人を動かす行動心理学24選|心理学をマーケティングに活用する方法

最終更新日: 2024/05/06 公開日: 2021/09/28
  • 「なにをやっても、継続できない...」
  • 「自分は、意思が弱いから継続できないんだ...」
  • 「よい習慣を継続しなければいけないと分かっているができない...」

と思っている方はいませんか?

継続できないのは、脳自体が「快楽」を感じていない行動ばかり行ってしまっているからです。

必ず覚えていてほしいポイントは、【継続できる人 = 強い意思をもつ人】ではなく【仕組みづくりが上手い人】と覚えていてください。

そもそも自分の意思だけに頼って継続させようと思っていた方は、こちらの記事をお読みいただくと、脳の仕組みを理解し簡単に継続できる人になれます。

継続ができない理由

継続させたいことに対して、「快楽を感じていない」また、「脳の仕組みを理解していない」ということが、継続できない大きな原因です。

ここからは、なぜ継続できないのかを詳しく解説していきます。

「正しい」より「楽しい」

人間は「正しい」と思ったことを継続しようとしますが、本来「楽しい」と思ったことしか継続できない脳の仕組みになっています。

早起き、読書、英会話、運動など、正しいと頭では思っているし、仕事においても生産性がうまれ、継続した方がいいとわかっているができないのが現実です。

人間の脳は「欲望」まみれです。脳の扁桃核という部分は「快楽か?」「不快か?」と勝手に識別して、

  • 快楽 = 積極的に物事を取り組む
  • 不快 = やりたくない、遠ざかる

自分が思っている意思とは関係なしに、判断を勝手に下します。

例えば、「食後に甘いもの」「通勤中のスマホのゲーム」は大体の人が続けられています。このように、

  • 正しい = 継続できない
  • 楽しい = 継続できる

といったように、継続できない原因は脳自体が“快楽”を感じていないためです。

「意思」より「仕組み」

人間の脳の悲しい仕組みですが、「強い意思」「強い想い」などは幻想と言われていて、必ずいつか無くなってしまいます。

よく仕事や家事などで、取り組む出来事に対して最初の方だけ熱くなる人も多いと思います。しかし、意志の強さに頼るのはやめましょう。

  • 気合いを入れなくても、自然に正しい習慣を継続する仕組みをつくる
  • 「やらないと気持ち悪い...」と思う仕組みをつくる

上記のような仕組みをつくることが重要で、仕組みをつくっていないから継続ができないということです。

結果はすぐに出ると思い込んでいる

明確に継続することを決めて、それに向かって努力をしたが結果がすぐに出ないとやめてしまった経験がある人は、すぐに結果が出ると思い込みすぎています。

結果が出ないのは、自分の才能や努力が足りていないからだと思ってしまう方もいると思います。しかし、物理的に結果が出るのに時間がかかることはたくさんあります。

例えば、ダイエットが分かりやすいでしょう。「−10キロ目指す!そのために毎日ランニング◯キロ!」と目標設定したとします。

人間の身体は、当たり前ですが物理的にすぐには、痩せることはできません。生活で少しずつ取り入れて何ヶ月後かにようやく達成できます。

快楽や脳の仕組みを知っていても、「結果がすぐに出ないからやめる」と投げ出してしまうと、生活だけではなくビジネスにおいてもかなりもったいないので、この思い込みは捨てましょう。

目標に具体性がない

目標が明確でなかったり、高すぎる目標を掲げたりしていると、そもそも目標を達成できる可能性が低いので継続するモチベーションが下がってしまいます。

また、あれもこれもと目標を複数作ってしまうと、どれも中途半端に終わってしまう可能性があるので、まずは目標を絞り込み、具体性を持たせることが大切です。

目標の立て方は次のステップを参考にしてみてください。

  1. 【目標の種類を決める】課題を解決したいのか、現状を良くしたいのか
  2. 【ゴールの設定】現実的で定量的な目標を立てる
  3. 【達成までの道すじを立てる】目標達成に必要なアクションをタスクレベルまで落とし込む
  4. 【達成期限の決定】STEP 3のタスクをもとに達成期限を決める

このように、無理なく現実的な目標を立て、タスクをこなしていくことによって前進している実感が湧くので、継続しやすくなります。

目標設定に役立つ「SMARTの法則」が知りたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。

完璧主義すぎる

完璧主義すぎる人は、達成が難しいような目標やタスクを用意したり、目標達成に固執しすぎてしまったりと、自己否定や強迫観念に襲われて継続が苦痛になることがあります。

また、失敗を恐れてなかなか行動に移せないケースもあるでしょう。

完璧主義な人は、高い理想と現実の齟齬に苦しむケースが多いため、まずは完璧主義の要素を次のように一つずつ変えていく必要があります。

  • 失敗しそうなことにチャレンジして失敗に慣れる
  • やるかやらないかで迷ったら行動する方を選ぶ
  • 高すぎる目標が浮かんだら、数値化して1/100程度の目標に変換する

このように、行動ベースのルールを決めると、完璧主義にとらわれにくくなります。

継続できない状態を改善するコツ

ここからは、継続させるコツ6つを解説していきます。

ゲーム化させる

ゲーム化させる

ゲームのように、「今まで自分はどれくらい成長したか」が数字で明確にわかるようにしましょう。また、どれだけゲーム性を高めれるかが重要になります。

努力は「気合い・根性」よりも、上手な課題設定をすることが何倍も重要となります。

ゲームが楽しいと思うのは脳の報酬系という仕組みが働いているため、人間はゲームを無我夢中でやり続けてしまいます。

このゲームが作りだしている脳の設計は「報酬系 = 達成したことで快楽を得る」という素晴らしい仕組みが働いています。売れているゲームもこの「快楽」を得ることができるため、大きな支持を得ています。

学校のテストでいい成績をとる、仕事で成果を上げるといった快楽を味わうと人間の脳は“ドーパミン”という脳内物資が分泌されます。

  • 成長が数字で分かりやすい
  • ゲームの敵(目の前の課題)を倒す瞬間が心地いい(快楽)

このような快楽を味わうことで「達成感」「成長感」を味わうことができるためドーパミンは分泌されます。

上記の画像のように、ゲーム感覚で仕事に取り組みドーパミンを分泌することができれば「勝ち癖(達成感)」をつけることができます。

努力をすればするほど楽しいと脳にインプットさせましょう。

欲望を言語化(明確化)する

継続することで、どんな欲望が満たされて、どんな快楽を得れるのか言語化してみましょう。

例えば、YouTuberの方で継続できた理由は正直なところ、「いいね、コメントなどで承認欲求が満たされる」「広告収入が入るため金銭欲も満たされる」という方がいます。

先程も解説しましたが、「快楽」「欲望」を満たしていないと人間の脳は継続しようと思わない仕組みになっています。

自分の継続させたいことで、どんな小さな快楽でもいいです。どんな快楽を得れるのか正直に言語化してみましょう。

小さく始める(ハードルを下げる)

まずは、小さく始めてみることを意識してみましょう。

  • 読書:とりあえず毎日、本を開くだけ
  • 日記:1日2行だけ
  • ランニング:ウェアを着て外に出るだけでOK

上記のように、まずはハードルを下げて無理のない数字を設定して取り組んでいきましょう。

これは、小さなことでも無理矢理、達成させて脳に快楽を感じさせるためです。人間は達成できたときも快楽を感じる仕組みになっています。

どうしてもやる気が起きない時は、絶対に超えられる目標を設定していきましょう。

「日記は毎日びっしりとノートに書く」といったような完璧を目指すことは絶対に控えてください。

変化を避ける「現状維持バイアス」が働いてしまう人は、こちらの記事も参考にしてみてください。

時間と場所を固定する

人間は「いつ、どこでやろうかな?」と考えるだけで脳は「めんどくさい」と思ってしまいます。そのため場所と時間を固定しましょう。

  • 仕事のメールチェックは◯時〜◯時、〇〇ルームのデスク
  • 副業の作業は、お風呂入ったあと自分のお気に入りデスク

といったように、細かくシチュエーションを固定していきましょう。

このように決めてしまえば、時間になれば自動で仕事スイッチを入れることができます。また、決めておくことで脳の負担を減らすことができれば、“根性”といった気合いなども要りません。

自然とデスクに座るとやる気が湧いてくるといった仕組みづくり行なっていきましょう。

人を巻き込む

さらに長期的に継続を行っていきたいのであれば、人を巻き込みましょう。要は、「仲間」をつくることです。

  • 副業仲間
  • 筋トレ仲間
  • プレゼンテーションを練習する仲間

上記のように、仲間をつくることで同じような志を持っている人と随時、進捗を報告しあうことができます。

人間は、“他人にどう思われているか”を気にしてしまう性質を持っています。この人間らしい性質をうまく活かすことで「怠けてるな...」と思われたくないと自然に意識してしまうので、継続することができます。

指数関数グラフをイメージ

継続できない人は、結果がすぐにでないと落ち込んでしまい辞めてしまうことが多いです。しかし、継続した物事に対して結果が出るまで、どうしても少し時間がかかってしまいます。

ビジネスや仕事においては特に、上記の指数関数グラフのように最初は停滞気味です。しかし、一定のところまでくれば、とんでも無い勢いで一気に成果が出るようになります。

例えば、新入社員の頃にコツコツと読み始めた読書で、知識をたくさん詰め込むことを継続したとします。

その後、いざ仕事に取り入れてしっかり実践しよう!と活かすことができるのは失敗を重ねて学び続けたからようやく結果がでます。期間的にも、社会人3〜4年目といった長いスパンがかかってしまいます。

「意味はあるのか?」「この投資は合っているのか?」「本当に自分に利益をもたらしてくれるのか?」と思っている不安なことでさえも、指数関数グラフのように結果に時間がかかってしまうことがあることを、覚えておきましょう。

まとめ

継続できない理由は、意思が弱いからではなく脳の「正しい」より「楽しい」、「意志」より「仕組み」を理解できていなかったからです。

シンプルに“快楽”、“欲望”を満たしていないと「継続しよう!」と脳が思えない仕組みになっています。意志に頼るのではなく仕組みに頼りましょう。

達成感を味わえるように、まずは小さく始めてゲーム感覚で楽しいと思える仕組みをつくることが重要ポイントです。

自分が達成することで、どのような欲望を満たすことができるのか言語化し、さらに人も巻き込んで小さく始めていくことが、継続させるためのコツです。

また、継続した結果には少し時間がかかってしまいます。継続ができれば指数関数グラフのように一気に結果が出ることがあるのでゲーム感覚で取り組むことが継続させるための秘訣でもあります。

ぜひ、ビジネス、生活スタイルに取り入れていきましょう。

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最終更新日: 2024/05/06 公開日: 2021/09/28