ChatGPTをマーケティングに活用すると、ターゲティングやコンテンツ制作などをスムーズに行えます。
しかし「AIを活用しよう!」といわれても、具体的にどのように使えばよいのかわからない方もいるのではないでしょうか?
そこで本記事では、ChatGPTのWebマーケティングへの活かせ方を、SEOやSNS、メルマガなどの種類ごとに解説します。
この記事を読むと、ChatGPTの使い方やプロンプトが明確になり、業務を効率的かつ効果的にこなすことにつながります。
ぜひ最後までお読みください。
ChatGPTをマーケティングで活用する方法
ChatGPTをマーケティングで活用する方法を次の3つご紹介します。
- リサーチに活用する
- ペルソナを設計する
- コンテンツを生成する
業務内容や職種に関係なく、マーケティング全般で活用できるChatGPTの使い方を述べています。ぜひご覧ください。
リサーチに活用する
ChatGPTはマーケティングのリサーチで活用できます。
その事例として商材と価格、販売、販促の4つの要素から、マーケティング戦略を分析する「4P分析」をしてみましょう。
プロンプトは次の通りです。
- #ビジネス:どのようなビジネスの内容なのか
- #出力形式:どのように出力すればいいのか
- #制約条件:条件を細やかに設定する
上記のようにマーク(#)を取り入れて、AIにも分かるように設定していきましょう。
ChatGPTの回答は以下の通りです。
【4P分析】→表形式で以下のような構成
1列目:項目名→4つの要素全てを紹介
2列目:1行目の項目の概要
3列目:項目名に対する分析→#制約条件 に従って分析を行ってください
上記のように、出力形式を指定すれば分かりやすく表で表記してもらえます。
4P分析を行った上で、その施策まで提案してもらえるため、マーケティングの活用に役立てられます。
ペルソナを設計する
ChatGPTはマーケティングのペルソナ設定に役立てられます。
経営セミナーのWeb集客でペルソナを設定するときに、ChatGPTを活用してみましょう。
プロンプトは以下の通りです。
##必要な項目
・名前:山田太郎
・年齢:26歳
・性別:男性
・年収:900万円
・職業:フリーランスのマーケター
・ライフスタイル:朝6時に起床。7時から12時まで仕事や勉強。13時から19時まで仕事。20時から22時まで自由時間で22時には就寝
・悩み:順調に売り上げが伸びているが、財務やマネジメントの知識がなく経営をするのには躊躇している。経営セミナーで悩みを払拭したい。
##必要な項目
・名前:
・年齢:
・性別:
・年収:
・職業:
・ライフスタイル:
・悩み:
以下は回答です。
ChatGPTにより経営セミナーのペルソナを明確化できました。
コンテンツを生成する
ChatGPTはオウンドメディアやSNSなどのコンテンツを生成するのに活用できます。
コンテンツマーケティングやメディア運営に取り組んでいる企業は、ChatGPTを使って質の高い文章の生成を行っています。
たとえば、美容や健康のメディアを運用するときには、ChatGPTに以下のように問いかけました。
また、各見出しごとに200文字程度で文章を制作してください。
上記のプロンプトをChatGPTに打ち込むと、構成案を提示してくれます。
各見出しごとに文章も制作してくれるため、非常に便利です。
【業種別】ChatGPTのマーケティングでの活用方法
ChatGPTのマーケティングでの活用方法を業種別に把握すると、より質の高い成果を出すことが可能です。
そこで本章では、以下の4つの業種でのChatGPTの使い方を紹介します。
- SEO
- SNS
- メルマガ
- 広告運用
それぞれ順番に見ていきましょう。
SEO
SEOを意識したコンテンツ制作にChatGPTを利用すると、適切なキーワードを提案してもらえます。
たとえば、年代別でキーワードを変えて訴求したい場合には、表で分かりやすく表示してくれます。
コスメや化粧品のメディアの場合は、以下の通りです。
「20代〜40代に勧めたい、コスメ・化粧品」についてSEO対策を行います。
それぞれの年代のSEOキーワードの案やコンテンツ案を表で提示してください。
回答は以下です。
それぞれ年代別に適切なキーワードとコンテンツ案を提案してもらえます。
ChatGPTに『表で提示せよ』と指示すると、視認性を高めることが可能です。
SNS
SNSの投稿内容の作成にChatGPTを活用するのも効果的です。
ChatGPTにアカウントのテーマやターゲット、目的などを伝えると、最適な文章内容を提案してくれます。
以下はプロンプトの事例です。
以下の条件をもとに適切な投稿内容を140文字以内で3つ提案してください。
<条件>
・テーマ:フリーランス向けに経営者になるためのノウハウ(財務やマーケティング、マネジメント)を伝えるアカウント
・アカウントの設定:女性
・ターゲット:フリーランス、20代後半、Webマーケター
・目的:経営ノウハウの伝授
・ハッシュタグは不要
<投稿内容の事例>
フリーランスが経営者になるには財務知識が必須。経営者になると毎年決算書の提出が必要ですし、1年間の役員報酬も決めなければなりません。このような知識なしで、経営者になると失敗につながるので、しっかり学んでおくことが大切です。
以下は回答です。
このような指示を出すと、Xの投稿案を知れます。
メルマガ
ChatGPTにメールマガジンの構成案を提示してもらうことも可能です。
商品紹介や集客、顧客育成の際にメールマガジンを活用している企業も多いでしょう。
たとえば、以下のようにメールマガジンの構成案を提示してもらうように問いかけてみましょう。
回答は以下の通りです。
上記のようなプロンプトを入力すると、メールマガジンの構成案を提示してくれました。
広告運用
ChatGPTは広告運用でも役立てることが可能です。
具体的には広告のキャッチコピーやイラストの生成などを行えます。
男性用ワックスの広告を運用するとして、ChatGPTにキャッチコピーやイラストを提案してもらいましょう。
以下はプロンプトです。
男性用のワックスを売るために広告を打つことになりました。
以下の条件に最適な広告のキャッチコピーとイラストを提案してください。
<条件>
ターゲット
┗男性、20代、社会人、大手企業で勤務、営業課長、取引先と会うことが多く身なりに気を遣っている
商品
┗男性用のハードワックス、柑橘系の香り、少し艶感あり、しっかりと髪型を固められる、柑橘系の香りで汗をかいても相手に不快な印象を与えないことが特徴
広告
┗キャッチコピーは20文字以内
┗イラストは柑橘系のフルーツと水がイラストされており爽やかさを連想させるイメージ
回答は以下の通りです。
ChatGPTがイラストとキャッチコピーを提案してくれました。
イラストにワックスの画像とキャッチコピーを重ねると広告を作成できます。
ChatGPTをマーケティングに活用する際の3つの注意点
ここまでChatGPTをマーケティングで活用する方法をご紹介してきました。
ChatGPTは、マーケティング活動にかかる作業の効率化やリサーチに有効です。
しかし、そんなChatGPTでもマーケティングに活用する際の3つの注意点があります。
- 回答が正確かを確認する
- 回答をそのまま転載しない
- 曖昧なプロンプトを作成しない
ぜひ最後までご覧ください。
回答が正確かを確認する
注意点の1つ目は、回答の正確さを確認することです。
MMLUにおける大規模マルチタスク言語理解によると、ChatGPT-4oの回答は88.7%の確率で正確だとされています。
つまり、ChatGPT-4oの回答は11.3%の確率で誤っているのです。
そのため、ChatGPTを活用するときは、回答が間違っていないかを確認する必要があります。
回答をそのまま転載しない
注意点の2つ目は、回答をそのまま転載しないことです。
ChatGPTをうまく活用すれば、ブログやSNSなどのコンテンツを大量生成できます。
しかし、AIによって生成されたコンテンツをそのまま転載すると、以下のような落とし穴にはまる可能性があるでしょう。
- ブログ:質が低く上位表示されにくくなる
- SNS:魅力的な投稿でなくなり反応率が下がる
質の低いコンテンツをそのまま転載して、大量投稿せずに、しっかり精査していきましょう。
あくまでもChatGPTは、補助的な役割で使用していきましょう。
曖昧なプロンプトを作成しない
注意点の3つ目は、曖昧なプロンプトを作成しないことです。
ChatGPTで曖昧なプロンプトを作成すると、正しい回答を得られません。
たとえば、Googleで「ChatGPT プロンプト」と検索した方の意図を知りたい場合では、以下のように細かくプロンプトを入力しましょう。
以下の事例を参考に「ChatGPT プロンプト」と検索する読者の検索意図を、5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)で深掘りしてください。
事例:「栄養ドリンク 効果」
いつ:栄養ドリンクを購入する前→なぜ?→体調が悪く回復させたい→なぜ?→仕事や勉学に悪影響が出ているため→なぜ?→パフォーマンスが下がるため→なぜ?→自分の目標を達成できないため→なぜ?→なぜ目標を達成したい→自己実現を達成するため
上記のような回答を得られました。
このようにプロンプトを正確に入力すると、より細かな回答を得られ、マーケティングに役立てることが可能です。
まとめ
本記事ではマーケティングにおけるChatGPTの活用方法やプロンプトについて解説しました。
ChatGPTはマーケティングを行う上で、あると非常に便利なツールです。アイデアが出てこないときや伸び悩んだときにChatGPTを活用すると、今までなかった提案をしてくれることもあります。
あなたのマーケティングの能力を補助し、コンフォートゾーンから抜け出すように支援してくれるのがChatGPTです。
SEOやSNS、メルマガ、広告運用など、さまざまなシーンで活用してみてください。しかし、あくまでもマーケティングの知識があった上で、使わないと意味がありません。
ChatGPTはあくまでサポートのため、あなたが正しい知識を持っていないと、そもそも成果にはつながらないのです。
ではどうしたらいいのか?まず「67の集客システム」をチェックして、自分の知識が正しいかを確かめましょう。
集客システムが網羅的に記載されており、正しいマーケティングの手法が知れるだけでなく、新しいアイデアの発見にもつながります。
ぜひマーケティングに対する正しい知識を身につけて、ChatGPTを使いこなしましょう。