- 行動経済学を本から学びたい!ベストセラーのおすすめ書籍は…?
- 行動経済学のベストセラー本の内容を簡単に知りたい…!
この記事は、上記のように考えている方におすすめします。
今回は、行動経済学のベストセラー書籍でおすすめの5つの本を紹介します。
行動経済学でどの本から読んでみようか迷っている方は、この記事をご覧いただくことで次に購入する書籍の目星をつけることができるでしょう。
行動経済学を学ぶことで、人間は経済活動において常に合理的な選択をしていないという事実が分かります。時には、直感的に意思決定して不合理な選択をすることがあるのです。
このメカニズムを知ることで、仕事上での適切な意思決定に役立てたり思わず購入したくなる商品・サービスを提供したりできるようになります。
最後までぜひご覧いただき、手に取りたい書籍を見つけてください。
行動経済学とは
行動経済学とは、経済学を心理学的に追究する学問のことです。
私たちは商品やサービスを購入するかどうかについて合理的な判断を行ったうえで行動を起こします。
時に、私たちは物を買うことを感情的な判断のもとで行うことがあり、常に選択が合理的であるとは限りません。
行動経済学では人間の思考と経済行動の関係性のメカニズムを学べます。
私たちがなぜ感情に任せて不合理な決断をすることがあるのかを知ることができるのです。
この原理を知れば人々が心理学的側面から商品・サービスを購入する理由が分かるため、ビジネスを有利に進めるうえで役立ちます。
具体的にはマーケティングや営業などで大いに活用が可能です。
行動経済学を書籍で学べば原理を基礎から応用まで順を追って詳細に把握できるため、本質的な学びにつながり活用の幅も広がります。
行動経済学のベストセラー本おすすめ5選
行動経済学の分野でベストセラーでおすすめの書籍を5つ紹介します。
ご紹介する行動経済学のベストセラー本は以下の通りです。
- 予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
- 実践行動経済学 健康、富、幸福への聡明な選
- 影響力の武器[第三版]:なぜ、人は動かされるのか
- ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?
- 経済は感情で動く:はじめての行動経済学
それぞれの内容について確認していきましょう。
予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』は、イスラエル系アメリカ人で、デューク大学の教授を務めるダン・アリエリーが執筆しました。
ダン・アリエリーは本書以外にも行動経済学に関する書籍を執筆していて、下記の二冊もベストセラーとなっています。
- 不合理だからすべてがうまくいく
- ずる 嘘とごまかしの行動経済
興味のある方は併せて読んでみてください。
あなたがとった不合理な選択はあらかじめ予想できるものである
タイトルに「予想どおりに不合理」と記載のある通り、本書では人間がとる不合理な行動は予測できるといいます。
例えば、ある商品を感情に任せて購入したとしましょう。
もしかしたら、後々不合理的な選択をしてしまったと感じて、商品を購入したことを後悔するかもしれません。
そのとき起こりうる感情としては、「今回はたまたま直感的に行動してしまったから、次からは気を付けよう」と次回の行動への教訓にするかもしれません。
「その気になれば合理的に判断できたはずだ」とも感じているはずです。
しかし本書を読むと物を感情的に買ってしまうことは、たまたま起こるものではないことが明らかになります。そこには、原因となったトリガーがあるのです。
筆者は、不合理性を持った選択について不規則でランダム的に発生するのではなくいつも同じように起こるといいます。
本書を読んで分かること
本書を読めば、なぜこのような不合理的な選択が起こるのかについてのメカニズムを知ることができます。
人々が購買行動においてなぜ感情に任せて一見不合理な選択をするのかが分かるため、ビジネスに役立てることが可能です。
例えば、人が不合理性に陥りやすい場面を理解してその心理に基づいたビジネス戦略を練ったりマーケティングに活用したりできます。
また、自分自身の消費活動を見直すきっかけにもなるでしょう。
なぜそのようなことが起こるのかを理解して、自身の経済的な消費の選択に常に合理性を持たせることも可能になります。
実践行動経済学 健康、富、幸福への聡明な選択
『実践 行動経済学』は、アメリカの経済学者でありシカゴ大学教授であるリチャード・H・セイラーが執筆した本です。
リチャード・H・セイラー氏は自身の研究の功績が認められ、2017年にノーベル経済学賞を受賞した実績があります。
本書は2008年にアメリカで初版が出版されベストセラーとなりました。
より良い選択をするためのトリガーである「ナッジ」について学ぶ
本書で語られる主なテーマは「ナッジ」です。ナッジとは、私たちがよりよい選択をするために後押しする行動や事象のことをいいます。
私たちは、意思決定をする際に生物学的なバイアスによって好ましくない選択をしてしまうことがよくあります。
これを「非ナッジを選択してしまう」いいます。
本書はこのような非ナッジが起こるメカニズムを解明していくことで、よりよい選択をすることを目的とします。
本書の副題は『健康、富、幸福への聡明な選択』となっています。
最後まで読むことによって、これらを得るためのよりよい選択ができると確信することでしょう。
例えば、健康のためといっても辞められない習慣を断ち切る方法が分かります。また、富の面では貯金ができない理由や物を余分に買ってしまう衝動を抑える方法などが明らかになるのです。
ビジネスの重要な局面に適格な決断をしたり、健康や幸福を得るためによりよい選択ができたりするよう本書を読んでみてください。
影響力の武器[第三版]:なぜ、人は動かされるのか
『影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか』は、アメリカの心理学者であるロバート・チャルディーニによって書かれました。
本書は、1991年に初版が発行されて以降現在でも読み続けられている書籍であり、世界で累計75万部以上を記録しているベストセラー本です。
人が意思決定する6つの原理を把握する
人々が無意識的に行動をしてしまう出来事には6つの原則があると述べます。
本書では思わず行動したくなる6つの法則に惑わされず、客観的な視点で物事見ながら合理的に判断する方法が書かれています。
その具体的な6つの法則の名称と意味は以下の通りです。
法則 | 概要 |
返報性 | 人に何かをしてもらうとお返しをしたいと思うこと |
コミットメントと一貫性 | 過去に行った動作や言動に対して、一致させたいと思うこと |
社会的証明 | 様々な状況で他者を模倣しようとすること |
好意 | 好意を受けた相手に好意をお返ししようとすること |
権威性 | 権威の人に対して無意識に従おうとすること |
希少性 | 希少性が高いものであるほど価値を感じること |
これらの特性は、私たちが誰しも直感的に誤った意思決定や判断をしてしまう要因となるものです。
本書を読むことで、営業活動に活かしたり顧客の心を掴むことができる商品・サービスの提供をしたりすることが可能となります。
ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?
『ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?』は、イスラエル・アメリカ合衆国の心理学者であるダニエル・カーネマンによって執筆されました。
ダニエル・カーネマンは、エイモス・トヴェルスキーとともに「プロスペクト理論」を提唱した人物として知られています。
「プロスペクト理論」とは、予想が不確実な事象に対して現状の情報を基に合理的に判断するのではなく、人間の持つ認知バイアスにより状況に応じてその予想を自分の都合の良いように考えてしまう原理です。
「損失回避の法則」と言われることもあり、利益よりも損失が出ることを避ける性質が私たちにはあります。
ダニエル・カーネマンは、理論発見の功績を称えられ、2002年には心理学者でありながらもノーベル経済学賞を受賞しました。
本書は上巻と下巻の二つに分かれています。上下を合わせたページ数は、800ページを超えており読み応えのある本です。
私たちはファスト思考とスロー思考の2種類で意思決定をする
本書の内容は、人間が意思決定をして行動にいたる思考システムを2種類に分けます。それが「ファスト思考」と「スロー思考」です。
「ファスト思考」は、直感的になされる人間の感情的な思考のことであり文字通り速い思考のことです。
一方、「スロー思考」は論理的な思考を指します。
複雑で合理的に考えるため、結論を出すのに時間がかかる思考法です。文字通り時間がかかる遅い思考のことをいいます。
筆者は、私たちがファスト思考とスロー思考を使って日々行動を決めていることに言及します。
本書では、この両者が私たちの経済面での意思決定にどのような影響を及ぼすかについて解明していくのです。
私たちはファスト思考が先行してしまい、時にスロー思考をすることが難しくなるときがあります。
だからこそ、備わる生物的なものであるため、これら起こる理由を学ぶことでより適切な意思決定ができるようになるのです。
経済は感情で動く:はじめての行動経済学
『経済は感情で動く : はじめての行動経済学』は、イタリアの教授であるマッテオ・モッテルリーニによって執筆されました。
本書では行動経済学と神経経済学に焦点を当てて、自らのバイアスによる思考の癖や行動を読み解きます。
人の心理とお金の関係について知りたいと感じていて、その身近な例を知りたいという方におすすめです。
身近な題材を通して行動経済学を学べる
本書は、行動経済学を学ぶ入門書を探している方におすすめです。
以下のような身近な事象(※)を題材として私たちの心理とお金の関係について言及します。
- 日常の買い物
- レストランでの食事
- バーゲンセールでの行動
- 投資やビジネスでの判断
- 病院や選挙での選択
身近な事象を通して、経済活動は決して合理的ではなく感情的な側面が動機となることがあると理解できます。
気づかぬうちに反応的に取っている行動は、直観的な感情面から来る行動なのかを振り返るきっかけとなるでしょう。
まとめ
今回は、行動経済学のベストセラー書籍のおすすめ本を5つ紹介しました。
行動経済学とは、経済学を心理学的な要素から追究する学問のことです。私たちは時に感情に従って合理的でない決断をするときがあります。
この心理学的な原理を経済学の観点から学ぶことで、マーケティングや営業などのビジネスの分野に役立てることができるのです。
今回ご紹介した行動経済学のベストセラー書籍を、以下にまとめます。
- 予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
- 実践行動経済学 健康、富、幸福への聡明な選択
- ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?
- 影響力の武器[第三版]:なぜ、人は動かされるのか
- 経済は感情で動く:はじめての行動経済学
これらのベストセラー本は、初版の刊行以降重版を繰り返しており、多くの経営者やビジネスマンに読まれています。
私たちが意思決定するときには、私たちが知らないうちに陥っている心理的なバイアスを知ることで合理的な判断が可能です。
行動経済学の本では、この心理的なバイアスが経済にどのような影響を与えるかや、その回避方法を把握できます。
行動経済学を学ぶ際には、まずベストセラーを読むことで必ずおさえるべきビジネス教養が身につくでしょう。
詳しく読んでみたいと思う書籍があった方はぜひ手に取ってみてください。
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