「ビル・ゲイツや孫正義が読んでいる孫子の兵法について知りたい!」
「孫子の兵法を理解して、経営者としての教養を深めたい!」
孫子の兵法は約2500年前に書かれ、現代のビジネスパーソンにも深く読み込まれている本です。
歴史の偉人や、現代の企業家も読まれている方が多く、特に経営者の方は必読本の一つ。
ビル・ゲイツや、孫正義の愛読書としても知られています。
今回の記事では、孫子の兵法の概要から、ビジネスに生かせる孫子の兵法のエピソードや、深く学ぶためのおすすめ本をご紹介しましょう。
この記事を読めば、以下のことが分かります。
- 孫子の兵法の概要が分かる
- 孫子の兵法をビジネスに生かすための読み方が分かる
- 孫子の兵法をビジネスに生かす方法が分かる
- 孫子の兵法でビジネスに生かせるエピソードが吸収できる
孫子の兵法とは?
孫子の兵法とは、はるか昔の春秋戦国時代に孫武という人物が書いた、戦いに勝つための書です。
孫武の生涯や、最期はさまざまな説が言い伝えられており、正確な情報はまだ見つかっていません。
しかし、戦いの途中で、戦いに勝つためのノウハウを執筆していたことは、諸説ありますが広く出回っております。
そして戦いを終えるたびに、ノウハウを加筆、または内容の修正を繰り返します。
そうして完成したのが孫子の兵法でした。
孫子の兵法は、敵に確実に勝つ具体的な方法をはじめ、軍の考え方や統治の仕方などが説明されています。
原文や現代語訳の本も出版されているので、手に取ってみてください。
最初は、簡単な入門書から始めるのがよいでしょう。
孫武の口から語られる兵法を知りたい方は、入門書を読んだら、原文を現代語訳したものに挑戦するなどして、順に読み進めるとよいです。
孫武の生涯について
『図解 最高の戦略教科書 孫子の兵法』より、孫武の生涯が年表でご紹介されています。
下記に引用して記載しますので、ご覧ください。
生年不詳 ・春秋時代、斉に生まれる
図解 最高の戦略教科書 孫子 P11
年代不詳 ・呉の穹窿山に移り住み、兵法13篇の原型を執筆。
呉の伍子胥と出会う
前512年 ・呉王闔閭の前で宮中の美人を訓練、将軍位を授けられる
前506年 ・呉王闔閭が楚に宣戦布告、楚の首都郢城を陥落させる。
孫武も将軍として参戦
年代不詳 ・楚での戦いの経験をもとに兵法13篇を書き直す
前496年 ・越王が勾践に交代したのをきっかけに、呉王闔閭は越に参戦。
敗北に終わり、闔閭もこのときの傷がもとで死去。
孫武はこの戦争に反対していた
前494年 ・闔閭の後を継いだ呉王夫差が越に攻め入る。
越軍を破り、会稽山に勾践を追い込んだが、
孫武や伍子胥の進言を受け入れず、夫差は和議を結んだ
年代不詳 ・方針の対立から夫差が伍子胥を死刑とする
このとき孫武は、
1 一緒に殺された
2 ひそかに逃げたか晩年につかまり夫差に処刑された
3 穹窿山に逃げ、その後故郷の斉にもどった
などの説がある。また斉に逃げもどった場合は、
1 祖先の地である斉の楽安で没した
2 斉国西南地域で没した
などの説がある
孫武の最後は諸説あることが分かります。
孫武の読みや予想は的中していますが、周りが聞き入れず呉王闔閭は滅んでしまいました。
孫子の兵法に影響を受けた著名人
孫子の兵法は、世界中の偉人からまた現代の企業家や政治家など多数の方の愛読書として知られています。
日本の偉人も読んでいた人が多いことから、日本の歴史文化形成にも孫子の兵法が関連していると言えるでしょう。
孫子の兵王を読んでいた著名人は以下の通りです。
- 西郷隆盛
- 武田信玄
- 徳川家康
- 高杉晋作
- ナポレオン
- 孫正義(ソフトバンク株式会社)
- ビル・ゲイツ(マイクロソフト株式会社)
- 長嶋茂雄(元野球監督)
孫子の兵法から学べること
孫子の兵法は、戦略立案や生き抜くことに特化した本です。
具体的な戦法や、孫武自身の考え方が反映されている孫子の兵法は、さまざまな戦法が記載されています。
経営の進め方や、社員のマネジメントのほかに、生き方など感銘を受けることが多いでしょう。
孫子の兵法から私たちが学べることをご紹介します。
世界中の偉人が読んだ成功哲学を学べる
孫子の兵法は、紀元前に執筆された本ですが、語り継がれて現在まで残り、多くの方が耳にしたことがあるでしょう。
今まで語り継がれてきたという事実を見ても、読む価値があります。
また、先ほども紹介しましたが、注目すべきは孫子に影響を受けた人物が多いことや、世界中の偉人が読んでいたことです。
また、現代に活躍している企業家や著名人に、孫子の兵法に影響を受けたと言われる方も多いです。
このことから、孫子の兵法には組織を成功させるための哲学が詰まっているのが分かります。
また、歴史の偉人も読んでいるこちから、時代を経ても変わらない人類の特性や心理を見ることもできます。
有名な古典から学べることは、時代やとりまく環境が変化しても、人の心や考え方は大きく変わらないということ。
語り継がれて、多くの人に影響を与えている孫子の兵法からは、人間の本質を学び取れると言ってもよいでしょう。
自分の経験からの思い込みが払拭される
孫子には、リーダーとしてチームにどうふるまうべきか、どのような組織が生き残れるのかということも述べています。
私たちは、一般的に自分が過去に経験した思いや、出来事にしたがって、次への改善策をたてるでしょう。
孫子の兵法に限らず、古典を読むことは、私たちが経験で身に着けた行動と昔の思想の照らし合わせができます。
孫子の兵法と自分が感じた考え方が一緒であったり、また自分の考えとは反対の価値観を述べている場合もあるでしょう。
孫子の兵法は具体的に書かれているので、今までの価値観と違う組織マネジメントの仕方や構築の仕方の発見があるかもしれません。
日頃忘れがちな基本的な戦略を思い出せる
私たちは、頭ではなんとなく分かっている事柄を言葉で説明するのに苦労する場合があるでしょう。
孫子の兵法は、敵に勝利するための方法が書かれています。
感覚として身に着けていても、孫子の兵法で言葉で改めて読むと新たな気づきや発見があるかもしれません。
日頃忘れがちな基本的な企業の戦略を思い出せたり、今後の経営でも付随できたりする気づきのようなものがあるはずです。
企業のあり方や組織のあり方を知りたい方にもおすすめします。
経営者が見るべき孫子の兵法の考え方
経営者の方にみていただきたい孫子の兵法の考え方についていくつかご紹介します。
この章でご紹介するのは、『図解 最高の戦略教科書 孫子』の本を要約した内容となります。
気になる方はぜひ本を読んでみてください。
今回は、組織の組み立て方という観点でご紹介しましょう。
リーダーに必要な資質
孫子の兵法では、孫武は、将軍というリーダーに必要な資質を5つに例えました。
また、5つの資質は、ビジネスにも応用できるでしょう。
孫武が唱えたリーダーの資質は以下の通りです。
- 知…先を読んで戦略をたてる地方
- 信…周りの人や部下から信頼されること
- 仁…周りの人を思いやること
- 勇…勇気を出して実行に移すこと
- 厳…周りの人や部下に威厳を感じさせること
リーダーにとって5つをバランスよく持ち合わせることが大事であると言います。
5つのうちのどれかが強すぎたり、弱すぎたりしてもいけません。
必死になって行動に移しすぎ、かえって返り討ちにあう場合があります。
また、仁の部分が弱すぎる人であれば、行動力があるが、周りへの配慮が足らず、周りがついてこないということもあるでしょう。
5つの部分が強すぎたり、弱すぎたりすると起こるリスクを考えて、バランスをうまく保つことが大切です。
一歩引いて考える
孫子の兵法では、将軍を統制することに対して以下のように述べられています。
軍に小たるのことは静以って幽、正以って治
軍を統制するにあたっては、あくまでも冷静かつ厳正な態度で挑まなければならない。
図解 最高の戦略教科書 孫子 p100
組織のトップに立つ人は、組織の中では、一歩引いた態度でいるのが大切であるというものです。
例えば、むやみに企業の施策やこれから起こることは社員に話さないようにするとよいでしょう。
誰かが知人に話す可能性があり、それがめぐって他社に伝わることもありえます。先を行かれる心配があるからです。
負けないことを考える
孫武は、勝つことが難しい場合は、負けないことを優先にすることを考えました。
孫子の兵法には、以下のような言葉があります。
勝つべからずは己にあるも、勝つべきは敵にあり。
図解 最高の戦略教科書 孫子 P32
不敗の態勢をつくれるかどうかは自軍の努力次第によるが、勝機を見出せるかどうかは敵の態勢いかんにかかっている
例えば、ある製品を売るビジネスで製品のシェアを一位になりたいとき、そのシェアでトップになれるかは相手次第でもあります。
しかし、相手の企業とシェアが同じくらいの場合は、勝っているわけでも負けているわけでもない状態と言えるそうです。
また、この状態を保つことは自分自身の意思や努力で維持が可能です。
もし、相手に不祥事が起こったり、その製品から撤退したら、相手に対して勝利することができるでしょう。
その意味でも負けないように維持することは大切であると言います。
ビジネスで役立つ孫子の兵法のおすすめ本
孫子の兵法に関する解説の本は多くでているため、選択に迷う方も多いと思います。
孫子の兵法は、ビジネス以外にも、個人の生き方や哲学などさまざまな場面で応用ができるでしょう。
今回は、孫子の兵法について書かれたもののなかで、ビジネスに特化した解説本をご紹介しましょう。
- ビジネスに使える!孫子の兵法見るだけノート
- 図解 最高の戦略教科書 孫子
- 実践版 孫子の兵法
ビジネスに使える!孫子の兵法見るだけノート
孫子の現代語訳をされた言葉の紹介とともに、現代のビジネスに置き換えて解説がされています。
「負けない組織づくり」や、「リーダーに必要な資質」「情報を制する者は、勝負を制する」などのチャプターがあります。
具体的な孫子の教えをあらかじめビジネスの具体場面にかみ砕いて解説されているのが魅力。
孫子の兵法をざっと知りたい、すぐにビジネスに使用できる知識が欲しい方の導入本としておすすめ。
ビジネスに使える!孫子の兵法見るだけノートは以下の方におすすめです。
- 孫子の兵法を具体的にビジネスで活用したい人
- 孫子の兵法を読むのがはじめてでざっと概要をつかみたい方
- ある程度かみくだかれた知識が欲しい方
図解 最高の戦略教科書 孫子
図やグラフを使って孫子の兵法に書いてあることを分かりやすく理解できます。
この本は、『ビジネスに使える!孫子の兵法見るだけノート』とは異なり、孫子の兵法に書かれている内容をそのままかみ砕いて説明しています。(孫子の兵法ビジネスノーとは、作者が孫子の兵法をビジネスで応用できるように説明しています。)
学びたいスタイルによって、読み分けるのがおすすめ。
図解 最高の戦略教科書 孫子は以下の方におすすめします。
- 孫子の兵法に書いてある内容をそのままかみ砕いて知りたい方
- 孫子の兵法を読むのがはじめてでざっと概要をつかみたい方
- ある程度かみくだかれた知識が欲しい方
実践版 孫子の兵法
実践版 孫子の兵法は作者が孫子の兵法を独自にかみ砕き、独自に使用できるエッセンスとしてまとめられています。
「孫子の兵法を使いこなすためには」という章から始まり、「なぜ、根拠もないのに勝てると思うのか?」「また、勝てるタイミングを逃してしまうのか?」といったものを紹介しています。
はっとさせられる内容も多く、ビジネスのみならず自身の生き方や考え方も変えてしまう一冊。
実践版 孫子の兵法は以下の方におすすめします。
- 具体的な人生観や心構えについて知りたい方
- 孫子の兵法について概要のみでなく、詳細をじっくり知りたい方
まとめ
今回ご紹介した孫子の兵法について、ご紹介したポイントを以下にまとめますので、ご覧ください。
孫子の兵法は、春秋戦国時代に孫武によって書かれました。当時の戦いに勝つための書として、執筆されています。
しかし、勝つという点や、優れたリーダーのあり方という点など、現代の私たちにも大変参考になることが多いでしょう。
多くの偉人が読んできた孫子の兵法を、ぜひ読み込んでみてください。
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