東洋と西洋の哲学が凝縮されたMBS|そのエッセンスも活かし本当にやりたいことが叶う生き方を伝えたい|経営者インタビュー「飛躍の瞬間」Vol. 4 後半
MBSの学びを活かすポイント
-MBSでの学びは、今のビジネスでどの様に活かされていますか。
かなり活かされています。やはり、確認作業がすごくできたのが大きかったです。
逆に、これまではマーケティングを一切学ばずに8年近く売っていました。なので、「このままでも大丈夫かな」と思っていたんです。
ふと、CITTA手帳が年間10万部、15万部、20万部で印刷するとなったときに、「何の戦略も立てずにこの先もいけるのか」と不安になってきてしまいました。
なので、アンソニーが本気でビジネスを教えてくれるビジネスマスタリーセミナーがあると言われたときには、「彼の話であれば聞いてみたい」と思ったんです。
いざ、受けてみたら自分がこれまでビジネスをする上で行って来たことが正解であったと確認できた気がします。
-スタッフと一緒に年間で受講していると、スタッフと共通の言語が作れますよね。
私、セールスファネル(時系列で販売のプロセスを明確にし言語化すること)とかも作ったことがなかったんです。
ただ、どうも無意識に作っていたみたいです。
-また、正解のボタンを押していたということですか。
まだ私が出会っていない潜在顧客をどう集めるかというのも、無意識にやっていたんですよ。
ロフトやハンズでCHITTA手帳を買ってくれた人は、私のことを知らない人が多数います。ほとんどが「この手帳は良さそう。売上ランキングにも入っているから買ってみよう」という方々です。
でも、買っていただけたということは、少なくともインスタグラムでCITTA手帳を検索してくれた人なんです。
今、検索のハッシュタグを付けてくれている人は8.6万人ぐらいいます。
結構な数の人たちです。そうなったときに今の子たちは絶対にインスタグラムを見るなと思い、これを活用して、まだ私を知らない潜在顧客に向けて何かできないかと思って始めたのが、インスタライブでした。
潜在顧客に近づきたい。
ならば、無料のコンタクトポイントがないとダメだなと思ったんです。まだ課金はできません。知りもしないわけですから。
だから、毎朝手帳のネタであったり、その考え方であったりという話をしているのが「青木千草インスタライブ」です。
-なるほど、そういうことですね。
そこから進んで、私とともに過ごしたいと思う人がいたら「『CITTA朝活』に来てね」という落としどころがあります。
もっと知りたい人はさらに「CITTA塾」もあります。なので、気付いたら潜在顧客の集め方が自然とできていたんですよ。
MBSで共創の重要性を理解
-千草さんにとって「飛躍の瞬間」となる出来事は何でしたか。
わかりやすいのは、キティちゃんとコラボしたことですかね。
CITTA手帳は、40代・50代をターゲットにしています。なので、キャラコラボするのであればキティちゃんに叶うものはないと考えました。
それをやろうと思ったのは、ラーニングエッジを通じての小磯卓也先生との出会いが大きかったです。
ジョイントベンチャーの年間講座の講師を2回務めてくださいました。
実は、CITTA手帳は独自のカラーが強すぎて、他社とコラボしようなんて一切考えたこともありませんでした。「別にしなくても良いみたいな」気持ちでしたね。
小磯先生は、どうやって七夕協会を押し上げてきたのか、どうして著名な人をただ同然でイベントに呼んでこれたのかを実践講座で洗いざらい語ってくれました。
要は、いかに巨人の肩に乗れるかみたいな話ですよね。
「なんだ、私の会社だってどこでもコラボができるのでは」と思えて、それでサンリオさんに頼んでみたんです。すごい喜んでくださいました。
-その着眼点や感覚は見事です。
誰に売るのかとすごく考えました。
40代・50代なら絶対に小学生の時に、キティちゃんにはまっていたはずなんです。これしかないと思いました。
困難な時こそ原点に立ち返るべき
-現在経営に苦しんでいる経営者の方がいたとしたらどんな言葉をお掛けになりますか。
会社を経営していると、絶対に良いときもあれば悪いときもあります。
うちの会社もコロナのときは店がクローズしてしまったので、結構痛手でした。大量の在庫を残すみたいな時期もあったんです。
今期の売り上げがあまり良くないみたいな流れになったときに、「一体誰を幸せにしたくてこのビジネスをやっているのか」「何のためにこれをしているのか」という原点に立ち戻ったら良いのではないかと思います。
それらを忘れてしまい、すぐに「数字が届くのか」「売上高や原価はどうだ」となりがちです。
「そもそもなぜこれを世に中に売ろうと思ったのか」という原点ですよね。
多分長いことやっていると、経営者ももちろんですけれど従業員も慣れて来てしまいます。慣れって本当に怖いです。あまり気にしなくなるというか。
-感覚がわからなくなりますよね。
そうなんです。気付かないし、何とかなるだろうみたいな気持ちになります。
でも、やはり経営が厳しい時こそ社員を大事にしないといけません。
例え今期赤字でも社員旅行に連れて行くとか、泊まりで慰労会をするとかやるべきだと思います。「赤字だから今年はなし」とかではなくて。
それこそ、清水さん流に言えば絆を深めるときですから。
「お前は何をやっていたのか。もっと営業に行ってこい」なんて蹴り飛ばすのは絶対にするべきではありません。
-それができる経営者がまだまだ少ないのが残念です。
うちの会社は、今期は業績がそれほどは良くありませんでした。
手帳業界全体が縮小されている流れもあって
昨年対比で見ると売上の伸びはかなり減っています。
顧問からも「今年はボーナスをどうしますか」と聞かれました。
普通の会社であるなら出さないかもしれませんが、私は敢えてボーナスは出すことにしています。
あれほど頑張ってくれているのに、去年と比べて売上が落ちているからだけの理由で払わないと言ったら、皆のモチベーションが思い切り下がってしまうからです。敢えてそういうときこそですよ。
-理想的な経営者像を青木さんが体現しているという感じです。
いいか悪いかわかりませんが、私は本当に数字に執着しません。
計算するよりも目の前の人を喜ばせることだけをいつも考えています。
結果に執着しないのが自分のスタイル
-普通に良い状態が保てるのが、当たり前になっているということですね。
これがまた計算せずにできているんです。
「結果に執着するな」と教えてもらっているからなのでしょうか。仮にもし会社が倒産して、私の財産が0円になったとしても、多分また1から作り上げると思うんですよ。メンタルが強いんだと思います。
もちろん、経営者の中には全店舗の売り上げを毎日細かくチェックしている方もいると思います。
「あそこの店が上がった」「ここの店が下がった」と言いながら。でも、私には絶対できそうもありません。
私はありがたくも、数字にフォーカスしない方が売上が上がったタイプです。
どちらが良いとか悪いではなく、人に拠るんでしょうね。
人を幸せにしたいなら、まずは自分から
-最後に、この記事をご覧の方々にメッセージをお願いします。
これは自戒を込めてですが、社員が頻繁に入れ替わる会社だと問題です。
社内に良くないことが起こっている現れだと思います。
弊社のようにオンラインで販売を行っている会社だと
ついつい従業員が働き過ぎになり、朝から晩までメールが届き顧客対応に追われるということがあります。
しかしながら、これで入れずれ社員が疲弊してしまいます。
人を幸せにしたいのであれば、まずは自分からです。
同様に、社員が幸せでない会社ならば、お客様を幸せにできるわけがありません。
どういう状況であれば社員が働きやすいかを考えるべきだと思いますね。私は自分で言うのもなんですが、社員には優しいと思いますよ。
会社に出社しなくても良いですし、オンラインで仕事ができます。
好きなときに休んでも良いです。やるべきことをやってくれていたら、全く問題ないです。
ただ、うちの場合は半分ぐらいはイベント会社なので、土日に講演やイベントが入るケースが多々あります。
そうすると、社員にも週末に出社してもらわないといけなくなってしまいます。
当然ながら、家族をお持ちの方だと夫がとか子供がとか、何かが負担になってしまいかねません。「それも嫌だな」と思っているので、土日も働ける方を対象に雇うようにしています。
もちろん、出ずっぱりになっていて休みが取れないというのも良くないので、平日に振替休日をきちっと取ってもらうようにしています。
MBS一本で間違いない
-スタッフのみなさんも千草さんに感謝しながらご活躍されていると思います。他にも何か読者に伝えたいことがございますか。
私はビジネスセミナーをたくさん受けまくっているわけではありません。
なので、セミナーズであったり、MBSが他社と比較してどうかは言えません。ただ、個人的にはめちゃくちゃ素晴らしいと思います。
中味のない起業塾や企業セミナーに何十万円ものお金を払うのであれば、MBS一本を受けておけば間違いがないと言いたいです。
受講料が30万円と聞いて高いと思う人もいるかもしれません。
ただ、一日当たりで計算すると10万円じゃないですか。清水さんも、「ビジネスセミナーの一般的な相場として一日10万円は普通ですよ」と言っておられます。
運営会社が何年も掛けて培ったノウハウをわずか1日で、MBS1だと3日ですが、それはそのくらいの料金になると思います。
なかでも、MBSはどんなセミナーよりも価値があると信じています。
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-お忙しい中インタビューのお時間を誠にありがとうございました!
飛躍の瞬間についてのお話しと、経営者としての想いを特別に開示いただきました。 多くのビジネスリーダーへのヒントが詰まったお話し誠にありがとうございました。