゲットを明確にしている
成功しているオウンドメディアの共通点は、ターゲットを明確にしていることです。
ユーザーが自社のメディアに訪問し、情報コンテンツを優位に取り入れられる層をターゲットとして設定しています。
ターゲットを明確にすると、コンテンツ内容もユーザーに届きやすくなるため、不特定多数ではなく、オウンドメディアのコンセプトに近い価値観を持っている人をターゲットに選定していきましょう。
まとめ
今回は、オウンドメディアとSNSの違いと期待できる効果やメリットを解説しました。
オウンドメディアとSNSを有効活用することで、速いスピードで潜在顧客・見込み顧客・新規顧客に届けることができるため、2つ同時に並行して運用していきましょう。
また、成功事例のようにターゲット層やコンセプトを明確にしてユーザーにとって役立つ情報発信を効率よく行い、オウンドメディアを運用していきましょう。
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