SEOとSEMの違いとは?流入を得るために有効な手法を紹介

最終更新日: 2022/12/07 公開日: 2022/02/24

「Webマーケティングで集客したいけれど、似た用語が多くてよくわからない」
「SEOとSEMの違いは?」
「そもそもSEMって何?」

このようなお悩みを抱えていませんか?

Webマーケティング用語にはSEMやSEO、SMOなど似た言葉が存在します。これらはWebマーケティングに活用される手法ですが、目的や手段が異なります。

理解が曖昧なまま施策を進めても、思うような集客効果は得られません。

Webマーケティングは、名称を区別して手法を使い分けることが重要。どのような目的で行われる施策なのか理解を深めることからはじまります。

この記事ではSEMと混同されやすいSMOやSEO、リスティング広告との違いを解説します。

Webサイトを開設したばかりなら、ぜひこの記事を最後まで読んで、購入意欲の高い顧客を掴む参考にしてくださいね。

SEMとは「Webサイトに訪問者を集める施策の総称」

SEMSearch Engine Marketing)とは、検索エンジン経由でWebサイトに訪問者を集めるための施策です。検索エンジンマーケティングとも呼ばれます。

SEMのおもな手法は、SEOとリスティング広告です。

こちらの画像をご覧ください。赤枠がリスティング広告、青枠がSEOによる自然検索で表示されているコンテンツです。

SEOとリスティング広告について、くわしく紹介します。

SEOとは「検索結果画面に上位表示させる施策」

SEOSearch Engine Optimization)はSEMの一部。SEOとは検索結果で表示されるコンテンツの順位を上昇させ、自然検索からの流入、CV率の増加を目的として行う施策です。

自然検索とは、広告を除外した検索結果画面のこと。自然検索では、検索エンジンがアルゴリズムによって評価したWebサイトがランキング形式で表示されます。

「ユーザーにとって価値がある」と検索エンジンに判断されたコンテンツが、上位表示される傾向があります。

SEOの種類は大きく分けると内部対策、外部対策の2つです。

・内部対策:Webサイト内の改善
・外部対策:Webサイト外からの被リンク増加

SEOの内部対策にはサイトマップの作成、購入ボタンの設置など内部リンクを増やす方法があります。Webサイトのレイアウトを調整し、ユーザーに対してわかりやすく工夫することも重要です。

一方外部対策は、Webサイトの外側から行う施策です。検索エンジンがコンテンツを上位表示させる傾向として、外部サイトからの被リンク数が多いWebサイトであることが挙げられます。

被リンクを集めると、Webサイト全体の評価が上がりやすくなるのです。

被リンクは数の多さだけでなく、リンク元の質も重要。質の高いWebサイトからの被リンクが多いほど、検索エンジンに評価される傾向があります。

CV率を上げる方法については、こちらの記事を参考にしてください。

リスティング広告とは「検索によって表示される有料広告のこと」

リスティング広告とは、キーワードを検索した際に表示される有料広告のこと。検索連動型広告、ディスプレイ広告、リターゲティング広告などの総称です。

ただ検索エンジンマーケティングにおけるリスティング広告は、検索連動型広告を示すケースが多いでしょう。そのため今回は、検索連動型広告について触れていきます。

検索連動型広告は、Google、Yahoo!JAPANなどの検索エンジンの検索結果において表示される広告です。リンクの手前に「広告」と記載され、ユーザーの目につきやすい検索結果画面の上部に表示されます。

検索連動型広告は、1クリックごとに費用が発生。1クリックあたりの単価が高くなると、広告の順位が上がります。金額は広告の質、キーワードによって決定します。

SMOとは「SNSを活用したマーケティング施策」

SMO(Social Media Optimization)とは、ソーシャルメディア最適化のこと。SNSから特定のWebサイトへの流入を目的とした施策です。

検索エンジンマーケティングには該当しませんが、商品やサービスの認知拡大に活用できます。

SNSの活用法に関しては、こちらの記事で紹介しています。

■ 関連記事
≫ SNSマーケティングを事業戦略に使う。そのメリットと手法を解説!

SEOとリスティング広告はどちらが有効?|メリット・デメリット

SEOとリスティング広告には、それぞれメリット・デメリットがあります。

以下の表をご覧ください。

SEOリスティング広告
クリック率
費用無料・有料有料
即時性
コントロール性

このようにどちらが優れているということはなく、Webサイトの状況によって有効な施策が異なるのです。くわしく見ていきましょう。

クリック率|上位表示されるコンテンツが有効

ユーザーの視界に入りやすい検索結果画面の上部に広告が表示されると、クリック率が高まります。これはリスティング広告、SEOともにいえることです。

ただ自然検索を行ったユーザーは、広告を意識的に避ける傾向があります。

そのためクリック率だけで見ると、SEOを施して上位表示させる方が有効といえるでしょう。

しかし検索結果画面の上位に表示されていないコンテンツは、ユーザーの視界に入りにくいためクリック率が低下します。

結果的にクリック率が高まるのは、ユーザーのニーズを満たしたコンテンツです。

開設したばかりのWebサイトは、リスティング広告でWebサイトの評価を上昇させてからSEOを施す方法がよいでしょう。

費用|SEOは無料で実施可能

リスティング広告はクリックされるたびに広告費がかかります。

競合の多いキーワードは、広告費用が高ければ高いほど上位に表示されクリック率が上昇するため、広告費がかさむでしょう。

クリックしたユーザーがすべてCVにつながるのであれば問題ありません。しかし範囲が広すぎるため、クリックされてもCVにつながらない可能性があります。

リスティング広はクリック数によって費用が発生するため、費用対効果のバランスが崩れやすいでしょう。

広告のクリックによって自社のWebサイトのCV率を向上するためには、ユーザーのニーズに合わせたキーワード選定が重要です。

一方SEOは自社で対応可能であれば、外部に支払う費用が発生しないため、無料で実施可能。

しかし開設したばかりのWebサイトは、コンテンツが上位表示されるまで時間がかかります

加えてWebの状況によってはWebサイトの維持、コンテンツ作成を外注した場合は費用がかかることもあるでしょう。

即時性|すぐに効果が見えるのはリスティング広告

即時性が高いのはリスティング広告です。

リスティング広告は金額によって表示の順位が変わります。金額を日単位で設定できるため、日ごとに表示順位を変更させることが可能です。

一方SEOはコンテンツの追加、更新を行っても検索エンジンが認識するまでに時間がかかります。すぐに上位表示させることが難しいでしょう。

コントロール性|リスティング広告は費用をかければ可能

コントロール性が高いのはリスティング広告です。リスティング広告は費用が高ければ高いほど、上位表示されます。

より多くの広告費用を投じることで広告ランクが上昇し、検索結果の上位に表示されやすくなるのです。ただし表示順位は広告費用だけでなく、広告のクオリティも重視されます。

一方でSEOは、人の手による表示順位の変更ができません。これは検索エンジンのアルゴリズムによって、コンテンツの順位が決められるからです。

検索エンジンのアルゴリズムは日々変化しているため、正解がありません。Web上で公開されている情報を頼りにコンテンツの変更を行っても、順位が下がることもあるでしょう。

SEOによる上位表示を狙うなら、時間をかけてWebサイトの様子を観察し、更新を続ける必要があります。

SEMで優先すべき施策|ケース別

ここではSEMのうち、SEOとリスティング広告、どちらを優先させた方がよいのかケース別に紹介します。

  • リスティング広告:広告短期間で成果を出したい
  • SEO:費用をかけず長期的に運用する
  • 2つを併用:集客力を最大化させる

くわしく解説します。

短期間で成果を出したいなら「リスティング広告」

短期間で成果を出したい場合は、リスティング広告をおすすめします。

リスティング広告は、開設したばかりのWebに訪問者が増えるまで行う短期的な施策として有効です。

リスティング広告は入札額に応じて検索結果画面の順位が上下します。時間をかけずに検索結果画面に上位表示させることが可能です。

リスティング広告をおすすめしたいのは、以下の内容が当てはまる企業です。

  • 開設したばかりのWebサイト
  • コンテンツの数が少ない
  • 予算に余裕がある

しかし費用をかけて検索結果画面の上位に表示させたからといって、必ずしも成果が期待できるわけではありません。

リスティング広告のキーワードは、ユーザーのニーズに合わせて具体的に絞り込むことが大切です。「自社製品名+購入」のように具体的なキーワードに絞りましょう。

キーワードを絞り込むことで、商品購入にいたらないクリックを避け、広告費を抑えることができます。ユーザーに響くコンテンツにしてこそ、集客数やCV数の向上が目指せるのです。

費用をかけず長期的に運用するなら「SEO」

予算をかけずに検索エンジンマーケティングを行うなら、SEOがよいでしょう。

SEOは手間や時間がかかる長期に及ぶ施策です。表示されるコンテンツの順位がすぐに上下するものではありません。効果が現れるまで手間と時間がかかります。

SEOは以下の条件に当てはまる企業におすすめの施策です。

  • すでにリスティング広告を打ち出している
  • クリック率を重視している
  • 予算を抑えたい

新たにWebサイトを立ち上げた際は、リスティング広告によってある程度の集客が得られてからSEOを強化するとよいでしょう。

ただし一度検索順位が上がったからと油断し、その後の対策を怠ると競合サイトに追い抜かれる可能性があります。

SEOによる流入、CV数を狙うのであれば、継続的なコンテンツの作成とともにWebサイトの改善が必要です。

検索エンジンのアルゴリズムは変動するため、長期的に改善を続けることが成果につながります。

集客を最大化させるなら「2つの施策を併用」

リスティング広告とSEOを同時に運用することも、Webマーケティングに有効です。

これは短期間で上位表示可能なリスティング広告で集客しながら、SEOで自然検索の流入を増加させ、上位表示を狙う方法。リスティング広告とSEOを同時進行することで、クリック率やCV率の向上が目指せます。

検索結果画面にWebサイトが上位表示されると、ユーザーの視界に入りやすくなるため、クリック率向上が期待できるでしょう。

ただしWebコンテンツで集客するには、ユーザーのニーズに合致したキーワードであることが前提にあります。またユーザーに刺さる広告文になっているかどうかも重要です。

ユーザーが訪れるコンテンツが良質なものでなければ、成果が見込めません。

リスティング広告とSEOは、いずれも検索エンジンとユーザーに評価されるコンテンツを作り上げることが大切です。

事業方針に応じて使い分け、CV率アップを目指そう!

SEMとは検索エンジン経由でWebサイトの訪問者を増やすマーケティング施策の総称です。

検索エンジンマーケティングでは企業の方針や状況によって、優先させるべき施策が変わります。SEO、リスティング広告にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、状況に応じて活用することが大切です。

即時性、コントロール性を重視するならリスティング広告。予算を抑えたい場合はSEOをおすすめします。効率的に検索エンジンマーケティングを進めるなら、リスティング広告とSEOの併用も有効です。

自社に適したSEM施策でWebサイトのユーザビリティを高め、CV数アップを目指しましょう。

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