マーケティングを学んでいく中で、ほぼ確実に知ることとなる人物として「ダン・ケネディ」が挙げられます。
本記事では、ダン・ケネディについて次のポイントをまとめました。
- なぜダン・ケネディを学ぶ必要がある?
- ダン・ケネディとはどんな人物?
- どのような実績があるのか?
- 何を学べるのか?
ダン・ケネディについて知りたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
なぜダン・ケネディを学ぶ必要があるのか?
ダン・ケネディはマーケティング界の重鎮と呼ばれ、具体的かつ実践的なマーケティング手法を伝えています。
「現代のナポレオンヒル」ともいわれており、世界中の起業家や経営者、マーケターに多大な影響を与えてきた人物です。
コンサルティング料は1日128万円以上、広告素材の制作料は1件で1,000万円以上にのぼりました。
超高額な料金にも関わらず、コンサルティングや広告制作は常にキャンセル待ちの状態だったといわれています。
マーケティングを学ぶのであれば、ダン・ケネディは必ず通る道といっても過言ではないでしょう。
ダン・ケネディはどんな人物?
ダン・ケネディはアメリカでNo.1のTVショッピング企業をはじめ、数多くの会社を数千億円規模の有名企業へと育ててきました。
しかし、過去に広告やセールスに関するトレーニングを受けたことはなく、プロのマーケターに師事したこともないのです。
19歳で広告業を始め、生来のマーケティングの資質により「億万長者メーカー」と称される重鎮となりました。
ダン・ケネディの影響を受けた成功者は数知れず、ビジネスにおける成功法則として世界中で活用されています。
2019年8月に64歳で逝去してからも、ダン・ケネディが遺したノウハウは生き続けているのです。
ダン・ケネディの実績
ダン・ケネディには、具体的にどのような実績があるのでしょうか。
数々の優れた実績の中でも、特筆するべき2つのポイントを解説します。
ダイレクト・レスポンス・マーケティングの手法を確立
ダン・ケネディはダイレクト・レスポンス・マーケティング(DRM)の手法を確立し、数多くの企業を成功へと導いてきました。
DRMとは、企業から消費者へ直接商品を売るマーケティング手法です。
数えられるだけでも356以上の業種で実践され、数千億規模の企業へと成長させた事例も複数あります。
抽象的な理論ではなく、実践的かつ具体的なノウハウを提供し続けてきたのです。
セールスコピーライターとしての功績
ダン・ケネディはコピーライターとしても超一流です。
過去に1年間で9通のセールスレターを書き、9通の全てが1億円以上の売上をもたらした事例もあります。
実践的なマーケティングノウハウであることを、自ら証明して見せた事例といえるでしょう。
ダン・ケネディから学べること
ダン・ケネディの活動はコンサルタントや講演、書籍の執筆など多岐にわたります。
具体的にどのようなことを学べるのか見ていきましょう。
ダイレクト・レスポンス・マーケティングの具体的手法
ダン・ケネディの専門分野であり、最も広く知られている功績がDRMといえるでしょう。
直接的・間接的にダン・ケネディの影響を受けた著名人として、下記の人物が挙げられます。
ジェフ・ポール(マーケター)
リッチ・シェフレン(起業家/マーケター)
ライアン・ダイス(マーケター)
ペリー・マーシャル(マーケター)
デレック・ゲール(マーケター)
マット・フューリー(マーケター)
ビル・グレイザー(マーケター)
デイブ・ディー(マーケター)
エブン・ペーガン(マーケター)
リー・ミルティア(パフォーマンスコーチ)
あらゆるビジネスで活用可能といわれるDRMの手法は、世界中の経営者に多大な影響を与えてきました。
ダン・ケネディの真髄であるDRMの手法を習得し、ビジネスで実践できるのは大きなメリットといえるでしょう。
書籍
ダン・ケネディは数多くの書籍も刊行しています。
近年の代表的な著作を5冊見ていきましょう。
天才詐欺師のマーケティング心理技術
通常であれば買いそうにないものを買わせてしまう詐欺師。
詐欺師が実際に駆使した手口を紹介し、ビジネスに取り込む刺激的な試みを記した書です。
人の感情を支配するための具体的な方法を伝えているため、「悪用厳禁」とされています。
「人は感情で物を買い、理屈で正当化する」という、マーケティングの真髄に触れられるでしょう。
億万長者の不況に強いビジネス戦略
億万長者メーカーと呼ばれたダン・ケネディがなぜ成功し続けてきたのかが垣間見える一冊。
ビジネスで成功を収めるには、きれいごとだけでは済まされない場面も乗り越えていかなくてはなりません。
冒頭で「友人を変えろ」と説いているように、愉快な話・心地よい話ばかりではないリアルな成功秘話が垣間見えます。
ビジネスの「リアル」を知りたい人に、おすすめの書といえるでしょう。
富裕層マーケティング 仁義なき戦略
強いビジネスを育てるには、富裕層の市場に食い込むのが得策といわれています。
たとえ不景気であっても、富裕層は商品やサービスの価格を気にせず「本当に欲しいもの」にお金を使うからです。
富裕層が抱く特有の「不安」を鋭く指摘し、彼らの不安を利用して売るための戦略を説いた一冊といえるでしょう。
富裕層の価値観や思考を知り、彼らに求められる具体的な売り方を知りたい人が手にするべき書です。
世界一ずる賢い価格戦略
ダン・ケネディのコンサルティング料は1日128万円。
高額な料金設定にも関わらず、キャンセル待ちが列をなす盛況ぶりです。
「売れそうな価格設定」ではなく「儲かる価格設定」を実現するにはどうすればよいのか?
商品の価格設定に悩んでいる経営者の方々に、1つの答えを提示してくれる一冊となるでしょう。
世界一ずる賢いフェイスブック集客術
フェイスブックを活用し、安定的に顧客を獲得し続けるための戦略を説いた一冊です。
ただし、書かれている戦略はタイトル通り「ずる賢い」ものであることを断っておきます。
1日たった30分の作業で、顧客リストを17.5倍にできてしまう方法とは何か?
日本でも次々と成功者を輩出している、実践的なフェイスブック活用の戦略が分かるでしょう。
名言
ダン・ケネディは、次の名言を遺しています。
胸にいだく野望が大きければ、
それだけ反感を買う可能性も大きくなる。
どの程度有意義なことを成し遂げられるかは、
どの程度他人を怒らせる勇気があるかに比例する。
(『常識の壁を越えて』阪急コミュニケーションズ出版 2005年 より引用)
マーケティングと聞くと、「いかに多くの人に受け入れられるか」が重要というイメージを持つでしょう。
しかし、ダン・ケネディは真逆のことを言っています。
野望が大きければ大きいほど、周囲から反感を買う場面も増えると説いているのです。
たしかに、成功者は周囲の人々から好かれてばかりいるとは限りません。
机上の空論に終始することなく、自らもマーケティングの最前線で活躍し続けたダン・ケネディ。
自身もまた「実践」の人だったからこそ、成功に伴う痛みを熟知していたのでしょう。
きれい事ではない、真の成功術を説くダン・ケネディの言葉には、実体験がもたらす重みが感じられるのです。
まとめ
ダン・ケネディの実績や書籍、名言について解説してきました。
億万長者メーカーと呼ばれたダン・ケネディが、理論ではなく実践の人だったことへの理解が深まったはずです。
一方で、ビジネスで成功する上で必ず通ることになる現実を、ダン・ケネディの言葉は伝えています。
DRMの世界的権威であり、数多くの成功者を輩出してきたダン・ケネディだからこそ語れる現実といえるでしょう。
マーケティングへの知見を深めたい経営者の方は、ダン・ケネディについてさらに深く学んでみてはいかがでしょうか。
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