ビジネススクール(経営スクール)には、大学の経営学部や専門スクールに通ったり、マーケティング会社が開催する講座を受講したり、動画コンテンツを視聴したりするなど様々な学び方があります。
この記事では、おすすめのビジネススクール(経営スクール)を7つ紹介し、それぞれの特徴や向いている人について紹介します。選び方のポイントも解説しますのでぜひ参考にしてください。
この記事を最後まで読めば、各スクールの特徴を十分な知識を得たうえで比較し、自信を持って最適なスクールを見つけられます。
ビジネススクール(経営スクール)とは?
ビジネススクール(経営スクール)とは、ビジネスで必須の経営知識を体系的に学べる場所です。マネジメント、戦略策定、組織論、マーケティング、財務分析、データ分析など、幅広いスキルを身につけられます。
他の受講者との話し合いや事例研究などを通して自ら考え、経営を推進するためのノウハウを学べるのが特徴です。
また、ビジネススクール(経営スクール)には、1日~数日で学べるセミナー型のものと、半年~1年ほどの長期にわたって通い続ける通学型のものがあります。
自分がビジネススクール(経営スクール)で学ぶ目的やとれる時間を考えて選ぶようにしましょう。
ビジネススクール(経営スクール)のおすすめ9選
ビジネススクール(経営スクール)のおすすめを目的に合わせて9つ紹介します。
経営者向けのビジネススクール(経営スクール)3選
- 絆徳の経営スクール(MBS)
- 日本生産性本部
- SMBCビジネスセミナー
これから起業したい人向けのビジネススクール(経営スクール)3選
- やさしいビジネススクール
- 日経ビジネススクール
- キャッシュエンジン
MBAを取得してキャリアアップしたい人向けのビジネススクール(経営スクール)3選
- 慶応義塾大学大学院経営管理研究科
- NUCB(名古屋商科大学ビジネススクール)
- グロービス経営大学院
経営者向けのビジネススクール(経営スクール)3選
現役の経営者にとって最も大切なのは、学んだことが成果として売上に結び付くことです。
また、学ぶためにかける費用や時間に対して得られる成果が大きくなるように、実践的に学べるビジネススクール(経営スクール)がおすすめです。
絆徳の経営スクール(MBS)
絆徳の経営スクール(MBS)は、ラーニングエッジ株式会社が主催する中小企業経営者向けの3日間の集中講座です。
MBS1からMBS5までの5段階の講座が用意されており、集客・売上の悩みから組織化・自動化まで経営者が会社をステップアップさせるのに必要な知識を学ぶことができます。
単に講義を聞くだけでなく、講座中のグループワークが非常に多く用意されているため、参加者同士でアウトプットを行うことが可能です。
世界をリードするカリスマ経営者との検証によって開発され、「実践的」「成果に繋がる」ことが最重視されたプログラムで、受講した内容を持ち帰ってすぐに経営に活用できるようになっています。
絆徳の経営スクール(MBS)は、以下のような人におすすめです。
- 短期間で成果を上げたい人
- 一緒に参加している経営者と情報交換したり横のつながりを作りたい人
- 海外・国内の有名経営者によって実証された再現性のあるマーケティングを学びたい人
3時間の無料体験セミナーも開催されていますので、気になる方はまずは一度お試しください。
サービス名 | 絆徳の経営スクール(MBS) |
運営会社 | ラーニングエッジ株式会社 |
実施形式 | 会場・オンライン |
料金 | リアル参加 341,000円 オンライン参加 308,000円 (MBS1の場合) |
日本生産性本部
日本生産性本部は、経営者やビジネスパーソンに向けたセミナーを開催している公益財団法人で、半世紀以上もの間リーダー層の育成を続けてきた歴史を持っています。
経営者から新入社員まで幅広く階層化されたセミナーを開催していますが、経営者向けのものは組織運営、リスク管理、後継者育成、経営ビジョン・戦略策定、グローバル対応といった内容に強く、どちらかというと事業規模が大きめの会社を持つ経営者に向いています。
懇話会や朝食会など、経営者同士で交流を広げるためのイベントも多数開催されており、横のつながりを持つ機会を多く手に入れることも可能です。
セミナーによって会場開催とオンライン開催のものがあり、場所を選ばず参加しやすいのもポイントです。
日本生産性本部は、以下のような人におすすめです。
- 今よりもさらに事業規模を大きくしたい人
- 長い歴史に裏打ちされた信頼できる情報を得たい人
- グローバルで大局的な視点から経営を学びたい人
サービス名 | 日本生産性本部 |
運営会社 | 公益財団法人日本生産性本部 |
実施形式 | 会場・オンライン |
料金 | プログラムにより異なる |
SMBCビジネスセミナー
SMBCビジネスセミナーは、三井住友グループのSMBCコンサルティングが開催するビジネススクール(経営スクール)です。
年間1,000以上の講座が開催されており、経営者から新入社員までの階層別セミナーが用意されています。
経営者向けの実践重視のカリキュラムで、ほとんどのセミナーが1日で参加できるため、実務で忙しい経営者でも時間を作りやすくなっています。
また、サブスクリプション型の定額制Webセミナーも用意されており、入会すれば約150のタイトルの動画教材をいつでも好きなだけ見て学ぶことも可能です。
SMBCビジネスセミナーは、以下のような人におすすめです。
- 経営実務の合間を縫って実践的に学びたい人
- 定額制で多くの動画教材を繰り返し見て学びたい人
- コンサルティング会社ならではの最新のビジネス情報を手に入れたい人
サービス名 | SMBCビジネスセミナー |
運営会社 | SMBCコンサルティング株式会社 |
実施形式 | 会場・オンライン |
料金 | プログラムにより異なる |
これから起業したい人向けのビジネススクール(経営スクール)3選
これから起業したい人であれば、多くの場合、会社員として働きながら学ぶことになるはずです。
本業に支障がないようにする必要はありますが、いざ経営を始めたときにスムーズに事業を伸ばしていけるように、多岐にわたる経営の知識を腰を据えてじっくり学べるビジネススクール(経営スクール)がおすすめです。
日経ビジネススクール
日経ビジネススクールは、グローバルにビジネスを推進し、社会に変革と活力をもたらす人材を育成することを目指しています。
授業形態は、会場・ライブ配信、短期集中Eラーニング、オンデマンドからなり、受講するセミナーごとに料金を払う仕組みです。
例えば、経営分野では以下のようなテーマでプログラムが用意されています。
- 経営戦略・事業戦略の計画と経営管理のポイント
- 決算書の読みこなし方と経営分析の基本
- ビジネス会計~数字で経営戦略の背景を読み解く【MBA Essentials 2024】
【MBA Essentials 2024】は、早稲田ビジネススクールとタッグを組み、MBAのエッセンスを気軽に学べるプログラムです。
日経ビジネススクールは、以下のような人におすすめです。
- 様々な実施形式から、自分が最も学びやすい環境を選んで講座を受けたい人
- 日経新聞社が運営するスクールならではの最新のビジネス情報やトレンドに触れたい人
- 月額で固定の金額を払うのではなく受講するセミナーごとに料金を払う仕組みのため、学びたい分野だけにピンポイントでお金を払いたい人
サービス名 | 日経ビジネススクール |
運営会社 | 株式会社日本経済新聞社 |
実施形式 | 会場・ライブ配信・Eラーニング・オンデマンド |
料金 | プログラムにより異なる |
やさしいビジネススクール
やさしいビジネススクールは、多様性と心理的安全性を重視した学びの場を提供するオンラインビジネススクール(経営スクール)です。
経営学のスキルアップやリスキリングに役立つ科目を、その分野のトップ専門家がエビデンスに基づいた体系的な知識とともに分かりやすく教えています。
例えば、経営戦略論、デジタルマーケティング、コーポレート・ガバナンスなど、幅広い科目を扱っています。
質問できる双方向のライブ授業やオンラインコミュニティを通して、仲間と交流し、視野を広げることもできます。
やさしいビジネススクールは、以下のような人におすすめです。
- 時間や場所にとらわれず、好きな科目を選んで学習を進めたい人
- わからない部分をその場で質問し、疑問を解決しながら内容をしっかりと理解したい人
- 有名大学の教授や国内外の第一線で活躍する経営者から、実践的なノウハウをやさしく学びたい人
サービス名 | やさしいビジネススクール |
運営会社 | 株式会社やさしいビジネスラボ |
実施形式 | オンデマンド |
料金 | 個人向け:月額3,590円or年額38,500円 法人向け:月額2,750円~※1年契約の場合 |
キャッシュエンジン
キャッシュエンジンは、半年~1年間という長い期間かけてゼロから起業に必要な知識を学ぶことができるビジネススクール(経営スクール)です。
現役の起業家が講師として揃っており、回数無制限の1対1ミーティングや自分専用のカリキュラムなどサポート体制が非常に充実しています。
事業の土台作りをはじめとして、事業規模を大きくするのに必要な組織化や効率化に必要な内容まで幅広く学ぶことが可能です。
キャッシュエンジンは、以下のような人におすすめです。
- 自分だけのカリキュラムで深く経営を学びたい人
- 長期間かけて確実性の高い起業をしたい人
- 現役の起業家から実践的な内容を学びたい人
サービス名 | キャッシュエンジン |
運営会社 | 株式会社We& |
実施形式 | オンライン |
料金 |
6ヶ月コース:入会金 55,000円(税込) 会費 495,000円(税込) |
MBAを取得してキャリアアップしたい人向けのビジネススクール(経営スクール)3選
MBAは、日本国内では主に大企業において昇進・昇格の際に評価されたり、転職活動で有利になったりと、キャリアアップしたい人向けの要素が強くあります。
また、MBAは「どこで取得したか」が問われることも多いため、取得の際にはきちんと世間で高い評価を得ているビジネススクール(経営スクール)で学ぶことが大切です。
慶応義塾大学大学院経営管理研究科
慶応義塾大学大学院経営管理研究科は、1962年に設立され、日本で最初に国際認証を取得したビジネススクール(経営スクール)です。
組織を先導するリーダーを育てるために、理論と実務のバランスを取ったカリキュラムを提供しています。
授業では、自分の考えを主体的に話すこと、討論し合いながら徹底的に考え抜くことを大切にしています。学生は実践的な経営能力を養えるのが特徴です。
受講コースは、MBAプログラム・Executive MBAプログラム・後期博士課程・エグゼクティブセミナーと目的別に4つのものが用意されています。エグゼクティブセミナー以外のコースではMBAの学位を取得可能です。
慶応義塾大学大学院経営管理研究科は、以下のような人におすすめです。
- 休日開講のプログラムがあり、働きながらMBAの学位を取得したい人
- 国際基準を満たしたレベルの高い環境で経営学を学びたい人
- 知識のインプットだけではない、自分で考えて行動する実践的な経営能力を得たい人
大学名 | 慶応義塾大学大学院経営管理研究科(Keio Business School) |
実施形式 | 対面 |
料金(学費) | コースごとに異なる※慶応義塾大学の公式ホームページをご参照ください |
NUCB(名古屋商科大学ビジネススクール)
名古屋商科大学ビジネススクールは、経営大学院に関する三大国際認証(AACSB・EQUIS・AMBA)全てを取得した国内唯一の教育課程であり、世界3大MBAランキングとして知られるQSとFTにおいて国内1位にランクインしているビジネススクール(経営スクール)です。
大学院なので教員は基本的に研究者ですが、8割の教員は実務経験を持っており、実務面・研究面の両方からアプローチした内容を学ぶことができます。
社会人を対象とした週末型授業を展開しており、本業と学業を両立しやすいのも強みです。
名古屋商科大学ビジネススクールは、以下のような人におすすめです。
- 世界的に評価される国内最高水準のMBA教育を受けたい人
- 学術的な内容だけでなく、実務に活用できる内容を学びたい人
- 平日の仕事をつづけながらMBA取得を目指したい人
大学名 | NUCB(名古屋商科大学ビジネススクール) |
実施形式 | 対面 |
料金(学費) |
144万円~260万円程度 |
グロービス経営大学院
グロービス経営大学院は、日本初の本格的ハンズオン型ベンチャーキャピタルであるグロービス・キャピタル・パートナーズがMBA取得を目的として提供しているビジネススクール(経営スクール)です。
毎年約1,000名が入学しており、国内でのMBA取得目的のビジネススクール(経営スクール)としては最大規模を誇ります。
東京・名古屋・大阪・福岡の4つのキャンパスと仙台・横浜・水戸の3つの特設キャンパスに加え、オンラインキャンパスも開設されているため、国内どこでも通いやすいのが強みと言えます。
平日夜間と土日で開講していますが、土日のみの受講でも修了できるようになっており、本業の仕事との両立もしやすくなっています。
グロービス経営大学院は、以下のような人におすすめです。
- 国内で一番選ばれているビジネススクール(経営スクール)でMBA取得を目指したい人
- キャンパス通学と現在の仕事を両立しながら学びたい人
- ベンチャーキャピタルならではの実践的な講義を受けたい人
大学名 | グロービス経営大学院 |
実施形式 | 対面・オンライン |
料金(学費) |
単科生:入学金 23,000円(税込) 受講料 128,000円(税込)/科目 |
ビジネススクール(経営スクール)の選び方
ビジネススクール(経営スクール)の選び方を紹介します。
- 学ぶ目的で選ぶ
- 実績の豊富さで決める
- 夜間開講の有無など通いやすさで決める
- 口コミで決める
- 無料試用があるかで決める
- オンラインに対応しているかで決める
一つずつ解説していきます。
学ぶ目的で選ぶ
ビジネススクール(経営スクール)を選ぶ際は、学習目的をはっきりと定めたうえで、目指したい成果を達成できるスクールを選択しましょう。
例えば、経営者として売上を増やすことを目指す場合、売上増加に直結する戦略やマーケティングの学びが充実しているスクールを選びましょう。
再現性があり成功例が多く実証されているプログラムや企業事例を参考にした学習内容があるスクールを選ぶことで、自社に活かせるノウハウを獲得してすぐに実務に適用できます。
また、将来のキャリアアップを目指す場合は、深めたい分野や項目について学べるカリキュラムがあるかを確認してください。
例えば、管理職や経営幹部を目指す場合は、リーダーシップやマネジメント、財務など、コンサルタントを目指す場合は問題解決能力や分析力、コミュニケーション能力など、それぞれの目標に合ったカリキュラムを選ぶことが重要です。
実績の豊富さで決める
ビジネススクール(経営スクール)を選ぶ際に、実績が豊富であるかを確認しましょう。
過去の卒業生がどのような成果を上げているのか、公式サイトやパンフレットなどで確かめてみてください。
業界や職種別に活躍している卒業生を見ることで、スクールの強みや特徴が分かります。
夜間開講の有無など通いやすさで決める
対面で授業を行うスクールであれば、夜間開講の有無など通いやすさを確認し空いたスケジュールで通学できるか確認しましょう。
日中に予定がつまっている方は、まず気になる経営スクール(ビジネススクール)が夜間や週末に授業を開講しているかを調べてみてください。
夜間開講がある場合は、職場の近くから通う人が多い可能性が高いです。自社の近くにある企業の人が参加している可能性も多く、交流を通して人脈を広げられます。
口コミで決める
スクールの評判を判断するうえで、SNSやブログなどの口コミは見ておくべき情報源です。
口コミを見ることで、授業で学んだどの部分が実務に役立っているのか、通ってから自社の経営にどのような変化が起きたかなど、公式ホームページの情報だけでは分からない受講者のリアルな声が分かります。
無料試用があるかで決める
無料試用を行っているスクールは、入学前に授業内容を確かめられるため、入学前後でギャップが生まれることを防げます。
無料試用で授業の内容や講師の教え方、教室の雰囲気などを確認しましょう。
内容を吟味し、ビジネススクール(経営スクール)に通う目的が達成できそうかどうか、ゴールから逆算して考えることで自分に合うスクールを選べます。
オンラインに対応しているかで決める
遠方に住んでいる人や隙間時間をぬって学びたい人は、オンラインに対応しているかで決めましょう。
オンラインでの個別指導や他の受講者と意見を交わしながら理解深められるなど、サービスによって独自の特徴があります。
ビジネススクール(経営スクール)を選ぶ際は特徴や違いを比較して決めよう
今回は、ビジネススクール(経営スクール)についておすすめの7つのスクールと選び方のポイントを解説しました。
ビジネススクール(経営スクール)は、それぞれに独自のサービスを展開しています。自分が達成したい目的に合わせて適切なものを選びましょう。
選び方のポイントを参考にしながら、それぞれの特徴を比較し、自分に最適なビジネススクール(経営スクール)と出会う一助となれば幸いです。
「絆徳(ばんとく)の経営スクール(MBS)」は、中小企業経営者に必要なマーケティングの知識や考え方などが体系的に学べるセミナーです。
「絆徳(ばんとく)」とは「あなたがよいことをするので、ずっと一緒にいられる関係性」という意味です。
自らが顧客にとって「よいこと」をすれば、顧客は自社のファンになってくれるでしょう。
そして自社の売上が上がります。
自社の利益だけを追及するのではなく、社会性・理念と経済合理性を矛盾なく両立させることが絆徳経営です。
セミナーでは実際に自社ビジネスに活用できる実践的スキルや、マーケティングによってビジネスを拡大した成功事例を学べます。
自社だけが良いのではなく、顧客や社会にとっても良いビジネスをするために「三方よしのマーケティング」をぜひ学んでください。