クラウドファンディングサイトおすすめ7選|種類と選ぶポイントを解説

最終更新日: 2024/07/29 公開日: 2024/07/29

最近、クラウドファンディングを活用して新しい事業を始める人が増えています。

テストマーケティングにも利用できるため、自社でも取り入れようと考えている人も多いのではないでしょうか。

利用しようと考えても、どのクラウドファンディングサイトを使えば良いのかわからずに迷ってしまう方のために、この記事では選び方やおすすめのサイトについて説明します。

クラウドファンディングを始める際の参考にしてください。

クラウドファンディングとは簡単に説明

クラウドファンディングは「群衆(crowd)」と「資金調達(funding)」を合わせた造語です。不特定多数の人からインターネット上で資金調達を行うという意味です。

一般的に資金調達をする場合、金融機関からの融資や補助金などを受けることが多いですが、断られる可能性があります。

融資や補助金を受けられなくても、クラウドファンディングでプロジェクトを起案し、支援者が増えれば資金調達が可能です。企業だけでなく個人もアイデアや強い思いがあれば支援を募れる手軽さが魅力です。

クラウドファンディングサイトを選ぶ5つのポイント

クラウドファンディングサイトを選ぶ際のポイントを5つ紹介します。

  1. 手数料
  2. ユーザー数
  3. 種類
  4. 入金にかかる期間
  5. 得意ジャンル

クラウドファンディングサイトは100以上立ち上げられているため、プロジェクトや目的に適したサイトを選びましょう。

1. 手数料

クラウドファンディングサイトでは、調達できた資金に対する9%~20%を手数料として支払う仕組みです。サイト使用料と決済手数料の2種類があり、別々に手数料率が設定されているサイトもあります。

大手のクラウドファンディングサイトは比較的高い手数料ですが集客力があり、集客力の低いサイトは手数料が安めに設定されていることが多いです。

各サイト独自のプランによっても手数料が異なるので、どのようなサービスが必要かを考慮して選びましょう。

2. ユーザー数

クラウドファンディングサイトのユーザー数は、支援の規模を測る指標です。ユーザー数が大きい方が、自社のプロジェクトを閲覧されやすくなります。

ただし、自社のプロジェクトに興味のあるユーザーが少なければ支援してもらえないため、ユーザー数が比較的少なくてもターゲットが多いサイトを選ぶ方が良い場合もあります。

3. 種類

クラウドファンディングには、主に購入型と寄付型の2種類があります。

購入型・支援者に対してリターンが必要
・金銭的なリターンは設定できない
寄付型・お金を寄付する形で支援してもらう
・社会貢献のプロジェクトが多い
・リターンは必要ない
・支援金が寄付金扱いになり支援者は税額控除できる

自社のプロジェクトの目的やリターンの有無・内容によって、どの種類のクラウドファンディングを実施するのかが決まります。

購入型にはAll in方式とAll or Nothing方式の2種類があります。

All in方式

All in方式は目標金額に達していなくても、期間中に集めた支援金を受け取れます。その代わり支援金がどんなに少なくてもプロジェクトを実行し、リターンを渡さなければなりません。

新商品やサービスの宣伝目的に使われることが多いです。

All or Nothing方式

All or Nothing方式は、目標金額を達成できれば支援金を受け取れる仕組みです。未達の場合は支援金を受け取れず、クラウドファンディングにかけたコストが無駄になってしまいます。

目標金額が集まるまで実行できないプロジェクトに採用される方式のため、マーケティングリサーチにも活用されています。

4. 入金にかかる期間

集めた支援金がいつ入金されるのかは、クラウドファンディングサイトによって異なります。

入金にかかる期間が長いとプロジェクトやリターンの実行が遅れてしまう内容に関しては、支援金の入金日はあらかじめチェックしておきたい項目です。

5. 得意ジャンル

クラウドファンディングサイトには、どのようなジャンルも扱っている総合型と1つのジャンルに特化したサイトがあります。

プロジェクトのジャンルに強いサイトを選べば興味関心度の高いユーザーが集まっているため、支援を受けられる可能性が高まります。

クラウドファンディングサイト7社比較

ここではクラウドファンディングサイトを7社紹介します。

  1. CAMPFIRE
  2. Makuake
  3. Kibidango
  4. GREEN FUNDING
  5. READYFOR
  6. MotionGallery
  7. academist

前述の選び方のポイントもまとめましたので、参考にしてください。

1. CAMPFIRE

手数料17%(決済手数料5%含む)
ユーザー数400万人
種類All in方式・All or Nothing方式・寄付型
入金にかかる時間プロジェクト終了月の翌月末日
得意ジャンル音楽・プロダクト・平面作品・ガジェット・ファッション・映画・写真・本など

CAMPFIREは日本最大級のクラウドファンディングサイトで、累計プロジェクト数は9万件以上あります。大手サイトなので、集客力が高いのが魅力です。

グループサイトが多く、社会問題に特化した「CAMPFIRE for Social Good」やエンタメ領域特化型の「CAMPFIRE for Entertainment」などのユーザーにも一気にアプローチできます。

プロジェクト作成時に専任の担当者がつくため、初めてでも安心してクラウドファンディングに挑戦が可能です。プロジェクト応募前の相談も受け付けており、達成に向けてのサポートを受けられます。

参考:CAMPFIRE

2. Makuake

手数料18.2%(決済手数料込み)
ユーザー数400万人以上(3か月間1,200万人の平均で算出)
種類All in方式・All or Nothing方式
入金にかかる時間プロジェクト終了月の翌月末日25日
得意ジャンルプロダクト・テクノロジー・ファッション・エンタメ・飲食

Makuakeは、サイバーエージェントの新規事業の1つとして始まったクラウドファンディングサイトです。サイバーエージェントのノウハウを活用して集客できるのがポイントです。

すべてのプロジェクトにキュレーターというスタッフがつき、プロジェクトの準備段階から終了までサポートしてもらえます。

Makuakeではプロジェクト公開までに審査が3回あり、比較的厳しい目で内容を見られます。審査に合格するには「アタラシイ」や「応援購入」というMakuakeのビジョンに沿ったプロジェクトであることが必要です。

参考:Makuake

3. Kibidango

手数料10%
ユーザー数不明
種類All or Nothing方式
入金にかかる時間プロジェクト終了月の翌月末日
得意ジャンルプロダクト・雑貨・ファッション・テクノロジー

Kibidangoのプロジェクト成功率は約80%と高いです。プロジェクトマネージャーやモノづくりなどのキャリアを持つスタッフがプロジェクトのサポートをしてくれます。

日本進出に興味がある海外企業にアプローチし、自社プロジェクトという形でサポートしています。今までに300件以上の自社プロジェクトを開催し、その中で得たノウハウや知識を起案者に還元しています。

公式ページ:kibidango

4. GREEN FUNDING

手数料20%(決済手数料4%含む)
ユーザー数不明
種類All or Nothing方式
入金にかかる時間プロジェクト終了月の翌月末日
得意ジャンルガジェット・雑貨・出版・映画映像・音楽・アート・フード・スポーツ

GREEN FUNDINGは、蔦屋書店・TSUTAYAを運営するCCCグループのクラウドファンディングサイトです。

CCCグループのネットワークを活用したマーケティング支援を受けられるのがポイント。渋谷TSUTAYAにはクラウドファンディング中の新商品を無料で展示できるコーナーが用意されています。

GREEN FUNDINGとkibidangoは提携しているため、プロジェクトの同時掲載が可能です。

参考:GREEN FUNDING

5. READYFOR

手数料ベーシックプラン:14%(決済手数料5%含む)
ユーザー数不明
種類寄付型・All in方式・All or Nothing方式
入金にかかる時間プロジェクト終了月の翌々月10日
得意ジャンル社会貢献・医療・研究・地域・文化・スポーツ

READYFORは日本初のクラウドファンディングサイトです。社会貢献のための寄付型クラウドファンディングが多いです。

2023年には、国立科学博物館のコレクションを守るプロジェクトに約5.4万人が寄付を行い、約8.8億円を集めて話題となりました。

ベーシックプランの他に、個別サポートが受けられるサポートプランやコンサルティングプランもあります。サポートプラン以上では、認定・准認定ファンドレイザーの資格を持つキュレーターがサポートします。

参考:READYFOR

6. MotionGallery

手数料10%(決済手数料5%含む)
ユーザー数50万人
種類All or Nothing方式・All in方式
入金にかかる時間プロジェクト終了月の翌月末日
得意ジャンル映画・アート・音楽・写真・ゲーム・書籍

MotionGalleryは、クリエイティブな活動を応援するためのクラウドファンディングサイトです。世界を見据えたプロジェクトの場合、Indiegogoというアメリカのクラウドファンディングサイトにも同時掲載が可能です。

All or Nothing方式のコンセプト・ファンディングと、All in方式のプロダクション・ファンディングの2種類があります。

コンセプト・ファンディングはアイデア段階のものを具現化するためのプロジェクトに適しており、プロダクション・ファンディングはプロジェクトのスケールアップに適しています。

参考:MotionGallery

7. academist

手数料17%(別途決済手数料3%必要)
ユーザー数不明
種類寄付型・All or Nothing方式・All in方式
入金にかかる時間プロジェクト終了月の翌月末日
得意ジャンル学術研究

academistは日本初の学術研究特化型のクラウドファンディングサイトです。国からの科学研究費補助金は限られた研究者しか使えず審査が厳しいため、クラウドファンディングを活用することで研究費を捻出できます。

目標金額を設定するAll or Nothing方式のクラウドファンディングと、月額のサポートを募るAll in方式のファンクラブがあり、研究内容に合わせて選択できます。

参考:academist

クラウドファンディングサイトの利用方法5ステップ

ここでは、クラウドファンディングサイトの利用方法を5ステップで紹介します。

  1. プロジェクト内容と目標金額を決める
  2. 利用するクラウドファンディングサイトを決める
  3. プロジェクトページを作成する
  4. プロモーション活動を行う
  5. プロジェクト成立後実行する

クラウドファンディングサイトには、たいていメールサポートなどのサービスがついているため、うまく活用しながらプロジェクトを成功に導きましょう。

1. プロジェクト内容と目標金額を決める

アイデア段階にあるプロジェクトを具体的な内容に落とし込みます。プロジェクトを実行すればどのような未来になるのか、プロジェクト実行に何が必要かなどを深く掘り下げましょう。

プロジェクト内容が明確になれば、実行に必要な金額を算出できます。銀行から融資を受けるときに事業計画を立案するように、クラウドファンディングでも事業計画が必要です。

2. 利用するクラウドファンディングサイトを決める

一般的に大手のクラウドファンディングサイトの方が、ユーザー数が多く集客力があります。特化型クラウドファンディングサイトのユーザー数は比較的少ないですが、興味関心度の高いユーザーが多く支援してもらいやすいです。

各サイトのメリット・デメリットを比較し、最適なクラウドファンディングサイトを選びましょう。

3. プロジェクトページを作成する

支援者にプロジェクト内容や思いを伝えるためのプロジェクトページを作成します。支援者はプロジェクトページを見て支援するかどうかを決めるため、作りこみが必要です。

多くのクラウドファンディングサイトは、起案者の相談受付やページ作成の外注受付のサービスがあるので、適宜利用するのがおすすめです。

4. プロモーション活動を行う

目標金額を達成するためには、プロモーション活動が重要です。自社のSNSアカウントやオウンドメディアなどで告知しましょう。

プロジェクトページを都度更新し経過報告することも、支援を悩んでいるユーザーに対して有効です。プロジェクトを成功させたいという熱い気持ちをいかにユーザーに伝染させることで、支援者に連帯感が生まれます。

5. プロジェクト成立後実行する

プロジェクト成立後、集まったお金が入金されればプロジェクトを開始できます。プロジェクトの進捗を定期的に支援者に報告し、リターンを渡します。

プロジェクトが成立してもしなくても、支援者へのお礼を必ずプロジェクトページに掲載しましょう。SNSやブログで支援金が正しく使われていることを公開すれば支援者は社会的意義を感じ取れ、自社のファンになる可能性があります。

適切なクラウドファンディングサイトを選んで事業に活用しよう

この記事では、クラウドファンディングサイトの選び方とおすすめのサイト、利用方法について説明しました。

プロジェクトが良くてもサイト選びを間違うと、目標金額を達成できずに失敗してしまう可能性があります。

クラウドファンディングサイトは各社特徴があるため、自社のプロジェクト内容と得意ジャンルが合致しているのか、必要なサービスが揃っているのかなどを確認して最適なサイトを選びましょう。

セミナーズ通信

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最終更新日: 2024/07/29 公開日: 2024/07/29