- 「サイコグラフィックの属性は何が含まれる?」
- 「デモグラフィックやジオグラフィックとの違いを知りたい!」
- 「マーケティング活動でサイコグラフィックのデータを使用する時の最適なタイミングはいつ?」
このように思われている方はいませんか?
サイコグラフィックとは、顧客の心理的な属性のことを指します。
人はさまざまな“心理”や“習慣”によって購買行動を起こしています。そのため、マーケティングにおいて、顧客の心理的なデータを収集することは非常に重要といえます。
今回は、サイコグラフィックの属性とマーケティングで活かす方法やデータを収集する方法を解説していきます。
サイコグラフィック属性とは?
サイコグラフィックの属性とは、顧客の「心理的属性」のことです。マーケティングにおいて、セグメンテーション(市場細分化)を行う際に用いられる切り口の一つです。
主に顧客の心理的属性は、
- 価値観
- 趣味趣向
- 興味関心
- 嗜好
- ライフスタイル
- 習慣
- ロイヤルティ(忠誠心・愛着・信頼)
- パーソナリティ(性格)
などが該当します。
また、上記の「価値観」「趣味趣向」などの心理的な要因のことを“サイコグラフィック変数”といいます。
企業側は顧客を分析する際には、サイコグラフィック変数のデータを元に効果的にアプローチをする必要があります。
サイコグラフィック変数のデータは、ターゲット顧客の人物像が見えてくるためインサイト(潜在ニーズ)を把握しやすくなります。
顧客のインサイトに訴求することができれば、認知度の向上だけではなく売上拡大に直結するため非常に重要なデータです。
デモグラフィックとの違い
サイコグラフィックと似た言葉でデモグラフィックという用語があります。
デモグラフィックは、「人口統計学的属性」のことを指します。マーケティングにおいて、顧客の社会的・経済的なデータを表す属性のことをいいます。
主に、顧客の社会的・経済的なデータを表す属性とは、
- 性別
- 年齢
- 職業
- 年収(収入)
- 学歴
などが該当します。
サイコグラフィック:内面的な属性を表す変数(定性的データ)
デモグラフィック:外面的な属性を表す変数(定量的データ)
ジオグラフィックとの違い
さらに、サイコグラフィックと似た言葉でジオグラフィックという用語もあります。
ジオグラフィックとは、「地理的属性」のことを指します。マーケティングにおいて、顧客の地理的データを表す属性のことをいいます。
主に、顧客の地理的データを表す属性とは、
- 国籍
- 地域(居住地・現在地)
- 都市規模(人口規模)
- 発展度合い
- 気候・風土
- 文化背景
などが該当します。
サイコグラフィック:価値観やロイヤルティなど「個人の考え方」に視点を置く。
ジオグラフィック:地域・組織といった「どこに属しているのか」に視点を置く。
サイコグラフィックセグメンテーションが重要な理由
サイコグラフィックによるセグメンテーションは、効率的なマーケティングの実現に役立ちます。
サイコグラフィックをマーケティングに活用するメリットは次のとおりです。
- 顧客のニーズと根拠がわかる
- 顧客が商品やブランドに抱いているイメージがわかる
- 顧客とコミュニケーションを取る機会が得られる
- 今後のマーケティング方針や施策などの戦略が立てやすくなる
このように、サイコグラフィックによるセグメンテーションをマーケティングに活用すれば、ムダを省き、より顧客のニーズにマッチしたアプローチを行うことができます。
効率的なマーケティングが進められると、ムダなコストやリソースを削減することができます。
そのため、サイコグラフィックが重要視されているのです。
サイコグラフィック変数のデータをマーケティングで活用する事例
ここからは、サイコグラフィック変数のデータをマーケティングで活かす事例を解説していきます。
ペルソナマーケティング
サイコグラフィック変数のデータをマーケティングで活かす方法の1つ目は、ペルソナマーケティングを行うときに有効です。
ペルソナマーケティングとは、ペルソナに沿って具体的に顧客の情報を収集・分析を行い、戦略の方向性など対策をしていくマーケティング手法のことです。
ペルソナを設定する際の要素の1つとして、サイコグラフィック変数のデータがとても役に立ちます。
ペルソナを設定する際に「心理的属性」を含めて顧客モデルを仕立てていくことは、顧客に対して適切なコンテンツの作成やアプローチをしていくことが可能になります。
画像の「①ペルソナ」は、デモグラフィックだけの属性で仮説を立てています。
一方「②ペルソナ」は、サイコグラフィック変数のデータを取り入れて仮説を立てています。
サイコグラフィック変数のデータをしっかり収集してペルソナを設定することは、より顧客にとって最良のモノやサービスを提供することができます。
よって、サイコグラフィック変数のデータはペルソナマーケティングを行う際に重要な要素になります。
ペルソナとは、企業側が商品やサービスを提供する際に非常に重要となる象徴的な顧客像のこと。
➡︎具体的に人格など実在するかのように仮説を立て、顧客モデルを仕立てること。
クリエイティブなCM制作や開発
サイコグラフィック変数のデータをマーケティングで活かす方法2つ目は、クリエイティブなCM制作や開発を行うときに活用できます。
また、ブランドのイメージなどを選定する際などにも役立ちます。
例えば、食器洗い洗剤を販売している企業のターゲット顧客が「子持ちで多忙なスケジュールの主婦」だとしてCM制作を行うとします。
サイコグラフィック変数のデータは、消費者の「子持ちで多忙なスケジュールの主婦」に対して、共感を得るCMを制作する際に必要になってきます。
サイコグラフィックの属性を徹底的に調査して、ターゲット顧客に対して「どんなCMを流せばいいのか?」を選定する際に役立ちます。
・販促種類や販促内容が適切かの判断
・キャッチコピーの変更、または適切かの判断
・商品やサービス名の変更時
サイコグラフィック変数のデータを収集する方法
ここからは、サイコグラフィック変数のデータを収集する方法を解説していきます。
既存顧客にインタビュー
サイコグラフィック変数のデータを収集する方法1つ目は、既存顧客にインタビューすることです。
顧客にとっての心理的属性を知るためには、統計的な数字で可視化することが難しいため、顧客に直接聞くことが1番正確であり効率の良いデータ収集法です。
インタビューやアンケートといった手法を取り入れていきましょう。
インタビューのメリット・デメリット
インタビューのメリットは、顧客の実際の声を聞くことで心理的な側面を認知することができるため、高品質な情報を収集することが可能になることです。
インタビューのデメリットとして、一人一人の顧客に対して多くの時間を割くので人件費がかかってきたり、社員の労力がかかってくることです。
そのため、時間やコストをできるだけ抑えられるように、SNSを活用することが鍵となります。
公式ラインやメルマガなどでアンケートに協力してもらえるように発信したり、セミナーを行っている企業であれば、実際に顧客と触れ合えることが多いため紙媒体のアンケートを実施していきましょう。
webサイトのアナリティクスの調査
サイコグラフィック変数のデータを収集する方法2つ目は、webサイトのアナリティクスの調査をすることです。
各SNSのアナリティクスなどデータを参照したり、自社が既に手にしている顧客データを分析することで収集する方法もあります。
例えば、メルマガや公式LINEの配信で「仕掛けにかかる内容」と「リスクの低い無難な内容」に分けて、どちらが“開封率”が高かったかを確認するやり方を行ったとします。
それぞれの開封率を確認することで、だいたいの顧客の好み、雰囲気、性格などを推定することができます。
顧客の行動を収集し分析することで、サイコグラフィック変数のデータを収集することができます。
まとめ
サイコグラフィックとは、顧客の「心理的属性」のことを指しています。
- 価値観
- 趣味趣向
- 興味関心
- 嗜好
- ライフスタイル
といった、数字のデータでは表現しづらい「顧客の心理(感情)」が該当します。
サイコグラフィックは、購買行動の際に大きく影響を与えるため非常に重要な項目です。
また、サイコグラフィック変数のデータを収集することで、顧客の価値観に沿った商品やサービスを提供することができるためリピート率向上に繋がります。
顧客に対してさらに自社商品の魅力を伝えるためにも、人の心理を読み取りマーケティング活動を行っていきましょう。
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