マネージャーが読むべきチームビルディングの本おすすめ15選

最終更新日: 2023/02/03 公開日: 2023/02/07

チームビルディングとは、単純にチームを作るということではなく、集まったチームメンバーの能力を引き出し、目標を達成できるチームを作るということです。

しかし、様々なタイプの人が集まるチームをまとめて、成果を出すのは難しいと感じるマネージャーもいるでしょう。

「どうやってチームメンバーのモチベーションを保ち、目標を達成すれば良いのかわからない」

「どうすれば一体感のあるチームを作ることができるのだろう?」

このような悩みを持つ人にぜひ読んでもらいたい本を15冊紹介します。

チームビルディングが学べるおすすめの本

チームビルディングと言っても、何から始めればよいか、どのようにチームメンバーをもまとめていけば良いかわからない人もいると思います。

本はチームビルディングの一般的な知識から実践例、ノウハウなどがまとめられており、学びを得るには最適です。

チームビルディングの本には様々な種類があるので、チームビルディングの基礎を学べる本、より良いチームの作り方が学べる本、実際の企業の例からチームビルディングを学べる本の3タイプに分けて紹介します。

ぜひ自分に合う本を読んでみてください。

チームビルディングの基礎を学べる本

これからチームをまとめることになった新任マネージャーや、初めてチームビルディングを学ぶ人におすすめの本を4冊紹介します。

ここで紹介する本は、まだリーダーやマネージャーになっていなくても、自らチームを良くする行動をとることができる内容ですので、ぜひ読んでみてください。

タイトル著者名出版社
中小企業の退職者撲滅法!!
不機嫌な職場を上機嫌な職場に変える!
楽習チームビルディング
藤咲 徳朗セルバ出版
チーム・ビルディング
人と人を「つなぐ」技法
堀 公俊
加藤 彰
加留部 貴行
日経BPマーケティング
20名の組織を任されたリーダーへ!
これ一冊ですぐに結果を出せる
チームビルディング
【MB動き出せる本シリーズ】
嶋 よしかずまんがびと
斉藤秀樹の最強組織を創るチームビルディング術課長塾
チーム創り課
(日経BPムック 課長の実学シリーズ) 
日経BP社 課長塾日経BP

『中小企業の退職者撲滅法!! 不機嫌な職場を上機嫌な職場に変える! 楽習チームビルディング』

社員が退職してしまうと、企業は新たな人材を探し、採用し、教育しなければならず、そのコストは大きなものになってしまいます。

この本では、退職者を減らすために「上機嫌な職場」に変えるためのチームビルディング法である「楽習ビルディング」を実践できるノウハウがたっぷりと書かれています。

マネージャーだけでなく、チームメンバーにも読んでもらいたい1冊です。

『チーム・ビルディング 人と人を「つなぐ」技法』

この本では、チームとは何か、チームビルディングが必要な理由や、チームに必要な要素など、チームビルディングの基本が上手くまとめられています。

チームメンバーがコミュニケーションをとりやすい環境にするためのアイスブレイクや、チームワークを形成するためのテクニックなどが多く掲載されており、実践でも役立つでしょう。

新しくマネージャーやリーダーになった人におすすめの本です。

『20名の組織を任されたリーダーへ!これ一冊ですぐに結果を出せる チームビルディング【MB動き出せる本シリーズ】』

この本は、リーダーやマネージャーになりたての人の悩みを解決するために書かれました。

メンバーを導くためには信念が必要という点や、メンバー一人ひとりを尊重することなど、著者の実体験に基づいたチームビルディング成功のマインドとノウハウがわかりやすく書かれているため、すぐに実践ができるでしょう。

チームビルディングの本選びに迷ったら、まずこの本から読むことをおすすめします。

『斉藤秀樹の最強組織を創るチームビルディング術課長塾 チーム創り課 (日経BPムック 課長の実学シリーズ) 』

このムックは、「ビジネス・チームビルディング」コンサルティングの第一人者として有名な斉藤秀樹さんが、チームビルディングのノウハウを解説している本です。

チーム力チェックテストで客観的に自分のチームの状態を確認し、「チーム変容のための8つの実践ステップ」で即実践することで、成果を出せるチームに育てられるようになっています。

「課長塾」となっていますが、課長以外のリーダー格の人や社長でも役に立つ内容ですので、ぜひ読んでみてください。

より良いチームの作り方が学べる本

チームの作り方に特化した書籍を5冊紹介します。

チームビルディングのノウハウは1つだけではありません。著者の経験や知識が基になってチームの作り方を述べています。

それぞれの本に書かれているノウハウに特徴があるため、自社に合うチームビルディングの方法が見つかるでしょう。

タイトル著者名出版社
チームが機能するとはどういうことか~「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ~エイミー・C・エドモンドソン英治出版
あなたのチームは、機能してますか?パトリック・レンシオーニ翔泳社
DREAM WORKPLACE
――だれもが「最高の自分」になれる組織をつくる
ロブ・ゴーフィー
ガレス・ジョーンズ
英治出版
ザ・ドリーム・マネジャー
モチベーションがみるみる上がる「夢」のマネジメント
マシュー・ケリー海と月社
みんな違う。
それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと
岩井 俊憲ディスカヴァー・トゥエンティワン

『チームが機能するとはどういうことか~「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ~』

インターネットが世界中で普及した現代では、どこにいてもチームの一員として働くことができるようになっています。一時的にチームメンバーに加わる人もいるでしょう。

そのような一時的に結びつくチームは、同じ場所にいて集団となるチームとは、コミュニケーションの取り方も仕事の仕方も違います。

現代のチーム作りについて「チーミング」という働き方をもとに、学習し、実行する力を持つチームの作り方がわかります。

『あなたのチームは、機能してますか?』

この本は、業績不振にあえぐベンチャー企業を新しく就任したCEOが活気あふれるチームへと変えていくストーリーから、チームビルディングのプロセスやノウハウを学べる小説形式のビジネス本です。

機能しているチームでは、チームメンバーが互いに信頼し合い、全員が責任感を持って業務を行っています。衝突し合うことがあっても、目標達成のためや、全員の向上のためで、腹を割って話せる信頼関係が重要です。

登場人物に感情移入して読むことで、実際に似たような状況に陥ったときにどうすれば良いのかが理解しやすくなるでしょう。

『DREAM WORKPLACE――だれもが「最高の自分」になれる組織をつくる』

人々から働きたいと選ばれる職場とはどういう組織なのかを「DREAMS」にまとめた6つの言葉で解説しています。

選ばれる組織の特徴である「DREAMS」を構成する言葉とは、以下の6つです。

  1. Difference(メンバーがありのままでいられる場所であること)
  2. Radical honesty(メンバーが正直であること)
  3. Extra Value(メンバー各自の個性を伸ばし、成長させてくれること)
  4. Authenticity(メンバーが誇りに思えること)
  5. Meaning(意義のある仕事ができること)
  6. Simple rules(複雑で納得できないルールに縛られることなく働けること)

マネージャーやリーダー格にある人だけでなく、チームメンバーも読めば、自分の組織について前向きに考えるきっかけになる1冊です。

『ザ・ドリーム・マネジャー モチベーションがみるみる上がる「夢」のマネジメント』

「ドリーム・マネジャー」とは、部下の夢を理解し、実現できるように後押しする上司のことです。

この本を読めば「あなたはなぜ働くのか?」という根本的な理由や自身の夢を思い出させてくれるでしょう。

フィクションのストーリーパートで、夢を持ち、他人の夢を応援することの大切さが表現され、後半には一人ひとりに合わせた援助をする実践例などが解説されています。

この本をきっかけに、部下や同僚の夢を聞いてみてください。意外な一面を知ることができるかもしれません。

『みんな違う。 それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと』

この本を読むと、アドラー心理学に基づいたリーダー像とチームの作り方がわかります。

アドラー心理学とは、人間関係は横の関係であり、建設的な視点や共同体を大事にする心理学で、コンセプトの「リーダーは、裁かないでいい。正さないでいい。引っ張らないでいい。」の基盤となっています。

「チームのために自分は何ができるのか」を考えるきっかけとなる本でしょう。

実際の企業の例からチームビルディングを学べる本

チームビルディングに成功している企業の経営者や管理者が著した本もあります。

ここでは、アメリカの企業であるピクサー・アニメーション・スタジオ、Google、メンロー・イノベーションズの3社と、国内企業であるサイボウズ、星野リゾートのチーム作りやマネジメントについて書かれている本を紹介します。

実際の企業の例が詳しくわかるので、自社で真似できる所はないか考えながら読んでみましょう。

タイトル著者名出版社
ピクサー流創造するちから
―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法
エド・キャットムル
エイミー・ワラス
ダイヤモンド社
How Google Works:
私たちの働き方とマネジメント
エリック・シュミット
ジョナサン・ローゼンバーグ
アラン・イーグル
ラリー・ペイジ
日経BPマーケティング
Team Geek
―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか
ブライアン・W・フィッツパトリック
ベン・コリンス・サスマン
オライリージャパン
チームのことだけ、考えた。青野 慶久ダイヤモンド社
ジョイ・インク
役職も部署もない全員主役のマネジメント
リチャード・シェリダン翔泳社
社員の力で最高のチームをつくる
――〈新版〉1分間エンパワーメント
ケン・ブランチャード
ジョン・P・カルロス
アラン・ランドルフ
星野佳路(監訳者)
ダイヤモンド社

『ピクサー流創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法』

著者のエド・キャットムルは、ピクサー・アニメーション・スタジオの共同創設者の1人です。

ピクサーと言えば、『トイ・ストーリー』や『ファインディング・ニモ』など、多くのヒット作が思い浮かびます。それらの作品の陰には、才能だけでなく多くの努力が積み重ねられていました。

ピクサーを率いてきたエド・キャットムルが、今に成功に至るまでに繰り返してきた失敗と立ち直りを知ることで、リーダー像を知ることができます。

誰もが知る企業の裏側が書かれているので、興味を持って読みやすい1冊です。

『How Google Works: 私たちの働き方とマネジメント』

この本はGoogleの中枢を担っている4人が、Googleの働き方、マネジメントなどを語ったものです。

スマート・クリエイティブ(高度で多彩な能力を持ち、新しいアイデアを積極的に試す従業員)にとって魅力的な企業になるために、Googleがどのような労働環境を作っているかがわかります。

例えば、リーダーは最初に意見を言ってはいけないことやゴミ拾いをすることなど、具体的な行動が示されており、Googleのような大企業でなくても実践できることが満載です。

『Team Geek―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか』

この本は、どんな仕事をしている人であってもチームに所属しているなら、チームの目標達成のために協力し合うことが重要だと説いています。

著者はGoogleのエンジニアリングチームを管理している2人で、Googleのチームの作り方やリーダーの考え方が語られています。

Googleは技術やスキルを重要視しているのではなく、重視するのは人間であり、チームであることがよくわかる内容で、エンジニアでなくてもチーム作りのコツがわかるでしょう。

『チームのことだけ、考えた。』

ソフトウェア開発会社サイボウズは、多様な人事制度があることで有名な会社です。

社員が100人いれば100通りの人事制度をつくるという発想に至ったサイボウズの歴史や青野社長の考えが満載で、なぜその制度があるのか、今までの常識は正解か、などを考えさせられる内容です。

自由な働き方とは何かを深く知ることができ、上司と部下、お互いの立場を理解するきっかけになるでしょう。

『ジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメント』

アメリカでもっとも幸せな職場と言われるメンロー・イノベーションズのCEOであるリチャード・シェリダンが、幸せな職場をつくる思考やノウハウを紹介する本です。

昔から続く凝り固まった組織にいると、変化を恐れてすぐに受け入れられないこともありますが、この本はすぐに行動し、喜びのある仕事をするための参考にできます。

チームメンバー全員が喜び溢れるチームビルディングの事例やワーキングが満載なので、自分のチームが喜びあるものにするにはどうすれば良いかを考えるきっかけになるでしょう。

『社員の力で最高のチームをつくる――〈新版〉1分間エンパワーメント』

この本の監訳者である星野佳路さんは、星野リゾートの社長です。ケン・ブランチャードのエンパワーメント理論を取り入れ、旅館やホテルを再生することに成功しています。

エンパワーメント理論とは、各社員の能力を活かすことで組織の力も最大限に発揮されるというものです。

ストーリー形式で話が進むため、自分のチームではどうかと考えながら読み進められるでしょう。

あとがきには星野リゾートの実例が書かれているため、日本企業での組織改革を進める際のノウハウもわかります。

チームビルディングの効果

チームの目標達成のために、チームビルディングを実施することは大事なことです。

実際にチームビルディングが成功すると、どのような効果があるのでしょうか。

ここでは、チームビルディングの3つの効果について説明します。

コミュニケーションが活発化する

チームビルディングをする際には、チーム全体の目標を設定します。

チーム全員で目標を達成しようとすることで、報告・連絡・相談など、メンバー間のコミュニケーションが活発化します。

コミュニケーションを深められると、連絡漏れやミスが減ったり、何か悩みがあったときにも相談しやすかったりして、居心地の良い環境となるでしょう。

チームメンバーのモチベーションがアップする

コミュニケーションが活発化すると、チームに一体感が出ます。

自分もチームの目標達成に貢献したいと考え、モチベ―ションが上がるでしょう。

モチベーションが上がれば、個々のパフォーマンスも向上し、目標を達成しやすくなります。

そして、目標が達成できれば、またメンバーのモチベーションが上がり、より多くの成果を上げられるという好循環が生まれるのです。

チームメンバーの創造性が向上する

コミュニケーションが多い環境は、意見を戦わせたり、フィードバックを与えたりしやすくなります。

チームメンバーはそれぞれ自分の価値観や考えを持っており、他人から意見やアイデアを聞くことで、新たなアイデアを生み出すことができるでしょう。

新しいアイデアはチームのプロジェクトを発展させ、個々の成長を促すことにも繋がります。

チームビルディングは本で学んで実践するのが大事

チームビルディングを学ぶ際におすすめの本を15冊紹介しました。

企業が発展するためには、個々人の力が必要です。チームはメンバーの力を引き出すための環境と言えます。

チームが悪ければメンバーは力を発揮せず、売り上げが上がりません。逆に、チームがうまくメンバーの能力を引き出すことができれば、目標の達成も可能となります。

チームビルディングは自社を発展させるために大事なものです。ぜひ読書で知識やノウハウを吸収してください。

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最終更新日: 2023/02/03 公開日: 2023/02/07