風の時代の経営とは? 社長が具体的に意識したいこと6選

最終更新日: 2024/12/04 公開日: 2022/03/17

2021年以降「風の時代」という言葉がいろんな場面で使われており、2024年11月20日から、本格的に風の時代に入ったとされています。しかし、いったいどういう意味なのかを理解していない方も多いのではないでしょうか。

「風の時代」の流れを知ることは、社長にとって“社会の流れ(時代の流れ)”を認識することにもなるので、知識として知っておくことは非常に重要です。

  • 「風の時代って、そもそもなに?」
  • 「社長は風の時代を理解する必要ってある?」
  • 「風の時代のことは知っているが、社長は何を意識すればいい?」

という方でもわかりやすく解説しているのがこの記事になります。

今回は、風の時代の経営と社長が具体的に意識したいこと6選をご紹介していきます。

風の時代とは?

風の時代とは、西洋占星術の世界で2020年12月22日に木星と土星が大接近したことにより転換期を迎えたことを指します。

西洋占星術では、約200年ごとに星の配置が【火】・【土】・【風】・【水】の4つを移り変わります。

約200年前(1750~1800年代前半)は【土】の時代で、現代は【風】の時代へと移り変わっています。

よって、時代が転換期を迎えたことで“顧客の価値観”がガラッと変わり始めています。そのため、顧客から求められている“モノ”が変わり始めていて企業側は「どのように対応していくのか」が重要になります。

風の時代に顧客から求められている“モノ”

風の時代に顧客から求められている“モノ”は、目に見えない“モノ”に価値をおいているため、「体験」などが重要視されています。

  • 目先の製品価値だけではなく、自然環境社会のシステムなども含めて良好な状態を維持する
  • プロダクティビティ(生産性)よりもサステナビリティ(持続可能性)
  • 感動する体験
  • 意味のある情報(質が高い情報)
  • 縦の関係ではなく横のつながりを大切にする(シェアする)
  • “独り”ではなく、“みんな”で共生・共有していく

このように、風の時代には目には見えない“モノ”(体験)などが求められています。

この、「目に見えないモノや体験」は今までもありましたが、風の時代によってさらに重要視されるようになったと言われています。

弊社にて開発した「絆と徳」を重要視する概念とも似ているところがあり、精神性を大切にする経営者・リーダー層の方々に「社内で浸透させやすい」と喜ばれています。

風の時代に社長が意識したいこと6選

ここからは、風の時代に社長が意識したいこと6選をご紹介していきます。

ビジネスの収益源を全てサブスクにする

風の時代に社長が意識したいこと1つ目は、ビジネスの収益源を全てサブスクにすることです。

サブスクとは、サブスクリプションの略で会員登録制にするビジネスモデルのことをいいます。

つまり、代金を支払うことで商品やサービスを一定期間利用することができる「Apple Music」「Amazonプライム」「Netflix」、また雑誌などの「定期購読」のような形式のことを指します。

なぜ、サブスクが重要なのか

なぜ、風の時代にサブスクが重要なのかというと、会員登録制では毎月の会費があるため収益(利益)が安定しやすいからです。

投資家にとっても未来の収益を読み解きやすく投資しやすい事業になるため、ビジネスが発展しやすくなります。

1対1で売るのではなく、コミュニティで紹介を促す

風の時代に社長が意識したいこと2つ目は、1対1で売るのではなく、コミュニティで紹介を促すことです。

従来の売り方は、営業マンが顧客に対して1対1で商品やサービスを提供することが主流でした。

これからの時代は、顧客自身がコミュニティの中で紹介してもらえるような商品提供の方法が重要になってきます。

例えば、影響力のある人(インフルエンサー)にサブスクへ入会してもらい「みんなも入りなよ!ここ〇〇がとても良いよ!」と紹介してもらうことで顧客は、

  • 「質の高い情報だ。みんなで体験に行こう!(共感したい!)」
  • さらにここから口コミが広がり、コミュニティの中で共に成長していく。

このように、風の時代に求められている価値提供ができます。

共有しやすくする

風の時代に社長が意識したいこと3つ目は、紹介する人(インフルエンサー等)のために、商品やサービスを共有しやすくすることです。

共有しやすくすることとは、例えば飲食店の場合、“インスタ映えしやすい商品”をつくることで、写真を撮り投稿してもらいやすい(共有しやすい)ような商品やサービスを提供することが重要になります。

インフルエンサー側からすると、「あまりインスタ映えしない商品」や写真を撮ってもかっこ良くない映像だったりすると、「SNSには投稿したくないな...」と思われてしまい、共有しずらくなってしまいます。

■ ポイント
風の時代に顧客は「共有すること・質の高い情報」に大きな価値を置いているため、共有しやすくすることは最重要です。

商品効果を訴えるのではなく、世界観を共有する

風の時代に社長が意識したいこと4つ目は、商品効果を訴えるのではなく、世界観を共有することです。

従来は、「アルコール◯%」「低糖質」「カロリー◯%オフ」など商品効果スペックを訴えていました。

しかし、風の時代では「楽しい!」「この空間、素敵で癒される!」など、世界観を共有することが重要になります。

「その空間、私も味わいたい」と思ってもらえる商品やサービスを提供することで、コミュニティの中で更にシェアしてもらえるようになります。

新規を追い続けるのではなく、今の絆を強くする

風の時代に社長が意識したいこと5つ目は、新規を追い続けるのではなく、今の絆を強くすることです。

世界観が重要視されている時代に、新規ばかり追いかけるのではなく既存顧客が感じている「素敵な空間」をどれだけ広げていくかが重要となります。

そのため、一度接点ができた顧客との絆を大事にすることで新規顧客に対して質の高い情報をシェアしてもらえます。

■ ポイント
新規顧客:さわやかに(売り込み感を出さない)接点をとっていく。
既存顧客:グッと近しい関係にすること。

自己利益だけではなく「三方よし」を目指す

風の時代に社長が意識したいこと6つ目は、自己利益だけではなく「三方よし」を目指すことです。

風の時代は、共有・シェアをすることが当たり前になっています。

そんな時代に「自分だけが稼げればいい」「自社が利益を出せればそれでいい」など、私利私欲な考えでは一瞬で「あの人怪しい」「この商品気をつけた方がいいよ」と信用を失ってしまいます。

信用を失ってしまうような自社の内面や世界観が広がらないように、「三方よし」を心がけて商品やサービスを提供していきましょう。

■ 「三方よし」とは?
・売り手よし、買い手よし、世間よし。
➡︎ 自分だけではなく「社員・顧客・地域社会(環境)」もハッピーになることが重要です。

まとめ

風の時代に入り、顧客の価値観がガラッと変わり始めているため社長や企業自体がどのように価値を提供していくかが非常に重要になっています。

5年後、10年後、それ以降も業績を維持・向上させていくためには、今すぐに「ビジネスモデルをサブスクに変えてみる」「コミュニティで紹介してもらう」など、対策を行うことで長期的に成功する可能性が広がります。

「風の時代」を理解しながら行動することで、風にのったかのようにグッと飛躍することができます。ぜひ取り入れてみてください。

最終更新日: 2024/12/04 公開日: 2022/03/17