
「仕事は楽しいが人間関係で悩んでいる」
「うまく部下や上司とコミュニケーションが取れない」
「契約が取れない」
「部下への指導方法が分からない」
このような人間関係や仕事関係のことで悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
心理学を学ぶと、自分の心や周囲の人間の考えを分析できるようになり、円滑な人間関係を構築しやすくなります。
この記事では、人間関係や仕事について悩む人が、簡単に学べる心理学の本を6冊ご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
心理学を学ぶメリット

まずは、心理学を学ぶメリットをご紹介します。
心理学とは次のようなものだといわれています。
簡単にいえば、人の心や仕組みの働きを考察し解明しようとする学問が、心理学です。
引用元:マンガでわかる! 心理学超入門 [マンガ心理学シリーズ]
人間の「楽しい」という感情や怒られた時の「悲しみ」など、心を解明する学問です。
心理学にも、「基礎心理学」「応用心理学」と種類があり、深く学ぶには時間がかかります。
しかし、簡単に学ぶだけでも「円滑な人間関係の構築」や「ストレスへの対処法」、「仕事で結果を出すテクニック」などを知ることができます。
次章から心理学を学ぶメリットを解説していきます。
自分の心を理解しやすくなる
1つ目のメリットは「自分の心を理解しやすくなること」です。心理学は、先に説明した通り、感情などの心の働きや仕組みについて学ぶ学問です。
- なぜか分からないけどイライラする
- うまく感情を伝えられない
- 自分の気持ちがわからない
こういった状態の人でも心理学を学ぶことで、自分の感情を客観的に判断し、今まで分からなかったモヤモヤやイライラに対して、言語化ができるようになります。
客観的な判断と言語化ができれば、自然と自分の心と向き合うことができ、自分に対しての理解を深めることができます。
円滑な人間関係を構築できる
2つ目は「円滑な人間関係を構築できること」です。仕事内容が楽しくても、人間関係が原因で「仕事に行きたくないな」と思ってしまう人も多いのではないでしょうか。
- 具体的に人から好かれる行動
- タイプ別の人間関係への対処法
- 相手を傷つけない注意の仕方
心理学を学ぶことで、人の心についての知識や対応するためのテクニックを知ることができ、円滑な人間関係の構築に非常に役立ちます。
自分以外の人間への理解が深まる
3つ目は「自分以外の人間への理解が深まること」です。今まで無意識に持っていた他者への偏見や差別も、心理学を学ぶことで減らしたり無くしたりすることができます。
- 怒るような場面じゃないのに怒っている
- 何もしていないのに敵対心を持たれた
- 私にだけ冷たく接してくる
これらのように、今まで理解できなかった相手の行動や考えも、心理学を学ぶことで、相手の行動原理への理解が深まり、自分の考えや思いだけで判断をしなくなります。
さらに、適切な声かけや対応ができるようになるため、これまで相手へ感じていた不快感も軽減でき、友好的な関係になれる可能性が高まります。
ストレスにうまく対処できるようになる
4つ目は「ストレスにうまく対処できるようになること」です。
自分にぴったりのストレス発散方法はあるという人も、そもそもストレスがたまることに対しての対処法は知らないという人もいます。
- 仕事で上司や同僚とのコミュニケーションでストレスがたまる
- 相手のためを思って言っているのに行動してくれない
- 嫌われたくないから我慢する
このような場面も、心理学を学ぶことで自分の行動や考えが変化し、適切な対応ができるようになります。
今までストレスだと感じていた場面も、ネガティブな感情を抱かないようになるとストレスを感じないため、仕事や人間関係でもイライラせずに対応することができます。
心理学の基本を学べる本をご紹介

「心理学を学ぶ」というと「難しい」という印象をお持ちの人も多いのではないでしょうか。
心理学を深く学ぶことは、時間もかかり難しいことも多いですが、簡単な知識や日常で使える心理学の知識やテクニックは、本などから簡単に学ぶことができます。
まずは、誰でも簡単に心理学の基礎を学び、応用できる本を2冊ご紹介します。
マンガでわかる! 心理学超入門

心理学の基礎を学べる本1冊目は、ゆうき ゆうさん監修の「マンガでわかる! 心理学超入門 [マンガ心理学シリーズ]」です。
タイトルの通り、マンガで心理学を説明しているので、全く心理学になじみのない人や心理学を学ぶことに抵抗がある人でも、心理学を知る入口として読みやすい1冊です。
ストーリーは「マンガ」仕立てになっており、心理学を応用し主人公が悩みを解決するというものです。
「解説」の部分で、文章と絵を使い、分かりやすく補足を加えた形で解説をしています。
実際にマンガでは、主人公が心理学のテクニックを利用して、職場での上司への対応や人間関係の悩みを解決します。
文章だけでは分かりづらい応用テクニックも、実際の例を見ることですぐに実践ができます。
マンガだけでは知識や解説が不十分だと感じる人でも、解説で分かりやすく説明されているため、納得しやすい内容になっています。
悩みが消える「勇気」の心理学 アドラー超入門

心理学の基礎を学べる本2冊目は、永藤かおる(ながとう かおる)さん著作、岩井俊憲さん(いわいとしのり)監修の「悩みが消える「勇気」の心理学 アドラー超入門」です。
日本でアドラーの心理学と言えば、岸見一郎さんと古賀史健さんの著作「嫌われる勇気」が有名です。
読んだことがある人やタイトルだけでも知っている人も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介する「悩みが消える「勇気」の心理学 アドラー超入門」は、難しい用語や論文のような文章が使われておらず、誰でも簡単に理解しやすい言葉で説明されています。
また、重要な場面では、必ず分かりやすい図解が用いられているので、読んで理解するだけでなく、目で見て理解することができます。
さらに、日常ですぐに使える心理学の理論と例が紹介されているので、読み終わった瞬間から行動できるところも「悩みが消える「勇気」の心理学 アドラー超入門」の魅力です。
人間関係に悩む人におすすめの本をご紹介

上司への対応、同期や後輩との人間関係など、職場の人間関係に悩む人も多いのではないでしょうか。
また、職場以外でも友人や恋人、家族など、人間関係に関する悩みは、誰もが1度は抱えたことがあるものです。
心理学を学び、その知識や応用テクニックを利用することで、人間関係の悩みを解決する第一歩を踏み出すことができます。
人間関係の悩みに特化した心理学の本を2冊ご紹介しましょう。
超雑談力 人づきあいがラクになる誰とでも信頼関係が築ける

人間関係の悩みに関する本の1冊目は、五百田 達成(いおた たつなり)さん著作の「超雑談力 人づきあいがラクになる誰とでも信頼関係が築ける」です。
「雑談がうまくできること」と人間関係の悩みというと、あまり関係ないのでは?と思いがちの人もいるのではないでしょうか。
雑談の目的とは、ずばり「人間関係の構築」にあります。
超雑談力 人づきあいがラクになる誰とでも信頼関係が築ける
五百田 達成さんが著書の中で述べている通り、雑談をすることで相手との信頼関係を構築し、仕事や人間関係の悩み解消につなげられます。
例えば次のようなものです。
- 気難しい上司と移動中、何気ない雑談で気に入られ、仕事中に困ったことがあっても頼りやすくなった
- 取引先と雑談をしているうちに信頼され、商談がまとまった
- 仲良くなれないと思っていた義両親と世間話をしていたら仲良く話せるようになった
雑談をすることでお互いをより知ることができ、相手と一緒にいることへの安心感や信頼感を育むことができます。
「超雑談力 人づきあいがラクになる誰とでも信頼関係が築ける」は、読み終わった後に誰でも雑談力が身に付くというテーマで、文章や例も分かりやすく構成されています。
そのため、読書が苦手な人やすぐに実践したい人に非常におすすめの本です。
人の心を一瞬でつかむ方法―――人を惹きつけて離さない「強さ」と「温かさ」の心理学

人間関係の悩みに関する本の2冊目は、ジョン・ネフィンジャーさんとマシュー・コフートさん著作の「人の心を一瞬でつかむ方法―人を惹きつけて離さない「強さ」と「温かさ」の心理学」です。
タイトル通り人間の「強さ」と「温かさ」をテーマに、人の心をつかむ方法が解説されています。
ここで言う「強さ」と「温かさ」は、「力が強い」や「触ると暖かい」と言った物理的な意味ではありません。
出会う人に対して「この人はどんな人なのか」と無意識で見定める際の観点を意味します。
強さとは、「その人自身の能力」や「成し遂げるという意志が固い」のかどうかを意味します。
例えば、何か問題が起きた時や企画などで問題があると感じたとき、その問題に対して次のように考えることが大切です。
- 何が問題なのか
- なぜ問題なのか
- どうすれば解決できるのか
具体的に示すことができる人は、周囲から能力が高いと感じられます。
温かさとは、「人として惹かれる優しさ」や「親近感を感じさせること」を意味します。
この「強さ」と「温かさ」を同時に持つ人は「計画などを成し遂げる強い意志があり、高い能力があるにも関わらず、周囲を気遣える優しさや親近感がある人」だと考えられるため、リーダーなどを任される傾向があります。
「人の心を一瞬でつかむ方法―人を惹きつけて離さない「強さ」と「温かさ」の心理学」では、実際のエピソードを交えつつ分かりやすく解説されています。
仕事でお悩みの方におすすめの本をご紹介

- 期日がせまっているのにやる気がでない
- 仕事に対してモチベーションがない
- 部下の能力を引き出せない
仕事を行う上で、このような悩みをお持ちの人も多いのではないでしょうか。
仕事での悩みをお持ちの人に特におすすめの本を2冊ご紹介します。
やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ

仕事でお悩みの人におすすめの本1冊目は、大平 信孝さん(おおひら のぶたか)著作の「やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ」です。
- 仕事や勉強など、何か行動を起こそうと思ってもやる気が出ずに後回しにしてしまう
- やろうやろうと思いつつやる気が出なくて、いつも締め切りぎりぎりで行動
- やるべきことは後回しでスマホをだらだら見てしまう
どんな人でも、なかなか出ないやる気に振り回されてしまい、後からやっておけば良かったと後悔する時もあります。
著者の大平 信孝さんは、これまでオリンピック代表選手や上場企業の経営者、トップモデルなど、さまざまな業界で活躍する人の目標実現をサポートしてきました。
さらに、株式会社アンカリング・イノベーションの代表取締役を務め、経営者やビジネスリーダー向けに、目標実現の方法などのコンサルティング活動を行なっています。
その実績の通り、著書では誰でも実行しやすく、簡単で分かりやすいやる気の出し方が紹介されています。
例えば、次の日に何か面倒だと感じることを行う時は、前日に少しだけやっておくことで、次の日に行動するハードルを下げることができます。
やる気がなかなか出せない人は、まず「やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ」を読むことをおすすめします。
新コーチングが人を活かす

仕事でお悩みの人におすすめの本2冊目は、鈴木義幸さん(すずき よしゆき)さん著作の「新 コーチングが人を活かす」です。
コーチングと言うと、自分が上の立場に立って相手を指導するというイメージを持つ人もいますよね。
しかし、本書で紹介されているコーチングは、上の立場になって指導するのではなく、相手と一緒に考え、答えを一緒に探し、発見することを重要視しています。
- 部下の指導をしているがなかなか伸びない
- 質問をしても聞きたいことに対する回答がない
- うまくコミュニケーションが取れない
そんなお悩みをお持ちの人は、本書にあるテクニックと考え方を試してみることで解決することができるかもしれません。
例えば、質問をしても聞きたいことに対する回答がない場合は、「チャンク・ダウン」というスキルを利用してみるのもおすすめです。
チャンク・ダウンを簡単にご紹介すると、相手の抽象的な言葉を、具体的な状態に持っていくことです。
質問する際に「どうだった?」と抽象的に聞いても、多くの場合、相手は全体的な部分を抽象的にしか答えません。
そのため、答えに対して具体的な質問を重ねることで、自分が知りたい部分の回答を得ることができます。
このように、一部の人ができる難しい技術としてコーチングを紹介するのではなく、読者が想像しやすい状況に合わせて、考え方やテクニックを分かりやすく紹介しています。
心理学を学び生かすことでより生きやすくなる

人間関係や仕事でお悩みの人へおすすめの本を6冊ご紹介しました。
心理学は、人間の心について研究されている学問です。その知識や研究は、私たちの生活のありとあらゆるところで利用されています。
心理学について深く学ぶには時間もかかりますが、その知識とテクニックを日常生活や仕事で応用する方法は、さまざまな書籍やメディアでも発表されています。
心理学の知識をうまく活用することで、より生きやすい人生を歩むことができるのではないでしょうか。
ぜひ、今回ご紹介した本を参考にしてみてください。
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