「マーケティングは初心者で何から勉強したらいいか分からない」
「最新のマーケティング理論を勉強して仕事に活かしていきたい」
マーケティング初心者の方は、フィリップ・コトラーの人物や理論について学ぶことから始めましょう。フィリップ・コトラーは「マーケティングの神様」と呼ばれています。
フィリップ・コトラーの理論を学ぶと、変化の激しい時代でも対応可能な、最新のマーケティングを使いこなせるようになります。
フィリップ・コトラーを学ぶメリットや、提唱するマーケティング理論についてご紹介します。
なぜフィリップ・コトラーを学ぶのか?
フィリップ・コトラーを学ぶことで、変化の激しい現代社会に対応できるマーケティングの力がつきます。
マーケティングという言葉が生まれたのは1900年頃。1900年代から現代まで、市場環境は大きく変わっています。そして、変化のスピードは今後さらに早くなるでしょう。
市場の変化に対して、自社のマーケティングの手法を見直す必要があると、フィリップ・コトラーは述べています。
しかし、対応するマーケティングの手法が変わっても、顧客や市場に対応するという事実は変わりません。その事実を理解することで、時代の変化にも対応できる不変のマーケティングを学べるでしょう。
フィリップ・コトラーを学ぶメリット
フィリップ・コトラーを学ぶ具体的なメリットは以下の3点です。
- マーケティングの歴史の移り変わりを学べる
- マーケティングの基礎の考え方を学べる
- 変化の激しい社会でも変わらない、不変のマーケティングの考え方を学べる
フィリップ・コトラーとは?
フィリップ・コトラーは、アメリカの経営学者です。現代のマーケティング理論を発見し、常に新しい情報を発信し続けてきました。
まずはフィリップ・コトラーの実績や、彼から学べることを知りましょう。
実績について
フィリップ・コトラーは、経営学者として世界中の大学で授業を行うほか、企業のコンサルタントや講演家としての顔を持っています。
22の大学から名誉学位を取得し、また約80冊の著書と、150以上の記事を出しています。下記に具体的な実績をご紹介します。
マーケティングの コンサルを行った企業 | IBM General Electric AT&T Bank of America Merck Motorola Ford 他多数 |
講演を行った国 | イタリア スウェーデン 中国 日本 インド インドネシア オーストラリア 他多数 |
参考サイト:Biography — Philip Kotler
学べること
フィリップ・コトラーから学べることは多くあるでしょう。80もある書籍の中から一番有名な書籍をご紹介します。そしてフィリップ・コトラーが残した名言も併せてご紹介します。
書籍「マーケティングマネジメント」
マーケティングマネジメントは、世界中で広く使用されています。初版が出版されたのは、1967年のことです。その後何度も改訂版が出版されています。
マーケティングを学ぶ人のバイブル本となっていて、ビジネススクールでも使用されています。マーケティングを学ぶ人は、ぜひ読んでみましょう。
名言
マーケティングの神様とも言われるフィリップ・コトラーが残した言葉に、私たちは多くを学べるでしょう。名言の一部をご紹介します。
- 良い会社は優れた製品とサービスを提供します。優れた企業はまた、優れた製品とサービスを提供するだけでなく、世界をより良い場所にするために努力しています。
- すべての顧客は重要ですが、一部の顧客は他の顧客よりも重要です。
- 市場は常にマーケティングよりも速く変化します。
参考サイト:Quotes From Philip— Philip Kotler
コトラーの提唱するマーケティング理論
コトラーは過去の時代に名前を付け、それに付随する理論を展開しています。名付けた時代の流れとともに理論を紹介します。
時代の変遷 | 時代に合わせた主な理論 |
マーケティング1.0 | 4P分析 |
マーケティング2.0 | STP分析 |
マーケティング3.0 | 3iモデル |
マーケティング4.0 | 4A 5A |
マーケティング1.0|製品中心の時代
1900年代は製品の需要が供給を上回り、物を大量に生産し、生産した分だけそのまま売れるという時代でした。そして、1960年代に生まれた理論が「4P分析」です。
4P分析
4P分析とは、下記の4つのPを中心にマーケティングを考える理論です。現在のマーケティングにもよく使用されます。
①製品(Product)…どのような製品をつくるか ②価格(Price) …どのような価格で売るか ③流通(Place)…どのようなルートで運ぶか ④プロモーション(Promotion)…どのように宣伝をするか |
マーケティング2.0|消費者中心の時代
物を多く売って経済が豊かになった1970年代。製品の価格競争が激しくなった結果、どのようにしたら顧客が喜んでくれるかという顧客を中心に考える消費者志向の時代になりました。
STP分析
消費者志向の中、顧客が求めるものを分析する理論として生まれたのが「STP分析」です。
以下の3つの観点から企業が市場や顧客を取り込むかを考える理論です。
①細分化(Segmentation)…顧客が求める機能を細分化 ②市場を決める(Targeting)…市場にむけて販売するか ③立ち位置を決定する(Positioning)…製品を差別化する |
マーケティング3.0|価値に重きを置く時代
1990年代以降になると、携帯電話が市場に出回り始め、商品の価値が重要視されるようになります。商品を単に作るのではなく、商品につく価値を重要視することになりました。
その中で3iモデルという概念が生まれました。
3iモデル
企業は単に物を生み出すだけでなく、その商品に倫理観を求められるようになりました。
3iモデルは、そんな価値が重要視される時代に生まれた理論です。
個性(identity)…できる限り個性的であること イメージ(image)…良質なイメージであること 誠実さ(integrity)…誠実であること |
マーケティング4.0|接続性の時代
2010年代になると、スマートフォンなどが普及し、さまざまなソーシャルメディアが誕生しました。ソーシャルメディアが普及した時代を接続性の時代と呼んでいます。
SNS時代の5A
消費者の購買行動が社会的影響に大きく関わってくることを考え、5A理論を提唱しました。
認知(Aware)…広告や口コミを見る 訴求(Appeal)…購買意欲がわき行動する 調査(Ask)…店頭やネットで商品について調べる 行動(Act)…実際に購入する 推奨(Advocate)…商品をSNSで推奨する |
今すぐできること
私たちが、フィリップ・コトラーの人物や生み出した理論について学んでも、それらを活用しなければ意味がありません。では、私たちが今すぐできることは何でしょうか。
私たちがここで学んだ理論について、深く掘り下げて調べてみることをオススメします。
理論を用いて、実際にマーケティングをしたい商品に当てはめて考えてみましょう。自身の考えをアウトプットしていくのが大事です。
まとめ
フィリップ・コトラーは「マーケティングの神様」と呼ばれ、時代の変化ともにマーケティング理論を生み出してきました。
書籍「マーケティングマネジメント」は、マーケティングを学ぶ人は、読むべきバイブル本となっています。気になった人はぜひ読んでみてください。
マーケティングの知識を深めていきましょう。
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