ビジネスの知識を得るには、ビジネス書を読むのが良いと思っているかもしれませんが、実はマンガにもビジネスの知識やマインドを得られる作品があります。
ビジネスに役立つマンガにはどのようなものがあるのでしょうか。
この記事ではおすすめのマンガを18作品紹介します。
少年漫画から少女漫画まで設定も様々ですので、気になるものがありましたらぜひ読んでみてください。
経営に関する気付きを得られるマンガ
会社経営は様々な要素が絡み、一筋縄ではいかないことが多くあります。
しかし、マンガで気楽に読むことで、経営で必要な知識やスキル、マインドを知ることができます。
タイトル | 著者名 | 出版社 掲載誌 |
インベスターZ | 三田紀房 | 講談社 『モーニング』 |
M.I.Q. | 原作:マスヤマコム(クロパンダ) 漫画:浅井信吾 構成協力:富田かおり | 講談社 『週刊少年マガジン』 |
課長島耕作 (島耕作シリーズ) | 弘兼憲史 | 講談社 『モーニング』 |
銀の匙 Silver Spoon | 荒川弘 | 小学館 『週刊少年サンデー』 |
勇午 | 原作:真刈信二 作画:赤名修 | 講談社 『月刊アフタヌーン』 『イブニング』 |
インベスターZ
『インベスターZ』は投資をテーマにした作品で、実在の経営者や他の漫画の登場人物も登場します。
主人公の財前孝史が成績トップで入学した中高一貫校の道塾学園には、学年の成績トップ6人のみが参加できる「投資部」があり、学園の資産3,000億円を運用し8%以上の利回りを出していくストーリーです。
作者の三田紀房は、経営者や証券会社社員などに対する綿密な取材から投資に役立つエピソードを書いており、それが評価されて投資セミナーの講師として登壇したこともあります。
経営や経済、金融について、初心者にもわかりやすく表現されているマンガになっております。
投資をこれから始める人にもおすすめです。
M.I.Q.
『M.I.Q.』は、お金を増やすために必要なノウハウがわかるマンガです。
主人公、三浦アキラが通う高校に黒場新太という情報科教師が着任し、アキラたちに100万円を1か月で2倍に増やす方法を教えていくストーリーです。
株価チャートの基本も学ぶことができます。
作中には、楽天証券のトレードツールであるマーケットスピードが使われており、リアリティがとても高いのが特徴です。
第一部ではデイトレード、第二部では起業や資金繰りについて描かれており、経営に最も重要なお金の価値観を基本から学ぶことができます。
課長島耕作(島耕作シリーズ)
『課長島耕作』は島耕作シリーズの最初の作品で、団塊世代に当たるサラリーマンのステレオタイプが描かれています。
1980年代の日本経済の成長期から1990年前半の失われた30年に至るまでの、日本経済や大企業間の競争から内部の派閥争いなど、当時の日本社会がリアルに表現されています。
現代のビジネスパーソンが読むと古い感じがするのは否めませんが、日本企業の経営を学ぶバイブルのような作品です。
銀の匙 Silver Spoon
『銀の匙 Silver Spoon』は、農業や酪農分野の経営や利益の生み出し方がわかるマンガです。
都会出身の八軒勇吾が、威圧的な父親から離れるために全寮制の大蝦夷農業高校に入学し、農業について学んでいく青春ストーリーです。
コメディ要素がありながらも、家畜の死や農業の現実などがしっかりと描かれています。
農業に興味がある人や農業ビジネス初心者にもわかりやすい内容なので、おすすめできる1冊です。
勇午
『勇午』は、交渉をテーマにした作品です。
作者の入念な取材のもと、舞台となった世界各国の社会情勢や文化、宗教観、生活などが丁寧に描かれています。
主人公の別府勇午は、洞察力や人心掌握術に長けている成功確率94.7%の凄腕ネゴシエイターです。
ビジネスでも交渉をする場面は多くあります。
『勇午』で描かれている駆け引きの方法や解決の糸口を探る方法といった交渉術は、ビジネスに幅広く活かすことができるでしょう。
起業を学べるマンガ
起業をテーマにしたマンガも多く出版されています。
どのようにすればビジネスをうまく走らせることができるのかが、ストーリーを読み進めるうえでわかるようになります。
タイトル | 著者名 | 出版社 掲載誌 |
天才ファミリー・カンパニー | 二ノ宮知子 | ソニー・マガジンズ 『きみとぼく』 |
王様達のヴァイキング | さだやす ストーリー協力:深見真 | 小学館 『ビッグコミックスピリッツ』 |
ラーメン発見伝 | 原作:久部緑郎 作画:河合単 | 小学館 『ビッグコミックスペリオール』 |
マネーの拳 | 三田紀房 | 小学館 『ビッグコミックスペリオール』 |
ナナのリテラシー | 鈴木みそ | KADOKAWA エンターブレイン 『月刊コミックビーム』 |
天才ファミリー・カンパニー
『天才ファミリー・カンパニー』は、天才高校生の夏木勝幸を中心としたマンガです。
ハーバード大学に進学して経済界のスーパーエリートになることを夢見ていましたが、母親が同い年の息子がいる男性と再婚したことをきっかけに、様々な事件に出会っていくストーリーです。
1995年ごろの作品のため、バブルがはじけた後の暗い社会情勢も描かれています。
起業や投資、会社の成り立ち、グローバル化など、ビジネス初心者でも面白く学ぶことができます。
企業の立て直しやライバル他社よりも上位に立つための方策などもわかり、経営に必要なノウハウも丁寧に説明されています。
王様達のヴァイキング
『王様達のヴァイキング』は、一流のハッキング技術を持つ主人公の是枝一希と、エンジェル投資家の坂井大輔が手を組み、IT業界で起業し成功をつかむストーリーです。
IT業界に勤める現役エンジニアに取材しているため、IT業界の実状や仕事の進め方や習慣などがリアルに描かれています。
各巻の最後にはIT用語の解説もあり、IT業界初心者でも理解しやすい工夫がされています。
ラーメン発見伝
『ラーメン発見伝』は、ラーメン店をオープンさせる夢を持つしがないサラリーマンの藤本浩平が中心となるマンガです。
ラーメンの知識や技術を使って、ライバルと味を競い合いながら自分のラーメンの味を追い求めるストーリーです。
グルメ漫画ではありますが、ラーメンの味だけではなく、材料費などのコストやお客様に対するサービスなど、ラーメン店を経営するうえで必須の条件の重要性も伝えています。
ラーメンを通して、飲食店経営に共通の課題や解決策を学ぶことができるマンガです。
マネーの拳
『マネーの拳』は、成功する経営者や起業家の考え方がわかるマンガです。
ボクシング元世界チャンピオンの花岡拳は、引退後にタレント活動の傍らで幼馴染みの木村ノブオと居酒屋を経営していましたが、赤字続きで悩んでいました。
バラエティ番組で出会った実業家の塚原為ノ介に1億円を投資され、経営を学び、会社を大きくしていくというストーリーです。
新しいプロジェクトを立ち上げるときや、人の上に立ったときなど、経営者として必要なマインドやビジネスセンスを磨くことができるでしょう。
ナナのリテラシー
『ナナのリテラシー』の1巻は、著者が電子書籍を出版する際の体験談がもとになっています。
女子高生の許斐七海が天才ITコンサルタント山田仁五郎の会社にインターンとして入り、コンサルティングを学んでいくというストーリーです。
電子書籍出版と書籍出版のビジネスの違いや、著作権についてなど、コンテンツビジネスを始める人に役に立つ内容です。
社員育成のヒントが得られるマンガ
マンガには主人公が周りの人を引っ張っていくストーリーもあります。
誰かを導いていく中で、人の心を動かすセリフや行動が、経営者や管理者の心に刺さることはあるのではないでしょうか。
一社員が主人公のストーリーでも、心理の動きなどを知ることができるでしょう。
タイトル | 著者名 | 出版社 掲載誌 |
GIANT KILLING | ツジトモ 原案:綱本将也 | 講談社 『モーニング』 |
め組の大吾 | 曽田正人 | 小学館 『週刊少年サンデー』 |
働きマン | 安野モヨコ | 講談社 『モーニング』 |
サプリ | おかざき真里 | 祥伝社 『FEEL YOUNG』 |
銀のアンカー | 原作:三田紀房 作画:関達也 | 集英社 『スーパージャンプ』 |
GIANT KILLING
GIANT KILLINGとは、番狂わせという意味で、弱いチームが強いチームに勝利することを言います。
弱小サッカークラブETUに監督として就任した達海猛が、連敗続きのチームを変えていくストーリーです。しかし、主人公は選手ではなく監督という珍しいマンガです。
弱小チームのため選手層も薄く、資金も不足している状況が、中小企業やベンチャー企業と似ているといえます。
達海が発する言葉は多くのビジネスパーソンに名言として捉えられています。
逆境を楽しむマインドや部下のモチベーションの上げ方など、経営者が知っておくべきことがたくさん詰まっています。
『GIANT KILLING』をケーススタディにしたビジネス書も出版されています。
め組の大吾
『め組の大吾』は、幼いころに巻き込まれた火事から救い出してくれた消防士に憧れて消防士になった朝比奈大吾が、レスキュー隊員となり人命救助を通して成長していく姿が描かれています。
夢と現実のギャップに戸惑う心理描写や、上司と部下、同僚の人間関係など、新入社員には共感できるストーリーが多く描かれています。
ビジネスパーソンとして成長するために大切なマインドを知ることができるマンガだといえるでしょう。
経営者や管理者にとっては、新入社員がどういう点で悩むのかを想像でき、人材育成に活かすことも可能です。
働きマン
『働きマン』は、豪胆社の週刊『JIDAI』編集部で働く松方弘子が30歳までに編集長になる夢を持ち、寝食を忘れ働き続けるというストーリーです。
男女格差が残り女性が働きづらさを抱える社会でも、仕事をするのに男女の差はないというメッセージが強く伝わる内容です。
松方弘子の仕事に対する姿勢から真剣に仕事に取り組むことの大切さや、企業に必要な優秀な人材を見つける方法などが学べます。
サプリ
『サプリ』は、広告代理店に勤め、日々仕事に忙殺されている藤井ミナミが7年間付き合っていた男性と別れ、このまま働き続けるべきなのかと悩みながら前に進んでいくストーリーです。
広告代理店に勤めていた作者の実体験が詰まった作品で、主人公の言葉を通して当時の悩みや葛藤はもちろん考えていたことなどを読者に伝えています。
働く女性目線の作品ではありますが、社員が悩んでいるときや壁にぶつかってしまったとき、どのように接するべきかが客観的に学ぶことができます。
銀のアンカー
『銀のアンカー』は、「内定請負漫画」というキャッチフレーズがついており、読めば就職活動のポイントなどがわかるマンガです。
ニューヨークで「草刈り機」と呼ばれた元カリスマヘッドハンターの白川義彦が、大学3年生の田中雄一郎と北沢千夏に、就職活動が成功するすべを教えていくストーリーです。
エントリーシートの書き方や企業のリサーチ方法など、実際に就職活動で使える情報がとても多く、就活生にとって必読とも言える作品になっています。
また、企業の人事や採用の視点から読んでも、どのような学生が優秀な人材なのかの本質を知ることができる作品です。
仲間や夢の大切さを知るマンガ
会社が舞台であったり、経済やカネのことについて考えさせられたりする以外の作品でも、ビジネスに役立つマンガはあります。
一見ビジネスとは関係なさそうなマンガでも、仲間や夢、信念などが丁寧に描かれ、キャラクターが発する言葉がビジネスパーソンに深く刺さります。
タイトル | 著者名 | 出版社 掲載誌 |
ONE PIECE | 尾田栄一郎 | 集英社 『週刊少年ジャンプ』 |
宇宙兄弟 | 小山宙哉 | 講談社 『モーニング』 |
サンクチュアリ | 原作:史村翔 作画:池上遼一 | 小学館 『ビッグコミックスペリオール』 |
ONE PIECE
『ONE PIECE』は海賊王になる夢を持つルフィが、多くの仲間と出会いながら冒険を繰り広げていくストーリーです。
様々なスキルを持つキャラクターが仲間になっていくストーリーは、ベンチャー企業やスタートアップ企業が大きくなっていく過程と似ています。
チームビルディングや仲間の大切さを教えてくれる作品です。
宇宙兄弟
『宇宙兄弟』は、主人公の南波六太が30歳を超えてから、宇宙飛行士になる夢に挑戦するストーリーです。
月へ行くという具体的な目標を立て、夢を諦めないことや一緒に宇宙を目指す仲間の存在の大切さが実感できる内容です。
夢を追いかけるのに年齢は関係ないという六太の姿勢は、経営者にとって欠かせないものであると言えます。
サンクチュアリ
『サンクチュアリ』は、内戦時代のカンボジアから逃れた北条彰と浅見千秋が、日本を変えるという強い信念のもと成長していく物語です。
それぞれヤクザと政治家となり、助け合いながら頂点に上り詰めていくという、一風変わったストーリーになっています。
タレントの武井壮は、『サンクチュアリ』に影響を受け、2人がじゃんけんで進路を決めるのを真似してアスリートか弁護士かの道をサイコロの目で決めたそうです。
2人が「日本を変える」という強い信念を持ち続け行動していく姿は、会社を成功させていく起業家にも通じるところがあるといえます。
マンガでもビジネスのポイントがわかる
この記事では、ビジネスにおすすめのマンガを18作品紹介しました。
マンガはビジネス本と違い、ストーリー性があるため、状況の把握がしやすく、どんな状況のときにどう動くかのシミュレーションがしやすいです。
もちろん、フィクションなので、都合の良い展開もありますが、それでも登場人物のセリフや行動から考えさせられることはあるでしょう。
また、自分に近い登場人物に感情移入もでき、自分ならこうすると考えることもできるはずです。
スキマ時間にマンガを読んで、ビジネスマインドを磨いてみてはいかがでしょうか。
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