AIを使用して無料で文章校正ができるおすすめのツールを紹介します。
ツールを使用すれば、誤字脱字や文の重複など目視では気付かなかった点をすぐに見つけ出して修正できるため便利です。
読み手がスムーズに内容を理解できより良い情報を提供するためにも、書き手はAIを使用した文章校正ツールを知っておきましょう。
この記事を読めば、無料で使用できる文章校正ツールの種類や自分に適したアプリを知ることができます。
無料の文章校正AIツール5選
無料でおこなえるAI文章校正ツールを5つ紹介します。
概要とともに、独自の特徴やツールの使用に向いている人を記載しますのでぜひ参考にしてください。
ENNO(エンノ)
ENNOは、株式会社ennoが提供する日本語の簡易的な文章校正ツールです。
オンライン上で使用でき、会員登録なしで利用できます。そのため、校正ツールはどのようなものか試してみたい方におすすめです。
文章を画面上に貼り付けて、「タイポ変換ミス誤字脱字エラーをチェックする」を押すと読み込んだ後に校正結果が表示されます。
一度に校正できる文字数の指定はありませんが、多すぎると結果が表示されるまでに時間がかかるので注意してください。
公式ホームページによると、一度に読み込む文章量はA4で10ページ程度から100ページほどまでが推奨されています。
校正が終了すると校正が必要な部分に色がつくため、それぞれの項目を確認しましょう。カテゴリーで2色に分かれていてカーソルを合わせると詳細事項を参照できます。
機能
ENNOでは、主に8つのカテゴリーに分けて校正をおこないます。
ここでは、公式ホームページの内容から主な校正機能を紹介しますのでご覧ください。
【純粋エラー】: ほとんどのエラーがこれに該当します
ENNOより引用
【スペース】: スペースに関するエラーです
【句読点約物】: 句読点や記号に関するエラーです
【英語スペル】: 英語のスペルミスです
【全角半角】: 全角文字や半角文字に関するエラーです
【文法】: 文法上解釈の余地がある部分をチェックします
【口語】: 口語のチェックです
【複数用法】: 用法が複数ある場合のチェックポイントやおすすめの用法を示します
対象物となる文章
ENNOの対象とできる文章は、業種を問わないフォーマルな文書全般です。例えば、ビジネス文書やメール、マニュアル、記事、出版物など多岐に渡ります。
ENNOは、Googleにログとして文章を残さないなど十分に安全の配慮がされているサイトです。
しかし、許可・同意を得ていない社内外や取引先への文書やメールや、公開前の試験などはチェックすることが禁止されています。
詳しくは、公式ホームページを参照のうえ取り扱いには十分注意したうえで使用してください。
使用が向いている人
ENNOは、以下の人に適しています。
- 文字数が多い文書を一度に校正チェックしたい人
- 文章作りに不安がある人
PRUV(プルーブ)
オンライン文章校正支援サービスPRUV(プルーブ)は、PRUVが提供するツールです。
オンライン上で利用が可能で、会員登録前は300字まで校正が可能です。また、無料のユーザー登録をおこなえば1500字まで使用できるとともに、ユーザー辞書も利用できます。
利用方法については、テキストボックスに校正をおこないたい文章を貼り付けた後にチェック開始のボタンを押してください。
チェックが終わるとレイアウト右側にチェックした文章が表示され、左側に校正すべき項目が記載されます。
文章で確認するべき部分は赤色で表示されるため、一目で気になる部分を確認することが可能です。
また、左側の校正すべき項目では「修正が必要な該当場所」と「校正が必要な理由」の二点を確認できます。例えば「第0文1文節:非常用漢字が含まれています。」といったようにです。
機能
公式ページからPRUVの主な機能について項目と説明箇所を抜粋して紹介します。
その他の機能について知りたい方は公式ホームページをご覧ください。
項目 | 説明 |
誤字脱字(熟語) | 絶対絶命→絶体絶命 時機尚早→時期尚早 |
誤字脱字(助詞の誤り) | 山がは見える→山が見える 誰でもが→誰もが |
慣用表現 | 敷居が高い/下がる 耳障りが良い 押しも押されぬ |
呼応表現 | 全然面白い 滅多にある |
ら抜き言葉 | 食べれる→食べられない 見れる→見られる |
さ入れ表現 | 読まさせた→読ませた やらさせていただく→やらせていただく |
レ足す言葉 | 読めれる→読める 買えれる→買える |
二重敬語 | 注文をお承りしました→注文を承りました おっしゃられた→おっしゃった |
重複表現 | 一番最初 各ユーザーごと 射程距離 |
同一助詞の連続 | 「の」山の中の池の魚 「が」父が好きなチームが優勝 「は」明日は仕事は休みだ 「で」ガソリンスタンドで現金で払った 「を」ゴボウを皮をむかずに刻んだ |
対象物となる文章
公式ホームページに対象物は示されていませんがビジネス文書やメールなど業種を問わない幅広い分野で使用できると考えられます。
また、テキストは保存されることはなくSSLを使用するなど安全性に配慮されています。ただし、機密文書などでの使用は避けるべきことが推奨されているため、活用の際は十分に注意してください。
使用が向いている人
PRUVの使用に適している人は以下の通りです。
- 可能な限り細かい部分までチェックしたい人
- 汎用的にさまざまな文章の校正を行いたい人
Shodo(ショドー)
Shodoは、株式会社ゼンプロダクツが提供するサービスです。
ブラウザ上で使用ができ、Googleアカウントにサインインすることで利用が可能です。
使用方法については文章貼り付けページで確認したい文を貼り付けると、その場で校正がなされます。
AIによる校正後は確認が必要な文字に赤線がひかれるため、該当部分を確認してください。該当部分にカーソルを合わせるかタップをすると、校正が必要な理由が表示されます。
修正の必要がない場合は「無視する」のボタンを押しましょう。また、修正が必要な場合は、校正後の表記にあわせて迅速に文章を訂正することができます。
機能
Shodoの機能は以下のとおりです。
AI文章校正
Shodoより引用
不自然な日本語や助詞の間違い、同音異義語の間違いを指摘します。たとえば「これを新しいAIです」という文があった場合に、「を」→「は」の修正をリアルタイムに提案します。ディープラーニング(BERT)の技術を活用して、校正(文章の誤り訂正)を実現しています。
(中略)
校正ルール設定
1文の最大長や読点の数などを設定し、リアルタイムに修正を提案します。ら抜き言葉のチェックをするかどうかや、漢字の開きを指摘するかなど、執筆するうえで必要なルールによるチェックを設定できます。
表記ゆれ設定
独自の表記ゆれを設定し、執筆中に間違いを指摘します。たとえば「shodo」を「Shodo」とするように設定できます。他にも社内やチームの表記ルールで決まっている漢字の開きを設定できます。
文章分析
記事の文字数や読了時間、単語数などの統計情報や頻出単語を分析します。文章全体が読みやすいかどうかや、SEOを意識した単語を使えているかどうかなどを確認できます。
対象物となる文章
Shodoは、オンライン上で記事や原稿作成ができるツールであり、チーム内で確認することも可能です。
Shodoは公式ホームページのなかで、AIの文章校正ツールだけでないと紹介されています。原稿やメール作成にあたって生じるチェック管理や無駄をなくすことを目的としているのです。
そのため、出版物の記事作成やメールなどはもちろんチームで文章を作り上げる際にも向いています。
使用が向いている人
Shodoが向いている人は以下の通りです。
- 個人使用はもちろん複数人で一つの文書を共有して編集する人
- 文章校正機能の使用のみでなく、効率的な文書作成を行いたい人
MOJI-KA (モジカ)
MOJI-KAは、フリーランスのコロスキー氏が提供しているライティングを効率よく進めるための複合ツールです。
会員登録をすると無料で使用することができ、文字校正機能のみでなく効率的に文章作成ができるさまざまな機能があります。
たとえば、タスクやスケジュール管理、ポモドーロタイマー、SEOの観点から校正をしやすくする役割などです。
無料機能では11種類の校閲設定を適用するかどうかの設定をおこないます。
その後、記事作成画面に移り、画面右下にある編集マークから校閲ボタンを押すことで校正を行うことが可能です。校正が完了すると、レイアウト左側に「校正が必要な理由」と「校正後の提案事項」が表示されます。
事項を確認した後、必要に応じて文章を修正することが可能ですので、気になる方は試してみてください。
機能
MOJI-KAの校正機能は以下のとおりです。有料版では20種類の校正ができ、無料版では一部機能のみを使用できます。
ここでは、無料版の機能を紹介させていただきます。
・読点多用チェック(一文の中に読点をいくつ使うかを設定できます)
MOJI-KAより引用
・句点混在チェック
・「たり」をチェック(例示・並列・対表現)
・表記ゆれチェック
・文体チェック(ですます・である)
・助詞連続チェック
・二重否定チェック
・冗長表現チェック
・全角半角混在チェック(英語表記の全角半角)
・漢字ひらくチェック
使用が向いている人
MOJI-KAの使用が向いている人は以下の通りです。
- WEB上でのライティングを効率的に進めたい人
- 校正機能と同時に、スケジュールやタスク管理も行いたい人
IWI日本語校正ツール
IWI日本語校正ツールは、株式会社インテリジェントウェイブが開発し、AIの日本語校正を目的としたツールです。
2023年5年時点でアルファー版をリリースしています。機能は日々拡張する予定であり、今後の機能実装や動向に注目です。
使用方法については、まずはチェック対象入力欄に校正したい文章を貼りつけてください。
利用規約を確認して「利用規約に同意する」のチェックボックスにチェックを入れたうえで「チェック開始」を押します。
なお、一度にチェック出来る文章は最大1000文字までです。
処理が完了するとチェック結果に文章が表示され、校正が必要な部分が赤で色付けされます。指摘事項一覧に確認が必要である点が記載されるので確認しましょう。
どのように校正すべきかの提案も表示されるため、必要に応じて修正するのに長けています。
機能
IWI日本語校正ツールの主な機能を公式ホームページから紹介します。
<AIによる文章チェック機能>
IWI日本語校正ツールより引用
前後の文脈から表記や意味に不自然な点がないか、AIによりチェックします。例えば、漢字の誤変換により意図しない字を使ってしまった場合や、使用されている助詞について他の助詞でも文脈的に問題がない候補がある場合などに、代替候補を提示します。
<その他基本的な文章チェック機能>
その他にも、誤字脱字や文法の誤用、二重否定、「ら抜き」言葉といった要素をチェック可能です。
使用が向いている人
IWI日本語校正ツールの使用が向いている人は、以下のとおりです。
- 最低限の文書校正を行いたい人
- 会員登録などの手続きをおこなわず、すぐに利用したい人
まとめ
AIの文章校正ツールは、無料でも安全性に配慮され豊富な校正機能がついたツールがリリースされています。
ツールごとの使用上の注意点や機能を確認して、実際に使用していただきながら自分自身に適したものを見つけてみてください。
今回紹介した無料で使用できるAI文章校正ツールは以下の通りです。
- ENNO(エンノ)
- PRUV(プルーブ)
- Shodo(ショドー)
- MOJI-KA (モジカ)
- IWI日本語校正ツール
文章校正ツールを活用すれば、誤字脱字をなくし正しい文法を使って読み手により伝わる文章表現ができます。
今回ご紹介した内容がビジネスを効率的によりよくこなすヒントとなれば幸いです。
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