人材育成トレーナーであり社会保険労務士である平野厚雄氏が語る 経営者に伝えたい本物本質|経営者インタビュー「飛躍の瞬間」Vol. 2

最終更新日: 2024/02/01 公開日: 2023/02/16

社会保険労務士法人 プライド代表、一般社団法人日本自閉症啓発推進委員会代表、一般財団法人生涯学習開発財団認定プロフェショナルコーチなど、人材育成トレーナー(企業研修講師)さまざまな肩書を持つ平野 厚雄氏。

ラーニングエッジ認定シニアトレーナーも務めてくれています。

平野氏は、社会保険労務士という専門職で働く傍ら、大手人材教育コンサルティング会社の企業研修講師(人材育成トレーナ―)として活動をされ、その後、ラーニングエッジでの学びも深め、その経験・学びを活かし、ラーニングエッジの受講生に新たな視点をもたらしてくれています。

(聞き手:セミナーズ編集部)

能力開発してきた土台があった上で、ラーニングエッジと出会えたのが良かった

――平野様とラーニングエッジ、セミナーズとのご縁のきっかけは何でしたでしょうか。

2019年8月、ある方のご紹介で絆徳の経営セミナー(MBS)を受講したのが始まりです。マーケティングを学びに来ました。

元々自分は、社会保険労務士事務所を経営しながら、自分の能力を開発するために大手人材教育コンサルティング会社で長年学んできた経験があり、研修は1回受けただけで終わりではなく、継続的に学習していくものだという想いや体験があったので、それ以後も半年に1回のペースで受講しに来ていました。

――以前から平野さんは芯が通った方だと思っていました。今回、お話をお聞きしてその理由が良くわかりました。

正直なところ、今のポジションに至るまでには色々ありました。

現在自分は、ラーニングエッジさんの公開講座で講師をさせてもらっていますが、講師をやらせていたきながら思うことは、世の中で求められている情報やスキルは、常に変化していくということです。

したがって常に、色々な情報を自らつかみ取る姿勢が大事だと思っています。そして、講師としては、その時にお客さまから、社会から求められている情報を、体験者として全力でお伝えできればと思っております。

――弊社のMBSを受けてどんな変化や気づきがありましたか。

初めてMBSを受けたときのゲームが衝撃的でした。反応率が良いチラシに沢山の投資をしましょうという、あのインパクトが凄かったです。

それまでの自分は、「私は何を求めているのか?」「私が本当に求めているのは?」という発想でした。

自分が求めていることも大事ですが、それと同じくらい、いや、それ以上に「お客様がどんな人で何を求めているのか?」ということも重要である。つまり、お客様が求めているもの、世の中の反応率が高いものが本当の正解であるということがパラダイムシフトでした。

つまりマーケティングというのは、あくまでもお客様が求めているものを出してくれた人が正解だということなのです。

あと、今のお話と同じ流れなのですが、コンテンツとしては3C分析が印象的でした。一番最初に分析すべきことは、お客様はどんな人で何を求めているのか。自社の強みは一番最後に分析する。

自分は、自社の強みを他に先駆けて追求していました。そのような状況で、お客様に対してプレゼンテーションをさせていただき、「No」という返事をもらうと、「どうして〇〇さんは、我が社の商品の良さを理解できないのかなぁ。もったいないなぁ」といつも思っていました。

しかし、それは根本的に違っていたのです。お客様が弊社のことを理解できないのではなくて、弊社がお客様のことを理解していない。ということに気づきました。また、競合調査なんてしていなかったですから。

今思い返すと恥ずかしくなってしまいます。

ノウホワイとノウハウ学んでこそ、自分の力でマーケットを切り拓いていける

――素晴らしい学びをされました。その後、平野さんは大きな決断をされました。

コロナが広がり、それまで当たり前だったことができくなりました。特に自分が最も価値提供できる人材育成トレーナーの仕事がなくなりました。しかし、その状況を自分はどうしようもできない状況でもありました。

そしてそのとき、「このままでよいのか?」と自問自答しました。そして、一つの結論に至りました。「ここからさらに飛躍するために、もっと多くの人のお役に立てる人間になるために、ステージを変えよう」という決断でした。そして、それまで積み上げてきたものをすべて手放しました。

個人的に強く思うのは、『売り方』も大切ですが、『あり方』も同じくらい重要だということです。これからも「あり方」もしっかりと勉強していきたいです。

講師として1回1回の講座が真剣勝負。体験者としてMBSの真価を伝える

――平野さんは、ラーニングエッジでの講師としての役割をどう捉えていますか。

自分は、代表である清水さんの代弁者だと思っています。従って、清水さんが伝えたい絆徳というメッセージを自分の実践として伝えるというのが、講師である自分の役割であると考えています。

ここを絶対にはき違えないようにしています。

MBSは、自分が開発した講座ではありません。清水さんが命をかけて開発された講座なので、清水さんが作ったものを自分は、「実践者」として伝えているだけです。実は、MBSの講師のオファーいただいた時に、自分は清水さんに一つ質問をさせていただきました。

「清水さんは講師として何を一番大切にされていますか?自分が講師を務めさせていただくうえで、絶対に外してはいけないことは何ですか」とお聞きしたのです。

清水さんの答えは明確でした。「ラーニングエッジは教育を通じて人の幸せに貢献する会社です。それを絶対に忘れないでほしい」と言われました。それは、ラーニングエッジのミッションでした。

自分の中では、それさえ理解できていれば大丈夫だと考えました。だから、講座で「自分の体験ではこうです」と伝えることで受講生に理解を深めてもらっています。

自分の中では、それがしっかりと理解できていれば、講師として登壇させていただいても大丈夫だと考えました。従いまして、講座ではその清水さんの思いを土台に「自分の体験ではこうです」と伝えることで受講生に理解を深めてもらっています。御受講生のなかには「平野の講座」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、土台は清水さんのメッセージだということです。

自分は講師として御受講生の皆様から、「平野さんの体験、事例の話を聴いてMBSの内容がより深く理解できました」と言っていただきたいという思いがあります。

そして、自分にとって1回1回の公開講座は真剣勝負の場です。「ここでラーニングエッジの社員さん、御受講生の方からご満足をいただけなければ次は呼ばれない」という思いで、毎回、覚悟をもって登壇させていただいています。

――MBSの受講を迷っている方、まだMBSを知らない方に向けて、MBSの魅力を伝えるとしたら、どのように伝えますか。

体験セミナーでも良くお伝えしていますが、MBSの魅力は「世界トップクラスのマーケティングを体系立てて学べる」ということであると考えています。

しかもMBSは、アメリカで体系立てられたマーケティングに、日本独自の価値観や文化、渋沢栄一氏や二宮尊徳氏の哲学を織り込んでおり、「和魂洋才」ということが、大きな魅力だと思います。

MBSで講師に立つ、自ら社団法人を立ち上げたことが飛躍の瞬間

――平野様にとって経営者として、個人としての「飛躍の瞬間」はどんな出来事でしたか。

積み上げてきたものを手離した瞬間です。手放したものが大きければ、受け取れるものも大きいと思います。自分は2020年秋にそれまで積み上げたものを手放しました。そしてその結果、MBSという公開講座の講師を務めさせていただくご縁が生まれました。社外の人間が、公開講座を受け持つことの意味というか、責任というか、そういうものはすごくわかっているつもりです。したがって、自分にとってMBSの公開講座の講師をやらせていただくこと、つまり、清水さんが自分に依頼してくれたことが、飛躍の瞬間でした。

そして、それまで人材教育のトレーナーとして、狭い世界の中で登壇させていただいていましたが、正直、自分のスキルやナレッジが外の世界で通用するのか?という心配不安がありました。しかし、その不安を乗り越えてやってみて、これまで自分が培って来たものがどこでも通用するんだなとわかりました。

そして、自閉症という障がいを啓発するために立ち上げた社団法人もおかげ様で多くの多くの方にご支援いただけております。社会保険労務士法人を経営しながら、社団法人を通した自閉症啓発活動も大きな転換のきっかけとなりました。

周囲に感謝の気持ちを伝えていける人間でありたい

――ご自身の会社やお仕事について、どんな展望をお持ちですか。

今後は、MBSで培ったマーケティングと社会保険労務士という専門家としての知識を活かし、「マーケティング力×組織力」をコンセプトに、事業展開していくことを描いております。

そして、今後、働くママや、障がいがある子の親御さんが安心して働ける会社を創りたいと思っています。

これからは女性が活躍していく時代ですし、いかに女性が活躍できるか?ということが、会社の飛躍につながっていくと思っています。そして、まさに今、弊社ではそうしたプロジェクトが動き出しているところです。

また、個人的な思いになってしまいますが、自分は働くママ、特に障がい児を持つお母さんに活躍してほしいと考えております。

実は弊社でもそのような女性が働いてくれています。その方は50歳代で母子家庭で息子さんが発達障がいです。そして、その女性は自分の著書「発達障がいの子ども お金のこと 親が亡くなった後のこと」を読んで「平野さんの事務所でぜひ働きたい」と思ってくれたようです。

それ以外にも自閉症啓発活動を今後も続けていきたいと思っています。
2022年4月に自閉症啓発のイベントを行いました。2023年も開く予定です。

次はどのようなイベントになるかはまだ見えていませんが、その会場にこれまでお世話になった方に来ていただきたいと思っています。皆さんに感謝の気持ちを伝えたいと思っております。

――平野さん、本日は誠にありがとうございました。平野さんの実績・実力は素晴らしいものがあります。これからもMBSの受講者が、深い学びが出来るように、引き続き宜しくお願いいたします。

また、Facebookグループセミナーズ社長の教養「朝ライブ」のご登壇も誠にありがとうございます!

その際に、主宰清水康一朗の「絆徳経営のすゝめ」を読み解いていただき深い学びになっています。こちらも併せて引き続きよろしくお願いいたします。

※ セミナーズ「社長の教養・朝ライブ」平野さんの登壇予定
7月7日(金)AM7:00 ~ 7:30
【無料】Facebookグループ「社長の教養」へ参加する

経営者の方に向けて、セミナーズでは無料で「絆徳マーケティング特別セミナー」を開催しています。

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最終更新日: 2024/02/01 公開日: 2023/02/16