話しベタを改善!プロ並みに上達させるための6つの確認項目

最終更新日: 2023/10/16 公開日: 2023/10/26

「スピーチやセミナーなど人前でうまく話すコツを知りたい…」
「話下手で、重要な場面で流暢に話せない…」

人前で話すときに緊張してしまい、普段通りのパフォーマンスが出せないと感じる人はいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、今回は話し下手の方がプロ並みに上達する方法についてご紹介していきます。

セミナーズの清水は、セミナー登壇などで話す機会が多く、また数々の経営者と会うなかで話術のノウハウを吸収しました。ぜひ内容を参考にしていただき、手法を実践してみてください。

この動画は、セミナーズのYoutubeチャンネル「セミナーズ経営大学」の「話しベタ経営者がプロ並みに上達する方法」の動画を記事化したものです。

ぜひあわせて動画もご覧ください。

話し下手を上達させるための6つの確認項目

話し下手を上達させるためには、6つの項目を意識しましょう。

手順別に紹介しますので、記事を読み終わった後にすぐに実践してみてください。

誰もが話し下手であることを理解する│克服するために

まず事前に知っていただきたいことが、誰もが話下手であり、例外なくスピーチが苦手であるということです。

この事実は例外なく、誰もが感じていることであるといいます。

どんなに流暢に話している話上手な経営者の方も、最初から上手に話せていたわけではありません。場数を踏んで経験を積みながら、トライアンドエラーを繰り返してきたからこそ上達したのだと考えられます。

身の回りで、どれだけ話すのが得意そうにみえる人でも、実は昔は苦手であったという人はいることでしょう。

以下は動画から引用したものです。

また、このような気持ちは日常生活でも感じることがあります。

例えば、あなたが何かのイベントに参加したとしましょう。そこで司会者があなたに何か一言くださいと話しかけました。あなたはその瞬間に何を感じますか?

ためらいの気持ちがでるのではないでしょうか。このような大勢の前で話すことを躊躇する人はとても多いでしょう。

清水康一朗の場合

清水も人前で話すのがとても辛いものであり、苦手であったといいます。

小学生のころ、何かで話す機会があったとき、緊張して赤面症で真っ赤になってしまった経験がありました。立ちすくんで、一言も喋れないということが長らく続いてしまいました。

また、創業期のころは、自分では話をするのがはばかられるため、部下にほとんどの人前で話す業務を任せていました。

そして、どうしても話さなければならないときは、紙にセリフを書いて内容を暗記するまで何度も練習を繰り返しました。

このように現在は話すのが得意な人であっても、昔は苦手意識を感じていたり、避けたりしていたという人は多いのです。

誰もが苦手だと感じている事実を知ると、自分だけがそのように思っているのではないと感じ、心が楽になるのではないでしょうか。

メンタルトレーニングを行う│何度も成功するイメージをする

清水はメンタルトレーニングの重要性を唱えます。

話すことを苦手だと感じた瞬間に、人は自分自身が上手く話せないイメージを浮かべながら喋る練習をしてしまっています。

自分は話すことが苦手であるというイメージで話していると、内容が頭に入ってこず、成功するイメージも湧かないでしょう。そうして実際に失敗をすると、自分の予想通りに失敗したと、その感情が強化されてしまうのです。

このような状態では、いつまで経ってもうまく話せるようにはなりません。

上達させるためには、まず、メンタルトレーニングをおこない、話して上手くいっているイメージを描く必要があります。

そのため、話すときには成功のイメージを持つことがまずは大切です。何度も繰り返しうまくいくというイメージを持つトレーニングから始めてください。

準備する│本番が上手くために重要な項目

次に何度も繰り返しうまくいくというイメージをもって、準備にとりかかかります。

ここでは、準備の重要性についてナショナルスピーカーズアソシエーションという講演家の団体の中の一人の例を上げます。

殿堂入りしている5人のスピーカーの一人に、ブライアン・トレーシーという人物がいます。

ブライアントレーシーは、「とにかく準備がすべてなんだ」といいます。成功のイメージをしながら準備をすることが極めて重要なのです。

ブライアン・トレーシーは、実業家であり、講演家として活動しています。また、ビジネスコンサルタントもおこなっていて、IBMやコカ・コーラなどの企業と取引をおこなった実績があります。

人物や学べることについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

清水康一朗の場合

話すことが苦手だったかつての清水も、 紙に書いた言葉を30、40回と何度も練習していました。

一つの原稿を作ったら繰り返しトレーニングしました。つまり準備をしていたのです。

たとえば、「この瞬間にはこのセリフを言う」「この瞬間は一瞬の間をおいてから次の話題を話し始める」などといったようにです。細かい部分まで、練習を何度もおこないます。

本番が上手くいくためには準備が9割

本番がうまくいくためには準備が9割であるといい、どれだけ準備に時間をかけたが重要なことです。

どんなに話が苦手な方でも、成功のイメージをもって、準備をしっかりとおこなっていれば、何とかなるものであるといいます。

もちろん話すことに対して緊張することは避けられないでしょう。しかし、準備をしていれば聞き手には素晴らしい話だったと思ってもらえるのです。

多くの人は準備をしないままに、そして自分自身が話すことを苦手なイメージをしながら本番に取り組もうとします。

そして、実際に上手くできず話が苦手なのだというセルフイメージがどんどん強化されてしまうのです。

話を上達させるうえで大切なことは、成功イメージをもったメンタルトレーニングと準備です。

ICCCで話の構成を組み立てる│聞き手を引き付ける

準備をおこなったら、次に話の構成としてICCCを使用します。ICCCとは、以下の4つの頭文字をとった言葉です。

  • イントロダクション(introduction)
  • コンテンツ(contents)
  • ケース(case)
  • クロージング(closing)

イントロダクションで聞き手のハートをつかみ、この人の話を聞いてみようと思わせます。

次に、中身の内容であるコンテンツに加えて事例のケースを話すのです。そして、最後にまとめとしてクロージングをおこないます。

イントロダクションで聞き手に二つの質問をする

イントロダクションの際には、聞き手に二つの質問をする(二回問いかける)ことがポイントです。

例えば、話し方についてのスピーチをするときは、以下のような問いかけができるでしょう。

  • 「話し方に興味のある方はどれぐらいいらっしゃいますか?」
  • 「話しが得意だと思う方はどれぐらいいらっしゃいますか?」

このように聞き手は二つ以上の質問をされることによって、その話を自分ごととして捉えるようになるといいます。

最初は話に興味がなかった人が、質問をされることによって「これは自分のことだ」と感じてその話に一気に引き込まれるのです。

全体をカバーしてその人の話を聞いてみようという状態を作りましょう。

コンテンツとケースを繰り返す

導入を終えたらコンテンツを展開します。そのとき、コンテンツとケースはセットで語り、内容が変わるたびにこの二つを繰り返し話しましょう。

コンテンツとケースをセットで展開することには理由があります。

コンテンツを話すのみでは、聞き手はその内容を深く理解しにくくなってしまいます。また、ケースのみを話すだけでも、聞き手は要点を理解できないからです。

なお、コンテンツを展開する前には「最初に○○には、〇つあります」と話す内容と項目数を提示すると分かりやすいです。

話の段落やフェーズごとにコンテンツとケースを話すことを何度繰り返した後に、クロージングをおこないます。

このような構造で準備をすることによって、聞き手は「話の上手い人だな」と感じるようになるのです。

量をこなす

この訓練を何回もこなし、場数を踏むことによって話術は上達していきます。

できれば鉄板となるような話題をもっているとよいといいます。

このプレゼンであれば誰にも負けない、この話は絶対に反応がよいというスピーチをつくれるとよいでしょう。

自分に意識を向けない│量をこなすと自分に意識が向かなくなる

量をこなすと、話すときに自分へ意識が向かなくなることに気づきはじめます。

量をこなしていくなかでとにかく舌が勝手に動いていく、勝手に言葉が出てくるぐらいの状態になる瞬間があるでしょう。

この状態になることができれば、自分に意識が向かなくなっていきます。自分自身の身体が言葉の通過点のように感じるようになるのです。

そうして、自分に意識を向けずに話すことができれば、相手は真の意味でその話の世界に入っていけます。

同じテーマを何度も話すことにより内容が深化していく

また、何度も同じテーマを話すことで、自分自身にその事項の深い理解を促すことができます。

話すテーマについて自分自身で深い思考力をもてれば、聞き手にさらに中身の濃い話をすることができるでしょう。

実際に何度も話している項目については、内容がよく頭のなかに入っているため、その事項に関するアンテナが鋭敏になります。

テーマに関する話を聞くと、自分の持つ知識と照らしあわせ、思考が深まったり、独自の考えを生み出せたりするでしょう。

まとめ

最初から誰もがプロ並みに話せたわけではなく、どんなに流暢に話せる人でもうまく話す試みを繰り返していたのです。

まずは誰もが話し下手であるという事実を把握しながら、確認項目を実践してみてください。

セミナーズ通信

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