「トム・ピーターズは一体どんなことをした人?」
「トム・ピーターズの本はどんな人に役立つ?」
と気になっている人も多いのではないでしょうか?
本記事ではマネジメントを学ぶときに欠かせないトム・ピーターズの実績や著書をご紹介します。
またトム・ピーターズが残した数々の名言も合わせてご紹介。
トム・ピーターズという偉大な人物やその言葉から、マネジメントの基礎、または生き方を学んでいきましょう。
トム・ピーターズはこんな人におすすめ!
・独立したばかりで自分のブランドを築きたいと思っている人
・社員にやる気を持って働いてもらうにはどうすればいいか分からない人
・まわりと差をつけたい、抜きん出た存在になりたいと思っている人
・なかなか自分を変えられなくて悩んでいる人
トム・ピーターズとは
トム・ピーターズはアメリカの経営コンサルタント。
トム・ピーターズカンパニーの会長であり、マネジメント指南の立役者と言われています。
さまざまな経験を積みマッキンゼーへ
トム・ピーターズはコーネル大学で土木工学の修士号を取得。
その後、スタンフォード大学経営学の博士号を取得しました。
トム・ピーターズといえばコンサルティングファーム「マッキンゼー」出身で有名ですが、実はマッキンゼー以前には海軍、ペンタゴン、ホワイトハウスと政府機関に勤めていた経歴があります。
マッキンゼー時代には同僚とともに、組織を考える上で必要な7つの要素「7つのS」を開発しました。
数多くの著書を出版
トム・ピーターズは数多くの著書を出版しており、
「サラリーマン大逆襲作戦」
「経営破壊」
「エクセレントな仕事人になれ!」
などマネジメントの指南書として数多くの人から愛されています。
なかでもロバート・ウォーターマンとの共著「エクセレント・カンパニー」は、将来の会社組織像をほとんど言い当てていると言われ、話題になりました。
トム・ピーターズの実績
トム・ピーターズがマッキンゼー時代に同僚と作った「7つのS」とは何なのかを詳しく解説します。
マッキンゼー時代に開発した「7つのS」とは
「7つのS」は組織を考える上で必要な7つの要素で、経営者が比較的短期間に変更可能でコントロールしやすい「ハードのS」と、会社で働く人によって決められるためコントロールしにくい「ソフトのS」に分かれます。
【ハードのS】
①組織構造 (Structure):企業がどのように組織化されているか。
②システム (System):管理システムや情報システムなどの仕組みや管理手続きがどうなっているか
③戦略 (Strategy):競争優位の源泉は何かなどの戦略
【ソフトのS】
④スキル (Skill):社員や企業が持っている特定の能力。他社にないスキルがあれば競争優位を確立できる
⑤人材 (Staff):リーダーシップはどうか、採用と人材育成の方法はどうか、どんな人材がいるか
⑥スタイル (Style):組織の文化や経営スタイル
⑦共有価値 (Shared value):会社の経営理念や価値観が浸透しているか
この7つの要素はお互いに影響しあうため、企業の優位性を確保するためには、この7つのバランスがもっとも大切という考え方が「7つのS」なのです。
「7つのS」はマッキンゼーでは受け入れられなかった
トム・ピーターズは、当時マッキンゼーの組織面に大きく貢献していました。
しかしマッキンゼー時代にトム・ピーターズと同僚が生み出した「7つのS」は、分析や数字ありきのマッキンゼーでは認められなかったのです。
そしてトム・ピーターズがマッキンゼーを退職してから1年、ロバート・ウォーターマンとともに「エクセレント・カンパニー」を出版します。
それが異例の大ヒットを記録し、トム・ピーターズはマネジメントを学ぶうえで重要な人物として、一躍有名になりました。
トム・ピーターズから学べること
トム・ピーターズは人をマネジメントするだけでなく、自分自身をマネジメントするための著書もたくさん出版しています。
そのなかには、心に刻んでおきたい数々の名言も。
ここからはトム・ピーターズの書籍や名言をご紹介します。
書籍
トム・ピーターズの著書のなかでも人気の高い3冊をご紹介します。
エクセレント・カンパニー
ロバート・ウォーターマンと共著の「エクセレント・カンパニー」は世界中のMBAやビジネスマンが愛読したと言われるヒット作。
超優良企業と一般的な会社がやっていることの違いは何なのか、成長し続ける組織を作るためのヒントが詰まっている一冊です。
本書のなかでの「超優良企業」とは、社員自らが率先して働いている会社であるということ。「どうすれば社員や部下がやる気を持って働けるのか」具体的な事例をもとに解説されています。
経営、管理に関わる人のバイブルとも言えるでしょう。
トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ!
周りに合わせる文化のなかで生きる日本人にこそ読んで欲しい一冊。
「カッコいい仕事とは何か書き出そう」「近所の有名人と友達になろう」など、コンサルタントならではの発想で考えられた面白いワークがたくさん登場します。
また自分とは何か、本当は何をしたいのかなど、自分という人物を客観的に見れるようになるワークも。
個性が大事と言われる時代で、自分というブランドを作り上げるコツが詰まっている一冊です。
トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ!
トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦<2> セクシープロジェクトで差をつけろ!
周りと差をつけるにはどうすればいいのか、毎日楽しく働くには何をすればいいのかという、トム・ピーターズの教えが詰まった一冊です。
「トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉」同様に具体的な行動パターンが多数提案されているので、実行しながら意識改革ができます。
職種は関係なく、働いている全ての人、または働く意味が分からなくなった人にこそ読んで欲しい一冊。仕事に対する意識が変わり、モチベーションが高まります。
トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦<2> セクシープロジェクトで差をつけろ!
名言
トム・ピーターズはさまざまな名言を残しています。
なかでも心に刻みたい名言を3つご紹介します。
自分で自分を時代遅れにしなければ、誰かにそうされるだけだ。
知識や経験は自分を助けてくれますが、ときには自分の考えを固めてしまいます。
自分のなかの「当たり前」を時代遅れにしなければ、いつの間にか時代遅れになってしまうのかもしれません。
大バカものはロレックスを売る。天才はロレックス流のライフスタイルを売る。
ロレックスは長く愛されている高級腕時計の一つではありますが、腕時計は一度販売するとそこでお客様との関係は終わってしまいます。
しかし高級感のあるライフスタイルは、お客様が満足するまで提案し続けることができます。
目先の成果にとらわれずに、本質を見抜く目が必要と言えるでしょう。
成果も出ていないのに、ほめられるかって? ほめないから、成果が出ないのだ。
「ほめる教育」は今でこそ一般的ですが、トム・ピーターズは以前からほめることの重要性に気づいていました。
成果を出すことを人任せにせず、どうすれば成果が出やすいのかという環境づくりがマネジメントには大切なのかもしれません。
まとめ
トム・ピーターズは先を読む力とユーモラスな発想で、多くの経営者やビジネスマンに愛される著書を多数出版してきました。
その言葉の数々は色褪せることなく、現在も通用するテクニックがたくさんあります。
「会社や部下をマネジメントしたい」「毎日楽しく働くために意識を変えたい」そんな人の背中をそっと押してくれるトム・ピーターズの本をぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか?
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