個人がノウハウや経験などを長文で発信するツールとして、noteとブログがあります。
SNSでも発信はできますが、文字数制限があるので、より詳しく発信したいと思う人もいますよね。
そんな時にnoteやブログが役に立ちます。
でも、noteとブログはどちらが良いのかわからない人や、noteとブログは何が違うのかわからない人もいるのではないでしょうか。
この記事では、noteとブログの違い、それぞれのメリットとデメリットを解説します。
これから長文での発信をしようと考えている人はぜひ参考にしてください。
noteとブログの違いとは?
noteとブログは文章を書く点は同じですが、細かな性質が異なります。
noteかブログか、どちらを選ぼうか迷っている人にとって、気になる3つ違いを表にまとめました。
note | ブログ(WordPress使用) | |
執筆方法 | 操作がシンプル 装飾が少ない | 装飾が自由自在 操作が少し複雑 |
マネタイズ方法 | 記事そのものを販売 投げ銭機能 | アフィリエイト Googleアドセンス 自社商品販売 |
費用 | 通常利用なら無料 | ドメインやサーバーが有料 |
これらの違いを詳しく解説します。
記事の執筆方法の違い
noteもブログも長文で記事を作成できますが、執筆方法が異なります。
ブログ作成のためによく使用されているWordPressでは、自分の好きなように記事を作成することができます。
WordPressは、HTMLやCSSを使えなくても、テーマやプラグインを使うことで、思い通りの記事を作りやすいですが、少し難しく感じる人も多いです。
noteは、用意されている装飾機能を用いて執筆します。
シンプルな操作性のため、誰でも簡単にできる反面、装飾に限りがあります。
また、noteは執筆画面と閲覧画面の見た目が同じため、完成のイメージが付きやすい特徴もありますので、取り掛かりやすいという点が挙げられます。
マネタイズ方法の違い
ブログはアフィリエイト広告やGoogleアドセンスの広告を貼り、読者がクリックしたり、広告を通して商品を購入したりすることで、収益化を図ります。
noteは、記事自体の販売や、投げ銭機能の利用でマネタイズを行います。
noteは、ブログよりも読者のファン化がマネタイズの鍵となります。
費用の違い
noteは有料プランもありますが、記事の執筆だけなら無料で利用できます。
ブログもAmebloなど無料ブログがありますが、WordPressはドメインやサーバーの料金がかかります。
高額ではありませんが、毎年かかる固定費となります。
noteとブログのメリット・デメリットを比較
noteとブログの特徴を踏まえ、それぞれのメリットとデメリットをまとめました。
ブログには無料ブログとWordPressのブログ、近頃はサイト作成ツールとしてノーコードでのサイトやブログがありますが、この記事で挙げている特徴はWordPressのブログをもとにしています。
note | ブログ(WordPress) | |
メリット | ・無料で記事を書ける ・簡単に記事を執筆できる ・コンテンツを販売できる ・ファン化がしやすい | ・自由に記事を装飾できる ・アフィリエイト広告を貼れる ・検索上位に表示させることが可能 ・自分のドメインを持てる |
デメリット | ・自由に装飾できない ・アフィリエイト広告を自由に貼れない ・SEOに関する分析ができない ・記事が削除されてしまう可能性がある | ・ブログ開設までの設定が難しい ・収益化までに時間がかかる ・Googleのアップデートで結果が左右される ・自分で管理し続けなければならない |
noteのメリットがブログのデメリット、ブログのメリットがnoteのデメリットになることが多く、相反する媒体であることがわかりますね。
それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
noteのメリット
noteの主なメリットには以下のようなものがあります。
- 無料で記事を書ける
- 誰でも簡単に記事を執筆できる
- コンテンツ自体を販売できる
- ファン化がしやすい
noteの大きなメリットは、始めやすさですね。詳しくみていきましょう。
無料で記事を書ける
noteには通常利用とnoteプレミアム、note proの3つのプランがあります。
3つのプランのうち、noteプレミアムとnote proは有料プランです。
記事を執筆して公開するだけの利用であれば、無料の通常利用で問題ありません。
無料で利用できる機能は、以下の通りです。
- 無料記事の掲載
- 無料マガジンの掲載
- 共同運営マガジンの掲載(制限あり)
- クリエイターページのRSSフィード
- マガジンのRSSフィード
- 他社ECサイト連携
- ダッシュボード
- 有料記事の掲載(上限10,000円)
- 有料マガジンの掲載
- 有料サークルの運営(審査あり)
無料でも十分すぎる機能がありますね。
マガジンは記事をまとめる機能で、記事を分類したり、ブックマークしたりします。
様々なテーマで記事を作成したときに、マガジンで分類すれば読者にとっても見やすく便利です。
誰でも簡単に記事を執筆できる
noteは会員登録さえすれば、誰でも記事を執筆できます。
シンプルな機能で、執筆画面がそのまま閲覧画面に反映されるので、初心者でも操作がしやすいですね。
文字の装飾には6種類が用意されています。
- 見出し(中見出し・小見出し)
- 太字
- 中央寄せ
- リンク
- 引用
- コード埋め込み
記事の執筆だけでなく、画像や音声、動画の投稿、短文のつぶやき機能もあり、思い思いの投稿が可能です。
コンテンツ自体を販売できる
無料の通常利用でも10,000円までの有料記事を販売することが可能です。
noteを利用すれば、自分の知識や経験がそのまま商品になります。
有料記事の場合、記事をどこまで読んだら有料にするかを自由に決めることができます。
最初を無料部分にしてセールス文を入れ、読者に購入を促すことも可能ですね。
また、記事のセット販売もできるマガジンという機能もあります。
単体で購入するより、少し安いセット価格を設定すれば、販売もしやすくなりますよ。
ファン化がしやすい
noteはTwitterをはじめ、SNSとの相性が良く、連携も可能です。
Twitterのブランディングと同じテーマで、しかもTwitterよりも詳しく書くことで、ブランディングを高められます。
それによって、Twitterのフォロワーのファン化を進めることもできます。
また、noteにはTwitterの「いいね」と同じ「スキ」というボタンがあり、読者が気に入った記事に「スキ」ボタンを押したり、クリエイターをフォローしたりすることもできます。
noteはSNSのような双方向の関係をクリエイターと読者の間で築けるため、記事だけでなくクリエイター自身へのファンもつきやすいです。
ブログのメリット
WordPressのブログにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
- 自由に記事を装飾できる
- アフィリエイト広告を貼れる
- 検索上位に表示させることが可能
- 自分のドメインを持てる
主なメリット4点を見ていきましょう。
自由に記事を装飾できる
無料ブログは装飾に制限があるものもありますが、WordPressのブログでは、自分の好きなように装飾ができます。
WordPressのテーマ(テンプレート)やプラグイン(拡張機能)を使えば、ある程度の装飾を使えますし、CSSを入力することもでき、思い通りのブログを作れるでしょう。
アフィリエイト広告を貼れる
WordPressのブログでは、アフィリエイト広告を貼り、マネタイズに繋げます。
noteは1度記事を買うと、同じ人が同じ記事を何度も買うことができませんが、ブログでは同じ記事から何度でも商品購入に繋げられます。
無料ブログではアフィリエイト広告を貼ることが許可されていないものもあるので規約をよく読みましょう。
検索上位に表示させることが可能
ブログはキーワード選定やブログ全体の構成を正しく行うことにより、検索上位に表示させることも可能です。
記事を検索上位に表示させる各種施策のことをSEOと言い、WordPressはSEOに有利と言われています。
なぜなら、WordPressは、プラグインなどによってSEO施策を簡単に取り入れることが可能だからです。
自分のドメインを持てる
無料ブログでは、無料ブログ運営会社のドメインとなりますが、WordPressで作るブログは自分のドメインを使います。
自分のドメインを持つと、基本的にどんな内容でも執筆できますが、逆に自己管理を徹底することが大切になります。運営会社の規約などもないため、自由度が増します。
noteのデメリット
誰でも長文の発信ができることで人気のあるnoteですが、デメリットもあります。
- 自由に装飾できない
- アフェリエイト広告を自由に貼れない
- SEOに関する分析ができない
- 記事が削除されてしまう可能性がある
こんなはずではなかったと思わないように、あらかじめデメリットも知っておきましょう。
自由に装飾できない
noteはシンプルな操作性の反面、装飾の種類に限りがあります。
ブログを使い慣れている人がnoteで執筆すると、できないことが多すぎて執筆しづらいと感じるかもしれません。
noteでできない主な装飾は以下の通りです。
- H4以下の見出しタグがない
- 文字の色を変えられない
- 文字の背景の色を変えられない
- 文字の大きさを変えられない
- 文章を囲えない
- 文章にアンダーラインを引けない
用意されている装飾で、いかに読みやすくするかがnote執筆には重要です。
アフィリエイト広告を自由に貼れない
noteでは、amazonアフィリエイト以外のアフィリエイト広告を掲載することができません。
他社の広告を載せようとしても、アフィリエイトリンクが無効となってしまいます。
noteは、記事自体を売るコンテンツ販売でマネタイズをするのに適しています。
SEOに関する分析ができない
noteには、Googleアナリティクスのような分析機能がありません。もしGoogleアナリティクスを実装するならnote proにアップグレードしつつ、さらにオプション購入が必要にあります。
読者の属性、流入経路などがわからず、「スキ」やフォローの数、押してくれた人はどんな人かくらいしか属性を知る手立てがありません。
分析の内容が少ないと、記事の改善などがしづらく、SEO上位を狙うことが難しくなります。
また、noteで作成した記事のドメインは、すべて「note.com」です。
「note.com」自体のドメインパワーは強いですが、同じキーワードの記事が複数あるとカニバリゼーションを起こします。
カニバリゼーションとは「共食い」という意味です。
同じドメインでSEO上位に選ばれるものは1、2記事となるため、多くの人が同じキーワードで記事を書くと、検索結果に表れにくい結果となります。
記事が削除されてしまう可能性がある
noteは、note株式会社が運営しており、厳しい規約があります。
その規約に反した記事を公開すると、記事が予告なく削除されてしまいます。
noteの規約には、以下のような禁止事項があります。
9. 禁止事項
9.1 以下に該当するデジタルコンテンツの掲載、サークルにおける投稿その他本サービスにおける情報の送信は禁止します。
(中略)
(10)「必ずもうかる」等、ユーザーに著しい誤解を招く表現を用いたもの。
稼ぐ系のノウハウを提供しているコンテンツが禁止事項に抵触するとして、削除されている事案が多いため、注意してください。
ブログのデメリット
ブログにはnoteとは異なるデメリットがあります。
- ブログ開設までの設定が難しい
- 収益化までに時間がかかる
- Googleのアップデートで結果が左右される
- 自分で管理し続けなければならない
ブログのデメリットとは何かを詳しく説明します。
ブログ開設までの設定が難しい
ブログを始めるのに二の足を踏む一番の理由が、開設の難しさにあります。
ドメインの取得やサーバーの開設、WordPressの設定など、これからブログを始めようという初心者には難しく感じるものばかりですね。
最近は、WordPressでブログを開設する手順が数多く紹介されているため、初心者でもブログを始めるハードルが低くなっています。
収益化までに時間がかかる
ブログは検索結果の上位に表示されないと、収益化がかなり難しい媒体です。
なぜなら、上位に表示されないことは読者がいないこととほぼ同義だからです。
記事を読んでもらえなければ、広告をクリックされることもなく、収益に結び付きません。
成果が出るまで最短でも3か月かかると言われているため、短期で稼ぎたいと思う人には向かないマネタイズ方法ですね。
Googleのアップデートで結果が左右される
Googleは1年に複数回、コアアップデートを行っています。
コアアップデートとは、検索アルゴリズムやシステムの大規模な変更のことです。
コアアップデートの結果により、ブログの順位が大幅に低くなってしまうこともあります。
数年前には、企業サイトが上位表示され、個人ブログが軒並み順位を落とすアップデートが行われました。
しかし、Googleは「コンテンツのクオリティに基づいて検索順位を決めている」と明言しているため、他サイトを圧倒するクオリティを維持すれば順位は上がるでしょう。
自分で管理し続けなければならない
ブログの順位をキープするためには、リライトや新しい記事の投稿などが常に必要です。
途中で記事の更新を怠ると、順位が下がり、収益を見込めなくなってしまいます。
ブログは継続して運営していくことで、成果が大きくなっていきます。
noteがおすすめの人
- 自分のブランディングからマネタイズを考えている人
- ブログ開設をできないと思っている人
- コンテンツ販売をしたい人
自分のノウハウや経験談などをそのままコンテンツとして販売しようと考えている人はnoteがおすすめです。
ある程度、SNSやブログなどで発信しており、ブランディングに基づくコンテンツを販売する方が注目度が上がり、売れやすいでしょう。
TwitterなどSNSでnoteの宣伝をするのもnote販売には有効です。
ブログがおすすめの人
- アフィリエイトで稼ぐことを考えている人
- 自由に記事を作成したい人
- 自分自身をあまり売り込みたくない人
ブログがおすすめの人は、自分の思い通りにコンテンツを作成したい人やアフィリエイトで稼ごうと考えている人です。
ブログは、執筆者のブランディングに基づいたコンテンツよりも、ブログ全体のテーマにあったも商品(広告)を売ることの方が向いています。
マネタイズ方法によってnoteとブログを使い分けよう
この記事では、noteとブログの違いについて説明しました。
主な違いは、執筆方法・マネタイズ方法・費用の3点です。
特にマネタイズに関しては、個人で稼ぐ時代の発信媒体として選択する際に重要なポイントとなります。
個人で発信しファン化のためにnoteを使い、自分は表に出ず、ブログで商品を販売するのか、どのようにマネタイズをしていくかでnoteもしくはブログを選択すると良いですね。
将来的にはどちらも使い分けながら運営することを目指しましょう。
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