セミナーアンケートを実施することで、セミナーの目的達成や参加者の満足度向上に役立ちます。
「セミナーを効率良く集客に結び付けたい」
「セミナーの参加者数を増やしたい」
「満足度の高いセミナーを実施したい」
このように考えている経営者やマーケティング担当者は、セミナーアンケートを改善してはいかがでしょうか。
この記事では、セミナーアンケートの目的や必要な項目、回答数を増加させるためのポイントなどを解説します。テンプレートも用意していますので、ぜひ活用してください。
セミナー後にアンケートを実施する目的
セミナー後にアンケートを実施する目的は主に3つです。
- 見込み顧客の個人情報を収集する
- 商品購入までの導線を作る
- 自社の強みや課題を発見する
セミナーは売上アップや見込み顧客の獲得のために実施しますが、セミナー後にアンケートを取ることで、セミナーの効果を強められます。
1. 見込み顧客の個人情報を収集する
セミナーアンケートでは、参加者の個人情報や企業情報を記入してもらいます。メールアドレスを書いてもらえばメールマガジンを送信でき、住所を書いてもらえばDMを送付できます。電話番号があればテレアポも可能です。
今後のセミナーの案内だけでなく、新商品・サービスの紹介などに活用できます。定期的に接点を持つことで、新たな顧客となる可能性が高くなります。
2. 商品購入までの導線を作る
セミナーアンケートに自社商品・サービスの検討度合いや資料請求、無料相談の希望の有無を答えてもらうことで、成約度の高い見込み顧客を絞り込めます。
セミナーをするだけでは顧客の絞り込みは難しいですが、アンケートに回答してもらうことで確度の高い顧客だけに営業をかけられます。
3. 自社の強みや課題を発見する
セミナーアンケートで参加者の声を知ることで、顧客の視点から自社の強みや課題に気付ける可能性があります。
セミナーの感想には良い点や改善を求める意見などが含まれています。それらを吸い上げることで自社の強みや課題を発見し、改善に向えるのです。
セミナーアンケートに入れるべき7項目
セミナーアンケートに入れる項目を7種類紹介します。
個人情報・会社情報 | 記述式 |
セミナーの満足度・理解度 | 選択式 |
セミナーの感想 | 記述式 |
セミナー参加の経緯 | 選択式 |
次回のセミナーで希望するテーマ | 選択式 |
自社商品・サービスの関心度 | 選択式 |
無料相談の希望 | 選択式 |
回答方法には選択式と記述式があります。選択式は回答してもらいやすく集計しやすいですが、回答の詳細がわかりません。記述式は回答に手間がかかるため回答しない人もいますが、具体的な回答が得られます。
セミナーアンケートは回答数を増やす必要があるため、選択式を多めに作成しましょう。
1. 個人情報・会社情報
アンケートの最初もしくは最後に以下の項目を記入してもらいます。
- 氏名・会社名
- 性別
- メールアドレス
- 電話番号
- 住所
個人情報や会社情報は、セミナー後のフォローアップや、セミナー申し込み時の情報とアンケート結果を紐づけるために必要です。
2. セミナーの満足度・理解度
セミナーの満足度と理解度を5段階評価で回答してもらいます。
- 5:とても満足・とても理解できた
- 4:満足・理解できた
- 3:どちらともいえない
- 2:あまり満足していない・あまり理解できなかった
- 1:不満・理解できなかった
回答結果でセミナーのターゲットと実際の参加者に乖離はなかったか、参加者の期待に応えられたセミナーだったかを確認できます。
満足度を聞く場合は、全体の満足度だけでなく要素ごとの満足度の設問も用意しておくことで、満足度低下の要因を把握できます。次回のセミナーで改善し、満足度を高めましょう。
3. セミナーの感想
記述式でセミナーの感想を回答してもらいます。セミナーを受講して感じたことや、運営に求めることなどを自由に書いてもらうことで、選択式の満足度・理解度では把握できない細かな点を確認できます。
セミナー参加前の課題や悩みが受講によって解決できたのかを知ると、ターゲット設定のずれを知ることも可能です。
4. セミナー参加の経緯
セミナーをどの媒体から知って申し込んだのかを確認します。
- 自社ホームページ
- SNS
- メールマガジン
- 折り込み広告
- DMなど
セミナーの告知は様々なメディアで行うため、どのメディアが最も効果が高かったのかを把握できます。次回のセミナー告知の際に、どのメディアを重点的に活用するかの判断材料となります。
5. 次回のセミナーで希望するテーマ
「次回のセミナーで希望するテーマ」は、セミナー参加者のニーズを知るための設問です。ニーズの高いセミナーを実施することで継続的に参加してもらえます。
ターゲットの悩みやニーズをある程度予測したうえで選択肢を作れば、ある程度テーマを絞った設問を作成できます。
6. 自社商品・サービスの関心度
セミナーで自社商品・サービスを紹介した場合、関心度や検討状況を設問に加えましょう。関心度の高い参加者にフォローアップを行えば、購入につながる可能性があります。
以下のように選択肢を作成すると、回答しやすいです。
- 商品・サービスの購入を検討している
- 購入はまだ検討していないが情報を集めている
- 情報を集めていないが興味はある
- 興味なし
- すでに購入済み
すでに購入済みの参加者にも現状の悩みなどをヒアリングすることで、新商品・サービスの改善点を得られる可能性があります。
7. 無料相談の希望
自社商品・サービスに関心がある参加者を把握し、ヒアリングに進むための設問です。あらかじめ相談されそうなことをピックアップし、選択肢を作成します。
- 商品・サービスについてもっと知りたい
- 商品・サービスの導入事例について知りたい
- 業界の最新情報を知りたい
- 資料が欲しい
無料相談を希望する参加者は自社商品・サービスに関心が高いため、セミナー受講後の熱量が高いうちに無料相談の日程を決めましょう。
回答数を増やすためのセミナーアンケート作成5つのポイント
セミナーアンケートを作成する際のポイントを5つ紹介します。
- アンケートの目的を明確にする
- 設問の数を調整する
- 設問を優先度の高い順に並べる
- プライバシーポリシーを明記する
- 特典を用意する
セミナーアンケートの回答数を増やすには回答者の手間を取らせないことや、回答者にメリットを用意することが大事です。ポイントに沿ったアンケートを作成してみましょう。
1. アンケートの目的を明確にする
アンケートを実施する目的が異なれば質問内容も変わります。目的が明確であれば、設問の絞り込みが可能です。
アンケートの回答を次回のウェビナー集客に活かしたい場合は、申し込み経路や参加しやすい開催日時などを設問が必要です。売上アップが目的の場合は商品・サービス導入への検討度合いや無料相談の希望有無を設問に加えましょう。
2. 設問の数を調整する
設問の数が少なすぎると、必要な情報を得られません。逆に設問の数が多すぎると、セミナー参加者は回答するのを面倒に感じてしまいます。
アンケートはセミナー終了直前や直後に回答してもらうことが多いため、多くの参加者は早く退席したいと考えている中実施することになります。できる限り負担にならないように設問の数を調整することが重要です。
5分以内に回答できる設問数を目指しましょう。A4コピー用紙1枚分が目安です。
3. 設問を優先度の高い順に並べる
アンケートを回答していくにつれ、回答者の集中力が落ちていきます。次第に回答するのが億劫になり、回答率が下がってしまいます。優先度の高い設問は前半に配置しましょう。
選択式の設問を前半に置くことで、回答に対する負担を減らし気軽に回答してもらいやすくなります。有効な回答を増やすためにも設問の順番に工夫が必要です。
4. プライバシーポリシーを明記する
アンケートによって個人情報を収集するため、プライバシーポリシーを明記する必要があります。個人情報に対する意識は高まっており、情報漏洩が発生すると企業のブランディングに悪影響を及ぼしてしまうでしょう。
個人情報保護法には、主に以下の内容が定められています。
- 個人データの利用目的を周知すること
- 原則、本人の同意なく個人データを第三者に提供しないこと(オプトアウトは例外)
- 自社が保有している個人データを本人の開示請求により開示すること
- 個人データに対する安全管理措置を取っていること
- 個人データをグループ会社などと共有する場合、共同利用すること
プライバシーポリシーを記載するとともに、本人の同意を得たしるしとしてチェックを入れてもらうことが大事です。
5. 特典を用意する
セミナーアンケートの回答者限定で特典を用意することで、回答数アップを狙えます。特典は作成の手間があまりかからないものが多いです。
- セミナーのパワポ資料
- 個別相談
- 次回セミナーの割引
- ミニギフト・デジタルギフトなど
セミナー開始時とアンケート回答依頼時に、特典の配布があることを伝えておけば、回答してもらいやすくなります。
セミナーアンケートのテンプレート
セミナーアンケートのテンプレートを紹介します。基本的な内容のアンケートになるため、自社の目的に合わせて設問を作り変えてください。
本日は、(セミナー名)にご参加いただき誠にありがとうございました。
恐れ入りますが、以下のアンケートへのご協力をお願いいたします。(全7問)
Q1. 本セミナーにはご満足いただけましたか?
【全体】
5:とても満足
4:満足
3:どちらともいえない
2:あまり満足していない
1:不満
【セミナー内容のわかりやすさ】
5:とてもわかりやすかった
4:まあまあわかりやすかった
3:どちらともいえない
2:一部わかりにくかった
1:まったくわからなかった
【進行のスピード】
5:速すぎる
4:まあまあ速い
3:ちょうど良い
2:まあまあ遅い
1:遅すぎる
【スタッフの対応】
5:とても満足
4:満足
3:どちらともいえない
2:あまり満足していない
1:不満
Q2. Q1について具体的なご意見やご感想があれば、ご記入ください。
Q3. 本セミナー申し込みのきっかけを教えてください。
・弊社ホームページ
・メールマガジン
・SNSの投稿
・ダイレクトメール
・紹介
・その他( )
Q4. 次回のセミナーで取り上げてほしいテーマは何ですか?
(企業によって選択肢の内容が変わる)
Q5. 本セミナーで紹介しました弊社商品にご興味はありますか?
・商品・サービスの購入を検討している
・購入はまだ検討していないが情報を集めている
・情報を集めていないが興味はある
・興味なし
・すでに購入済み
Q6. 弊社商品にご興味がおありの方に無料相談をしております。ご希望の方は以下から知りたい内容をお選びください。
・商品・サービスについてもっと知りたい
・商品・サービスの導入事例について知りたい
・業界の最新情報を知りたい
・資料が欲しい
・その他( )
Q7. その他、ご意見、ご要望などがありましたらご記入ください。
貴社名:
ご担当者様名:
電話番号:
メールアドレス:
弊社では自社製品の最新情報やお役立ちノウハウなどをメールマガジンで配信しています。ご希望の方はチェックを入れてください。
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【プライバシーポリシー】
記載いただいた個人情報は、アンケートの回答特典である賞品を発送する以外の目的には使用しません。ご本人の同意なしで第三者に個人情報を提供しません。取得した個人情報は管理責任者を定め、適切に管理し安全対策を実施いたします。
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ご協力ありがとうございました。
セミナーアンケートを活用してセミナーをマーケティングに役立てよう
この記事では、セミナーアンケートを実施する目的や必要な項目、作成のポイントなどについて説明しました。
セミナーは見込み顧客に実際に会って関係を築ける場であるため、見込み顧客の教育に適しています。セミナーアンケートはセミナーの成功だけでなく、集客や売上アップにも繋げられ、セミナーの効果をより高められるでしょう。
アンケートを実施しても活用できていない方は、目的に合わせた設問を適切に配置して回答数アップを目指してください。セミナーの効果を高めるためにも、回答しやすいアンケートの作成が重要です。
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