「幸せの伴わない成功は、究極の失敗である」
アンソニー・ロビンズは、ただ金銭を稼ぐだけが成功ではないことを述べています。
「もっと成功して、有名になれば、事業が拡大すれば、幸せになれる…!」
「もっと、やりたいことが、成功できれば幸せになれる…!」
あなたにとって幸せとは何でしょうか?
成功して、みなに認められることでしょうか?
お金を多く稼いで、欲しいものをなんでも手に入れられることでもあるかもしれません。
幸せとは、成功の後に必ず来るものでなく、成功が幸せと結びつくものではありません。
この本は、成功すれば幸せになれるのではないかと思っている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい一冊になっています。
また、周りからみたら成功している状態だけれど、幸せを感じられない方もぜひ読んでみてください。
今回は、岡田早末さんが書かれた「すべてはビューティフルステートで生きることから始まる」についてご紹介します。
すべてはビューティフルステートで生きることから始まるとは?
海外の有名コーチから学んだコーチングのノウハウに基づいて、人生をより豊かに幸せに生きるスキルについて書かれています。
この本のテーマは、ビューティフルステート(美しい状態)をもって生きること。
美しい心の哲学を持つことが、本当の生きがいや幸せを見つけ、成功につながることが記載されています。
現状に満足していない人、周りと比べて落ち込みやすい人、物事を俯瞰的に見る能力が欲しい方にぜひ読んでいただきたいです。
著者の岡田早末さんは、何百人という認定コーチの中からマイケルボルダックにパートナーのコーチとして選ばれた人物です。
マイケルボルダックから学んだ、コーチングを生かして、さまざまな人物にコーチングノウハウを伝えています。
苦しみを生み出している心理学的原因
私たちが日々感じるネガティブな感情(むかつき、嫉妬、不安、不満)の原因はすべては3つからなると言います。
具体的には、下記の3つから起こる執着から来ると書かれています。
- 過去の事象
- 未来の事象
- セルフイメージ
最も恐ろしいのが、「何かに執着しているときは、自分が執着していることに気づかない」ということであると言います。
その思考ループにつかってしまい、自分では気づかないうちに思考レベルが下がっているからだそうです。
過去への執着
過去への執着は、昔の素晴らしい出来事や、楽しかった思い出、誇らしいことなど過去のポジティブな面に目を向けること。
過去のよかった出来事に目を向けすぎると、現在の状況と比較して、不満を抱きやすくなってしまうと言います。
過去の執着の例
「昔はあんなに日々が充実していたのに今は…。」
「〇〇年前はこんなに大きなことを達成したのに、今は…。」
このような、過去と今を比較してしまうような執着はやめましょう。
未来への執着
未来に向けて、「こんなことをしたい」「絶対○○になる」などと、目標をもつのはよいことです。実際に具体的な目標を立てることは、自身がそれに近づこうと努力することにもなります。
しかし、未来について執着しすぎると、達成できなかったときや、現実との乖離に大きく落ち込むことがあるでしょう。
未来の執着の例
「○○年後には絶対達成したいと思っていたのに、現状は…。」
「○○才ごろには、いろんなことが楽しくて、幸せになっていると思っていたのに、この現状のままじゃ…。」
未来の執着は、現在の自分を苦しめる原因ともなります。
セルフイメージ
自分の理想のセルフイメージと現実との乖離に落胆することです。
SNSで充実した他人の投稿を見たり、さまざまな情報を手に入れたりして自分もあんな風になりたいと思うことがあるでしょう。
しかし、かえって、現実と乖離のために、自分のセルフイメージが落ち込んだ経験がある人も多いはずです。
自分と他人を比較することで、自分の自己肯定感が下がり、それが私たちの苦しみの原因になります。
セルフイメージの執着の例
「なんであの人だけ…。」
「あの人と比べ自分は、何も持っていない。」
「自分はほかの人にどう見られているのか?」
また、成功している人が、他人から見た自己イメージを上げようと、自分をよく見せようとする人もいるそう。
これもセルフイメージの執着の一種です。
苦しみを生み出すのは脳のせい
このような3つの苦しみを生み出すのは、実は心理学的には当たり前のことなのです。そのメカニズムを知ることで、自分を俯瞰的に見られるようになります。
「今、自分は無意識に過去の自分と比較していた」
「他人からどう見られるかの苦しみにひたっていた」
など気づくことができるでしょう。
では、なぜ苦しみを感じるのでしょうか。
苦しみを感じるメカニズムは私たちの脳が、外部から受け取る刺激に対して、処理できる情報の量が少ないということ。
私たちは、毎秒200万ビットもの刺激を受け取っていますが、実際に受け取れるのは、そのうちのたった1%であるそう。
自分流に刺激を削除して、脳にとりこまれるということです。私たちは、外的な刺激を自分で選別して削除しています。
それは、世界の見方は、自分で作り上げてしまっているということを意味します。
周りの出来事が不満だ、ネガティブな世界は、私たちが情報を取捨選択して、自分で作り上げたものであると言えるのです。
この記事の一番大事な部分であるとも言えますので引用させていただきます。
私たちは、毎秒入ってくる1%の情報を今までの経験や一般常識といった知識などを使い『一般化』して処理します。
すべてはビューティフルステートで生きることから始まる。(著者;岡田 早末)o55,56より引用
そして、それを自分の中にある人生とはこうあるべきであるという人生の設計図を使って照らし合わせます。
多くの人は、この人生の設計図に苦しみを生み出してしまうアイディアがたくさん組まれてしまっているのですね。
なので、ここで美しい現実世界からの情報を『歪曲』してしまい、それを真実だと勘違いしてしまいます。
(省略)
これを毎秒毎秒繰り返しているわけなので、脳の使い方を知らないと、その人の現実世界というものがどれだけ真実からズレてきてしまうかは容易に想像できますよね。
これが多くの人が苦しみに陥ってしまう知られざる大きな理由です。
どうしたらありのままの世界を見つけられるのか
どのようにしたら苦しみのある脳の状態から抜け出せるのだろうかと考えたときに、大切なことは真実を見つめること。
では、どうしたら、脳の認知の歪曲をなくし、ありのままの真実を見られるのでしょうか。
それは、自分の中の潜在価値に気づくことであると言います。
自分の潜在価値に気づくことで、
すべてはビューティフルステートで生きることから始まる。(著者:岡田 早末) P60より引用
「どのような人生を切り拓いていきたいのか」
「自分が持って生まれた可能性をどう全うすることで、どのようなことを成し遂げたいのか」
「なぜそれを成し遂げることが自分にとって大事なのか」
「自分にとっての生きがいとは」
ということがより明確になってくるんですね。
これらを明確に考えることで、真に幸せを感じ、生きがいを見つけ自分の人生を生きるうえで大事な点になると言います。
この生きがいを感じられる人生の旅路を「ビューティフルジャーニー」と呼ぶということです。
人生において究極のところ大事なことは『人生において何を成し遂げたか』という成果だけでなく『その旅路の中で成長していくあなたそのものであり、あなたが人間として何者になるか』ということだからです。
すべてはビューティフルステートで生きることから始まる。(著者:岡田 早末) p63より引用
ライフジャーニーの豊かさを歩んでいく方法とは
ビューティフルジャーにの豊かさを歩んでいく方法は、5つのステップにあると言います。
ここでは5つの具体的な項目についてご紹介しましょう。
ステップ1:意図する
意図するとは、人生で起こったことに対して、美しい状態で見つめることを言います。
美しい状態の哲学を保ち、潜在意識のレベルから変えていくべきであるとのことです。
ここでは、苦しみの原因を知ることにフォーカスしているので、美しい状態の哲学を述べることは、割愛しています。
気になる方は、ぜひ本を手に取ってみてください。
ステップ2:繋がる
「引き寄せの法則」でも言われることですが、願望を強く思い浮かべることに繋がる段階であると言います。
しかし、重要なことは、美しい心の状態でそれをおこなうことであること。
実際に、世の中の長く続いているビジネスや理念は、美しい動機からきていると言います。
例えば、「誰かを助けたい」「人々の苦しみやニーズを満たしたい」というものがあります。
ステップ3:許可する
自分の中の思いを、自分にふさわしいものとして許可することです。
自分にはできないというアイデンティティーを抱えているために、多くの人はこの段階で苦しみや葛藤を抱えていると言います。
自分にはできないと思っているビリーフ(信念)を取り除くことにより、実際の結果を変えられるのです。
ステップ4:ブレイクスルー
ブレイクスルーの段階では、強いビリーフ(信念)を持ちながら、行動を積み重ねていく段階であると言います。
強い信念をもっていても、実際に自ら行動をしなければ、目の前の真実は変わることはありません。
ステップ5:受け取る
最期のステップ「受け取る」は、自分が行動をした分の恩恵をきちんと受け取ることを意味します。
著者は、受け取る準備ができていない人があまりにも多いと言います。
なんで受け取る準備ができていない人が多いのかというと、まず一つは「受け取る必要があるということすら知らない人が多い」ということ。
すべてはビューティフルステートで生きることから始まる。(著者:岡田 早末)P72より引用
そしてもう一つは、「苦しみの状態で生きてしまっているから」です。
苦しみの状態にいることによってトンネルビジョンになってしまい、周りとの繋がりを感じられず、いつも問題やチャレンジばかりにフォーカスしてしまい、その思考パターンから抜け出せずにいるからです。
この法則を知っている人は少ないのが現状であると言います。
ぜひ無意識におこなっている認知の歪みに気づき、この手順を実践していただけましたら幸いです。
認知の歪曲を変える心理学のNLP
この本の中では、自分の脳の認知の歪みに気づき、真実をありのままに見ることが大切であると言います。
人間の認知の歪みは無意識の間で生まれているので認識するのは難しいでしょう。
心理学のNLP(神経伝達プログラム)は、外部刺激に対して、私たちが受けとる脳の動きに注目したものです。
外部刺激を受け取った後に、無意識におこなわれる脳の処理の認知プログラムを再設定しなおします。
脳の認知の歪みをなおす、心理学の分野です。
NLPを勉強することで、科学的な手法をもちいて、脳の認知の歪みを直すことも可能になるでしょう。
心理学のNLPについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。具体的な手法や、NLPのおすすめ本などが記載されているのでぜひご覧ください。
世界的なコーチングの指導者であるアンソニー・ロビンズについて知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
幸せと成功の両方を手に入れたい人に
『すべてはビューティフルステートで生きることから始まる』(著者:岡田 早末)の内容を抜粋してご紹介しました。
今回ご紹介した中での重要なポイントをご紹介します。
私たちが今に満足できない理由または日々感じるネガティブな感情(いらだち、不安、嫉妬、不満)は3つの項目が原因でした。
また、脳の歪曲を直すには、ありのままの真実を見つめることです。=自分の中に潜在意識を築くことで、「ビューティフルジャーニー」を生きることにつながるそう。
ビューティフルジャーニーを築くには、以下の5つの手順が大切です。
気になる方はぜひ本を手にとっていただけたら幸いです。
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