『神メモ紙1枚で人生がうまくいくメモの技術』には、たったメモ1枚で人生をよりよくする秘訣が込められています。
たった一枚のメモを書くだけで、時間に余裕を持った暮らしができてやりたいことが次々と実現していけることを知っていますか。
効果的なメモの取り方をマスターすれば、自分が本当にやりたい夢を実現することが可能です。
この本を読めば、その方法を知ることができます。やりたいことができず無駄に時間が過ぎていく日々をなくして、次々に夢を実現させてください。
『神メモ 紙1枚で人生がうまくいくメモの技術』とは
『神メモ 紙1枚で人生がうまくいくメモの技術』は、原邦雄氏によって書かれた本です。
原邦雄氏は、スパイラルアップ株式会社代表であり、日本初の教育メソッド「ほめ育」を開発した人物です。このノウハウは500以上の企業や幼児教育にも導入されています。
本書では、メモを使って仕事やプライベート、日々の楽しみなどやりたいことを実現するための方法を知ることができます。
原氏は、自身もメモを使って夢を実現させていて、毎日書いているといいます。
効果的にメモを書くことで、やりたい夢や願望が空想のままで終わるのではなく予定として管理されていき、次第に現実になるというのです。
ここでは、原氏が実際に仕事とプライベートで達成していることについて、本書の一部分を紹介します。
実際に私も、メモを使い始めてから、今日するべきタスクを取りこぼすことはなくなりましたし、驚くほど時間の余裕を手に入れてきました。3年後に実現したいことも、着実に実現に向けて進めるようになりました。
『神メモ 紙1枚で人生がうまくいくメモの技術』(著者:原 邦雄,2021年8月,すばる舎,P14より引用)
現在、セミナーはコロナ前と変わらず年会200回以上、母の介護をしながら、海外TEDxに登壇、1年に5冊執筆するペースで書いています。また、ほめ育アニメ(ショートムービー)も世界中に広めたいと思い、アカデミー賞やディズニーの長編・シリーズ化を本気で狙っています。
これだけを見ると、いわゆる<仕事人間>。1年365日、仕事ばかりしているイメージかもしれません。
いえいえ、そんなことはないのです。プライベートも充実していて、妻とのランチや晩酌もしますし、介護で母と週3日はランチを一緒に食べています。夏休みは20日近くとり、家族でアメリカ・ロサンゼルスのディズニーランドに行ったり、船でのクルーズを楽しんだり。そして近年は、年に2回トライアスロンの大会に出場するなど、趣味も満喫しています。
仕事もプライベートも充実しているのは、メモを書く習慣のおかげ。時間を大幅に圧縮し、やりたいことを何倍もの速さで実現させてきたからこそ、やりたいことを全部できるのです。
原氏は、まさに次々にやりたいことを実現しています。「メモ」は、人生を豊かにする道具であるといえます。
「メモ」で人生が豊かになる理由とは?
原氏は、実際に「メモ」で人生が豊かになる理由を「優先順位が明らかになるから」であるといいます。
私たちは、仕事や家事、子育て、人間関係、遊びなどさまざまなことに時間を割かなければなりません。
仕事や家事や食事、睡眠などを毎日必ず行うものを除けば、自由に使える時間はごく限られてしまいます。
実際に多くの人は、毎日「時間が足りない」と感じているのではないでしょうか。
現在「タイパ」という概念が広く浸透しています。かけた時間に対するパフォーマンスの高さを求める人が増えているのも、時間に限りがあることを意識している証拠でしょう。
将来実現したいことを達成するために行動したり、日々のやりたいことをしたりするために、優先順位付けが欠かせないのです。
そこで原氏は、メモを使えば、自分の本当にやりたいことを明らかにすることができると本書で述べています。
私たちに時間がないのは、一日の全体像が見えていないから
多くの人がいつも時間に余裕がないと感じるのは「一日をどのように過ごしたいか」という全体像があやふやであるからといいます。
毎日目の前の物事をこなすことに精一杯で、本当にやりたいことに時間を割けないと感じる人は多いのではないでしょうか。
- 残業しているのに仕事が一向に終わらない
- 仕事の後にやりたい趣味ができない
- 子育てにかける心の余裕がなくいつもイライラしている
- 一生懸命働いているのに生活が楽にならない
私たちが一日にできることには限界があります。自分のキャパシティを超えてまで無理をし続ければ、心身の健康を崩しかねません。
目の前のことに精一杯の人を、一枚の「メモ」が救う
目の前のやることに精一杯で自分自身が振り回されていると感じる人は、一枚の「メモ」を使ってください。
一枚のメモを使うことで優先順位が明らかになりますし、やるべきことを書いておけば、何に時間を割いているかが明確になります。
具体的には、メモをする際は以下を意識しましょう。
- 自分がどこに向かいたいのかについての「ゴール」
- 今自分はどういう立ち位置にいるのかについての「現在地」
- どう進めばゴールにたどり着くのかについての「道のり」
私たちは何かを成し遂げるとき、無意識のうちにこの3つの項目を確認しています。
では具体的にどのように意識したらいいのでしょうか?
事例を用いて解説していきます。
ステーキの例
私たちは物事をおこなうときに、無意識のうちに「ゴール」「現在地」「道のり」を確認しています。
本書では身近な例として「美味しいステーキを食べる」ために行動することをあげました。
「ゴール」は「美味しいステーキを食べる」です。ゴールを決めたら自分の「現在地」を確認します。ここでの「現在地」は、「美味しいステーキを食べられるお店を知らない状態」であるとしましょう。
私たちはゴールを達成するために、知人に美味しいおすすめのお店を聞いたりスマートフォンでお店を検索したりします。
そして、美味しいステーキを食べるという目的を叶えられる場所が分かったら、行き方を調べてお店の予約をするでしょう。この一連の流れがゴールにたどり着くための「道のり」の部分です。
このように身近な目的を辿るための意思決定は、すべてこの3つを軸に実行されます。やりたいことや数年後の夢を叶えることについても、身近な物事をおこなう過程は一緒であるのです。
3つの項目を明確にすれば「夢」が「予定」に変わる
夢や達成したいことについて3つの項目を明確にすれば、その「夢」が「予定」に変わるといいます。
もしも仮に、ありありと描いた達成したいことが思い通りになっていなければ、この3つのうちのどれかが足りていないと述べます。
一方で、この足りない部分を明らかにするのは、頭で考えるだけでは思うように整理できません。
そこで、メモを使います。メモを書くことで、項目が整理されて全体を俯瞰的に見ることが可能となるのです。
しかしながら、実際にどのように書けばいいのか疑問に思う人も多いと思います。
原氏は、メモ用紙にやみくもに書いていけば望みが何でも叶うわけではないといいます。メモに書く内容は基本の型に沿って書くことが大切なのです。
次に書き方を詳しく説明していきます。
夢を現実にするための神メモの構造を紹介│神メモの型
ここでは、原氏が自身も毎日実践してかつ多くの人の人生を変えてきた神メモの原則を一部紹介します。神メモは、一枚の紙に縦3列、横に3列というように、9つのブロックを設定して各ブロックに項目を記載するものです。
今回紹介する内容は、ほんの一部ですので詳しくは本書をご覧ください。
神メモは、一枚の紙とペンさえあれば実現できます。ぜひトライしてみてください。
神メモは、目標を達成するために必要な行動を、タスクに落とし込むために使うもの。実行可能なタスクに落とし込めたら、後は行動を重ねていけばいいのです。
『神メモ 紙1枚で人生がうまくいくメモの技術』(著者:原 邦雄,2021年8月,すばる舎,P50より引用)
(中略)
再現性が高く、人を選ばない。誰でも活用でき、書き方を覚えたら後は続けるだけ。たった1枚の紙ではありますが、実はとても奥が深い極めて科学的なものなのです。
慣れてくれば白紙の紙に自由に書いていただきたいのですが、まずは基本となる「型」をマスターしていただきたいと思います。
神メモ基本の「型」
神メモの基本の「型」は、以下の通りです。
左右縦3列には「タスク」
この9つのブロックの中の、左右縦3列には「タスク」を記載します。期間に分けて、6つのブロックに以下の期間で実現したいこと・しないといけないことを記入しましょう。
- 3年以内
- 2年以内
- 1年以内
- 6ヶ月以内
- 3か月~1か月以内
- 1週間~本日
また、実現したいこと・しないといけないこと・成し遂げたいことは、仕事とプライベートを分けて記入してください。
中央列には「ミッション・ビジョン」「本業」「成長や喜び」
真ん中には、「ミッション・ビジョン」「本業」「成長や喜び」の項目を記載します。真ん中に記入する項目は、やりたいことを実現するためにとても重要な項目であり、この部分を「神センター」と呼びます。
また、この「神センター」は、上から「ロマン」「ソロバン」「チャージ」部分に分かれるのです。
神センターの三つの項目についての書き方を詳細に見ていきましょう。
ミッション・ビジョンは「ロマン」に記入する
「ミッション・ビジョン」は、未来の「ロマン」を書く場所です。長期的な目標や夢、ミッションなどを記入します。
ロマンを記入する際のポイントは、「絶対実現できない」と思うことでもそれを決めつけずに自由に書き出すことです。
原氏は、実現不可能なことは思いつきすらしないものなので心配は不要であるといいます。
仕事であれば、経営目標や企業理念などを記入することが可能です。プライベートであれば、家族と幸せに暮らす、健康を維持するなどの記入ができます。
また将来の夢でもいいと述べました。例えば、「小説家になりたい」「子どものサポートができる親になりたい」などです。
本業は「ソロバン」に記入する
「本業」は、収入の「ソロバン」を書く場所です。
仕事の「ソロバン」には、自分の収入源をすべて書きだしてください。
例えば以下の項目があります。
- 経営者であれば、取引先やプロジェクトの内容
- 本業先や副業先の業務内容
- アルバイトの仕事や業務内容
プライベートには、現在の自分の生活の中心をなしているものを記入してください。
例えば以下の項目があるといいます。
- 親孝行をする
- お墓参りに行く
- 家族で月に1度食事に行く
「成長や喜び」は「チャージ」に記入する
「成長や喜び」を分析する項目についてを神メモでは、「チャージ」と呼びます。
「チャージ」には、長期的な目標を達成するために取り組みたいことや喜びを感じる瞬間を書いて見てください。
例えば仕事では、目標を実現するために身につけたいスキルや資格などがあげられます。
プライベートでは、家族旅行の計画や趣味のマラソンで大会に出場する、映画を観るなどさまざまにあるかもしれません。
また、この部分は「ロマン」の部分と内容が重複しても構わないといいます。成長したいことや、喜びを感じる瞬間を自由に記入してみましょう。
神メモの記入のポイント
ここで、神メモの記入のポイントを紹介します。
実現したいことやるべきことを書く「タスク」は、「ロマン」「ソロバン」「チャージ」を意識しながら記入してください。
この部分を考えながら書くことで、自分の夢や、やりたいことを叶えるために何をすればよいかが明らかになるのです。
するべきことを余すことなくメモに記入することで、達成するための道筋が明らかになったり俯瞰的に今の状況を把握できたりします。
そして、メモさえ見ればすべてを把握できるという状態を作り出すことができます。
神メモで実現できること
神メモは、全体像を把握でき目標達成の地図のような役割を果たすことができます。
神メモには、「3か月~1か月以内」「1年以内」「3年以内」などを期間ごとの達成したいことを書く項目があります。
この部分を見ることで、目標に対してどこまで到達しているかをチェックできます。常に現状を把握して、未来への道筋や現在地を確認できるのです。
一方で、やりたいことを叶える道筋には挫折はつきものといえます。
例えば、ある時までは結果が出ていたのに、最近は思うように成果が出ないと感じることがあるかもしれません。
しかし、停滞期を超えたときには大きな飛躍が待っています。
何事にも停滞する時期はやってきます。このことを理解していれば、思うように物事が進まないときでもどっしりと構えることができるのです。
神メモを使って目標を確認すれば、常にゴールへと目を向けることができます。自分のロマンや喜びを確認しながら、着実に実現したい夢へと歩みを進めることができるのです。
まとめ
今回は、原邦雄氏による『神メモ 紙1枚で人生がうまくいくメモの技術』の内容を一部紹介しました。
何気なく行っている私たちの思考はメモに書くことによって整理されます。メモにすべて書くことで、夢や実現したいことは予定としてのタスクになるのです。
本書では、神メモの原則に基づいた夢を叶えるための書き方における、細かなポイントが解説されています。ほかにも実際に神メモを使ってやりたいことを実現されている具体的な事例が紹介されていますので、チェックしてみてください。
この本を知ることで、これから先の仕事やプライベートなどでやりたいことを次々に実現していく、あらたな世界観と出会えればと思います。
※ 神メモ実践講座 無料体験セミナー こちらから
-「メモ」で人生が豊かになる理由とは? 部分(P.13, 14)
- 目の前のことに精一杯の人を一枚の「メモ」が救う 部分(P.15, 16)
- 夢を現実にするための神メモの構造を紹介│神メモの型 部分(P.50~62)
- 神メモで実現できること 部分(P.80~83)