- FOMOとJOMOの意味と具体例について知りたい
- FOMOから抜け出すための方法とは
- FOMOとJOMOに関連する用語をおさえておきたい
この記事は、上記の項目について知りたい方におすすめします。
FOMOとは、「Fear Of Missing Out」の略称で、取り残されることの恐れという意味があります。SNSやインターネットの情報に取り残されることの恐怖を表した言葉です。
一方、JOMOは、「Joy Of Missing Out」の略称で、取り残されることの喜びという意味があります。インターネットの情報に取り残されることを積極的に行うことで、情報に惑わされず目の前の取り組みを楽しむことです。
今回は、FOMOとJOMOの意味や両者の違いについて詳しく解説します。また、FOMOを抜け出すための方法についてインターネットやSNSとの適切な付き合い方をご紹介します。
この記事を読めば、FOMOとJOMOについておさえるべき具体的な事項を網羅することが可能です。
FOMOとは
FOMO(Fear Of Missing Out)とは、「取り残されることの恐れ」という意味です。
常に情報に触れていないと重要な情報や最新のトピックを見逃すのではないかと不安に感じることをいいます。
アメリカの学者であり著作家のジョゼフ・マイケル・リーグル・ジュニアが2004年の論文で提唱したことで広まりました。
スマートフォンで情報収集にかける平均時間は132分
インターネットやSNSの日常使いは、今欠かせないものになっています。
Glossom株式会社は、全国の10代から70代の男女1,594名に対して「スマートフォンでの情報収集に関する定点調査2023」を行いました。
本データによると、SNS・サーチエンジン・メディアにおける情報収集の一日当たりのスマートフォンの平均使用時間は2023年度で132.1分となっています。一日2時間以上も情報収集に時間をあてているのです。
情報が溢れる現代社会で常にインターネットやSNSに触れていると、それができない状況になったときに不安を感じてしまいます。
FOMOの具体例
例えばあなたがインターネットやSNSを使用していないときに以下のように感じていたら、FOMOに陥っているといえます。
- SNSをしばらく使っていないと、流れてくる重要な情報を逃していないかと不安になる
- インターネットをしばらく使っていないと、世間から取り残されているように感じる
- SNSやインターネットに気を取られてしまい、目の前のことに集中できない
FOMOに陥ると私たちは謎の焦燥感に掻き立てられたり不安になったりして、目の前のことを楽しむ大切さを忘れてしまいます。
JOMOとは
JOMO(Joy Of Missing Out)とは、「取り残されることの喜び」という意味があります。
JOMOは、SNSやインターネットを意識的に使用しないことで得られる喜びのことです。
アメリカの起業家であり学者のアニル・ダッシュが2012年に自身のブログで発信したことにより知られるようになりました。
最近は「デジタルデトックス」という言葉もあるように、デジタルを使用しないことのメリットを感じている人も多いのではないでしょうか。
SNSやインターネットなどに意識的に触れずに過ごすことで目の前の状況に集中できたり日常的に楽しさを取り戻せたりできます。
JOMOの具体例
あなたがインターネットやSNSを使用していないときに以下のように感じられていたら、JOMOの状況になっているといえます。
- 友達や家族との会話を楽しむなど目の前の状況を以前より楽しめるようになった
- 使用していないときでも安心さや安らぎの気持ちを感じられるようになった
- 情報を意図的に遮断したことで自分は情報に心を囚われていたのだと始めて自覚できた
FOMOからJOMOに移行できると、以前に感じていた情報に取り残されることの恐れの気持ちが消えていきます。そして、むしろその状況を喜べるようになるのです。
FOMOを抜け出すための方法|FOMOからJOMOへ移行するために
SNSやインターネットを意識的に遠ざけようとすると、不安になり気付いたら触っているという方も多いと思います。
ここではFOMOを抜け出すための方法として、いくつかのアイデアを紹介します。
紹介する実践方法は以下の通りです。
- あらかじめ決めた時間だけ使用する
- 身体を動かすアクテビティの時間に充てる
- 意識的に誘いを断る
- レスイズモアの精神を取り入れる
取り入れることによりFOMOからJOMOへと気持ちを切り替わっているのを実感できるでしょう。
あらかじめ決めた時間だけ使用する
SNSやインターネットを使用する時間をあらかじめ決めてみましょう。自分にとって本当に必要だと感じる時間だけ使用するのです。
そのために、まずは自分がどれぐらい使用しているのかについて現状をつかみます。
方法について、例えばスマートフォンではスクリーンタイム機能を使うのがおすすめです。一日のスマートフォンの使用時間やそれぞれのアプリの使用時間も確認できます。
その結果を見ると、「○○のアプリに予想以上に時間をかけ過ぎている」など使用の現状が分かるでしょう。
「暇ができるとついスマートフォンを触っている」など結果を見て時間を無駄にしていた感覚を強く感じる方もいるかもしれません。
その後、自分が理想にしたい一日のインターネットやSNSの使用時間を決めて実践を始めましょう。ここで最も重要なことは、決めた時間以外は必ずスクリーンを見ないと意思を固くもつことです。
身体を動かすアクテビティの時間に充てる
SNSやインターネットを見ている時間を少しでも、運動として身体を動かすアクテビティの時間に充ててみましょう。
運動は取り組んだ後に達成感や満足感を得られるだけでなく、デジタルデバイスを操作したい気持ちを減らすことができるのです。
私たちは、SNSやインターネットを見るとドーパミンと呼ばれる脳内物質が出るといわれています。
ドーパミンは、適度であればやる気や集中力アップにつながりますが、過剰に分泌されるとやる気や意欲がかえって減少します。
SNSやインターネットを過度に使用すると、ドーパミンが過剰分泌されてしまうのです。
運動でドーパミンの過剰分泌を抑えられる
対して、運動はドーパミンとともにセロトニンという物質が分泌されます。セロトニンは精神の安定やリラックスした気持ちを促す脳内物質です。
そして、セロトニンにはドーパミンの過剰分泌を抑える効果もあるため、SNSやインターネットをしたくなる気持ちを抑えることができます。
身体を動かせば、喜びや楽しい気持ちとともに、デジタルデバイスに触れる時間と気持ちを減らすことに役立つのです。
意識的に誘いを断る
SNSやインターネットを意識的に断つのを成功させるために、他者からの提案や誘いを断る選択肢も有効です。
最新の情報に追いつかないと不安になるという状態は、外部からの情報や刺激に惑わされている状態といえます。
外部の刺激に翻弄されるようになると、内なる声や本当にやりたいことや感じていることに耳を傾けることを忘れてしまうでしょう。
SNSやインターネットを遠ざけるために、まず自分の本当に感じていることについて自覚することから始めてみてください。
そして、自分の意思とは異なるものに断るという勇気を持ってみましょう。
例えば、以下のような取り組みができます。
- 気の乗らない誘いを断る
- 外部の行動に自分を犠牲にさせない
- たまには自分本位になってみる
このようなことができるようになると、SNSやインターネットを意識的に遠ざける意志力もつきます。
レスイズモアの精神を取り入れる
レスイズモアとは、「少ない方がよい」という考え方です。
ドイツの建築家であるルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエが提唱した言葉として知られるようになりました。
iPhoneの開発者であるスティーブ・ジョブズも「少ない方がよい」という考え方の持ち主です。
「何をしないかを決めることは、何をするのかを決めるのと同じくらい大事なことだ」という名言を残しています。
FOMOに陥っている方は、何事も多い方がよいという考え方の持ち主かもしれません。
情報から取り残されることを恐れると不安な気持ちになり、その気持ちを埋めるために、情報を常に取り込み続けてしまいます。
しかし、膨大な最新情報に触れた中で、本当にあなたにとって重要な情報はほんの一部であるかもしれません。
取り入れる情報源を厳選する
FOMOを抜け出すために、あらゆる情報をできるだけ多く取り入れることをやめてみましょう。本当に質の良い情報だけをキャッチすることを取り入れてみてはいかがでしょうか。
例えば、以下のような取り組みはおすすめです。
- SNSでフォローするアカウントを厳選する
- 自分が得たい情報をピンポイントで得られる情報源以外は見ない
レスイズモアの精神を様々な場所に取り入れれば、自分にとって本当に大事なことが分かってくるはずです。
『デジタル・ミニマリスト』という考え方
『デジタル・ミニマリスト』では、SNSやインターネットなどを閲覧するデジタルとの上手な付き合い方を示した本です。
”少ないほど豊かになれる”というレスイズモアの精神をもとに、デジタルに触れる時間を減らす方法を提示します。
(中略)テクノロジー過多の時代をうまく渡っていきたい人々に最適な答えとなりそうな一つが浮かび上がった。私はそれを”デジタル・ミニマリズム”と命名した。デジタル・ツールとつきあううえでは、”少ないほど豊かになれる”という考え方だ。
『デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方』(著者:カル・ニューポート, 翻訳:池田 真紀子, 2021年4月, 早川書房,P18,19より引用)
本書では、本当に必要な最小限のデジタルツールを扱い、本当の豊かな自分を取り戻す方法について書かれています。
- 情報を浴びすぎて心身に疲れが溜まっている
- SNSやインターネットを適切に使い、メリットだけを最大限に享受したい
- SNS疲れを克服する方法を知りたい
このように考える方は、本書を読むと自分にとって適切なデジタルとの付き合い方や使い方を見つけることができるでしょう。気になる方は、チェックしてみてください。
FOMOとJOMOから派生したSNSに関する用語
FOMOとJOMOから派生した用語を紹介します。
MOMO(Mystery of Missing Out)は、取り残されることの謎という意味があります。FOMOが進行するとMOMOの状態になるといわれ、他者がSNSに投稿しないことに不安を抱く現象です。
FOJI(Fear Of Joining In)は、参加することへの恐れという意味があります。自分がSNSに参加しても誰もつながろうと思ってくれないのではないかという、SNSに参加する恐怖心が芽生えることです。
SNSから派生した様々な用語は、FOMOやJOMOの理解をさらに深めるものとなるでしょう。あなたも社会現象となっているこれらの言葉から、SNSやインターネットとの付き合い方を考えてみてください。
まとめ
今回は、FOMOとJOMOのそれぞれの意味と、FOMOを抜け出す方法について紹介しました。FOMOは、取り残されることの恐れ、JOMOには、取り残されることの喜びという意味がありました。
現代社会は情報に溢れています。情報を常に浴びていると、それを見ることが出来ない状態に不安な気持ちや焦燥感を抱えてしまうのです。
私たちは情報に流されず目の前のことに喜びを感じられるようFOMOからJOMOへと気持ちを切り替えられるのが望ましいでしょう。
FOMOを抜け出すためのアイデアとして次の行動を意識してみてください。
- あらかじめ決めた時間だけ使用する
- 身体を動かすアクテビティの時間に充てる
- 意識的に誘いを断る
- レスイズモアの精神を取り入れる
外部の情報に惑わされることなく、自分の本当の気持ちを見つけて目の前のことに楽しさや喜びを感じるきっかけとなれば幸いです。
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